あの夏から戻れない

ano natsu kara modorenai

あの夏から戻れない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神47
  • 萌×223
  • 萌11
  • 中立1
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
16
得点
361
評価数
87
平均
4.2 / 5
神率
54%
著者
宮緒葵 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784773063431

あらすじ

お前と俺はずっと一緒だ、死んでも離れない

十年前の夏休み、夏生の大切な幼馴染みの柊は目の前で謎の霧に攫われ、消えてしまった。
大学生になり、柊が生きていると信じて彼が行方不明になった山へ向かうが、あの日と同じ霧に包まれ、気が付けば不思議な村へと迷い込んでしまった。「おだまき様」という神を信仰し、昭和時代のような生活様式の村には、雄々しく成長した柊がなぜか暮らしており「ずっと会いたかった」と激しく抱きしめられて――。
あの夏の続きが、はじまる。

表題作あの夏から戻れない

四辻柊,小田牧村に住む青年,8→23歳
櫛原夏生,大学生,8→18歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数16

最高です!

先の読めないストーリー展開で、
最後までハラハラしました!!
最高です!

今年の猛暑にぴったりな、
ちょっぴりホラー混じりの表現もあり、
怖がりながらも、
受け、攻め2人の恋模様がどうなるのかも
目が離せず、いい意味でヤキモキします。

加えてイラストが綺麗でカッコいいんですよ。
目の保養をしつつ、
物語世界を堪能できるという、贅沢な作りになっています♪

斬新な物語設定であり、かつ、
受けを溺愛する攻め様が、尊くて、
一気読みすること間違いなしです。オススメします。



0

色々すごいです

執着攻めなら宮緒先生が1番だと思いますが、予想のはるか上をいく濃さです。おどろおどろしいくらいの濃さなので、ライトがお好きな方にはおススメ出来ませんが、ストーリーの複雑さや人間関係のしっかりした話が読みたい方にぜひ読んで頂きたい。

0

ほのぼのとは⁉️


10年前一緒に山に入ったのに、1人だけ神隠しのように山で行方不明になった幼馴染の柊(攻め)を探しにきた夏生(受け)は、柊に会いたいと強く念じながら再び山に入ると、前回と同じく霧に包まれ、見違えるほど成長した柊に出迎えられ小田牧村という異界の村へと導かれます。
おだまき様という不変を司る神様に守られた不思議な村。
村の外に出ることがかなわない隔絶された村で、元に世界に2人で帰りたい夏生は‥




話の流れから、執着といってもいつもより軽めかななんて思いながら読んだらびっくり‼️

やっぱり宮尾先生の作品だった。
そして、やっぱり受けの身体を心配しないといけない攻めでした。

最後はこの話の元凶なるおだまき様も登場しましたが、こっちも狂ってましたね。

ちょっとホラー味のあるお話でした。

0

オカルト要素あるBL大好き

とても面白かった。
神隠し、土着信仰、異郷訪問譚。
幼馴染一家と一緒に家族旅行中、幼馴染(攻め)が山で行方不明になってしまう。10年後、攻めの生存を諦めきれずに事件現場へ向かった受けは成長した攻めと再会する話。

現世とは隔離された異界の村の世界観が面白かった。時代に取り残されたレトロな田舎と土着信仰の組み合わせが最高。気味が悪くて惨い儀式や因習もホラーで面白かった。まるで信仰のためだけに造られた箱庭のような村の歪さに、信仰している「ソレ」は神なのか怪異なのか…とゾッとしながらもワクワクできる話でした。気になっていた真相はまあBLなのでロマンティックな着地でした。

そして平行世界やループもの要素もあって面白かったです。

先生お約束の執着攻めも良かった。受けも攻め大好きっ子なのでお似合いでラブラブです。

1

素晴らしい

最初は、異世界に行っちゃった攻めを追いかけて、受けもそっちで生きていく…的になるのかと思いきや、早い段階で異世界に行っちゃったので、コレはどうにかして戻るんだろうと思っていましたけど。

想像を超えたストーリーで大変面白かったです。サスペンスともホラーとも括れないなぁ。SFが一番しっくり来るのかな。
イラストが笠井あゆみさんで、コレまたエロさも倍増されていて。(表紙から、今回は抑え気味のイラスト?と思ったら最後にね…)

攻めの執着というか、精神力と、賢さ。
受けに会いたい、想いを通じ合わせたい、という力の勝利でしょうかね。
でも、失敗の中には「攻めを好きにならない」パターンも仕込まれていて、ちょっと引くらいの執着だなぁ。思い通りにならないキャラクタだとRPGをリセットする子供を思い出しちゃいました。

そして、最後のおだまき様、、、
手のひらで世の中を見ているお釈迦さま的な感じですかね。ゼウスとかか。
世界をループさせる、、、

普段はファンタジー寄りはあんまり読まないんですが、図書館に入れていただいたので、読んだら惹き込まれる世界でした。
是非、読んでいただきたい作品リストに入りました。

