王族アルファの花嫁候補

ozoku alpha no hanayome koho

王族アルファの花嫁候補
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×28
  • 萌4
  • 中立7
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
76
評価数
25
平均
3.4 / 5
神率
20%
著者
義月粧子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866694726

あらすじ

ロックハート財団のクレイグから、双子のオメガは“繁栄を約束する象徴"としてガードナー家が選ばれ、弟の身代わりに花嫁候補になるハルト。クレイグに一目惚れしていたハルトは喜ぶが、寡黙なクレイグに戸惑う。入籍の夜、予定外に発情してしまい、理性の欠片なく獣の欲望だけとなったクレイグに、暴走するまま貪られて……。はしたない匂いを撒き散らすハルトは、クレイグを挑発することしか出来なくてーー。イケメン王族α×控え目大学生Ωの溺愛オメガバースラブ

表題作王族アルファの花嫁候補

ロックハート一族の実業家,α
没落貴族の大学生,Ω

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

惜しいかな

最初は双子の弟が選ばれて、弟に運命の番が現れたから代わりにって…こんな切なくて辛い展開なんてモロ性癖に突き刺さると期待して購入したんです。

お見合いのパーティーで攻めのクレイグに一目惚れしてからずっと忘れられなかったとか、久しぶりに会ったクレイグの取引きとも言える婚姻話と冷たい態度、もうここまででこれからどうクレイグがハルトに夢中になって行くんだろうとワクワクして読んでいたんです。
クレイグの態度にちょっとくらい攻めザマァな出来事があっても良かろうと…。

でも惜しいかな、少しづつ期待してたのからズレていました。

最後まで読むとクレイグはそんなに悪いヤツでもなかったし、何よりハルトがクレイグを許しちゃってるんですよね。

最初にハルトの双子の弟を番だと間違えてたことも、もっとクレイグに後悔して欲しかったなぁとも思いました。途中でクレイグがハルトの同僚に嫉妬したりもするんですが、この彼がもうちょっと当て馬になって欲しかったとも思いました。

それとクレイグが忙しくてハルトに誤解をさせるのは、義月先生が読者をヤキモキさせる為だとは思うのですが、もう少し溺愛シーンがあったら萌えたと思うと残念でした。

分かりにくかったのでガードナー家の双子とロックハート家の伝説とかより、クレイグとハルトのいる国の説明がもっと欲しかったと思いました。

ハルトの双子の弟であるナツキですが性格に難ありだと思いましたが、そこまで悪者になってなくて中途半端な存在だと思いました。
クレイグはナツキを嫁にしていたら、かなり大変になっていたと思うので、結果ハルトが運命の番で良かったと思いました。

1

ハルト切ない‥

ハルトと双子の弟ナツキ、2人でお見合いという話から嫌な予感。一目惚れのハルトに対してナツキは興味なさそうだけど結果選ばれハルトは失恋。忘れようとするハルトへのナツキの仕打ちはイラッとした。
傷が癒えかけた頃にハルトに結婚の話がきて喜んだのも束の間、ナツキ以上に残酷なクレイグの態度に幻滅でした。ハルトは不安が続く中で、持ち前の聡明さを発揮してめげずによく頑張った!ハルトがクレイグを思う様に胸が苦しくなりました。クレイグも気づいてからは大事にしてたからいいけど、それまでが酷かったので一生ハルトを大事にしてほしい。ナツキは最後まで嫌いだった(笑)
小山田先生のイラストは美しく、特に表紙に見惚れました✧*。

5

うーん…。

溺愛攻めモノを読みたくてこちらを購入しました。

ハルト(受け)は双子の兄でどちらかと言うと大人しい感じで
双子の弟のナツキは明るくみんなに好かれるムードメーカーのような存在。
初めてクレイグ(攻め)と会った時にハルトは運命を感じましたが
クレイグが関係を進めたいと言ったのは弟のナツキのほうでした。

婚約した二人に傷つくハルトでしたが
ナツキが魂のつがいに会ったことにより婚約はなかったことになります。
なのでハルトに…とお話がいくのですがすごく可哀想でした。
家のこともあるから断れないし、
ハルトの気持ちを一体なんだと思っているんだろうと。
ナツキもクレイグも勝手で嫌になっちゃいました。

更にハルトと会ったクレイグがハルトに突き付けた条件も
お前はクソか?と言いたくなる内容でもう…。
その後もはっきり言ってクレイグは勝手だなぁと思いました。
魂のつがいだから態度を軟化させたの?って。

