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陰謀渦巻く宮廷BL、ここに開幕――
tenkeiteki na seiryaku kekkon wo shita sono ato
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
web小説が書籍化された今作品。
あらすじを拝見して手に取りましたが、いやいや、めちゃめちゃ面白かった…。さすが書籍化されるだけあるなあと。
web小説あるあるでしょうかね、とにかく分厚いです。自立します。が、その分厚さに見合った内容が詰まった作品でした。ネタバレ含んでいます。ご注意下さい。
主人公はジェイド。
彼は人気劇団に所属する役者だが、舞台に立つことはあまりない。彼は劇団員の身分に紛れ、実はその演技力で誰かの身代わりを演じる「身代わり屋」として日銭を稼いでいる青年だ。
そんな彼の元に、ある日ひとりの男性がやってくる。ユリウスと名乗るその彼は「身代わり屋」のジェイドにとある人物の身代わりを依頼しにきたのだ。が、依頼されたのは、実は…、という展開。
ユリウスがジェイドに身代わりを頼んだのは本人。え、本人?んん?どゆこと?と思いますでしょ?ジェイドの本名はジェラリア。ジェラリアはリンドバル王国の第三王子で、ユリウスが頼んだ「身代わり」はジェラリアだったー。
要は、ジェイドは彼自身の身代わりを依頼されたわけですが、なんでそんなことに?というのが物語の軸になっています。
王子であるはずのジェラリアが、なぜジェイドと名乗っているのか。
ユリウスはなぜジェラリアの身代わりを(胡散臭い)ジェイドに依頼したのかー。
普段ネタバレ上等でレビューを書いていますが、今作品は予備知識なしで読んでほしいなと思います。二転三転しながら進むストーリーですが、伏線がマジでやばいんですよ。序盤、んん?と思った部分が少しずつ解明され、繋がっていく様は圧巻。予備知識がない方が、みなみさんのギミックにどっぷり浸れるんじゃないかなと思うので、なるべく詳細は書かずにいこうと思います。どうぞ手にとって読んでみてほしいです。
個人的にめちゃ萌えたのが受けのジェラリア。
彼は王子という高貴な身分ではありますが家庭環境が複雑で恵まれない幼少期を過ごしています。彼の救いは母親と二人の兄に恵まれたことだけ。
そして、若干13歳という年齢で、彼は政略結婚することになり、しかも相手はドルマキア王国の王太子。そして、嫁いでいった彼はさらに過酷な環境に身を置くことになりー。
と、これでもかという薄幸少年です。
が、彼は強く逞しく、そして美しい。過酷な過去を乗り越えた強さが、彼にはある。
薄幸受けさんてBLではテッパンの存在ですが、ジェイドの逞しさゆえに薄幸受けさんにありがちなどんよりとした空気感はあまりありません。なので時にコミカルさも孕んだ展開をみせます。が、それはジェイドが自分の身体と心を守るために生み出した虚構でもある。なので読んでいて、笑いつつもジェイドの思いにせつなくもなる。そのバランスが秀逸です。
で、薄幸受けさんと言ったらお相手はスパダリと、そう相場は決まってるじゃないですか。が、ユリウスという攻めさんはですね、その王道さを良い意味で裏切る、そんな攻めさんです。物の言い方はぞんざいだし、横柄だしあんまり優しくないし。むしろもっと良い男がおるで、ジェラリアくん!とか思ってしまってですね。甘さはあまり無いし、BL的な萌えはやや薄めかな。が、そのユリウスの行動にもきちんと意味があるので、萌え云々というよりも、ストーリーの面白さに引き付けられる、そんな一冊でした。
ストーリーも面白いのですが、登場人物たちがまた良い。ジェラリアの兄ちゃんズも良いし、あの人も、この人も、え、ここにも良い男がいた…!みたいな感じ。しかも彼らがストーリーに奥行きを与える存在なのがまた良い。味わい深いんです。
と、魅力的なサブキャラさんたちが多く登場しますので、ぜひとも彼らメインのスピンオフを書いていただきたいなと思いました。
今作品がデビュー作なんですね。
ちょっと凄い作家様が出てきたな、という感じ。次回作も楽しみに待っていようと思います。
今回は大国の近衛騎士団長と
小国の第三王子を務める身代わり屋のお話です。
小国の王子ながら薄幸な人生を歩いてきた受様が
争いに巻き込まれながらも本来の自分を取り戻すまで。
受様はリンドバルの第三王子として生れますが
実は王が溺愛した妹姫が未婚で産んだ子です。
リンドバルでは婚前交渉は忌避され
未婚のまま子をなす事は罪とされる上に
王妹は出産後に湖に身を投げてしまったために
王は受様は実子として公表しながらも
その存在を無かったものしてきました。
13才になった受様は大国ドルマキアと和平の為
王太子の側室として送り出されるのですが
ジルマキアでは王太子を溺愛する王妃によって
常に死と隣り合わせな監禁生活を送る事になります。
そんな受様を救ったのは
リンドバル国王の死による祖国の滅亡のドサクサであり
旅芸人一座に拾われた受様は別人として歩き始めます。
そして受様は天才的な演技力で一座の裏家業である
非合法な"身代わり屋"となりますが
受様の噂をきいた大国ドルマキアの騎士団長に
王太子の側室役を依頼されるのです。
身代わりの側室とは紛れもなく受様本人であり
この騎士団長こそが今回の攻様になります♪
今になって側室を探すドルマキアの狙いとは!?
