溺愛彼氏はそれを我慢できない

dekiai kareshi ha sore wo gaman dekinai

溺愛彼氏はそれを我慢できない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×28
  • 萌0
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
44
評価数
13
平均
3.6 / 5
神率
15.4%
著者
ナツ之えだまめ 

作家さんの新作発表
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イラスト
六芦かえで 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344850644

あらすじ

マリオが高校生の時、家庭教師だった弁護士志望の竜吾。二人は恋に落ち、生真面目な竜吾がマリオを幸せに出来るまで清い交際でいようと約束してから8年。竜吾の口から出たのは「別れよう」の言葉だった。一体どうしてーー!? マリオはよりを戻そうと竜吾のもとへ向かうと、奇妙な男と竜吾がキスをしている場面に遭遇。さらにショックを受けるマリオだったが、実は男は悪魔で、マリオは1回死んだという。マリオを生き返らせる条件は「竜吾が愛を口にするたびマリオが苦痛を感じる」こと。愛しいマリオが苦しむのに耐えられない竜吾は別れを選ぼうとしたが、マリオは竜吾との恋を実らせたい。好き同士なのに愛を伝えられずHも出来ない二人はどうすればいい!?

表題作溺愛彼氏はそれを我慢できない

弁護士,31歳
作曲家,26歳

その他の収録作品

  • 溺愛彼氏の最高の日
  • あとがき

レビュー投稿数4

読後はほっこり心が温かくなります

挿絵を担当されている六芦さんホイホイされてお買い上げ。
ナツ之さんてホンワカほのぼのなお話を描かれるイメージが個人的に強いのですが、今作品もホワホワだった…!が、ホワホワなだけではなく、ファンタジー要素も詰まった1冊。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





26歳のマリオには好きで好きでたまらない人がいる。
高校生の時に彼の家庭教師としてやってきた竜吾だ。想いを通じ合わせ、恋人になり早8年。が、彼らには身体の関係はない。竜吾にはとある事情でお金を返さねばならない人がいた。きちんと返し終えたその暁には、マリオと正式にお付き合いしたい、身体の方もお突き合いしたい、ということでマリオはずっと待っていたのだ。そして今日、待ちに待った「その日」がやってきた。はずだった。

が、竜吾がマリオに告げたのは愛の言葉ではなく別れの言葉で―?

序盤コミカルに始まる物語ですが、読み進めるごとにちょっとしたシリアスさを孕んでいく。そして、竜吾がマリオに別れを告げたその理由は、なんともファンタジーなもので…。

マリオと竜吾の二人は紛れもなく深い愛情で繋がっている。
だからこそお互いに相手を守りたい。
だからこそ、すれ違い別れという結末に向かうことになってしまう。

が、そのシリアスな内容とは裏腹に、ベースとしてはかなりコミカルです。その大きな理由の一つにあるのがマリオという青年の中身。彼が非常にポジティブというか天真爛漫というか何というか。すごく可愛いんですよ。見た目もだし、中身も。竜吾を一途に愛し、こうと決めたら猪突猛進。こういう男の子がお好きな方は沢山いそうな気がします。

個人的には、ごめんなさい、彼がちょっとアホの子に見えてしまってですね。でも、その裏にある彼の逞しさがとっても素敵でした。

竜吾の方も。
彼もマリオ一筋。その彼がマリオに別れを告げなければならない時の心情を思うと切ないです。

今作品はレビューの序盤でも書きましたがファンタジーものです。
最後どうなるんだろう、きちんとハピエンになるのだろうかとひやひやしながら読み進めました。彼らの両親もちょっぴり変わってるというのか、彼らをウェルカムで歓迎していないのでBL的な意味でも最後までハラハラし通し。でもナツ之さんらしい、甘々で可愛らしいお話でした。

私は電子で読みましたが、電子限定のおまけSSも良かったです。書き下ろしのSSは3本ありますが、そのうち2本は彼らの両親視点のお話。最後の最後まで深い愛情に満ちたお話で、読後は心がほっこりと温かくなりました。

