それを愛と呼んで

sore wo ai to yonde

それを愛と呼んで
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
24
評価数
6
平均
4.2 / 5
神率
66.7%
著者
タマラ・アレン 

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イラスト
門野葉一 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

みな絶望に押しつぶされそうな大恐慌のNY、新聞記者のウィットは安宿でピカピカの靴を履いた男・ピーターと出会う。家具が持ち出された屋敷での一夜限りの遊びだったのだが――。

表題作それを愛と呼んで

ウィット、新聞記者
ピーター

レビュー投稿数3

和製BLとムードが違う

和製BLと違うのは、美意識が大人。
美しさについての条件が違う。

日本とアメリカの美男の条件が、小説の中で理解できた。
欧米ものも、読んでみたいとおもった短編。

3

幸せな気持ちで泣ける作品

めちゃくちゃ良かった!ドラマが素晴らしく感動的。舞台は大恐慌のNY、明日が見えない荒廃した空気感があり、真に迫るものがある。そんな中で一夜で終わるかと思われた二人がお互いの救いとなり、他の失業者たちに希望を与え、温かな輪を広げる。
たくさんの無償の愛の尊さを感じ取り、幸せな気持ちで泣けた。

序盤は穏やかで静かな会話劇。新聞記者のウィットと謎の男ピーターが出会い、一夜を共にする。家なしのウィットと豪邸からの立ち退きが決まっているピーターの会話は、謎かけをしても思わせぶりなセリフも軽いジョークにも、どこか哀愁が漂う。

一転、静から動へ。ピーターが、記者のウィットにとって美味しいネタであると発覚する。ここからの全てがもう本当に良くて、全てをネタバレしてしまいたいくらい。あらすじからは何も伝わらないのが悔しい!

二人は自分たちの未来も危うい中で、困っている人々に施しを与える。そこから少しずつ光が差すように、世界が明るく回り始める。人が希望を取り戻す描写は読んでいるこちらも元気をもらえる気がした。

ラストはピーターの涙にもらい泣きしながら、心が晴れるような爽やかな感動を覚える。ピーターとウィットの、信頼し合う甘々な日々が続くと思わせるエンディングも最高。

3

大恐慌時代の恋

大恐慌時代という、現代とは違う世の中という事を差し置いてもなんだか分かりづらかったです。
モノクロームロマンスでは超お馴染みの冬斗亜紀氏の翻訳だけど、本作は言葉が読みづらくなかなか内容が頭に入ってこない感覚あり。
原文そのものが回りくどいのかもしれない。

主人公は新聞記者。
なのに「家」ではなく木賃宿に寝泊まりし、借りた1ドルが無ければ炊き出しに並ぶ状態。
社員と記者は違うの?記事1本でいくら、みたいな契約記者なのかな。この辺の説明的な描写は無かったです。
そして、安宿で場違いな良い身なりの男性と出会い…

くすぶっていた記者が、1人の男性と出会い、彼と人助けのような事に熱中して生き甲斐のようなものを感じ、そして恋も…
その上、その男性は偶然にも自分の「新聞記者」という仕事にとって大きなネタとなる人物だったから、恋愛関係において誤解やすれ違いも発生しつつ…

…という感じで、短編ながらも内容的には読み応えはある。
ただ、やはり私にとっては文章との相性が悪い作品だと感じました。

萌的には今ひとつ、だけどラブシーンは良かった。というのは攻め受けが曖昧で、おそらくはリバだと思われます。ドエロと言われるようなどぎつい描写もいいけど、本作のような雰囲気は嫌いじゃない。想像できる余地があるから。
あと、おそらくゲイであることは大っぴらにはできない時代だったはずで、もう少し周囲には隠しているような感じが出ていた方が良かったのでは?
挿絵に関しては、非常に良かったです。

1

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