最後まで読みましたが私はナツキもクレイグも好きにはなれませんでした…。

8

絞り切れていない

初読み作家。

黒毛、黒い瞳のオメガ、先祖返りした双子がガードナー家に生まれる。
ナツキとハルトは二卵性双生児で、似ていない。
王族の姻戚、ロックハート財団の後継者、グレイクから見合いの申し込みが来る。
縁談の間を取り持つ、王族のキャサリン。
理由は、ガートナー家の双子が“繁栄を約束する象徴"だから。昔、先祖と国を救った双子への恩賞。

 双子の弟、ナツキとグレイクの件
 双子の兄、ハルトとグレイクの件、
 キャサリンが調べた「先祖と国難を救った黒髪の双子」の伝承の件、
 キャサリンの隠し子=娘の孫の件。

これらが、同じ比重で盛り込まれているけど、
キャサリンの娘については、無くても話の筋に支障ない。
もっとスッキリさせて、ハルトとグレイクのその後についてを重点に詰めたほうが、読者としは嬉しいし、楽しめる。

著者が絞り切れず、アレコレ盛り込みすぎて、構成が不自然になっている感が否めない。
どうしてキャサリンの娘に拘ったのか、分からないけど、
無くちゃいけない部分であるとしたら、頁数の割り振りが上手くなかったかも。

小山田あみ さんの絵師買いして、中身にも期待したけど、なんだかなー・・・。
勝手に期待しただけなんですけど、ね。
・・・と私は、感じた。 辛口で申し訳ないけど本音です。
皆さん、どうでしたか? 

11

かゆいところに手が届かない

タイトルとあらすじから購入。
これは溺愛攻めの活躍が読めるだろうと期待MAXで読み始めました。


仕方なしに双子の弟の代わりから嫁ぐけど、実はもんのすごーーく攻めから溺愛されまくるお話だろうなと思い、前半のキラキラモテモテ弟をこれでもかとヨイショする文面や弟をチヤホヤする周りの態度にも耐えて読み進めました。切ないというよりイライラの方が強かったです。
受けのハルト目線で話が進むのでどうしてもハルトの気持ち寄りになるのですが、最後の最後までハルト良かったねーって思える気持ちがあまり芽生えませんでした。
設定はとても好みで良いと思いましたが、ところどころの描写にモヤモヤしました。


ハルトが自己肯定感低過ぎて、応援の気持ちがイマイチ起きなかったです。弟のナツキの影に隠れて地味な見た目設定。賢く努力家の一面もあり、手を加えればなかなかの美貌の持ち主。博識というのは環境問題について議論しているシーンや弁護士資格を持っていることから分かりましたが、もっと勉強家で努力家という部分のエピソードを拡げて欲しかったです(大きな仕事を成し遂げるとか)。クレイグ以外のみんなから認められてすごいねって褒められて自分に自信を持って欲しかった。ハルトは嫉妬してばかりのイメージしかなかったです。

攻めのクレイグは最初こそ塩対応ですが、魂の番と分かってからは優しくなります。魂の番だと分からないときでもハルトに惹かれるものを感じて徐々に好きになっていって心から愛するようになるとか…そういうのが欲しかった。魂の番を双子の弟ナツキと勘違いしていたようですが、2年あるのに何やってんだよって気持ちでした。しかもナツキのアバズレ具合もその間に知っていたのに婚約破棄することなく放置…。その時点でナツキに愛想尽かしそうな気がするのに、婚約破棄されたあともメールし合ってるだとー(怒)相変わらず綺麗だな、とかハルトの前で褒めんなよ、と。そこには塩対応でしょ。

ナツキはひたすらムカつきました。アホのアバズレです…。天真爛漫で憎めないキャラなのかも知れないけど、ごめんなさい。私はすごく嫌いなキャラです。ナツキがどういう人物かを説明しているところがちょこちょこありますが、ディスってますよねと言わんばかりの不快感溢れる人物像。婚約破棄した相手とメールしたり、抱きついたり、家に泊まろうとしたり、兄のハルトの気持ちも考えない、彼氏の気持ちも汲み取れないイタい人物。それなのに顔と雰囲気が良いからとチヤホヤする周りの奴らにもイラっとしました。
どこかで泣きを見ろって思ったのに、そんなシーンは無く…。クレイグもメールブロックして屋敷に入れんなよって思いました。下手に優しくするから、ハルトがまた嫉妬するんだしー…。読んでるこちらの心が終始ザワついて仕方ないです。