1

溺愛攻め様の執念(´ºωº`)

やだもう、お涙純愛ストーリーなの!?と読み進めてたら、うん、やっぱりというか流石というか(^_^;)
宮緒先生の攻め様ですものね。


受け様の夏生と攻め様の柊は幼い頃からの幼なじみ。
旅行先の山で柊が霧に包まれて行方不明となって10年。
18才になった夏生は、柊を探しに行方不明となった山へ入り、あの時同様霧に包まれ、気づけば目の前に精悍な青年となった柊が。

柊が迷い込んだ異世界のおだまき村へ、夏生も迷い込んでいた。


時々、フラッシュバックする夏生の不穏な記憶や、村人が信仰するおだまき神。
オカルト感があって、どうなるの~とページをめくる手がとまりませんでした。

夏生をおだまき村から逃がす所では、柊の想いにホロりな気持ちになって、きゅんきゅん(っω<`。)
無事再会できた時は純粋な気持ちでよかったねぇ、と喜んだんですけどね。

柊の正解を知った時は、そのあっぱれな執着執念に拍手でした(ノ*>∀<)ノ♡
でもまぁ、絶対柊はスパダリだろうし、夏生も幸せならそれでいいわね。


イラストは笠井あゆみ先生。
表紙から素晴らしい構図で素敵だと思ったんですけど。
ラストの挿絵がもう神!
こわっ\=͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/って震えました(°∀°)
見方が変わるとこんなにも違うく感じるんだな…

1

民話調・異世界転移物語

電子版。
あとがきを先に読まないほうが良いです。全部わかっちゃう。
こういう展開を良く思いつくものだと、感心しながら読みました。
著者さん、天才。

異界とつながる山の沼、
不変を好まないナニカの意思で造られている異世界は、時間の流れが異なる。

行方不明になった幼馴染、柊を探して10年間ずっと山に行く夏生。
ある年その沼に、死んだばかりの行方不明者の遺体が浮かぶ。
でも、柊の両親はもう探さないでくれ、と捜索を希望しない。

夏生は独りで柊が居なくなった同じ日に山に入ると、霧の中で、柊を見つける。
再会した柊は23才になっていた。もう女の子の様な美少年ではない。
夏生は、18才。
表紙の二人が映る沼の水鏡には、10年前に行き別れた当時の姿が映っている。
笠井先生の、素晴らしいデザイン。

再会した柊と異界で暮らして、夏生はどうするのか・・
10年前柊は、両親がお互いに不倫をして、夫婦として終わっていたことを知っていた。
夏生さえ、傍に居てくれたら・・と思っていた柊。
夏生が異界の村に入れたのは、そんな柊の「祈り」があったから。

どんな結末になるのか想像しながら、悶々と読みました。
夏の幻想の様なSF要素と、民話要素が混ざった、因縁の無限ループ。

凪良先生の「累る」と似た雰囲気。こういうお話、好き。

8

真夏の執着溺愛攻め

執着攻によるネチこいエロを笠井先生の挿絵で堪能できる神タッグな作品ですが、萌と期待しすぎてたホラーみがもうちょっとほしかったな~の評価です。挿絵(白抜きの)の多さは期待以上でした!

最終的にはSFオチ?、ややこしい部分が理解しきれてないかも~な気分で読了しました。が、確かに、”ほのぼの”ではあります。もし、これから購入しようかな~の方は、コミコミさんの小冊子がめちゃくちゃ”ほのぼの”(エロなし)だったのでお勧めです。(攻が”ふは”って笑います。)

受が迷い込む謎のコミュニティ”おだまき村”の昭和描写が面白かったです。和夫少年の昭和っぽさにキュンしました…。おだまき様を盲信する村民群の不気味さもなかなかですが、一番怖かったのは攻に横恋慕して殺人未遂まで犯す美少女・悦子(笠井先生の絵もめっちゃこわい)。このキャラが一番ホラーでした。おだまき様が支配する異世界の価値観は確かにモヤるけれど、わりと4-50年前の日本の僻地ってこんなもんじゃね?な気分だったので、ホラーというよりノスタルジーな気がしました。

むしろ、なかなか自分の望む存在としての受を呼び寄せられなかったという攻の試行錯誤の歴史が怖いです。あ、攻の心理がホラーかな?
あと、パラレル読み慣れてない読者なので、受が自分が経験していないはずの過去の映像を時々フラッシュバックするという描写がどこに着地してるのかわからず戸惑いました。

とはいえ、受の事情なんてお構いなしに供給過多な愛情を捧げる安心安定の執着攻と、神イラスト、圧倒的な世界観で読者をおだまき村へ連れていってくれる筆力、真夏の課題図書にぴったりな作品だと思います。

