きみの背中を見ている

きみの背中を見ている
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×25
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
44
評価数
13
平均
3.5 / 5
神率
7.7%
著者
椎崎夕 

作家さんの新作発表
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イラスト
あさとえいり 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813011378

あらすじ

ずっと好きだった親友の結婚式の日、嶋津一哉は、酔った勢いで見知らぬ男と一夜を共にしてしまう。夢だと思いたい。けれど肌に残る痕がなによりの証拠だった。 数ヵ月後、一哉はある事情から親友の弟・西藤成章と同居することになる。成章はどんなに素っ気ない態度を見せても懐いてきて一哉のペースを乱す。そんな成章にいつしか一哉も心を許すようになっていった。だが、ある日。成章の背中に見覚えのある傷跡を見つけてしまい!?

表題作きみの背中を見ている

看護学生
薬剤師

その他の収録作品

  • ずっと一緒に

レビュー投稿数4

面白かった〜〜〜〜〜!!

年下ワンコ攻め×人間不信の堅物年上美人受け

面白かった〜〜!
あらすじを読んだ限りは軽い話かな?と思ったんですが、いやはやそんな事はなく、ずっしり重めの切ないお話でした。

いいワンコ攻めです。ワンコ攻めの場合、受けが絆されて〜ってのが多いと思いますが、今作の受けは中々絆されない、どころか自分の気持ちに向き合わず中々ワンコからの告白にも中々答えを出してくれません。ここら辺の受けの葛藤が切なくてですね、読んでて胸がぎゅっと締め付けられました。

受けが人間不信になったエピソードがかなり胸糞悪くてですねぇ。そりゃこう言う性格になるよと納得してしまいます。

脇を固めるキャラクターたちも良いですね。同僚のあるセリフに思わずホロリと来てしまいました。
おばさんもよかったな〜。受けのことを第一に考えてくれている人で、こう言う人がそばに居るとありがたいよなぁと思ったり。

2人結ばれてハッピーエンド、と終わらない今作。だけど2人の幸せを願わずにはいられないラストになっていて、本当に読んで良かった作品。
おすすめです!

0

年の差の醍醐味

主人公が見知らぬ男と一夜を共にするまでの序盤は、
「なんとういご都合主義!」と思ってしまいました。
素晴らしい偶然の偶然が重なりすぎなんです。
なのでこれはちょっと……微妙な作品かも?と。
気持ちがやや、萎えたのですが。

主人公が親友の弟と同居するあたりから、
ぐんぐん話しに引き込まれて。
序盤に無理無理な偶然を重ねたのは
この設定を考えると、仕方がないのかと思いました(笑)

過去の人間関係のトラブルで人嫌いになってしまった一哉は、
成章の素直さ・明るさに触れて、頑なな心を溶かしてゆきます。
二人の距離がゆっくりと縮まっていく過程は、じりじりで萌えます。

そして「好き」という気持ちだけで、
二人の甘い関係を夢見る若い成章。
成章よりも年上で、世間の波に揉まれている一哉は、
成章ほど浮かれていられません。

特に一哉の後見人である叔母がとても常識的なので、
二人の関係を応援しませんし。
成章は男同士で一緒にいることの難しさや、
二人の関係を続けていくにはどうしたらいいかを、冷静に考えるのです。
この辺りの成章と一哉の考え方の違いが、
「年の差」「年下攻」好きにはたまらない萌えツボでした。

世間から非難されることにも覚悟を決めている一哉の気持ちを知り、
浮かれている自分を反省し、若いなりにも一哉を守っていこう、
もっと大人になろうと決心する成章の将来が凄く楽しみ。
成章が社会人になった二人の話も読んでみたいなぁと思いました。

1

心情で読ませてくれるBL

不器用で人間不信の主人公が好きな人の弟という微妙なポジションの成章に惹かれていく過程がすごく自然で、どっぷり感情移入して読みました。
冒頭の知らない男とのエピソードがいい感じに後半の話を進める装置になっていて、やっぱり椎崎さんは上手いと思った。
切なさにうわーっとなって、それからちょっと心が温かくなる。
BLにはこういう出会いを求めている気がします。

ただ単に二人の世界~ってするんじゃなくて、どこか「外」とつながりを持たせた人間関係や物語が椎崎さんらしいと思います。

1

年下ワンコくんと人間不信な堅物美形

理屈っぽくてめんどくさい二人です。

ずっと思い続けていた親友の結婚式の夜、バーで出会った見知らぬ青年と一夜を共にした。
目が悪くコンタクトのトラブルもあって記憶が曖昧になっていたけれど、ある時見覚えのある背中の傷からその青年の正体を知った時、過去の傷つけられた記憶からどうしてもその言動が信用できない。

一哉の過去のことを思えばそうなってしまっても仕方がないような出来事ですが、信じ始めてしまったから一層苦しくて不信感と恋心に揺れ、自分自身を追いつめていく様子に心が締め付けられました。

前向きで一途な好青年が、人間不信で面倒くさい性格の堅物さんを、どんどん蕩けさせていく過程に萌えました。

1

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