誘惑クルーズで狙われてます

yuwaku cruise de nerawaretemasu

誘惑クルーズで狙われてます
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×29
  • 萌8
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
63
評価数
21
平均
3.2 / 5
神率
0%
著者
松雪奈々 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344850057

あらすじ

客船デ・ヴィータ号に潜入捜査をする国家憲兵のリコと先輩のジェラルド。尊敬するジェラルドの足手まといにならないようにと気持ちを引き締めるリコだったが、転倒したとたんに思い出してしまった。ここが自分がシナリオを書いたBL凌辱ゲームの世界で、主人公のリコ(自分)がルートを誤ればマフィアのボス、船長、モブにSMや監禁などをされ、潜入捜査も失敗。生きて帰れない。だがたった一つ、ジェラルドと告白しあって毎晩Hをすれば捜査も成功するルートがあった!よし、ジェラルドルート一択だ。ーーって毎晩ジェラルドに抱かれることになるの!?

表題作誘惑クルーズで狙われてます

国家憲兵隊、29歳
国家憲兵、21歳

レビュー投稿数7

松雪ワールド全開?楽しめました!

なんと前世で自分がシナリオを書いたBL陵辱ゲームの主人公に転生?なお話です。

あらすじにもある通りほとんどのルートで船長、マフィアのボス、モブに強姦陵辱されてしまう。一つだけ助かるのはジェラルドルートだけ。


麻薬密入捜査で豪華客船に乗り込んだ国家憲兵のリコと3年間相棒で先輩にあたるジェラルド。
男二人だと怪しまれるということで、恋人設定でいくことに。

リコが階段を踏み外し意識を取り戻したら、あ!これは俺が書いたゲームで俺が主人公だ!と突然思い出して。

陵辱BLゲームなので震え上がるリコですが、そうだ!ジェラルドも攻略対象だったはず。
しかしそのためには告白して結ばれなければ…。

とにかくリコが船長やモブやマフィアのボスに襲われまくるんですよ。設定だから。
回避するためにジェラルドと恋人になるも、隙きをついてとんでもない方向から襲ってきて。これは抱かれてないと危ないってくらい。

ジェラルドを騙して申し訳ない、こんなに嬉しそうなのに。しかも設定を知ってるので、ジェラルドが違和感を持つのに説明もできず。

無事に船を下りられるのか?とハラハラと、ジェラルドへの想いが疑似恋愛なのか?本当に好きなのか?

しかも、そういえばジェラルドルートはぼんやりしか覚えてないけど破局エンドだったような…と。

破局の理由は何か?避けるにはどうすればいいのか?ジェラルドの気持ちが変わってしまうのか?

必死で抗うリコですが…。

リコ視点であり、ゲームの中のリコとしての記憶もあり、ジェラルドとの出会いや一緒に過ごしてきた3年間。
始めは、またゲーム転生かあと思いましたが、すごくハラハラして面白く松雪ワールドにはまりました。エンタメです。

ジェラルドも素敵だしリコもすぐ赤くなって可愛いし。ジェラルドの溺愛とリコの罪悪感や襲われまくりでどうなるの?でしたが甘々でした。

セックスしなくちゃいけない4部作になったかな?

4

消去法で選んだ恋愛

表紙もあとがきも軽いタッチなのでコミカルかなと予想して読み始めたところ、石田恵美先生のイラストの敵?キャラがカッコイイけどヒェー怖いし、主人公も怯えてて大丈夫なの?と不安になったのですが、甘いエンドで安堵でした。

リコ(受け)は自分が書いたBLゲームのシナリオを思い出し、他ルートのキャラでは生還できないから、と消去法で選んだジェラルド(攻め)とのHですが、体の相性は良いしジェラルドの甘い優しさにときめいて…とドキドキ(ハート)の合間に、他ルートキャラのちょっかいにドキドキ(冷や汗)するというストーリーでした。ハッピーエンドと思いきや、破局が待っている?!という展開も面白かったです。

カラー口絵が、攻め以外とのキスシーンという意外性にもビックリしました。石田恵美先生のイラストがイケメンすぎて、クレイジーな変態でなかったら船長によろめいちゃうところでした。

4

凌辱系ゲームの世界

松雪先生曰く凌辱系ゲームの世界のお話、国家憲兵の先輩後輩のジェラルド×リコ。
前世の自分が作った凌辱系ゲームの世界だと思い出したリコが、1番安牌なジェラルドルートに入ろうと頑張るのが可愛い。対してジェラルドがリコ大好きで紳士で一途なのが素敵。ゲームの攻略だったはずがジェラルドに恋をしていく様にドキドキしました。
リコが嫌がってたから相当なんだろうけどラウロや船長のルートがどんな感じか気になったなぁ。悪者なんたけど、ラウロが良いなぁなんて(笑)
石田先生のイラストが美しくて、特に口絵!あのシーンを口絵にするセンスも、イラストそのものも素晴らしかったです!

