透過性恋愛装置

toukasei renai souchi

透過性恋愛装置
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神127
  • 萌×241
  • 萌20
  • 中立4
  • しゅみじゃない10

--

レビュー数
40
得点
863
評価数
202
平均
4.3 / 5
神率
62.9%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
花本安嗣 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
上海金魚
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784773003222

あらすじ

若手建築士として注目を浴び、己れのルックスにも自信を持っていた北嶋は、とあるコンペでホテルマンの牧田と出会う。その落ちついて控えめな物腰を軽んじ、コンペで最優秀賞を逃したことで牧田にいちゃもんをつける北嶋だったが、常に大人の余裕を持つ牧田に諌められ高慢な鼻をへし折られてしまう。それをきっかけに牧田の人間性に触れ、恋に落ちてしまった北嶋は、思い付く限りの策を弄するのだったが…。

表題作透過性恋愛装置

36歳、大人の魅力のホテルマン
31歳、自意識過剰若手建築士

その他の収録作品

  • Night & Day
  • あとがき

レビュー投稿数40

こういうのがギャップ萌えなのか

タイトルと内容が関係ないというか、読んでみてもわからないことは多いから、いつも表紙絵の雰囲気で買ってしまうのですが、後悔なし。もともとちょっと高飛車?と言うかプライドの高い子がグズグズになっていく話が好きなので、かわいいとしか言いようがないから。もう何年も前の本だけど、これ以上のかわいい受けは見当たらない。コミックも実写もしなくていい。攻め様が絆されるのもわかる猪突猛進さがほんと楽しい。このシリーズ、同人誌でも出てるけど、ほんと面白い。

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見えてる地雷に手を出す時点で

性格極悪俺様主人公の変わりっぷりに驚いた作品。感想はこれに尽きる。

序盤の北嶋は、自信過剰で驕りたかぶるサマがヤバすぎる。心の中で毒づくだけならまだしも、思ったことを全部口に出しているからまあ酷い。
こんな相手に高齢者向けマンションの設計依頼なんて、どうなるかは火を見るよりも明らかで、北嶋は当然の結果を得る。

その後の北嶋の行動は、最初はイタさに目を覆いたくなる気がしてたけど、ここまで誰の目も気にせず突き進める、ある種の鈍感さと純粋さには感心せざるを得ない……という気分になっていた。
押しかけクレーマーからの初恋ストーカーなんて、もう笑うしかないので。

それにしてもここまでくるっと態度が変わってしまうのは面白い。さすが初恋って感じの猪突猛進。相手の迷惑を一切考えない押しにくらっとくる牧田は、元クレーム担当ゆえにどこかが麻痺してるのかと思ってしまった。
北嶋の本性を知ったうえでさらっと誘いをかけるなんて、牧田の内側はどうなっているんだろう。

牧田は最後まで表面上は人間デキてるキャラ。とはいえ北嶋のような見えてる地雷に手を出す時点で、普通の相手じゃ満足できない性質があったのかと思う。親切心の裏に調教を楽しんでいる様子が見え隠れしていて、そこがもっと見たかった。

付き合ってからの後半のお話は、牧田の方にわずかな呆れや諦めの感情が見える気がして、不安になってしまった。北嶋の性根は変わってないし、牧田に保護者感が出てきてしまったような。まあこの調子で添い遂げるのが二人らしいのかな。

タイトルがめちゃくちゃ好きな作品。本文中での回収や意味付け等はピンとこなかったが、シンプルに文字列に惹かれる。なんか好き。

0

性悪人間の成長物語としても面白かった!

