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toshoto usagino ichizuna koi
くっそ泣きました。
受け・健気うさぎ チカ
攻め・粘着質復讐男 セザール
もう、読んで欲しい。
読んで、セザールどうよ?フレデリコどうよ?と分かち合いたい。
みなさん、たくさん書かれていますので、あらすじは省きます。
今作のチカは、全て捧げます系です。
育ての親ともいえるセザールに全て捧げて、受け入れられた後で、全否定されます。
存在そのものを否定されます。ひどいです。
チカは傷つきます。泣きポイントです。
が、結局、骨の髄まで染まってるので。
やっぱり、セザール大好き!…って、そうなるように育てられてるんです。
その上で、あのセリフ!(他の方参照して下さい。)
ここで号泣。読書、一時中断です。
チカの気持ち考えたら、震える。
悲壮感が漂ってないのが、もう、ね!
チカが全て。チカに救われる。チカ万歳。
そんな終わり方。愛はセザールを救う。
年齢的には、私はフレデリコと同世代。セザールはちょい下。
パパ友、ママ友的な感覚になってしまうので、ちょっとアンタ達ねー!って言いたくなってしまったわ。
ひどい言い草だけど、面白かったですよ。
葵居先生の作品て、なんかキャラ濃い気がします。
でも、先生は意図してないような。私の受け取り方が歪んでるのかしら。
何作か読んで、ジワジワきてます。脳に染み渡るんですよ。侵食されて、日常生活のふとした瞬間に葵居作品が蘇る。。沼の予感。
この世界のうさぎは大事にされていて良かったです。ケモミミってないがしろにされるイメージあったので。
セガールが復讐のためにチカを育てているのは早めに明らかにされましたよね。
それがいつの時点で、どんなふうに復讐するのかわからなかったので、ハラハラしてました。セガールのこの気持ちは憎しみなの?愛なの?と、そっちの方も不明でドキドキしてました。
読み終えてみて。最初の頃にチカを抱いたのは復讐だったんですね。そんな風なことは書いてあったかもしれないけど、でも愛情部分も大きかったですよね。
チカを傷つけ、手放したことで、自分の行った愚かさに気付くことができて良かった。自分の過去にも納得できたみたいで良かったです。
人を愛することが出来るのですから、セガールはチカ国王の良き配偶者になり、支えてくれそうです。うさぎは男の子でも妊娠できるのかな?子だくさんだといいですね。
タイトルと表紙の絵柄から、甘い系のファンタジーなのだろうと想像して読み始めたら、思いの外設定がハードモードでした。
冒頭の書き出しから察するべきでした。
子育てとチカの愛らしさに、憎しみがいつしか薄れていったという、セザールの種明かしは頭では理解できるものの、感情は追いつかなかった。
温室育ちで純粋培養の無垢なチカに、あの仕打ちは可哀相でした。
分かる。ここでうやむやにしたら自分の18年はなんだったのかと思う気持ちは分かる。
でも、あの言動を擁護したくないし、私は許せないと思ってしまいました。
エッチシーンは多めです。
大好きなセザールに教え込まれて乱れに乱れるチカは可愛いです。
ただどうも言葉の使い方が、好みでないというか、……本当に好みの問題なのですが、お潮とか、助平とか、なんだろう煽るための言葉攻めだろうけど、個人的には萎えました。(人によるとは思います)
図書塔、王都、王宮など、背景の描写は詳細で、古式ゆかしい石造りの建物が目に浮かび、場面が変わっても絵本のように美しく鮮烈な印象でよかったです。
他キャラでは、王様がお人好し過ぎて大丈夫か心配になり、一番の功労者デオダートが受難続きでたいへん気の毒でした。
『図書塔』を舞台に展開される、ファンタジックで美しい物語です。
主人公は半獣うさぎのチカ。チカには両親がおらず、“図書塔”の読書士長であるセザールに育てられます。
図書塔は、旧世界の書物や資料が眠る場所。読書士とうさぎは、とうに眠る書物を発掘するのがお仕事で、チカもその一員。
そんなチカは、物心ついた頃から愛情たっぷりで接してくれるセザールに恋をしており……というのがあらすじです。
セザールは37歳、チカは18歳なので年齢差好きな方はぜひどうぞ。人間×半獣というのも、好きな方にはぶっ刺さるジャンルなのではないでしょうか。
わたしは年齢差も異種恋愛も好きなのでたまりませんでした。
そしてセザールのイケメンスパダリっぷり。言うことなしです。