2

仮想イタリア

松雪先生、好きな作品があるので購入。BLゲーム舞台で「わーお」な所は多々あれど攻めの仮想イタリア男がげろ甘でちょっと嬉しかったので、中立より萌にしました。イタリア男好きなんだよー。

国家憲兵の特殊師団員であるリコ。ジェラルドとコンビを組んでいて、クルーズ船での禁止薬物密輸の現場を押さえようとしています。乗船時に階段を踏み外し頭を打ったと思ったら、前世の記憶を思い出してしまいます。前世ではBLゲームを作っていて、今いるところはまさにその世界!と続きます。

攻め受け以外の登場人物は、BLゲームでのキャラたち、二人の同僚少々。

++以下内容に関する感想

ゲームの設定がえぐい。船長、マフィアのボス、どちらを選んでも、リコを凌辱、生きて帰れないルートになっていて、とにかく隙あらばリコにちょっかい出してきます。船長は制服制帽姿で、かっこよく、カラー口絵にも登場するので、「お♡3P?」と一瞬期待してしまうのですが、生きて帰れないのは嫌ですもんね。リコは唯一生きて帰れるジェラルド一択。とっとと「抱いて」と自らお願い。ジェラルドは前からリコが好きだったとのことで「喜んで♡」という感じで始まります。

そのあとは「仕事で来たんちゃうんかい!」と突っ込みたくなる、甘々ぶり。他のキャラにちょっかい出されそうになったらジェラルドにリセットしてもらうという感じでイチャコラ。

「おーい」と思う展開があったり、受けは小動物系に思うのでそんなに萌えなかったですが、攻めが大好きげろ甘イタリア男のように思えたのが嬉しかった一冊でした。

2

最悪を選ばないための選択

今回は国家憲兵特殊師団員である
美貌の先輩憲兵と地味な後輩憲兵のお話です。 

受様が任務で訪れていた船内で前世を思い出し
危機を回避しながら下船するまで。

受様は国家憲兵特殊師団員の第3部隊に所属し
主に港での輸出入の取り締まりをしています。

阿片などの禁止薬物が
クルーズ船で密輸されているとの情報を受け
受様と攻様は調査のために
客のふりをして乗船する事となります。

入団した1年目から相棒となった攻様は
受様より8つ上の攻様は容姿も性格もすこぶる良く
仕事もできる先輩です。

対して受様は地味で童顔で小柄で
今の背広姿は背伸びた子供のようなのに
攻様は似合い過ぎていて潜入調査なのに
目立ちそうで心配です。

その上、潜入にあたり攻様は
若い男二人で豪華客船の旅なんて怪しまれるから
恋人同士という設定にしようと提案してきて
今も荷物を持とうとしたりと言動が恋人モードです。

そんな攻様の足手にならないぞと決意する受様でしたが
乗船して間もなく階段で足を踏み外し頭を強打、

その結果、受様は
この世界が前世の受様が書いた凌辱BLゲームで

主人公である受様はマフィアのボス、船長、攻様に
容赦なくめちゃくちゃにされる未来しかない
と知ってしまうのです!!

ゲームでは貞操を守れるルートは有りません。
辛うじて密輸捜査が成功するルートである
攻様ルートだけはうまくすれば帰還できます。

受様は攻様に抱かれるしかないのか!?
そして無事に任務を完了できるのか!?