11

誰よりも大切なので別れます

今回は生真面目で寡黙な弁護士と
攻様と音楽が何より好きな作曲家のお話です。 

攻様がある理由で受様と別れようする顛末と
2人の最高の日を描いた番外編を収録。

受様は楽曲作成が大好きで朝から晩まで
弦を弾き、鍵盤を叩き、歌を口ずさむ少年でした。

私立の一貫校に通っていたので
問題がなければ付属大学に行けるはずでしたが
受様は素行がイマイチ、成績もよくなく。

息子を案じた父親がゴルフ仲間の息子の攻様を
家庭教師につけてくれます。

攻様は大学を卒業後、
法科大学で学びつつ司法試験合格を目指す
とてつもなく真面目な人で

受様からみた攻様はスポーツもできて
頭が良くて性格もまっすくで
正に父の理想の息子に見えます。

自分のデキを知る受様は
無理に続けることはないと言うのですが

攻様は受様が音楽にしか夢中になれないなら
大学に進ん見聞を広めて仲間を見つけたほうがいいからと
受様の受験を全力でサポートしてくれるのです。

受様は目から鱗ながらも
ありのままの自分を見てくれる攻様を信じ
攻様と二人三脚で合格を手にします。

そして合格発表の日に告白しますが
攻様は実家の事務所への就職を辞め
完全に関係を断つからそれまで応えを
待って欲しいと言われるのです。

攻様は自身にかかった費用を実家に返金し始め
やっと攻様が借金を返し終えた日に
受様は人生最良の日を攻様と過ごそうとしますが

受様のもとにやってきた攻様が口にしたのは
「付き合って下さい」ではなく「別れてくれ」で!?

実家とは無縁の弁護士を目指す攻様と
攻様の助言で音楽を職とする受様の
ファンタジックな恋物語になります♪

攻様が受様との交際を断ったのは
普通では信じられない理由によるのですが
生真面目な攻様が口にした事から
それは真実に違いないだろうと思われます。

それでも攻様と別れるなんて考えられない受様は
なんとか現状をかえようと行動を起こしていきます。

そんな受様のポジティブシンキングが
物語を良い方向へと向けていきそうで
攻様が別れを選択したのは相応の理由があって
思うほど簡単には解決策を見出せません。

攻様の兄上がとてもいい味を出されていたし
登場人物それぞれの複雑な背景が
伏線として活かされていて

攻様が受様の手を取るまでハラハラ&ドキドキ
とても楽しく読ませて頂きました。

受様が超ポジティブシンキングで
はちゃめちゃにも見えますが
愛することに一生懸命ですごく可愛いです♡

紙版で購入したのですが
電子版ではそれぞれの父親視点の番外編があるとの事
とっても気になっています。

4

作者買いです

ナツ之えだまめ先生のこのレーベルの作品は欠かさず購入しています。

たまに好みとちょっと違う時もあるんですが、今回の作品は終始コミカルで楽しませていただきました。

落ち込んでも挫けても、ちょっと時間が経つと復活するマリオが逞しくて可愛くて応援したくなるんです。

最初はあらすじを見て「死ネタ⁉︎」とちょっと敬遠してたんですが、後半にカラクリが判明して安心しました。

悪魔とか死神とか悪魔祓いとかネタが盛り沢山なんですが、私のお気に入りはマリオのお母さんを恐れるお父さんのシーンでしたね。www

竜吾の方はチャラいけど理解者の兄とか良い味出してたし、不器用な父親と2人の結婚式のシーンではまさかの感動をしました。

辛い展開とか全然無くて、己の力で未来を切り開いていくマリオに読んでて元気が出るお話でした。

1

不思議

先生買い。受けがインパクト大で不思議ちゃん系に感じられて今一つ萌えあがらなかったので、中立にしました。お話もファンタジー入ってるので、不思議テイストが大丈夫な方でしたら良いのかも。本編250Pほど+後日談30P弱+あとがき。

高校2年の時に家庭教師として来てくれた竜吾と恋仲になって8年。竜吾が親に借金を返し終わった日に晴れて結ばれるずだったのに、待ち合わせに遅れてやってきたと思ったら「何も言わずに別れてくれ」と言われて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
千春(攻め兄、チャラいなあ・・)、悪魔、芥川(悪魔祓いする人)、死神ぐらいかな。

++攻め受けについて

攻めは忍耐一筋、実直な方。家庭教師やっている間から8年待ってるんですよ、すごいわ。思いが強くて、受けを死なせたくなくて別れようとするところなどはシリアス大好きな方にはたまらんのではないかと思います。

受けが不思議ちゃん。作曲能力に長けているらしく配信で人気あるらしいです。話し方が割合緩やかな印象で、見た目と相まって幼子の様。攻めのことが大好きで大好きで大好きでというところは可愛らしいのですが、ちょっと話口調が幼くて作る歌もぶっ飛んだ内容に感じられて、すいません、なじめませんでした。

うっかりすると超ド級シリアス話になりそうなんですけど、受けと攻め兄が軽やかな感じの方でしたので、なんとも不思議なテイストのお話だと思った一冊でした。

6

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