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hyaku gojuunenn romannsu
こういう映画、どこかで観た記憶があるなぁ…なんだったっけ?と読みながら思ってましたが、「ある日どこかで」ですね。
先祖にまつわる「写真」をきっかけにタイムスリップしてしまう。
タイムスリップした先が19世紀末のロンドンで、自分のご先祖様に関わる男女のロマンスを調べるのだけど、昔の映画のような優雅な雰囲気に満ちていて良かったです。
身分違いのせいで恋を成就させられなかったロイドとアンの魂が、末裔である椋梨と晶を過去に導いたんだろうけど、成就しなかったのが「男女カプ」というところが新鮮だった。
BLのタイムスリップ・生まれ変わり(この話は生まれ変わりではありません)系の話で、過去、成就できなかったカプは男男同士ゆえ……みたいなものしか読んでこなかったので。
まぁBLなのでアン(晶の高祖母)が白羽の矢を立てたのは、男の晶なんだけど、楡崎家にはそれまで女性は誕生しなかったのか?なんであえて男を指名する?と思ってしまいました……。
それにしても、簡単にタイムスリップできてしまうもんだなぁ……と思いました。
もし、私がこういう能力持ちだったら、怖くて博物館とか美術館とか史跡とかいけないなぁ…。
タイムスリップして祖先の隠されたロマンスを知り、自分も愛しい人に出会う。夢があってロマンチックでした。夢を見失いかけていた楡崎が、希望を見出して前向きになっていくのも良かったです。
タイムスリップしても落ち着いている楡崎が頼もしく、ケネスとの出会いにドキドキ。アンとロイドの秘めた恋は切なかったけど、真相を知れて良かったです。途中ケネスとの別れは悲しかったけど、まさかの再会にときめきました。アンとロイドがキューピッドになってくれたのかな。
続百五十年ロマンスも真相は悲しかったけど、供養になったかもなぁと。最後にアンティークの時計が椋梨の手に戻った所は、その巡り合わせや楡崎の想いに感動、印象的でした。
椋梨と楡崎のcpが、大人だけど可愛くてお互いにベタ惚れで読んでて幸せでした✧*。
作家とプロデューサーの二人がタイムスリップしながらちょっとした謎を解きながら愛を深める…というようなお話。
が、私には入り込みにくく、なんで二人が結ばれたのかの意味づけがうまく出来ず、ちょっと消化不良。さらに、謎?疑問!を解決するというところもちょっと浅い感じでもの足りませんでした。
タイムスリップ自体、現実味が無いので仕方ないんですが、どう惹かれあったのかが読めなかったのが一番かも。
エロに関しては控えめというのは、ストーリーに合っているので良いんですが、全てがそつなく進んでしまったように思えます。
残念…
雑誌掲載分に書き下ろしを合わせた二部構成。主人公が第一部で19世紀イギリス、第二部で日本の80年代にタイムスリップし、過去に叶わなかった恋の真相を探るという主旨。
かなりトントン拍子にお話が進むので、受けと攻めが運命的に引き合わされたインパクトがちょっと薄まってしまったような…。個人的には前半、ケネスの正体が繋がったところでクライマックスを迎えました。
続編にいたっては、まるで連続ドラマになりそうな成り行きに、作者様ご自身が楽しんでいそうな印象を受けました。読み手の世代によって受けとめるものがきっと違うのだろうなと思います。
作者様の筆力によってタイムスリップ先の時代感を映画みたいに味わえたり、受け攻め両キャラの魅力、二人が惹かれ合ったラブの部分もしっかりと伝わってきました。キャラについては挿絵効果大。欲を言えば、もっとゆったりと読みたかったです。どちらもキュッと詰まっている感じで笑
各パートの短さでも読み応えがあるのは、ひとえに文章の緻密さに拠ると思います。硬質で口語体に寄りすぎない会話文は、小説を読んだ〜!っていう満足感をもたらしてくれました。
とにかくイラストがベストマッチング。
大好きな遠野春日先生の新作という事で楽しみにしてました。先生の抑制の効いた文章が大好きなんです。
今回はタイムスリップものだという事ということで、いつもの遠野先生とはちょっと違う魅力がありました。
