夜啼鳥は虎王の褥で愛を育む

yonakidori ha kou no sitone de ai wo hagukumu

夜啼鳥は虎王の褥で愛を育む
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
48
評価数
12
平均
4.1 / 5
神率
41.7%
著者
篠崎一夜 

作家さんの新作発表
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イラスト
香坂透 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344850217

あらすじ

男でありながら子を孕み、類い稀な美貌で人心を惑わすとされる“娼婦"。その徴を持って生まれた王子ルスキニアは、民の命と引き換えに故国を滅ぼした獣人王・アルアクバルの元へと嫁ぐ。 静謐な後宮で、残虐の王と噂されるアルアクバルの孤独に触れ、思いを通じ合わせた二人は互いを唯一の存在として、幸福な日々を過ごしていた。 父王に忌まれ、温もりを知らず育ったルスキニアにとって、アルアクバルから注がれる惜しみない愛情は初めて味わうものだった。 王のために、自分もできるだけのことをしたい――。そう願い、獣の子を産む番として妃の役割を全うしようと、大好きな氷菓子を控えたり、子供が出来やすいと言われる苦い薬を毎日欠かさず飲んだり…。夜床の内でも外でも子作りの努力を惜しまずにいたある日、ルスキニアの故国から一通の手紙が届いて――!?

表題作夜啼鳥は虎王の褥で愛を育む

アルアクバル,イウサール国国王
ルスキニア,故国スペルビナの第二王子

その他の収録作品

  • あとがき
  • 刺繍針で愛を刺す
  • 寵姫の欲望 1
  • 寵姫の欲望 2

レビュー投稿数3

妊活の巻

仔細なネタバレは、先に他の姐さんが置いているので、感想だけ。

独特な描写は、「お金がない」シリーズと変わらない。
三歩進んで二歩下がる、といった進捗。
ルスキニアは相変わらず臆病で慎重。
一言発した後、獣人王の反応を確認しては、葛藤する。
主人公の心理描写重点がお約束なので、スカッと前に進まない。

「夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む 」のあとがきに「ベビーが・・」
とあったので、楽しみに読んだのですが、今巻は妊活から懐妊までだった。

ルスキニアの母国の残党や、制圧された国の残党の乱が、各地で勃発。
石の塔に幽閉された後、ルスキニアを下人同然に扱っていたマイ一族
マイ家で唯一優しかった、妾腹の娘が謁見を要望してくる。
ルスキニアの母の形見を箱に納めて持参した。

その後に色々あって、その事件が落着した後で、懐妊の兆しあり、で終わり。
次号に期待。
四コマ漫画やあとがきは、コメディ調、笑で〆たいのかな?

気のせいか、今号の挿絵は少し雑だったように感じました。

1

甘々。

『夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む』の続編。
二人の甘々の描写が読みたかったので、発売を心待ちにしていました。

序盤に前作の流れがざっと描かれているので前作未読でも読めないことはない気がします。が、もちろん前作ありきの作品なので、前作を読まれてからこちらを読まれた方が理解しやすいと思いますし話にも入り込みやすいと思います。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




叔父に悪評を流され、味方がおらず孤独だった若き王・アルアクバル。
王子でありながらオッドアイを持ち生まれてきたために「娼婦(プロスティブラ)」と呼ばれ迫害されてきたルスキニア。
男であっても子を成すことができるプロスティブラのルスキニアはアルアクバルの元へ嫁ぎ、そして二人は心を通わせるようになるが。

というのが前作で描かれていたお話。
今巻は、彼らのその後を描いたお話です。

深い愛情をアルアクバルから与えられ、そしてルスキニアもまた、アルアクバルを愛するようになり王の子を身ごもりたいと願ったルスキニア。子を成すために様々な努力をするルスキニアと、相変わらずルスキニアを溺愛するアルアクバルの関係は良好だった。

そんなある日、ルスキニアのもとに一通の手紙が届く。その手紙の主は、ルスキニアが故国で過酷な目に遭っていた時に彼に温かな手を差し伸べてくれた数少ない人物の一人でー?