まず、世界観がRPGのようで、ファンタジー好きな方にはかなり刺さるのではないでしょうか。私はファンタジークソ野郎なので、設定にのめり込むのにそう時間は要しませんでした。
不憫で一途な健気受けが読みたい!という方に是非オススメしたい作品です。
以下ネタバレです。
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育ての親である図書塔の読書士長セザールを一心に愛する、半獣うさぎのチカ。
セザールが与えてくれる疑うことなき愛に、チカは心を満たしていきますが、チカの18歳の誕生日を目前に王宮からの使者が二人を分かちます。
チカは、王の血を引く王子様だったのです。
チカはセザールと離れ離れになることを拒否しますが、セザールには、チカの知らないある一面がありました。
それは、セザールの憎しみです。セザールは、パートナーであった半獣うさぎの婚約者を国王に奪われたという過去があったのです。
セザールの婚約者と国王との間にできた子供が……
そう、チカです。
セザールの憎しみの矛先は、チカに向きます。
「殺さずに育てれば、そのあいだずっと国王を苦しめられるからだ。そしていつか、私を裏切った二人の血を引くうさぎに、私と同じ恥辱を味わわせてやるために、特別優しくしてやったんだ。懐いて、恋をして、私がすべてだと思わせてから、犯すためにね(150ページより)」
チカはセザールしか知りません。生まれてからずっと、彼に育てられ、慈しまれ、愛されてきたと思って生きてきたのです。そして急に、お前への憎しみからそうしていたのだと言われたら、縋るすべもなく、世界は閉ざされてしまうのは想像に容易いこと。
憎しみをぶつけられてもなお、セザールを信じようと、彼の憎しみと悲しみすら理解した上で、どんな形でもいいから一緒にいたいと懇願するチカに涙腺は緩む一方でした。
「なにか取ってこいって言うなら、世界の果てまで行ってきてもいい。蔑むのでも、耳が嫌いなら切り落とすのでも――そうだ、蹴るのだっていいです。さっき、男の人が言ってたんです。船に乗っているあいだは暇だから、鞠のかわりに蹴飛ばそうかって。僕、そういうのでも全然――(187ページより)」
愛されなくてもいいから、何されてもいいから、傍にいて役に立ちたい。それ以外の生きるすべを知らない。まっすぐなチカの想いは、セザールに罪悪感を感じさせ、チカを傷つけるべきではなかったと、後悔するのでした。
ところどころセザール視点の話が挟まれるのが、より双方の心情の変化を読み取ることができて良い。
不憫な健気受けが読みたい!という方がいらっしゃいましたら、手放しで勧めたい作品です
異種族愛のファンタジー。
自分勝手なセザールは、チカに隠している事がある。
物語の進捗につれ、セザールの虚構が剥がれていく。
でも、チカの愛は不動。
・・チカは健気というより、洗脳が解けない愚者に近い。
事件が起きて、チカを失いかけてセザールは初めて後悔する。
★以下、あらすじ。・・ 激しくネタバレするので、嫌な方は読まないで。
天才セザールは執念深くて「心の偏差値」が低い自分勝手。
愛されたいのに、愛し方も愛され方も知らない、冷血漢だった。
己を裏切った雌うさぎと王へ復讐するため、生まれてすぐのチカを王宮から攫い、18年育てる。
絶望を与えたときに深く心を抉るように、チカに呪文のように愛を呟く。
でも、セザールが復讐したいのは、雌兎のイウリと王のはずで、チカは無関係。
そもそも、チカの母イウリは、セザールを裏切っては居ない、
セザールは、嫌がるイウリをもの扱いして拘束する。
自分専属のうさぎとして強引に契約し、結婚も意思確認せず押し付けるセザール。
王に紹介すれば、イウリは観念すると思ったら、逆だった。
セザールの不在の間にイウリは優しい王に恋をして、王の子を身籠る。
激怒したセザールは、赤ん坊のチカを拉致して図書遺跡に籠る。
王は常に自分を責める人。セザールを咎めることができない。
チカも、父親似で、自分が悪いと考える。
チカと王様がじれったいけど、面白かった。
チカの兄、亡くなったエンリケ王子の事をもっと知りたかった。
不憫受けかと読んでたけど、お話の展開は全然違ってました。溺愛かと思いきや、王都に行ってからは、チカの一途さが切なくて切なくて。
セザールの裏切られ苦しんだ気持ちも分からなくはない、けど矛先が違うでしょ。王様も良い人で、だからこそイウリは惹かれたんだろうけど、物事の解決法を間違えたよね。結局1番辛い事を引き受ける事になったチカが気の毒でした。