「俺、マズいこと言っちゃったかなぁ」
「言うこと全てマズいわよ、アンタの場合」

こんな正反対過ぎる二人が本当にくっつくのかなぁ⁉︎⁉︎と中盤までハラハラしながら読むのが面白かったです。北嶋は人を値踏みし見下して装飾としか見ていなくて、立派で実直でセクシーで男らしい(おまけに声がドチャクソ良い)牧田さんに仕事でも人間としても全っっったく歯が立たない。
でも仕事面では一度コンペが不採用だった訳を冷静に懇々と説得されて見直し、人間性も一度振られてから少しずつ自分の粗を他の人を巻き込みながら振り返って、と恋愛小説としてだけでなく性悪北嶋のざまあ要素と成長物語としてもぐいぐい引き込まれました。北嶋の周りの人々は散々迷惑を被りますが。

経験豊富なツラをしていたのに初めての恋にワタワタして、しかも同性を好きになるのも初めてだし向こうもノンケなのに無駄に自信ある北嶋が振られる事を考えないポジティブさも良かったし、その後振られてくだ撒いてクヨクヨするのも笑えた。でも牧田の前では怯えながらも正面突破するところが可愛い。
こういう自信満々男が、今までの自分が女性に対して塩対応だったことや、同じように女々しい態度をするようになって、彼女たちの気持ちを振り返るっていうシチュ大好きなんだよなぁ〜!
牧田さんみたいな素敵な男性がどう対応するのか見るのもうっとりだし萌えました〜
残念なのは牧田さんから両思いだとハッキリ伝えないままベッドインしちゃったことかな。ページ捲り過ぎたのかと思っちゃった。

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後半からグングン惹き込まれる!

先生の「甘い水」「墨と雪」などの平河寮シリーズがとても好きな作品。
こちらは以前に談話室で、クスッとする作品として紹介されていて、ずっと気になっていた作品。やっと読みました。
「上海金魚」のスピンオフですが、前作を読まなくても大丈夫でした。

自信過剰な建築士の北嶋(受)が、仕事関係で出会ったホテルマンの牧田(攻)に恋してしまうお話。

受け視点メインで、時々少し攻め視点になります。

北嶋は、才能がありルックスもよく、自信過剰で俺様な強気美人として登場。初めはその傲慢さにちょっと引くほど。言動に残念さが滲み出るw

その北嶋が、老舗ホテルのコンペで牧田と出会い恋をしてから、お話がどんどん面白くなっていきます。

北嶋は、イケメンで女性にモテてきたので経験豊富なのに、本気の恋をするのは初めて。元々自己中な言動をする人だけど、恋をしたらプチストーカーになるなど、ちょっとぶっ飛んでますw

この辺りからお話がグンと面白くなり、一気に読んでしまいました。

北嶋も牧田も、どちらもすごくギャップのある人物。
北嶋はあんなに自信過剰で、感じが悪かったのに、牧田に恋する姿はまるで初めて恋する高校生のよう。牧田の前で真っ赤になったり、仕事も手につかなくなったり…。すごく可愛くなっちゃう。

牧田は仕事中は、ものすごく大人で紳士で感じの良い男性。北嶋に絆されてからもとっても優しくて素敵なんだけど、この人のギャップは、なんと言っても濡れ場!普段とはガラリと変わり、ちょっと意地悪に言葉責めしてくるのがとってもエロい!

濡れ場は終盤と書き下ろしに2回ですが、牧田はちょっとSっぽく言葉責めして、北嶋はトロットロに可愛くなって、ちょっとゾクゾクするような濡れ場で大変良きでした♡

巻末のSS「Night & Day」はお付き合い後の二人が攻め視点で。牧田の気持ちがたっぷり楽しめます。
うっかり失言した北嶋へのお仕置きがエッロいです!牧田の溺愛と独占欲が楽しめる、最高のSSでした♡

クスッとする作品として談話室で紹介されていましたが、確かにコミカルなシーンもありますが、後半、北嶋の一途さに牧田が徐々に絆されていく様子に、すごくドキドキする作品でした。

久しぶりにこんなに没入する小説を読みました。大変面白かったです。紹介してくださった方に感謝!