自分が書いたゲームの世界に転生した受様が
バットエンドをなんとか回避しようとする
異世界転生ファンタジーになります♪

松雪先生は「乙女ゲーで狼陛下の溺愛攻略対象です」にて
受様がゲーム世界に転生するお話を書かれていますが
それがかなりMYツボを押されたお話でした。

今回はゲーム世界に転生するだけでなく、
そのゲームは前世の受様がシナリオを書いたモノで
主人公がえげつない凌辱行為にあうモノであり

受様がこれからひどい目にあうのは
前世の受様が原因というかなり楽しい設定なのです♪

受様がいったいどれ程のひどい目にあうのか、
攻様はソレを止められるのか、
それても止められなくて悶々することになるのか、

妄想し放題なあらすじだったのですが
期待値よりかなりあっさり目というか
事前情報で盛られすぎていたという感じで
思ったより萌えられませんでした。

どう読んでも攻様の本気なアプローチに
全く気付かない天然受のぐるぐると
独占欲も半端ないスパダリ攻のすれ違いは
楽しかったですし

凌辱モノが好きで手にした訳ではないので
受様が悲惨な目に合わないと駄目なんて言いませんが

受様の貞操はそう激しいモノではなく
潜入捜査で危険な目にあうとかでもなかったので
「萌」評価とさせて頂きました。

1

もう少しはっちゃけていただきたいのです

松雪さんのお話は相変わらず設定が面白いですねぇ。
『凌辱系ゲーム、それも自分がシナリオを書いたものの主人公に転生』とは……思わず「なんじゃ、それ」って言っちゃいますよ、もし自分がリコだったら。

そもそもこのゲーム、ひどいのよ。3つあるルートのすべてがバッドエンドなんです。殺されず、輪姦されない唯一のルートは『別れる』んですよ!
そんなの、よっぽどの特殊性癖の人じゃないとやらんわっ!……ってことで、ここでもう既に笑っちゃったんですけれどね。

リコは生き延びるために唯一の死なないルートに入ろうと努力します。
ラッキーなことにお相手のジェラルドはリコにベタぼれ。
ベッドの上でもそれ以外でも、砂を吐くほど甘いです。
どっちかって言えばリコの方がそれほどでもない。
こういう組み合わせをお好きな方っているんじゃないかと思うんですね。

設定はぶっ飛んでいますが、その後はそれほどでもない様な気が。
それがちょっと残念なのです。
だって、松雪さんなんだもん。
もっと私が右往左往するほどはっちゃけて欲しいなぁ、と心から願うものです。

1

凌辱モノの世界観にした意味とは……

松雪奈々先生の文章はわりと好き。
いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、そうしているのかが最速で伝わってくるから。
難しい言葉もだらだら長ったらしい描写も使わない。
かるーく文字を追うだけで、キャラがわかる、話の筋がわかる、エッチシーンで盛り上がれる。起承転結の型も外さない。
トンデモ設定作品も多いけど、説明が端的だから案外無理なく楽しめる。
読みやすさという点では頭ひとつ飛び抜けていて、小説が苦手な人にも正直おすすめ。

以上を大前提として……松雪先生の筆力は十分に評価した上でなんだけど……
今作はちょっと無理めだった。
もう、本当に読みやすいのは間違いないんだけど、
もっと根底の問題で無理めだった。

それがジャンル混同問題。
もうね、読んでいて、なんかヘン。

ストーリーは異世界転生モノ。
自らシナリオを書いた凌辱系BLゲームの主人公に転生してしまった受が、シナリオのほとんどを占める凌辱バッドエンドを回避するために、攻略キャラのイケメン上司に溺愛されるハピエンを目指して奮闘するというお話。

これね、凌辱系ジャンルと溺愛スパダリ系ジャンルを同じステージに上げちゃってるんですよ。
これがもう、どうしても不協和音で。

特に凌辱系ゲームって、凌辱する、されるを楽しむ目的で作られるジャンルじゃないですか。
なのに今作では絶対にその目的が達成されないんです。
それを匂わすキャラとか展開だけ提供されて、実際はほのぼの溺愛エピソードばかりでって……全然、入り込めないし、スイッチも切り替えられない。すんごい違和感。
逆に溺愛ストーリーが凌辱エッセンスで引き立っていたか?というと大してそんなこともなく。

人間って不器用なので、本格辛口カレーを食べようと思っているお口と、生クリームたっぷりパンケーキを食べようと思っているお口を同時に存在させられないんです。
おにぎりの形をしているけど、実はケーキでした~みたいなものも驚きはするけど、結局美味しいとは感じられないんです。
なぜなら、頭が満足しないから。
来ると期待したはずのものがいつまでたっても来ないから。

フォーマルドレスにスポーツシューズをコーディネートくらいの違和感。
単体としては間違っていないのに、目的が違うものを合わせただけでこんな大惨事。

だったらいっそ溺愛系だけの世界観にしてほしかったかなあ。
読みやすいだけにもったいない。
新しいことに挑戦する姿勢は好きですが、各々のジャンルの良さ、目的を潰さないようにしてもらえるとありがたいなーと思います。

2

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う