当て馬になりそうな同期の同僚も当て馬になりきれてなかったし残念でした。

エロもそこまでエロエロだと感じなかったです。オメガバースだし、最後の番うシーンくらいはもっとグズグズのエロエロでも良いと思いました。中盤のハルトにフェラを要求…からの顔射シーンは好きじゃなかったです。


全体を通してみると、あそこはこうした方が〜…こっちはこうするとと好きだなって思うところがちょこちょこ多すぎて、そうそう!それよ!って同調があまり出来なかったです。かゆいところに手が届かなかった感じでした。

11

材料が惜しい。

むむむ…。
辛辣なレビューになってしまいました。作者さまのファンの方やマイナス面も含めて知りたいという方以外は回れ右願います。



傲慢で冷たい攻めが定番(ですよね?)の作者さまが溺愛攻めを書かれたとのこと。いままで数冊読んだ義月さんの書かれる攻めがあまり好みではなく購入は迷ったのですが、小山田さんの美麗なイラストと面白そうなあらすじ(好きになった人が双子の自分ではない方と婚約とか滾るシチュエーション!)+溺愛とのことで、やっぱ好きそう!と思ったので購入しました。…結果、様々な点でやはり萌えきれなかった。溺愛って、え?そう?っていう感想です。言い方が悪いですが、とってつけたような印象を受けてしまいました。

そもそも、受けも攻めも周り(同僚のラリーさん、もっと受けに干渉してきて嫉妬の種ください)もキャラとしての魅力をそれほど感じなかったです。っていうか双子弟がBL的萌えと関係しない部分ででばり過ぎ。みんなに大切にされて我儘し放題で、なんでそんなに愛されてるの?って不思議になる性格。双子兄である受けは、なぜか常に彼より劣るという書かれ方をしていて(読者の印象は逆だと思いますが)作者さまが読者をモヤらせて味方になって欲しかったんだったら逆効果でした。単純にイライラしてしまいましたから。

攻めも受けが運命の番と分かった後は甘くはなるのですが、運命じゃなくても好きになって欲しいところ。みんなに愛される弟には目もくれず、地味に見える受けの本当の魅力に気づいて愛してほしいっていうのが腐心なのに…。紳士だからか知りませんが終盤でも弟に甘い態度でイライラ。っていうか出会いで弟を運命と間違っていたわけで全然ダメじゃん!っていう…

あと、文章と相性が合わないのかいちいち引っかかってしまうところ多数。基本受け視点でしたが、数行ごとに人称が変わるところが度々あったり、たぶんヨーロッパが舞台で王族や貴族のお話なのに口調がフランク過ぎたり(イケメンとか、うざいとか)。現代物だから、よりリアルにということなのかな?違和感がありました。

そして何より。終盤に突然出現した(ように感じた)幸運を与える黒髪の双子の物語パートに違和感。それなりのボリュームがある歴史上の悲運(悲恋ではない)の物語なんですが、過去にロックハート家ひいては国を救った黒髪の双子のことが表面上のみ淡々と綴られていて、感情移入すればいいのか、とりあえず流れを把握しておけばいいのか感情が迷子に。さらに、攻めの親族である大叔母にも実は大きな秘密があってと続き(黒髪の双子は全く関係ない。ぶっこまれた感)突然降って沸いたビジネス上の問題が起こり、いま世界で起こっているような世情も匂わせつつスピード解決…。つ、ついて行けん。私はBがLしてるところを見たいのです。お仕事BLも社会派BLも大好きですが、経緯だけ語られてもなぁ。

ということで、全体的に上滑りな印象でした。もう少しできゅんの洪水がきそうな材料はあるのですが、料理のしかたが好みではなかったです。

12

このタイプの溺愛もの、素晴らしい!