紙本 挿絵付き

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なんだかんだ後を引く(ノンケ×ノンケ)

この漢字7文字の重めなタイトルから想像できなかった、ちょっとドタバタ感すら漂うラブコメ(と思うんですよ)で、意表をつかれました。さすがかわい先生!
受けキャラと攻めのスケベが印象的でした。

①受けのキャラ!
クセ強すぎて面白かったです。愛すべき困ったちゃん。壁として傍観する分には見飽きないタイプ。30代設定?にしては、俺様愛が強すぎて社会性なさすぎじゃないのか?と思ったのですが、一番そこを感じさせたのは、恋に落ちたあとの豹変ぶり!乙女でした。はい、バツイチのホテルマンに痛々しいくらいのぼせあがった恋する王子様、なんっちゅぅ可愛い生き物なんだろうか…w。コンペのいちゃもんを付けるはずだったのに、牧田氏の声の魔法にかかってしまった北嶋。もともと素直なひとなんだろうな~としか思えないくらい牧田の話にぽ~~っとなっちゃう北嶋の変化が可笑しいのでした。その後、なぜそうなる?な片想い大作戦な展開が続き、危なっかしすぎて(実際玉砕するし…)読んでいてハラハラしてしまいました!!

②攻めのスケベ
”まいったな…”と最終的に絆されてしまうバツイチホテルマン。あそこまで不器用にアプローチしてきて、乙女か?!っていうくらい自分の行動に赤くなって青くなってを王子様にされると、降参するしかないのか!?そんなつもりはなかったけど、結局自分から行動をおこしてしまう程度には受けに魅力を感じていたのだろうな…な成熟した大人の男感がすごくて、ちょっと30代にしては落ち着きすごすぎる、、と思ったんですけど、スケベがめちゃスケベで、処女同然の元・マグロ男な受けには受け止めきれないめくるめく時間であろう~というエロさでした。

牧田に全方位メロメロな北嶋の様子が、なんとなくまたたびに酔うネコ、みたいな印象なんですけどw、なんだか後引く不思議な読後感のラブストーリーでした。

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強烈

受けが史上最強に口も性格も悪くて、これ読み続けれるんか?ってとこで、恋したら中二女子みたいなかわい子ちゃんになっちゃって私の心は鷲掴みにされました!!
計算なしでぶつかって、あたふたするの可愛すぎた…普段は狡猾なのに牧田さんに対しては不器用で必死すぎる姿が可愛くて切なくて
「まいったなぁ~」てなるの分かります…そんな気持ちになる可愛いさ。近くにいたら大変だけど、可愛い!!

牧田さんはクレーマーなみに厄介な北嶋にも丁寧に対応して、心まで持ってくとか相当なお人!!こういう紳士な人が雄みたっぷり意地悪するのね、溜まりません!!大人のできた男で助平なの素敵。

北嶋の性悪は引き続き…だけども、牧田さん大好きすぎるとこ、番外編の桜や牧田さんのおおらかさに穏やかなな気分を噛み締めてるのとか本当に可愛い!!強烈なやつだけども癖になる可愛さ!

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お料理

■牧田(老舗ホテル勤務)×北嶋(建築士)
ロマンティックでドラマティックでした。牧田の声について繰り返し繰り返し強調されるため、よほどいい声なんだろうな〜と。コンパクトにまとまっていることもありCD化しやすそうだ。

北嶋は途中から別人になってしまいました。冒頭の披露宴二次会シーンと完全に別人。喋り方まで変わって、牧田の前にしろ"お料理"とか言う人だったっけ?という。こちらは牧田とうってかわって、後半のセリフが妙に舌足らずな印象になったので、声を想像しにくかった。それにしても自分のことしか考えてないな北嶋くん。牧田の前で「くっそ、あのブス」とか言ってるところは好きでした。