受様はバレずに本人役をすることができるのか!?
WEB小説サイト「アルファポリス」連載の
Web小説を改題、加筆修正しての書籍化で
薄幸な上に別人として生きる受様が自分の身代わりを
演じることになる身代わりモノになります。
受様は自分自身の身代わりを強いられた事で
因縁深いドルマキア王国へと向かう事になります。
突如現れた王太子の側室として現れた受様は
王太子妃の座を狙う貴族達からも目の敵にされ
身バレすればどんな目に合うかわかりません。
受様という側室の存在すら知らなかった王太子の思惑、
王太子妃の座を狙う公爵令嬢の陰険な駆け引き、
受様を偽物だと糾弾する伯爵令嬢の秘策、
王弟ですら反逆者として粛清した現王、
王を傀儡とし王太子を溺愛する王妃、
現王の血を引きながら伯爵家で育った第二王子等々
様々な人物が己の私欲のために陰謀を巡らし
受様を翻弄していくのですが
全ての陰謀と秘密と謎が白日の下に晒されるまで
ハラハラ&ワクワク、ドキドキも盛り沢山!!
受様が囚われ続ける過去と自身の出生の秘密を知っ事で
本来の自分として生きられるようになるのですが
攻様との恋はハピエン一歩手前な感じでの幕引きで
恋愛面ではちょっと萌えたりなかったです。
アルファポリスHPで第二部が連載されているので
続きはそちらで楽しみたいと思います。
試読版。
▷ジェラリア・セレナート・リンドバル(ジェイド):主人公
マレニセン小国帝国の領地になった旧リンドバル王国の第三王子(実は、ファスティーナ王女が未婚で産んだ父不明の子)
ジェラリアは、母譲りの超美貌。
13歳の時、側室として大国ドルマキアの王太子と政略結婚、人質となる。
一年半後、王妃に殺される寸前に、拉致され城外に連れ出される。
ジェイドと名を変え、グリーデン歌劇団の旅役者として生きる。裏の稼業は『身代わり屋』
リンドバル王国のジェラリア王子(失踪した過去の自分)の身代わりを演じる仕事をドルマキア王国から依頼を受けて・・・出生の秘密を知る。
▶クラウス・ネイサン・ドルマキア:ドルマキア王国の王太子
▶ユリウス・ヴァンンクレール:近衛師団長
ジェイドに、失踪した王太子側室の身代わり役を依頼する。
好みのシナリオだけど、
試読版読了から、本編購入まで気持ちが未だ行かない。
試読版=広告を兼ねた冒頭で、ワクワクがたりなかったからかも。
私の場合・・初読み作家は、試読版の冒頭、小説の導入部が購入の決め手。
後半が面白くてはだめなの。冒頭勝負。
★著者webで、第二部が連載中。
・・ごねたレビューを書いたけど、
二巻目を面白く読みたいし、挿絵が美麗なので。1巻を電子版購入予定。
はじめましての作家さまでした。前から存在を知っていたものの、ちょこっと興味を惹かれたので購入してみました。とても読みやすい文章でしたが、そこでその人の視点が入るのは…とweb小説あるあるでした。
伏線とかは大体が想像通りでしたが、内容を詰め込み過ぎてて読んでて疲れるのも確かでした。この辺りがベテラン作家さまとの大きな違いだと思いました。
個人的にはジェイド(ジェラリア)の考え方が苦手で、常に他人が望む自分を演じて来たからこそ今の仕事をしているとありました。でも、人は誰でも理想とする人物像をモデルに人格形成して行くのでは…と思っているので、この考え方にとてもしらけてしまって、更にトラウマを刺激されてPTSDを発症するシーンが多くてしんどかったです。
確かに彼の生い立ちとか後の体験は気の毒で凄惨なものでしたが、そこを凄く強調してるのが好みじゃなかったです。
1番ガッカリしたのは母親の形見の指輪を湖に投げるシーンでした。ここで一気にジェラリアが嫌いになったほどです。まぁ、まだまだ若いので仕方がないとはいえども、亡くなった母親と親しかった亡き王妃の2人の想いを繋いでやって来た遺品をあのように一時の気持ちで処分しようとする人間性が好みじゃありませんでした。
2巻まで購入してるのでこの評価が上がることを祈って次を読みたいと思います。
すごかった!それにつきます。
白紙にボールペンで年表と相関図と勢力図を書きたくなります。
主人公が本当に本当に可哀想で寂しくて痛くて苦しくて。殺してってくらい悲しい生活を余儀なくされ。とにかく理不尽なんですよ。
なんで生まれてきちゃったんだろって思っても仕方ないくらい。
しかもやっと自由の身になれたと思ったら…。
色んなところで色んな人物の思惑や陰謀が交わってて、ええ!?そことそこが繋がるの?そんなつもりだったの?そうだったの〜?なことばかりでした。
まとめるととにかくみんな主人公を囮にしすぎ!!人権!!大義のための犠牲かもしれないけど酷すぎる!
主人公がトラウマに苦しみ、物理的にも苦しみ。生い立ちや育ちから本当の自分って?なところも悲しいです。
甘さは控え目ですね。続巻で甘々展開よろしくですよ。