騎士と聖者の邪恋

kishi to seija no jaren

騎士と聖者の邪恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×29
  • 萌8
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
12
得点
193
評価数
49
平均
4.1 / 5
神率
53.1%
著者
宮緒葵 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199010835

あらすじ

王都で音信不通になった幼なじみを探したい──。固い決意を胸に秘め、田舎から旅に出た青年ニカ。着いた早々出会ったのは、高い魔力と美貌を誇る司教のシルヴェストと、獣も一撃で倒せる騎士団長ザカリアスだ。地位も名誉も併せ持つ二人に、ニカは少しも興味を示さない。魔力すら無意識に排除する彼は、一体何者なのか…? 犬猿の仲の二人は、競って関心を惹こうと邸での滞在を提案して!?

表題作騎士と聖者の邪恋

司教、27歳
幼馴染を探すために王都にやってきた青年、18歳

同時収録作品騎士と聖者の邪恋

王宮第二騎士団長,25歳
幼馴染を探すために王都にやってきた青年,18

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数12

無自覚人たらしな強い受け

宮緒先生のファンタジー作品。
そしてこの厚みとくれば、わくわくしてしまうってもんですよね。

祖父と共にずっと山で暮らしていたからなのか、人どころか世に慣れていないニカのキャラクターがツボでした。
剣はもちろん、弓も当たり前に使いこなし、時には丸腰でも戦える腕っぷしの強い人。
ものの考え方が非常にシンプルで、1か10かなもの言いが歯切れが良く気持ち良かったです。
野生味があふれる…とまではいかないのですが、世間を知らないまま都会に出てきてしまった動物っぽさを感じます。
そして、ふっと微笑めばあっという間に人を夢中にさせてしまう無自覚人たらしな受けです。
強いのにどこか初心な部分ある受けって良いなあなんて思いながら読んだ1冊でした。

こちらのお話の最大の魅力といえば、やはりカバーイラストからも香る通り3Pかなと。
バチバチに牽制し合う、ジャンルが異なる2人の攻めの図を全力で楽しむのが正解なのかもしれません。
ひたすらに受けを愛でながら我が我がと牽制し合うも、なんだかんだで根っこは同じな攻めズがハマれば楽しめるのではないでしょうか。

ただ、個人的には読み始めが1番面白かったように思います。
ニカのキャラクターがあまり宮緒先生作品では見かけないタイプだったものですから、幼馴染を探す旅に出た彼が一体どう攻めたちと出逢って、どう恋愛関係になっていくのかが楽しみだったわけです。
でもちょっと急展開すぎるというか…確かにニカは魅力的なのだけれど、こんなにサクッとベタつく関係になるとは思わず…でした。
お話の展開も先が読めてしまい素直に楽しめず、今回はこちらの評価になりました。
人たらしな受けが、計算も何もない行動や言動で行く先々の人々から慕われる図は気持ち良かったのですが、読み進めていく内にどんどん定番の流れになっていってしまったのが惜しいです。

1

急展開にノリきれませんでした

主人公のニカは少年漫画の主人公みたいな魅力のある青年で、婚約者の幼なじみに一途なので、同性とどうこうなる姿があまり想像できず、
何がどうなったら同性と…?と思っていたのですが、
中盤の急展開によりあれよあれよと……。
体液が必要な場面で真っ先に「精液!」てなるのすごくBLだなと思いました。
まずは血液じゃあないんだろうか…?
色っぽい場面が、登場人物の意思に関係なく「BLだから」なるべくしてなったという感じがしてあんまりノリきれませんでした。

あと、最後に明かされる事実とその対応があまりにもあんまりで…
攻めの執着心を見せたい場面なのだろうなとは思うのですが、ちょっと人間性を疑うし器がちっちゃいなと思っちゃったので(死体蹴りかっこわるい…)読後感は良くなかったです。
物語の全体像として、良い部分もたくさんあったけど、マイナス面の印象が強く残ったので、もったいないなぁと思います。

