僕は王様おまえは下僕

boku ha ousama omae ha geboku

僕は王様おまえは下僕
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×29
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
62
評価数
19
平均
3.4 / 5
神率
10.5%
著者
葵居ゆゆ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
一夜人見 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576220420

あらすじ

ねえ瑛介さん。俺の王様になって

会社員の瑛介は、DomなのにSubに尽くしたいという年下の花南に快楽へ落とされて…。


帰国した瑛介は赴任先のフランスで出会ったモデルで俳優の町谷花南と再会する。
自分のSub性を認められず特定のパートナーがいない瑛介は、ニュートラルが相手ならと彼と一夜を過ごすことに。
ところが花南はDomで、瑛介は初めてSubの官能を経験してしまう。
「コマンドは尽くすためですよ――限界まで気持ちよくなってもいいんだって、安心してもらうために」
年下Domからの奉仕志願ともいえる求愛に、甘い葛藤が瑛介を責め立てて…。

Dom/Subユニバース Domが尽くしたい度★★★★★

表題作僕は王様おまえは下僕

神奈木の会社の広告塔となる俳優25
オーガニックコスメ会社勤務29

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

日本語のコマンドもいいですね…

「僕は王様おまえは下僕」というタイトルにとても惹かれました。
dom/sub、だけどsubに尽くしたい度星5★★★★★
という煽りに
私の好きなわがまま受け&包容力のある年下攻めという大好物なカプの予感で買わせていただきました。
結果、想像していたのとはちょっと違う…かな…
という感じでした(^_^;)
モデルで俳優の華南(Dom)×Subであることや、誰からも求められていないことにコンプレックスを感じている瑛介。
瑛介は決まったパートナーを持たず、Subであることも隠して生きているが…というお話です。
以下ネタバレです。

このタイトルだと受けが攻めに対してお前は下僕だ!と言ってそうですが
本編でははっきりと告げるシーンはなかったと思います。たしか。
むしろ、受けは割と分別のあって仕事のできるちゃんとした社会人でした。
攻めは受けに俺の王様になってとは言うのですが、やはりドムサブなので跪きながらも自分のしたいことをしているな、という感じでした。
攻めはワンコのような一面もあれば受けを優しく包み込むような場面もあって…
でも受けを振り向かせるための終盤の行動はちょっといただけないかな…ちょっと子供じみているというか。。。
それを含めて私自身が読んでいてキャラを掴みきれなかったかなという感じはしました^^;

そして受けのこともすごく共感する!とはならなくて…。
恋愛に対しては結構ぐるぐる考えがちなところに(早く好きだと認めなさいよ!)と思ってしまいました。

マイナスなことばかり書いてしまいましたが、えっちシーンは多めで楽しかったです!
イラ●チオなど、少しハードなプレイもありますが受けが気持ちよさそうなので問題なかったです♫
英語のコマンドはでてきませんので、作中のコマンドは全て普通の会話のように感じられますが、話し言葉に近いことでよりキャラの雰囲気が伝わってくるような気がします。
甘めの調教ものとしても楽しめるかもしれません。

最後は受けちゃんもコンプレックスを克服して、華南との関係も少しくらい周囲に見せびらかしても…と思えるようになります。
終わり方がすごくハッピーで好きでした^^

2

攻め君は決してハイスペ君では無いと思う

葵居先生の新刊はdomsubでした

自己肯定が低いというか、よすべすらない年上subと執着溺愛だけど恐ろしい意志で執着強欲っぷりを隠している年下攻domの組み合わせでした。

内容に触れますのでご注意ください。




なかなかに良き執着攻君だと思って読み進めましたが、順調すぎるのでさてどこに地雷が来るかなと思っていたら、地雷は受けちゃんがなかなか自分の気持ちを受け入れず、攻め君の愛も信じられない事でした。

受けちゃんを取り戻すために攻め君が選んだのは、受けちゃんに焼き餅を焼かせて自分を好きだという気持ちを自覚してもらおう作戦。
けどこれは相手が悪かった。
相手が受けちゃんのトラウマの元凶の従兄弟くん。
これは受けちゃんは受け止められません。却って殻に閉じこもって別の男を探し出してしまいます。

しかも従兄弟と自分の付き合いを祝うという捨て身の状態の受けちゃんに、攻め君が選んだ次の作戦は、別のdomを紹介して自分の目の前でエチをさせ、同時に自分も従兄弟くんとエチをすると見せかけて見張り受けちゃんが受け止め切れなくなったら救い出そうというもの。(だと思う)

