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tensei ouji to unmei no koi wa owaranai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作家買い。
作家買いですが、鈴倉さんの描かれる表紙がとっても可愛くって、発売日を心待ちにしていました。
主人公は税理士の松岡くん。
離婚した母親が逝去、その後ひとりで妹を育ててきた。が、愛してやまないその妹が結婚することになった。妹の結婚式で、松岡は再会してしまう。最も会いたくなかった、高校生の時の同級生の久遠寺と。
久遠寺は良家の子息で、お金持ちで、そしてイケメン。
そんな彼が何を血迷ったかお金もない、イケメンでもない、根暗の自分に好きだと告白してきたのだった。あっさり振った挙句に、松岡は久遠寺に酷いセリフを投げかけて―。
あれから十数年。自分のことなど過去の話になっているだろう。
そう推測していた松岡だったが、久遠寺はいまだに松岡に熱烈な愛の告白をしてきて…。
というお話。
平々凡々な受けちゃんにスパダリな攻めが愛情を注ぎ続ける。
そういうお話かなと思いつつ読み始めましたが。
いやはや、そういうお話でしたか―!
と、いい意味で予想を裏切られる展開でした。あらすじにも書かれているのでここでも書いてしまいますが、前世で、久遠寺はアスランという名の王子、松岡はアスランに仕える魔法使いのヨナ―シュだったのだと久遠寺は主張する。そんなことあるわけない、と一蹴する松岡だったが…?
タイトルからも、転生ものということは推測できますし、このあらすじ。転生ものなんだなということは何となく理解しつつ読み進めましたが、ここからが今作品の真髄。それだけにとどまらない展開なのです。
アスランとヨナ―シュ。
久遠寺と松岡。
どんな世界であっても。
いつの時代でも。
どこにいても、どんな姿であっても。
二人のお互いを想う愛情の深さに萌えが滾りました。最後にわかる真実に、胸がギュギュ―と締め付けられる、そんな壮大な愛のお話でした。
今作品に登場する人物はそう多くありません。ありませんが、登場人物たちみんなが等しく魅力的なのもよかった。
そしてこの純愛のストーリーに華を添えるのが鈴倉さんの描かれた挿絵。
可愛いし温かいの。
イメージにぴったりで、萌え度は確実に上がりました。
評価は神寄りです(∩´///`∩)
テンポ良くて面白く、時にはグッと切なく、萌えた!
全体的には表紙通りのラブコメ感があふれてます。
冒頭で受けが攻めと再会した際は
"よし、全力で逃げよう"と気合いを入れる滑り出しw
攻めが前世の記憶をキラキラと語る姿に対しドン引きし、
愛が重い攻め×逃げる受けの舌戦が面白いッヾ(*´∀`*)ノ
それがも~~~既に切ない伏線になっているとは…。
個人的に最近は重めなお話から足が遠のいてて、
(でも切ないのはすごく読みたいジレンマ)
コミカルなのに切なく・明るいのに深掘りすると重い
ーーーという塩梅が読みやすくて良かったです。
さて。お話は、
『愛が重い王子様攻め×必死で逃げる庶民受け』
何もかも完璧な王子様に愛されてしまった受け視点のドタバタ劇で始まります。
攻め:久遠寺
美形でお金もステータスも持ってるお人。
外見も内面もキラキラ輝く王子様のようです。
受け:松岡
大切な妹に人生を捧げているような苦労人。
ぶっきらぼうな接し方をするけれど根は優しい人です。
高校時代に出会った彼等ですが
久遠寺のヤバさを感じた松岡は酷い言葉を投げます。
"わかった"と了承した久遠寺は松岡の前から消えました。
それから10数年。
再会した久遠寺のヤバさはますます拍車がかかり、
松岡は再会した瞬間から"逃げなきゃ"と肌で感じてて。
しかし高校時代の罪悪感が拭えずズルズルと久遠寺のペースに乗せられてーーー。
・前世の記憶を恍惚と語る久遠寺のヤバさ。
・ぬいぐるみと会話する久遠寺のヤバさ。
松岡のツッコミや逃げたくなる気持ちは第三者としてもよくわかるw
(実際に目の前にこんな人いたら怪訝な顔しちゃうと思う)
けれど全部本当のことなんですね。
時折挟まれる前世の記憶が切なくて…!(;///;)
愛し合ってたけれど成就しなかった関係、
しかし唯一無二で来世を誓い合った関係、
気持ちがすれ違ったまま死に別れた関係、
少しずつ見えてくる記憶が何とも言えない気持ちになります(;///;)
記憶が無い松岡にすれば理解が出来ません。
久遠寺の惜しみない愛情表現を突っぱねて突っぱねて
、、、結局突っぱねきれずにほだされつつあって…。
そのうち松岡の記憶も戻ってめでたしめでたし♡
ーーーという話かと思っていました…(;`・ω・´)
『前世の記憶』というキーポイントはもう少し踏み込んだところにあるんですね。
これ、前世の話をもう少し深く読みたくなりますね~。
(あとがきを見ると大分削ってあるそうで…)
(アスランとヨシューナが出会った過程とか知りたい!)