12

わかったようなわからないような

皆様のレビューから察するに何やら夏にピッタリの怖い話BLのようで「何?私の大好きなやつじゃん!」ってことで買い求めました。期待を裏切らず怖面白い。和のホラーファンタジーでループものなのでSFっぽさもある。

特に一見昭和のような懐かしさのある癒される世界のようでありながら、実は危ないカルト宗教集団みたいな不気味な村人達が怖かったです。ゾクゾクしました。フィクションだからこそ楽しめるのですが。夏生が10年後にこの異界で再会した柊が男前になっていたけどエロい。宮緒先生らしく執着攻めのねちっこいエロが楽しめます。しかも挿絵は笠井先生だし。

最後の方にそれまでの謎を全て回収してたけどそれがまた怖い。n-20番目とか書いてあったのは何通りもの夏生と柊が存在していた、ということらしく柊の夏生への執着が作り出した世界かと思っていたら、おだまき様というのも存在していたと言う事でわかったようなわからないようななかなか複雑な難しいお話でした。

しかし夏らしい不気味ワールドは他のレビュアーさん達も仰るように今の季節の読書にピッタリです。エロもガッツリのホラーBLと言えると思います。

11

閉じられた世界の真相

今回は行方不明になっている幼馴染と
幼馴染の生存を信じ続ける大学生のお話です。 

攻様を探して山に入った受様が
異界に閉じ込められた攻様を取り戻すまで。

受様にはいつも一緒にいた幼馴染・攻様がいました。

2人は父親同士が友人で
攻様の母はアメリカ留学中の攻様の父について
来日するも日本に馴染めずに受様の母を頼り
家族ぐるみで付き合っていました。

両家はよく旅行にも行き、
10年前の夏休みは攻様の父の故郷の日無山に
旅行に行くことになります。

今回、受様の母は風邪を引いたと同行せず
攻様は受様が話しかけてもろくに返事もしないのに
手を握り締め続けて受様を戸惑わせます。

日無山は小さい山ながら行方不明になる人が多く
親達は子供達だけでの入山を硬く禁じます。
受様は家族や攻様と会えなくなると想像しただけで
ぞっとしてしまいます。

しかし翌朝、
朝陽がやっと顔を見せた頃に攻様が受様を起こし
「山に行こう」と言い出します。

受様は昨日から様子のおかしい攻様から
なにか話を聞けるかもとついて行きますが

受様の手を引かれて山道を登るうちに
うっすらしていた白い霧が濃さを増していき
受様は本能的な恐怖に打ち勝てず
攻様の手を渾身の力で振りほいてしまいます。

すると攻様は白い霧に包まれていき
受様の前から消えてしまうのです!!

それ以降、賢明な捜索が慣れ―されますが
攻様は2度と見つかりませんでした。

受様が大学生になった年の夏休み、
日無山中の沼に行方不明になった男性の遺体が
浮かんでいるのが発見されるのです。

解剖の結果、
13年前に行方不明になった人物だとわかり
受様は10年ぶりに日無山に向かう事を決意します。

なるべくあの時と近い時間帯に合わせたつもりが
太陽は天高く昇り、霧などでそうにありません。

しかし、
受様が懸命に攻様の名を呼び続けると
白い霧が漂ってきて!?

受様は攻様の手掛りを掴むことができるのか!?

神隠し伝説のある山で行方不明となった攻様と
幼馴染の攻様を探し続ける受様の
異世界トリップファンタジーになります。

タイトルが意味深でカバーイラストがまた
昔と今を合わせ鏡にした印象的な1冊で
ワクワク読み始めたのですが

本作の攻様も宮緒作品の代名詞である
ワンコ系執着攻の本領を遺憾なく発揮しつつ
頭脳派スパダリとして物語をけん引していき
頁を繰る手が止まらず、一気読みでした♪

受様は霧の中で出会った攻様とともに
攻様の暮らす異世界の村に連れていかれます。

そこはおだまき様と呼ばれる神に守られた村で
人々はおだまき様の恵で生活していたのです。

攻様が閉じ込められた世界を支配する神の存在、
神の采配で全てが決まる世界の異様性を
攻様は明瞭な頭脳で読み解いており

攻様はこの閉じられた世界から逃れるために
世界の成り立ちを利用し
受様との未来をつかみ取ろうとするのです。

閉じられた世界から2人が抜け出そうとすることが
全ての始まりと終わりへと繋がっていて
どうなっていくのかとドキドキの連続でした。

2人が脱出できるだろうことは想定内ても
最後の一幕を予想する事は不可能かと思われる
見事な幕引きでした。

真夏にぴったりな1冊だと思います (^-^)v

11

ばにらそると

いつも思うけどこれ読書感想文ヘタな人が書くレビューだよね(作品のストーリーを始めから終わりまで一生懸命書いて自分の感想は1割にも満たないっていう笑)

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