それでも想い続けたのは、一緒に過ごした時の中にセザールの本心が垣間見えてたからかな。セザールも本心に気づいて良かった。私はあそこまでされて想い続けられるチカが解らないけど、それでもチカにはセザールなんだよね。
セザールもチカへの想いを大事に、これからは憂いなく2人で幸せになってほしい
今回は「五の島」の図書塔の読書士長と
読書士を助けるうさぎのお話です。
隠された育った受様が真実を知り未来を選ぶまでと
本編後の2人の短編後日談を収録。
春かな昔、ひとつの大陸だった世界は
今や大半が海と森に包ままれた7つの大きな島に
変貌します。
危険に包まれた海や森は人の手にあまりますが
書物を掘り出す事で人々は知恵を身に着け
世界を良き者へと変化させてきます。
初物の遺跡である図書塔は貴重な存在であり、
書物を見つけて読み解く事の出来る読書士は
人々に尊敬されています。
読書士とともに眠る書物を探し当てられる種が
長い耳と短い尻尾をもつ「うさぎ」です。
うさぎは数が少なく、特定の読書士と契約を結び、
パートナーとして書物を探す冒険に同行していますが
受様はうさぎながら幼い時から五の島の図書塔で
塔を司る読書士長の攻様に育てられており
塔の読書士達の手伝いを日課としていました。
攻様は読書士長のトップに立つ大読書士長になれる
と言われるほど優秀な人物です。
うさぎは恋をすると花の匂いを放ち
子供も産める種です。
受様は攻様を前にすると花の匂いを放つため
受様の思いは攻様似も明らかでしたが
攻様は養い子として大切にしてくれても
受様の気持ちに応える気はないようでした。
ところが王国の世継ぎの王子の訃報がもたらされた夜
攻様は受様にとても美しくなったと言ってキスし
受様を組み敷き、雄の快楽と雌の悦びを教え込むのです。
受様は攻様の恋人になれた幸せを噛みしめますが
訃報の知らせから10日後、国王の命を受けた
王宮守護士が受様を迎えにやってきます。
なんと受様は
王とうさぎの間に生まれた王子だったのです!!
受様は初めて知らされた事実を受け止めきれませんが
攻様は国王が受様の父であると認めながらも
「王とうさぎは過ちを犯したのだ」と言い、
攻様が赤子の頃に引き取ったといいます。
受様には攻様の側にいる術はないのか!?
そして受様を呼び寄せる王の真意とは!?
幼い受様を図書塔に引き取り育てている攻様と
攻様だけを一途に慕う受様のもふもふファンタジーです♪
タイトルと表紙イメージから
受様が攻様への初恋を成就させるお話だろうな
とは思いましたが、
溺愛系の甘みの強いお話かと思いきや
攻様と受様の両親との拗れた関係が受様の育ちにも関わる
愛憎渦巻く波乱の恋物語でした。
受視点を中心に進みますが
所々で攻視点での過去回想が挟まって進むため
攻様に何かしらの思惑がある事は早くから見えます。
攻様と受様の父である王、母うさぎとの関係が見え
三者の過ちと攻様の思惑が詳らかになる事で
2人の距離が開いていく中でも攻様を慕い続ける受様に
きゅんきゅんさせられました。
どうやったらハピエンになれるのかハラハラ、
受様が再び攻様の手を取るまでドキドキで
最後まで一気読みでした ヾ(≧▽≦)ノ
物語世界の設定が非常に面白いので
他の島にしたスピンオフ等を期待します♪
ゆゆ先生のお話は久々に読みました。
タイトルと表紙買いです。
この世界観すごく好きです。ファンタジーの異世界のようで遥か遠い未来の地球のようで。この世界観で他のお話も読んでみたいような素敵な世界です。
お話について。これ攻めがクズって言われるんだろうなと思ったんですけど、すみません。クズが好きなわたしにはクズというより拗らせた切ない攻にしか見えませんでした。なのでレヴューすることにしました。
冒頭にある一文から攻めが何かを抱えているんだなとわかりますし、それまで手を出さなかった受けちゃんとの関係を変えたのにも理由があるんだろうな、多分冒頭のことなんだろうなと思うんですが、でもピンとこないまま読み進める感じでした。
なんと言うか攻めの行動に目的的な義務感的なものも感じるんですが、それよりその奥の深い愛情がバンバン感じられちゃうので、あんた何がしたいん?大丈夫?こんなに受けちゃん愛してるのにそこまで拗ねないといけん位傷つくような何があったん?と言う感じと言いますか…チカちゃんと一緒になんでかなあなんでかなあと悩みました。
理由がわかって、それを達成して、私は凄く切なくなりました。自分の決意を曲げられなかったんだなあ。馬鹿だなあ。と。