あ、でも、最後のエッチシーンは、今まで見たことのない描写があって、びっくりしたけど発想力が凄いなと思いました。
読んで良かったです。

1

ほのぼのとした3P

作者買い。

積んじゃっていましたがやっと読みました。
あとがき見ると4年ぶりの西洋ものだそうで!
宮緒先生らしいほのぼのとした作品でした。
発売からガッツリ時間経ってるし、、ネタバレ全開でいきます。

田舎でおじいちゃんと熊を倒したり婚約者を探しに王都へ行く時に乗った乗り合い馬車では猪を倒し、王都に入る前に賊に襲われ感情を消して族を退治。うん、序盤からほのぼの♡♡♡

攻め様2人はニカの純粋な心に強烈に惹かれていきニカが覚醒する時に無垢な身体を前後から暴きます。
うん、ほのぼの……♡♡?

終盤、竜が舞い、風が身体を切り刻み、炎の槍が降り、雷が落ちますが3人は離れる事なくめでたく結ばれるのでほのぼのなのです!

いやもう、最高でした。
3人で居ることが当たり前でこれからの世直し治世の為にも3人は不可欠である。
そう思える作品もそうそう無いかと思います。

ほのぼの3Pが読みたい方にオススメです。
(そもそも3Pはほのぼのじゃない気がする…けど気のせいだよね??)

0

「邪恋」の意味が分かるのは中盤以降

宮緒先生の欧風昔話調、王族や魔法使いが登場。
挿絵はyoco先生。
由緒ありげな田舎育ちの魅力的な青年二カと、謎めいた祖父
伏線回収が意外な着地で、凄く面白かった。

▶タイトルの「聖者」と「騎士」と「邪恋」の意味が面白い。

王位継承者:白髪と白い肌、強大な魔力が条件。

ニカ:茶髪
両親は死亡。元傭兵の母方祖父に育てられる。
祖父から剣を貰い、幼馴染のティナを都に探しに行く。

シルベスト:魔力を持つ美貌の司教。白い髪
賊に襲われ、ニカに助けられた、失った王族の宝刀を探す司教。
ニカに、魔力探知の指輪が反応。ニカを追う。

ザカリアス:第二騎士団の団長。子爵。赤い髪
娼館の姫にニカを紹介されて、ニカを助ける。

1

愛されまくる天然受け

生真面目で正義感の強い純真天然の主人公が、格上のお兄さんやお姉さんまで無自覚に落としまくります。なので、受けの愛を競って構い倒す攻めの2人はハラハラし通しですが、あちこちで味方を増やしていく主人公がラストにきれいにつながっていく展開が本当に凄かったです。伏線とは思わないところから突然驚きの展開になったりするので、最後まで楽しかった!それと、昨今のBLではあまりみないタイプのハッピーエンド?ですが、私は大好物でした!

5

攻め視点が楽しめる色々な意味でファンタジーな作品です

攻めが二人、受けが一人、3Pモノです。
この作品なのですが、三人称で視点が色んなキャラにいき、その時々の視点キャラの心情が描写されています。

●萌ポイント
「攻め二人の奪い合い嫉妬合戦」
この作品のポイントは攻め二人が受けを巡ってバチバチ火花を飛ばして、嫉妬しまくり独占欲見せまくりなとこです。
それが三人称一人視点を活かして攻めAの嫉妬内心描写!やり返す!次から攻めBがそれを受けて嫉妬する内心描写!やり返す!みたいに描かれています。
3P中もです。互いに嫉妬したり羨ましいだろってやりつつ、相手も今嫉妬してるなって思ったりしてて、受けより攻め同士のやり合いを楽しむ作品なのかなって思ったり。

えちしーん最初は受けが正気を失ってる(媚薬みたいなのをイメージするとわかりやすい症状)です。
攻め視点で最初のえちシーンが描かれます。純朴な田舎な子の初体験で「こんな風に初々しく戸惑ったり嫌がったり怖がったりするのかな」みたいな予想が外れて割と受けの反応は薄く、意識が戻ってからは「欲しがる」反応となっていてあまり初々しい初体験感はないかもです。(淫乱受け好きな方に刺さるかも?)
最後の方もたっぷり致した後に受けが「もっとくれるんだろう?」と2人に言うような、そんな3人えちしーんです。「もういや」とかのありがちなリアクションがどれだけやっても受けから出ない。