読んでて攻めに「お前何やってんだ?」とツッコミまくりました。大事にするんじゃなかったんかい!と。

あてがわれた相手への嫌悪感もさることながら、従兄弟の同席も嫌だったんじゃないのかなと思うんですがサラッと流されちゃってそこは消化不良です。


色んな意味で受けちゃんが不憫すぎるシュチュエーションなんですが、この受けちゃんがいいなと思うのは生理的に流す涙以外は涙を見せなかった事です。

自己肯定感低くて壊れてるけどどこか芯がある。でもその頑なな芯がいびつでも強情っ張りで、いいなと私は思いました。
だからこそdomの攻め君が受けちゃんに跪くのが当たり前なんだと思えました。

ただ他の方も仰っていますが、せっかくの業界にいる二人なのに仕事の話がほぼなくて残念でした。

物語の大半がエチで、受けちゃん自身もそれが違和感を抱いていくのである意味狙っていらしたのかなとは思うんですが、攻め君の素材が良さげだったのでもう少し仕事をする二人が見たかったです。

コマンドが全部日本語というのは真綿で締め付ける様な感じがして私は好きでした。

1

満たされない現状に隠された本音

今回はユニセックスな魅力のモデル兼俳優と
オーガニックコスメ会社の広報担当者のお話です。 

Sub性と認められない受様が攻様との関りで
自身の存在を認められるようになるまで。

この世には自認によるセクシャリティの他に
ダイナミクスという体内物質の有無によって決まる
性があります。

D、Sのダイナミクス保有のDom、Sub、
両方を持つスイッチ、
保有しない者はニュートラルと呼ばれます。

Domは相手を支配したい性で
Subは相手の命令に従ったり、委ねたりすることで
安らぎや満足感を覚える性です。

受様は高校でSub性と判定された結果を
社会人になった今でも認められず
1度もDomのパートナーを持った事はありません。

受様はオーガニックコスメの会社に就職し
フランス本社に3年勤務してこのほど日本に帰国しますが
Domの上司のいる広報に配属された事で
緊張続きで疲れがたまってしまいます。

久しぶりに大学の先輩のゲイバーに愚痴りにいくと
先輩は受様には耳の痛い忠告と共に心配もしてくれます。

会計を済ませて外に出た受様はありのままの自分を
「特別」してくれる人を欲している事を痛感しますが
それこそがSubの思考のようで悶々とするのです。

そんな受様に先ほどのゲイバーのアルバイトが
「よかったらつきあってもらえませんか」と
声をかけてくるのです。

この人が今回の攻様になりますが
攻様は受様の名前をしっていたばかりか
「3年前からずっと探してたよ」と微笑むのです。

果たして攻様は本当に受様を知っているのか!?

受様の会社の広告モデルとなる攻様と
コスメ会社の広報担当の受様のDom/Subユニバースです♪

タイトルとカバーイラスト、あらすじから
仕事は出来るけれど恋愛方面は得意ではない受様が
年下彼氏に甘やかされてほだされる感じかな
と手にした1冊です。

Dom/Subユニバースはあまり読んだことが有りませんが
Subと認められない受様がDomの攻様と関係を深める中で
どうやって自分のSub性を認めていくのか、
攻様への想いを認めるかが楽しい展開が多いと思います。

本作は両親に認めらずに育った過去から自信がなく、
他人と違うSub性をもつことを隠す受様を
ずぶずぶに甘やかして自分だけのものにしようとする
大型ワンコを装った独占欲バリバリな策士の攻様が
甘やかして絡めとっていくお話です。

両親に愛されいと望んだ受様と
受様以外誰もいらないと思っている攻様に

一人息子よりも甥を猫かわいがりする受様の両親、
攻様と同じモデルとして活躍する甘えたな受様の従弟、
攻様の仕事に猛反対する攻様の父親等が関わる事で

受様が攻様を唯一の相手と認めるまでハラハラ&ドキドキ、
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/

攻様が受様に尽くす関係なので
攻様が命じて組み敷いてはいますが
受様を甘やかしてトロトロにしたい攻様なので
受様がとってもエロく泣かされているのが
とっても葵居先生らしくて萌えさせて頂きました。

1

オトマトペ多め&未来系言葉責め

恋人にしてほしいことが『褒める』なんて可愛いよ。毎日頑張ってるからだよね


葵居ゆゆさんのDom/Sub!電子書籍発売首を長くして待っておりました。
今まで殆ど褒められてこなかったプライド高き受けSubと、受けを探し求めた尽くし系?俳優攻めDomのお話。自身のSub性が嫌な瑛介が、ニュートラルの男女を相手にしてる時泣いちゃうのも、花南とのプレイやセックス中に泣いちゃうのも可愛い…