雑誌掲載分の「百五十年ロマンス」は淡々と進んで行って、正直言って後半までケネスの正体と目的が分からずにこのお話の決着点は何処にあるのだろうと心配になったほどでした。
でも楡崎が元の世界に戻った辺りから、霧が晴れるように物事が動き出して一気に面白くなりました。
ヤキモキしてしまった2人の恋の決着もついて、歳上男性の余裕のある色気にノックアウトされてしまいました。
そして書き下ろし部分の「続・百五十年ロマンス」ですが、椋梨との交際も順調な楡崎の元に一本の電話がかかって来た事により思わぬ事件の真相に辿り着くというお話でした。
2回目のタイムスリップで過去に飛ばされてしまう楡崎と、楡崎を追って彼を守りながら真相に辿り着く手伝いをする椋梨のスパダリぶりが素敵でした。遠野春日先生は歳上の魅力ある男性を書くのが凄くお上手なんです。
事件の真相は救いようが無い気の毒なもので、下手をすると遺された人間の修羅場さえ引き起こしかねないものでした。
でも楡崎と椋梨の人間性が素晴らしく、綺麗にまとまっていたように思います。
遠野春日先生の他作品に比べると少しだけキャラが弱いような感じがしました。いつものようにガツンと記憶に残るものが足りなかったような気がしたので、是非ともシリーズ化して楡崎と椋梨がタイムスリップで事件を解決していって欲しいと思いました。
先生買い。ミドリノエバ先生の挿絵がぴったりな、しっとり大人の恋話でした。最後の最後が「わあ♡」と嬉しかったので萌にしました。ファンタジー要素大丈夫で、しっとり系がスキな方でしたらオススメです。雑誌掲載分130Pほど+その続き120P弱+あとがき。
一作目で賞を受賞したものの二作目は売れず、三作目も書けずにいる小説家の楡崎。江戸時代から続く旧家に生まれ、働かなくてもよい身分で容姿端麗なせいか、自らのルーツをたどるテレビ番組等からオファーを受けています。興味はないと断るつもりが、祖先のイギリスの名家令嬢との恋話には気になるものがあり…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
前半は高祖母の両親、後半に受けの友人、受け友人の父等。
++攻め受けについて
受けは働く必要のないほどの資産家かつ1作目が有名な賞を受賞した小説家。気が付いたらタイムスリップしていたのに、夢かも?夢じゃない?と不思議に思いつつちゃんと行動しちゃう不思議系+おっとり系な印象です。美人さん!押しが強いというタイプではなく、気になるから助けたくなっちゃう系統に感じました。
攻めはじんわりやんわり押しが強そうな方。ぐいぐい押してくるんじゃないから好きだなあ、こういう大人系。受けを心配して、押しつけがましくなくしっかり守っている感じです。
人の想いが強いと、それを受けてがちでタイムスリップしちゃうというお話。「え、いいの?」とつい思ってしまう箇所もあるのですが、攻め受けのしっとりしっかりした印象が好きだし、最後の攻めの時計に関するエピソードが大好きで「まいっか!」と思えたお話でした。いいんですよ、腕時計のエピソード。お金持っているのって素敵。そして物がちゃんと縁付いている人のところに戻ってくるってお話、大好き。ほんとにミドリノエバ先生の挿絵がぴったりと感じます!
作家の楡崎晶は、旧家の当主でイギリスにもルーツがあるお家柄。
テレビのお仕事で、家系のルーツを辿る番組の企画があり、資料から楡崎の知らない曾祖母の事を知ります。睡魔が襲い目が醒めると19世紀のイギリスにタイムワープしていて、というお話でした。
タイムワープのお話なので、過去と現在が繋がっている事もあり、ネタバレしてしまうので詳しくは書けないのですが、イギリスで出会った英国紳士のケネスさん素敵でした〜。
作者様のあとがきによると、表題作「百五十年ロマンス」は雑誌の書き下ろしで、「続・百五十年ロマンス」は続編として書かれたとのことです。
表題作は、楡崎のルーツやイギリスでのお話 でしたが、「続〜」ではまたお話が変わります。
2編ともタイムワープで過去へ行き、出来事の真相を探るお話がメインで、ラブはわりとあっさりめだと思いました。
タイムワープをする中で、楽しい事だけでなく切ない事があったりと、お話自体は楽しかったです。
タイムワープはしますが、それ以外はファンタジー要素はなく現実的なお話でした。