狼殿下に銀色子狐の蜜惑

ookami denka ni gin-iro kogitsune no mitsuwaku

狼殿下に銀色子狐の蜜惑
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
22
評価数
6
平均
3.7 / 5
神率
0%
著者
真崎ひかる 

作家さんの新作発表
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イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041129043

あらすじ

溺愛ダダ漏れの黒狼殿下×この世の宝珠・銀狐のつがい異世界ファンタジー

月下に輝く銀狐は、男性でも愛するものの子を孕むという──。身寄りも幼い頃の記憶もない犬族の御影は、ある縁で黒狼族に君臨する貴族・黒曜に引き取られる。御影は執事見習いとして精進するが、満月の夜、彼の身体から甘く芳しい花の香りが滴って。それは黒曜を昂らせ、彼は御影を抱き蕩かしてしまう! 黒曜が全ての御影は幸せだったが、なぜか黒曜は御影を避け始める。やがて御影が黒曜の一族の禁忌である幻の銀狐だとわかり、御影は黒曜のために姿を消そうとするが!?

表題作狼殿下に銀色子狐の蜜惑

西園寺黒曜、西園寺家当主で黒狼族
御影、黒曜に引取られて育つ山犬族

その他の収録作品

  • 白狐の子狐に永遠の誓いを
  • あとがき

レビュー投稿数1

大切なのは貴方だけ

今回は西園寺家当主で黒狼族と執事見習いの犬族のお話です。 

不遇だった受様が攻様に大切にされ幸せになるまでと
攻様が受様の郷について調べる続編短編を収録。

攻様の家は黒狼族の筆頭で
攻様は父の急逝で17才の若さで当主となります。

攻様は経済界の重鎮達の集う今日の会合でも
かつて貴族と呼ばれていた頃の名残を引きずり
値踏みする目でジロジロみてきて
気分の良いものではありませんでした。

その帰路、攻様と執事はイタチ族の中年男が
4、5才の幼い子供を罵倒している現場に遭遇します。

「どこかのモノ好きに売り飛ばしてやろうか」と
子供を威嚇する中年男に攻様は
「モノ好きだからこの子を買い取ろう」と
子供に手を差し出します。

この子が今回の受様です♪
受様は3年前に行商人が山道に蹲る子を保護したものの
宿屋に置き去りにされた子で、行き場がなく
そのまま置かれていた子でした。

執事はいい顔をしませんが
攻様は抱き上げた受様の笑顔につられたように
自然と微笑みが浮かびます。

攻様は受様を「養い後」として手元に置いて育て
13年後、執事の助手兼、攻様の見習い執事となります。

受様は見習い執事という肩書に恥じないように
立場をわきまえて攻様に接していますが
攻様には2人だけの空間では「ただの受様」でいる事を
望むのです。

多忙な攻様は疲弊した心身を受様と共にいる事で癒し
昔から蔑まれてきた受様の灰色の尻尾を
「俺が一番好きな花の色と同じだ」と褒めるのです。

攻様の好きな花とは
かつて攻様が迷い込んだ狼族の禁足地にのみ生息し、
忌み花とされる「銀月華」です。

受様は攻様から「銀月華」の話をきいた夜は
決まって灰色の花弁を広げる花の夢を見ていて・・・

黒狼筆頭家の当主である攻様とその養い子である受様の
もふもふファンタジーになります♪

身元不明で不憫な暮らしをしていた受様が
大家の当主となった攻様に拾われた事から始まる
王道の溺愛シンデレラストーリーなのですが

受様が見た目通りの犬族ではなく
攻様の一族に忌避されている一族の者だと判明し
スッタモンダが起こっていきます。

まずは受様が成人を迎えた満月の夜に変化し
魅惑的な香りを放って攻様を誘惑して
一夜を共に過ごすのです♡

攻様は自制効かなかった自分を責めて
受様を遠ざけるのですが、
受様には避けられた=気嫌われた&傍にいられない
ってことになり、攻様から離れようとするのです。

攻様の受様愛はどんな時でも揺るぎないので
受様のグルグルにハラハラしつつ
受様が攻様の手を取るまで
とても楽しく読ませて頂きました。

受様が攻様宅の子になってからは
面と向かっての敵対者は登場しないので
読了感も良かったです (^-^)v

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