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祐一は、この弁護士と秘書のシリーズの中で、一番、バランス的に偏ってなさそう……というか、真面目そうに見えたのに、意外と恋愛に関しては夢中になると何も見えない! 的な人でした。
まぁ、恋するとそういうところがかわいかったりするはずだから、それはそれでいいのかな?
それでも、仕事はきっちりできるのだから、そのギャップがすごいなー……と思いながら。
他の秘書シリーズを知っている方にとっては、その時のキャラがちゃんと出てくるので、そういう楽しみもあると思います!
まぁ、どっちのカップルも、相変わらずは、相変わらずだと思うんですけど。
それはさておき。
肝心な今回のメインカップルなんですが。
祐一は、恋人兼秘書として、真摯に真実を求めるパートナーとして尊敬している暁成の「不正」ともとれる場面をみてしまい、ショックを受け、暁成の事務所を辞め、家出をし、かつて勤めていた法律事務所にお世話になることにする。
ところが、暁成は祐一を連れ戻しにきて……というような話でした。
なんというか。
思い切り、ざくっと言ってしまうと、疑心暗鬼になった祐一が、一人で空回りしてしまう話。
まぁ、祐一には、祐一の言い分があるので、あながちいつものボケボケした受けにするように、受けのすることを全否定することはできないとは思いますが。
なんとなく、長く続いた恋人たちであればあるほど、ありがちな話でもないかなー……。
とは、思わないこともないです。
なんていうか、脇役の華やかさにごまかされた部分もないこともないですが、悪い話ではなかったように、思います。