あと個人的にめっちゃ刺さったのが、
松岡が全てを背負って久遠寺の前から去ろうとしたとこ。
おれが全部持ってくからって!
久遠寺に幸せになってほしくて!
いやいや、そしたら松岡の幸せはどこよ!?(涙)
松岡はいつも久遠寺や妹優先で自分のことは後回し。
前世のときだってそうです。
王子様に愛されてるくせに不器用でキュンキュンしました。
久遠寺がこの世界線に転生できたのも、
本来の力(前世でいう魔力みたいな器)では無理な話。
実はそこから既にすんごい奇跡を起こしているんです。
全てが明らかになると運命の恋としか言えないなぁ…と思うお話でした(﹡´◡`﹡ )
今回はアメリカ帰りのカリスマ医師と
彼に執着される税理士のお話です。
前世で恋人だった2人が時を超えて恋を実らすまでの本編と
本編後の2人の短編を収録。
受様の母は受様と妹が幼い頃に離婚、
受様はいつも妹優先で溺愛してきます。
そんな妹は看護師として勤める病院の息子に見初められ
めでたく結婚式をあげ、受様も一安心です。
しかしながら二次会でも元気すぎる妹に真剣に
「これからは自分を大切にして幸せになって」と言われ
痛い所を突かれてしまいます。
分が悪い受様は適当なところで抜けようとしますが
義弟の病院で外科医をする高校の元同級生に捕まり
会いたくないと思っていた元同級生とも
再会することになってしまいます。
この元同級生こそが今回の攻様です♪
攻様はセレブ一家の末っ子で
小学生の頃から"王子様"とあだ名がつくほど
とびきりの美男子で頭脳明晰、運動神経もよく
性格も温和で人望がある男でした。
同級生によると攻様は医師免許をとって海外に渡り
有名病院で顧客を掴んで凱旋、品川で美容クリニックを
開業予定なカリスマ医師だそう。
高校の時から攻様は受様に求愛していましたが
受様は攻様を嫌って転校させた事は有名なのですが
友人は再会した攻様が受様と前世から縁がある
と言い出したと、とても心配していました。
受様が攻様に嫌われるようと付き合いをOKした後に
「2度と顔を見せないでくれ」
「俺の手の届かない遠くに行ってくれ」と言い放ち
攻様はその言葉を受けて転校したのです。
そんな過去からもう会う事はないと思っていたのに
再会した攻様は『付き合う』条件で受様から離れたので
自分達は「までも付き合っている」というのですよ!!
果たしてこんな攻様に受様が対抗する術はあるのか!?