●実は王族で髪の色が白金になったりする
ちょっと「あっ、結局こういうのだったんだ」ってなったのは、実は主人公(受け)が王族だった、そして王様になっちゃった…な展開。

ファンタジーって王侯貴族主人公あるあるというか、個人的にもそういうの好きでよく読んでるんですけども。貴き身分で、攻めに忠誠注がれたり…。
この作品ってそうじゃないんだ、たまにそういうのも挑戦しようかな、こっちの王侯貴族主人公の本と迷ってるけどどっちにしようかな、新しい趣味開発するためにこっちにしようかな、素朴な低い身分の主人公新鮮でいいよね…って読んだら、「忠誠を捧げます」「さすが王族」みたいになって。
あ、いつもの味…ってなってしまい。

いつもの味は好物ではあったのですが、別の味だと思ってたので、「あっ、王様になった…」、「なんか上からな接し方で余裕な受け様になってしまわれた」と。

2

執着が過ぎるけど、間違いない愛♡

宮緒先生の紡ぐ西洋ファンタジー、とっても面白くて、ドキドキハラハラで読ませて頂きました(*^^*)

大きな魔力を持つ国王が治める国、トラウィスカ。
受け様は、山奥で猟師の祖父ゼオと共に暮らしてきたニカ。
幼なじみで結婚の約束をしたティカを探しに向かった王都で、ニカは魅力的な人達と出会う。
あ、魅力的だと思ったのは私だけで、ニカにとってはきらきらしいとか強いっていうだけでしたけど(^_^;)

まずは攻め様その1、光の魔力持ちの司教、シルヴェスト。
攻め様その2、炎の魔力持ちの騎士、ザカリアス。

そもそも、ニカがとっても強くて人としても魅力的でした(*´∀`*)
無垢で純情、ティカへの信頼と純愛。
何かにつけ、ヒグマやら狼やら、山に住む動物に例える天然さもまたかわいい。

他国への侵略戦争を止めようとしない王や、王位を継ぐことしか考えてない王太子。
ニカの真実や、王位の行方とか、もう気になって気になって、夢中でページをめくりました。
残りこんだけなのに、大丈夫なの!?と本当にハラハラでした。

そして、2人の攻め様ですよ( ✧Д✧)
どちらも魅力的で、どちらも真実ニカを愛していて。
ニカの微笑みを向けられる相手に対して「首ごともいでやりたい」とか、いいねぇ、その独占欲(・∀・)

競争者であり、共闘者でもあるシルヴェストとザカリアスのバチバチが、めっちゃ萌えでした。
ニカと3人で愛し合う日々が終わる日がくるのか。
ニカはどちらを選ぶのか…。
それからの妄想が、たまらなく美味です(,,> <,,)♡

後書きも楽しかった。


イラストはyoco先生。
口絵が表裏共に素敵。

8

表紙

どっちが受けだ?と思っていた表紙。あー奥にもう一人いましたね…見てませんでした…ということで、地雷の方は回れ右なさってくださいませ。私はウェルカム、うきうき、かつ、お話として面白かったんですけど、二人してさっくり惚れちゃうもんですから、萌え上がりはやや減り、萌にしました。本編380頁弱+あとがき。

結婚を約束していた幼馴染のティラ(♀)が、街に働きに行って2年。音信不通になってしまったため、探しに街に行こうとしたところ、賊に襲われている貴族たちを助けることになります。現れた司教はキラキラキラなイケメン、光の魔術を操るようで…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
オクタビア(花街で力を持つ娼婦)、ゼオ(受けの祖父)、アベル、シモン(騎士)、攻めの異母兄、国王、王太子ぐらい?