ロイヤルファミリーに政略結婚、+オメガバースと言ったお話になります。
なんか、甘くて幸せなお話がとにかく読みたいわ~って事で読んでみました。
若干ですね、義月先生だから「溺愛」ってなってても大丈夫か!?と不安ではあったんですけど、しっかり甘かったですよ。
えーと、攻めが最初から分かりやすく溺愛って感じでは無いのですが、それどころか最初はちょっと切ないんですが、そこから少しずつ少しずつ愛情が深まり甘さがどんどん増してくのが萌えるんですよー!
こう、主人公が自分自身の力や魅力で持って、攻めを夢中にさせて行くのに胸がすくと言いますか。
このタイプの溺愛もの、最初から無条件で愛されまくってるのより、ずっと感慨深いし嬉しいですよね。

内容です。
没落貴族であるガードナー家の双子の兄として生まれたハルト。
華やかで人好きする双子の弟にコンプレックスを持っているんですね。
そんな中、王族の家系であるロックハート財団から縁談が持ち込まれます。
実はロックハート家には、双子のオメガは繁栄をもたらすという言い伝えがあってー・・・と言うものです。

まずこちら、繰り返しになりますが、最初はちょっと切ないんですよ。
ハルトですが、クレイグ(攻め)との初顔合わせで、紳士的で優しく、何より華やかな弟と同様に扱ってくれる彼に強く惹かれるんですね。
しかし、ロックハート財団から花嫁として希望されたのは、弟であるナツキの方・・・。
胸の痛みをこらえて二人を祝福し、自分の人生を堅実に歩むものの、二年も経ってからナツキに運命の番が現れて突然の婚約破棄。
そこで、今さら結婚を取り止めるワケにはいかない両家の思惑のもと、双子の兄である自分が身代わりの花嫁になるー。

えーと、ハルトの心情と言うのはとても複雑なんですよ。
ずっと想い続けた相手であるクレイグと・・・と言う喜び。
身代わりでしか無いと言う悲しみと惨めさ。

またさ、序盤のクレイグが結構冷たいんですよね。
こう、すごくビジネスライクと言うか、あからさまに政略結婚である事を匂わせて、互いに賢く自由にやろう的な。
こ、このヤロー!
最初に弟を選んだ上に、ハズレくじを引いた的なその態度は何だー!!と。
攻めが受けに対してやたら冷たくて傲慢と言う、いつもの義月パターンかよ!と。

と、最初は攻めに対してカーッと来たんですよ。
来たんですけど、ここからお話は全然予想外のトーンになって行きまして。

えーと、これね、ハルトですが、めちゃくちゃいい子だし、実は自分で思ってるよりずっと魅力的なんですよね。
頭もいいし、努力家だし、見た目だって弟と並ぶと地味なだけで端整。
ただ自分に自信が無いので、オドオドした態度になりがちなんですよ。
惹かれているクレイグの前だと尚更。

最初こそ、そんなハルトを低く評価していたであろうクレイグ。
それがハルトと共に過ごし、彼本来の芯が強く聡明で思いやりある姿を知るうちに、どんどん惹かれて行くー。

や、クレイグの事を最初クソ野郎扱いしちゃいましたが、実は彼は彼で大人のいい男なんですよ
結婚に対する考えが冷めてるだけで、最初からハルトに対して誠実だし一人の対等な人間として丁寧に扱っているんですよね。
多少クールなだけで。

それがそれが、ハルトに惹かれるに連れ、そのクールさがなりをひそめ、どんどん甘さを増してゆくんですよ~!
もう甘~っ。
めちゃくちゃ甘~っ!
言葉からも態度からも、甘さが溢れてる~~!と。

また私は元々ですね、「じゃない方」が選ばれると言うのが大好きなんですよ。
ずっと「ナツキじゃない方」扱いされてきたハルト。
それがクレイグから愛される事で自信を取り戻し、本来の輝きを見せるようになるのが嬉しくて仕方ない!
クレイグ、見る目があるじゃないかよ!と。
えーと、最初にナツキの方を選んだ事や彼との関係に対しても、色々誤解があった事が分かってきますしね。

ちなみに、ずっと弟と比べられてとハルトが悲惨に思えますが、弟や家族はちゃんと愛情深くと、決して冷遇はされてないです。
だからこそ、ハルトは真っ直ぐいい子に育ったんでしょうしね。
まぁ弟、相当自由奔放だけど。

最後になっちゃいましたが、「双子のオメガは繁栄をもたらす」のオチがですね、おとぎ話を思わせる素敵なものでした。
そんな歴史があったのね的な。
そのご先祖様を思うと、ちょっと切なくもあったけど。

と、とりあえずそんな感じで、甘いし幸せだしで表紙そのままの素敵な作品でした。
個人的にめちゃくちゃツボ作品でしたよ。

16

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