牧田もとんでもない男に捕まったものよ…と思っていたけど、セックスシーンを見るだに牧田も相当個性的なので、幸せならそれでいい。

1

恋する建築士のラブコメ 面白かった

たしかに「上海金魚」を先に読むと、数倍面白くなる物語でした。

「上海金魚」で水端さんに優しくアプローチした滝乃さんが、この巻では、仕事に厳しい一面を見せていました。初恋の少女に似ている水端さんには、相変わらずとても優しくて甘々。ところが、仕事で対応する我儘王子の北嶋さんには北風対応。
この対応の差が面白かった。

この巻の主人公は、世間知らずの牡の子猫のような北嶋さん。コメディアン要素が濃厚な変な人。建築士で、メディアに紹介されたことで、少し天狗になっていた。それが、介護ホームの設計の応募で、車椅子利用者のことや介護が必要な配慮を念頭に入れない、健常者向けのお洒落な設計を仕上げてしまったので、最優秀に選ばれなかった。
・・著者は、要介護の介添えについてよく調べているんですね。感心しました。

選考の出来レースを疑って、牧田さんに殴り込みのようなアポなし面会を希望して、逆に牧田さんの説明を聞いて萎れちゃう。そして牧田さんの大人な対応に惚れこんでしまった北嶋さんは、燃えあがる恋心を押さえられなくて、牧田さんにストーカーのように付きまとい、叱られて、恋は玉砕。
でも牧田さんは優しくて、北嶋さんの一途な様子を気の毒に思う様になり、ほだされてしまう。北嶋さんは、別れた元妻と似ているらしい。
世間知らずで我儘王子の北嶋さんは、本当に惚れた事がない、恋を知らない人だった。牧田さんにお願いしてキスをしてもらったら、目の前が真っ白になってヘナヘナと腰砕け。
随所で笑いどころが置かれた、お笑い満載の小説でした。
北嶋さんのような人が実際に居たら、身近だと迷惑だけど、遠くから見るなら面白そう。

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ギャップ萌え~

大人で紳士な攻めとワガママ王子様受けのお話。傍若無人な受けが恋心を自覚したとたん、乙女思考全開になっちゃうのも面白いし、攻めが意外にもムッツリだったのもよかった。ベッドシーンでの豹変ぶり、ねちねちした責めっぷりが面白い!

受けはまあ確かに性格はよくないし、友人の滝乃もしょっちゅう迷惑かけられて大変だろうなとか、現実に職場にいたら嫌だわとも思うのだけど、人の言葉をちゃんと聞いて、それをすんなり受け入れる素直さなんかは結構好きかも。なんか不思議と憎めない。
初めてのシーンはそんな受けが、攻めの手管に翻弄されまくっていて、萌えというより頑張れw、と応援したくなるような、微笑ましい気持ちで読んだ。

ただ、二人が徐々に親しくなる流れは自然でよかったのだけど、二人ともノンケというわりには、恋愛やえっちにスムーズに行き過ぎな気もしなくもない。攻めは離婚歴があるからバイ、受けはゲイ設定のほうがすんなり納得できたかも。
あと、このカップリングならもう少し年齢差が大きいほうが好みかな。攻めが三十代にしてはどっしりし過ぎ、受けも三十代なのにガキっぽいところがあるし。
それらのちょっとした不満点を差し引いても、面白い小説であるのには変わらないけど。

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人として最悪ですが

主人公北嶋の前半のひどさ!
性格がひねくれすぎていて、イライラしか感じず、最後まで読みきれるか心配になるほどでした(笑)
でも、牧田により変貌。
ここまで人は変わるのか?!
かまってちゃんで、可愛くて、ちょいと面倒だけど、年上の牧田にとっては、手懐けたくなるネコみたいな感じ。牧田が北嶋を手の上で転がしているのを、ニヤニヤしながら読みました。
特にHの時の牧田のSな攻めに、翻弄される北嶋がたまらなく良かったです。
普段は、気の強い男がトロトロになる姿は、牧田だけでなく、読者も好きだと思います。

読み終えましたが、あの傍若無人な北嶋をまた見たいので、再読しようと思います。
そのぐらい、北嶋のキャラにハマりました。

1

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