条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
ksmi no te wo motsu otoko
やっぱり働く男に萌えます!
医師としてしっかり地に足付けて立っている……はずのいい男たちが、医療業界の縦社会の陰謀に巻き込まれ左遷されただけでなく、恋人の裏切りのよる絶望。自分の思惑とは違うところで、翻弄され振り回されてしまう主人公。
貴和は“神の御子”と呼ばれるほどの天才肌の医師です。
でも出世欲はないので、派閥や力関係を考えず自分の意見を言ってしまうことから、有力な教授の息子と対立をし、医療設備のあまり揃っていない受け皿病院へと左遷されてしまうのです。
教授の息子・松永に意見をしたときに同席していたのが、貴和の幼なじみで恋人の大信田でした。左遷を宣告されたあと、同じ研究室の助教授から「大信田は上昇志向の持ち主だ」と聞かされショックを受けるのですが、それを裏付けるかのように、大信田に論文のデータのことで連絡を取ると、「データは削除したし、私物も送った」と冷たくあしらわれます。その上、それ以降は着信拒否。
左遷だけでも堪えているのに、恋人からこんな拒絶をされた貴和の心中はいかばかりだったでしょう。
新しい派遣先の病院で働きはじめた貴和ですが、当たり前のように心を閉ざしてしまうのです。そんな貴和を優しく救ってくれるのは、心療内科医・観月でした。
自分でも気が付かない間に心の中にたまっていた澱を、観月は根気よく取り除いてくれていくのです。2人が寄り添いはじめるのも、無理からぬこと。
このまま今の病院に就職し、観月と穏やかに生活していく……はずがなく、大信田と貴和は誤解や行き違いを修復し元の鞘に収まり、観月はやっぱり当て馬で終わってしまうのです。
簡単に元の大学病院へ戻って……という安易な展開にはなりません。ちゃんと働く男たちのお話なので、自分の力で未来を切り開いていくんです。
思わず「頑張れ~」と応援したくなる2人です。
結局当て馬だった観月。医師としてもいい先生のようだし、人間的にも出来ていそうないい男なのに、やっぱりいいヤツは報われないという、法則通りの結末になってしまいました。
神の御子と呼ばれる高い技術を持つ御影貴和。
院内実力者の医師の見立てに意義を唱えた事から、島流しにされる。
恋人からも冷たくあしらわれ、四面楚歌を味わう貴和。
新しい赴任地で出会った観月は心療内科医、観月のさりげないカウンセリングで、貴和は自我の崩壊から救われる。
神の御子の呼び名が生まれた逸話を語る場面、神の手を持つ老医師と神の御子・天使の出会いのエピソードが素敵です。
医療に携わる医師3代の物語で、生きることと、生き切ることがテーマでした。
貴和は、幼馴染で恋人の大信田穣を追って、アメリカに行ってしまう。
気の毒なのは、貴和を無償の愛で救った観月。
こういう優しすぎるタイプって、どうしようもない。
観月のその後も書いてほしい。踏み台のままは可哀そう。