花南の褒め方が、赤ちゃんに向けたような褒め方なんですよね。うまく◯◯出来ましたねとか。好きなんですけど、現代の欲求への闇を考えさせられたりなかったり…

葵居さんの書く濡れ場好きなのですが、今回も、受けが先を期待してしまうような「実況&未来系言葉責め」が最高でした。
「入れたら、キスしてあげます。お口の中もぐちゅぐちゅかき回して、馬鹿になるまでお腹の中を突いてあげる」
とか、奥ごりごりだとかくにくにとかオトマトペ多めなのも良い。ご褒美をちらつかせたり、ご飯食べて会話してるのにしたくてソワソワしてる描写も夢中で可愛いです。

でも甘めのDom/Sub小説って攻めがDomでスパダリが定石だと勝手に決めつけていたので、この作品のワンコ?ちょい腹黒?具合が個人的には定まり悪かったです。
グレアの使い方が従来と違い、Dom同士の威嚇で使う仕様ではない(Subに降り掛かるDomオーラ的な従いたくなるもの)のですが、花南の使い方が結構自分本位。言葉や触れ方は甘く、自分は瑛介の下僕だと言う割にはプレイも強引さがあって掴み切れませんでした。
瑛介の様子を見て好きそうなのを感じ取ったりもしてるのですが、それでもエッチなパンツとかリングとか(おいしいですけどね)お仕置きも強引さが否めない。あれだけ独占欲強いのに最低男を含めた2P×2提案は無い。
とはいえ褒められ慣れない人間を甘く包み込むだけでは、それはそれでスパイスが足りないかもしれないですね。瑛介の健康が安定して幸せならいいです。

最後に舌を出したのもうーん…でした。

0

凄く楽しみにしていたのですが…

葵居ゆゆ先生のDom/Subユニバースで、しかも一夜人見先生のイラストということでとても楽しみにしてました。

ところがタイトルとあらすじから勝手に期待してた内容とはかなり違ったのと、延々と続くセックスシーンに途中で気が遠くなりかけて挫折しそうになりました。

花南と瑛介の関係性を読者に伝えるためには確かに必要だったと思います。でも、なんていうかもっとギュッと絞ってあった方が、間延びした印象がなかったと感じてしまいました。
その分もっと花南と瑛介との仕事現場の様子を書いて欲しかったです。

卑屈で頑固な瑛介の性格もあまり好きになれなかったし、花南が期待してた人物像と違ったのも残念でした。特に終盤の花南が取った行動は賛否両論あると思いました。あれがなければ歳下の可愛いDomで終わってたと思うと残念でした。

日本語のコマンドは新鮮でしたが、それがDom/Subユニバースらしくなかったのも確かだったと思います。Subに尽くしてるかと聞かれたら、うーんと悩んでしまいました。

4

葵居先生の書くDom/Sub

どちらが王様でどちらが下僕なのか気になったけど当たってた。瑛介は親やSubである事によって自己肯定感低めで人付き合いも消極的、今までが少ないせいか愛を求める姿が辛かった。花南がずっと好きだったと愛を伝えても、信じきれないのも仕方ないと思う。花南も愛は伝えてるけど、空回りというか。花南を大事なんだろうけど、自分の事情に踏み込ませないのは誤解を生むと思う。1度別れて、取り戻す為の手段も正直な〜瑛介だから受け入れられたんじゃないかな。でも、瑛介がやっと愛を得ることができて良かった。瑛介が幸せになれて嬉しかった。
一夜先生のイラストは綺麗で眼福でした✧*。

0

序盤と終盤の攻めの落差に。。

先生買いです。葵居ゆゆ先生の現代もの×DomSub。

一夜人見先生の美麗イラストもとっても好みで、読む前から表紙だけでワクワクしました。

…がーーーー!!!!終盤にこんな地雷があったとはーーー!!

序盤〜中盤にかけての攻めへの好感度が一気にダダ下がりしてしまう攻めの行動にもう、がっかり。。どの口で「尽くす」なんて言うんだ!?と思ってしまい、気持ちが萎んでしまいました。この攻め様(のキャラと行動)は賛否両論じゃないかなあ…

攻めの終盤の行動が地雷でなく、えちえちプレイを望む方には満足度が高いかも。イラマにコックリング、手錠など多様なプレイが出てきて確かにえちえちでした。

でもなあ…攻めがなあ…

幼い頃からの両親からの扱いのせいで卑屈になり、自分は平凡で価値がない存在だと思い込んでしまっている受けの瑛介には心が痛み、人気者の従兄弟に嫉妬する様子に共感もしたのですが。。

だからこそ!攻めにはちゃんと受けに尽くすことに徹して欲しかったなあ、、と。

攻めから受けへの告白シーンなんかはとても好きだったのですが、いかんせんラストの攻めの行動が許せず。一応「ごめんなさい」の言葉はあったけど、理解できるとは言い難く好感度ダダ下がり…ということで、迷った末の「萌」評価です。。

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