ベースは甘々。
前作でいい味を出していたセヘルが、今作では登場回数を増やして好々爺のようになっています。

アルアクバルのケモ耳もモッフモフだし、ルスキニアの美貌や妖艶さはさらに艶を増し、全体的に非常に濃厚で甘いドルチェのような展開。その甘々さに、スパイスとして一匙加わるのが、一通の手紙から始まる不穏な空気。

スパダリの鑑のようなアルアクバルに守られるルスキニア、ということでシリアス展開にはなりませんが、ルスキニアの成長っぷりが眩しいです。アルアクバルに愛され、周囲の人たちから愛され、うそ偽りのない愛情に満たされたことでもともと彼が持っていたのであろう聡明さが表面化してきた、そんな感じ。

ただ守られるだけではなく、ルスキニアが愛し大切にしているものを守りたい、守ろうとする、その強さと優しさが眩しかった。

ベースとしては、なんて言うんですかね。ちょっとお耽美な空気も漂う作品なのですが、その空気感と相反するような描き下ろし「刺繍針で愛を刺す」や、香坂さんの描かれた四コマ漫画「寵姫の欲望①②」がコミカルでめっちゃ笑いました。私は電子で買いましたが、電子特典のおまけSSもめっちゃ爆笑。

これぞギャップ萌え。

二人の温かな愛情と優しい空気感にめちゃめちゃ萌える、そんな1冊でした。

3

虎王

何だか見たことがあるようなと思っていたら「夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む」続編でしたの続編でした。絵はキレイなんだけどお話は王道でキャラに今ひとつ入れ込めなかったので中立にしました。前作読んでいないとちょっとキツイのではと思います。本編260Pほど+あとがき+爆笑おまげ話4P+香坂先生の爆笑4コマ2P。めちゃつよ国王とキラッキラ元王子の国の興亡戦内紛等がお好きな方だったら嬉しいかも。

前作で結ばれ絶賛溺愛継続中のルスキニア。ある日、今はなき故国スペルビナで世話になっていたマレ卿の娘リリアーナから手紙が届き・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
リリアーナ(受けより1歳下♀)、セヘル、イルム(王の信頼する方々)、オルランド(スペルビナの騎士)ぐらい?

++攻め受けについて

受けがプロスティブラというオメガみたいな方で、めちゃキレイ、サファイアの左の瞳と銀色の右の瞳で見つめられると皆さんイチコロよという設定&妊娠可。故国で卑下されてきたので、自分を大切にするなんて微塵も思わないけど、周りを悪く思うなんて全くない。悪意ってものが辞書にないんだろうな。息をひそめるようにして生きてきた過去経緯により、すべてにおいて控えめ自己主張は表に出さない(考えはちゃんと持っている)という方です。とにかく容姿がきらっきらなんですよね。

攻めさんは虎耳しっぽ持ち、戦闘時は激つよ虎ちゃんで、言葉が少ない気がするんですよね。甘い言葉で誑し込むなんて絶対ない。傍によるのも怖くてブルっちゃうという感じの王様。感情が高ぶると大きな声だすような感じもあるしなあ。私も怖くてあんまり近くに行きたくないな、こういう方。

攻め受け仲良し万歳で終わりましたし、ちょっと出てきたリリアーナもいい人っぽいので、この後どうなるのかな。なんとおめでたになった模様なので、ちっこい虎ちゃんを出産してリリアーナと一緒に面倒みたりしないのかしら・・と最後の方で夢見たお話でした。

爆笑おまけ話はリリアーナとセヘルの爆笑推し話。香坂先生の4コマもめっっっちゃ面白かったでした。(寵姫の欲望というタイトルで、1つは猫じゃらし、もう一つは触らせて♡というもの)やっぱり笑えるお話大好き。

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