++面白かったところ

攻め1(表紙右)
キラキラさらさら、絶対汗かかないよ、この方!って感じのクールイケメン。お願い、御髪を整えさせて…とひれ伏したいタイプの好みど真ん中さん。光の魔術使うのもイメージぴったり、あーカッコいい!!優しそうな風貌だけど、あれこれ計算なさる頭脳派なところもあるので、ポヤポヤさんではないです!良い♡

攻め2(表紙左)
こっちは武闘派、騎士団長。ヒトをまとめ上げるというか、たらしこむ系統の人。炎を操る。

予想外だったのが受け。健気ちゃんかと思っていたら、あらまあ、そっけない天然さん!あらゆる魔力に関してもそっけなく、スルー出来でしまいます。そこが予想外でした。強いんすよ。しなやかなヤマネコタイプとでも言えばよいのかな。

攻め受けともキャラとしては好きだしお話も面白かったんですけど、攻め二人が割合早めに受けを好きになってしまって、あれこれ構うようになったんです。そこが物足りなかったのかなあ…?せめて片方が受けのことをめちゃ警戒してたのに、あれ気づいたら落ちてたよ…等であればもっと盛り上がったかも。

もちろん3人であれこれなさってますのでとにかく3Pでありゃ何でもいいのよ大好物!という方でしたら、是非是非。個人的には、いずれかを選ぶ日なんて来なくて、最後まで3人仲良く!てのが良いでーす!

5

執着心も度を越えると…

作家様買い。
更に挿絵がyoco先生だなんて買わない理由がないです。

先生が書く攻めがとても好きなので
今回はどんな攻めなのかなーってとても楽しみだったのですが
いやぁ…最高でした…(*´∀`*)


結婚する約束をしていた、幼馴染のティラを探す旅に王都に向かうニカですが
そこからお話が一気に展開されていきます。
祖父のことや、王都に行くまでに出会ったシルヴェストとザカリアス。
それぞれの事情とニカへの感情がぶわーっと書かれていて
結構分厚い本だったのですが、お話にどんどん惹かれていって
ページをめくる手が止まりませんでした。


ネタバレなしで読んでほしいので、詳しくは書きませんがとても面白かったです。
面白いだけじゃなくてエッチの描写も魔力が絡んでおり
読んだことない内容も出てきてとても好きだなぁって思いました。
隘路を逆流するの…最高でした…!(*´∀`*)

一番気になっていたティラの行方は、最後まで読むと明らかになるのですが
明らかになった後のシルヴェストとザカリアスの行動が
ちょっと…なぁ…って思っちゃいました。
執着心からそうしたのはわかるんですけど
ニカの気持ちを一番に考えてあげて欲しかったです。

それ以外は二人はすごく頼れるし、いい男だと思います。
執着心も度を越えると…ってやつですね~。

今回も素敵なお話を読めてよかったです。

11

途中から急展開!?

ひぐまより強いかどうか。
なんでも森の動物や狩りに例えるニカ(笑)

長いお話でした。
ニカが幼馴染のティラを探しに王都へ向かい、出会う人出会う人の心を掴んで行くのは読んでて楽しかったです。
しかもとっても強くて!
それに真っ直ぐな性格で考え方が、田舎でほぼ人間関係ゼロな暮らしだったとは思えない。いったいゼオからどんな教育を受けたのかな?と思っていたら…。

ニカがとっても良い子で皆に好かれるのも微笑ましく。だけど騎士と聖者の執着は増すばかりで。
でもニカだからどうなるの?全然そんな雰囲気ないけど…と思ってたら!

やっぱり宮緒さんでした。
エロが濃い長いしつこい!そう来るか!
しかも攻めの執着と結託と競争心がニカをドロドロにして。

神様も意外と清らかじゃないし、騎士と聖者はニカをいかに囲い込むかで策を巡らすし。
宮緒さんのこういうお話を読むたびに毎回思うのですが、受けの人権!!本当にそれでニカが幸せならいいんですけど。

エロ描写をもう少し早めに切り上げて、最後の方までの物語をもっと読みたかったな。

6

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