王様はいい人ですね。いい人に惹かれるのは仕方ないんでしょうね。子供ができて弱ってて死んじゃって可哀想ですね。
と思える人間じゃなくてすみません…。
私には幼い攻めが愛し方を間違ってしまった悲劇の方が辛く、それを修正する機会を唯一の友人に奪われてしまった可哀想な子供に見え、かわいい受けちゃんを産んだお母さんもお父さんの王様をあまり好きになれませんでした。いない時っていうのはフェアじゃないです…。
せめてお母さんが生きてくれてたらなあと思うけど傷つけるだけ傷つけて死んじゃうんじゃまあどうにもなりませんわな…。まあだからこそ王もわかってたんでしょうけどね…そこまで分かってたのに手を出すなよとぐるぐる。どうしてもこの部分がスッキリしないのが物語の読後感につながってしまった気がします。(まあこの部分は設定的なとこなんでどうしようもないんですけどね)
でも奇しくもチカちゃんと感情を共有できたんでホッとしました。チカちゃんいい子や。
とにかくタイトル通りチカちゃんががすごく優しく一途な子で、セザールの心を溶かして育ててくれたんだなあと思います。
そう育てたんだろう?とはわたしは思いません。そうなりますように思って育ててそうなる子なんていないと思ってるんで…。でもチカちゃんの心根を優しく育てたセザールの優しさが本物だったことには間違いない。
子育ては親を育てますが、育てた子にこんなの依存していいのか?と思う方にはセザールは受け入れ難いでしょう。
あと紫の上的な話はダメな人も無理かな。
スッキリ読めるお話という感じではないのですが、この世界観は(こちらについては他の方が説明してくださってるので割愛しますが)とても好きなので評価はこれに。
お兄ちゃん生きててほしかったなあとちょっと思います。
セザールは一途なチカちゃんを意固地に傷つけてしまった事を生涯かけて償って溺愛して頑張って日記つけろよと思います。
なかなか読み進められず。何度もトライしては止まり。
セザール視点も挟まっています。
セザールの目的は何だろう?復讐かイウリそっくりの人形を作り自分を愛させることか?
優しく良い子に育ったチカ。親がおらずセザールに大事に大事に育てられ。しかしセザールの本心は…。
セザールが中心で全てな世界を押し付けられ、セザールの言いなりのセザールが絶対な思考停止状態でチカは18歳になり。
チカの保護者を慕う気持ち、恋する気持ちを育ててはたまに突き放したり。もう止めてあげて〜と思いました。
しかもチカに出自や自分のしたことがバレそうになると、いきなり雌の喜びを教えるとか言って。
王様から話を聞いたチカに今度はさらにご奉仕させて。はしたない言葉でチカを貶めて。
何考えてるかわからない攻めが、純粋無垢な受けを利用してるような感じが苦手で。
旅の途中でもわざわざおっ始めて声を出せとか、好きと言えとか。まるで護衛に聞かせて既成事実を認めさせるようで。
攻めにはたとえ腹黒でもいいから受けを溺愛してほしい。求めて欲しい。受けを利用したりそそのかしてほしくない。
チカが幸せならそれでいいんですが…。
葵居ゆゆ先生も(新書デビュー)10周年なんですね。おめでとうございます。
長くコンスタントに作品を書き続けて来られるには、苦労も多かったことだと思います。
さて、冒頭から不穏な空気が漂っていて、これはなかなかハードな展開になるのではと覚悟しました。
こちらの作品は健気な受けのチカに全て救われていたように思いました。ハッキリ言ってしまうと途中までは「中立」評価で、葵居ゆゆ先生はどうやってこのお話の決着を迎えるのかと不安になったほどでした。
先生の作品では受けか攻めのどちらかが好きになれない作品が多くて、こちらの作品の攻めのセザールもそうでした。
終盤になるまで自分勝手で傲慢な人物にしか思えず、何度も出てくるエッチシーンも苦手に感じてしまいました。
このセザールの抱えている苦悩の理由がチカ視点の話の流れの中に、セザール視点で入って来るのですが「それだけで⁉︎」と彼の憎しみの理由に違和感を感じました。
後に彼の若さから来る未熟さと納得は出来たんですが…。
なのでハッキリ言ってしまえば、好きな攻めキャラではなかったですね。チカの一途で健気な愛情には涙したので、チカに対する評価で萌2になりました。
それからチカの父親のフレデリコ国王が魅力的な好人物だったので、チカの母親が惹かれたのも納得でした。
攻めザマァな展開があっても良かったのではと思いましたが、チカの性格からはあり得ないのでこの結末には納得でした。