前の王子の記憶をもつ攻様と彼に熱烈に愛される受様の
輪廻転生ファンタジーになります♪
出会った時からキラキラな王子様だった攻様は
地味で根暗でどこといって取り柄もない受様に
熱烈にアプローチをしてきたばかりか遠ざけようとした
嫌がらせにも素直に従うほど受様至上主義な男です。
そんな攻様が受様の住む日本に戻ってきたのは
あるきっかけで前世の攻様と受様が恋人同士だったという
前世を思い出したからなのです。
その攻様の記憶の誘因に関わっているのが
前世では受様とも関わりのある人物だと言いますが
なんと魂だけの存在でウサギのぬいぐるみに
憑依しているのです。
前世で王子様で受様の恋人だったという攻様に
熱烈に迫られる受様がグルグるするドタバタ劇ね♪
と思って読み進めたのですが
攻様の熱烈なアプローチに受様が絆さていく中
徐々に攻様に暗雲が立ち込めてきて
受様の言動がアレレレ!? というかムムム!? ってなっていき
予想外な大ドンデン返しを喰らいました ヾ(≧▽≦)ノ
大切な人だから幸せになって欲しい
それの時傍らにいるのが自分でなくてもいい。
そう願う気持ちに偽りはなくても
それが相手に幸せになるとは限らないですよね。
読み返してみると受様の言葉、真意が違って
読めてさらに面白かったです。
美容クリニック院長久遠寺(アスラン王子)×税理士松岡(ヨナーシュ)。松岡の妹の結婚式二次会で再会したのは、高校時代に振った久遠寺。相変わらず攻めてくる久遠寺は前世の話をしだして…ってお話。松岡が久遠寺を好きなのは何となく解ったので、それでも素直になれないのは前世のヨナーシュと混同されてるのが嫌なんだと思ってた。そしたら松岡も前世の記憶を持っていたとは。ヨナーシュの記憶があるからこそ久遠寺を守りたかったんだな〜想いの深さに感動。2人で幸せになれて良かった。コミカルな中にジーンとくる所も多々あり面白かった
このレーベルのナツ之えだまめ先生の作品は必ずと言っていいほど購入しています。
今回もとても楽しみにしていました。
昨年9月に発売された「富豪とお試し婚なのに恋寸前です」のように、コミカルな要素があったし切なさもあったのですが、私的には前作ほど萌えられませんでした。
個人的に久遠寺の前世の記憶の割合が多くて、どちらに主軸を置いて読んで良いのか戸惑ってしまったんです。あとがきで先生が本当はもっとあったのを減らしたと書いてありました。減らして良かったと思いますが、どうせなら前世パートはちょこちょこ出すよりは纏めて欲しかったと思いました。
そして、松岡が久遠寺をあれ程まで拒絶する理由は後半に種明かしがされていたのですが、それまでは分からなかったので彼の思考や言動が好きになれませんでした。
松岡が異常なまでに大事にする妹の正体は何となく気がつくのですが、やはり思った通りというか…それで感動も薄れてしまいました。
ナツ之先生の作品はハマる時はハマるのですが、今作はちょっと違いました。残念でした。
ただ鈴倉温先生のイラストはとても素敵でした。
先生買い。ほんとに転生していてセツなかったです、もっとコメディよりかと思ってたので想定外でした。本編240P弱+番外編10P超+あとがき。えだまめ先生テイストだなあ。転生話が好きな方、強情っぱりな受けが好きな方によいかも。
無事妹が結婚したその日に、高校時代にしつこく言い寄られた男(=キラキラ系王子)に再会した松岡。手ひどく振って高校時代から何年も会っていなかったのに、「まだ付き合っている」「前世の記憶を取り戻した」などと言い始め、ボルチモアで話しかけられたというぬいぐるみを持ち出し・・・とかなりドン引きする冒頭。
攻め受け以外の登場人物は
アスラン(攻め前世)、ヨナーシュ(受け前世)、スヴェトラ(ヨナーシュの師匠)、美里(受け妹)、平井(高校時代の友人)、斎藤、橋本(受け勤務先関係者)、リーリャ(アスランの婚約者)ぐらいかな。
++攻め受けについて
攻めは最初っから最後までずー-っと受け一筋、1ミリもぶれません。高校時代にいったん離れた理由も受けを思う故。どっかおかしいよなと思う思考回路もありますが、なんせキラキラ王子、全部けちらしちゃうw受けも心の底では好きで好きでしょうがないのでずっとキラキラして見える。わかりやすいです。
受けがねえ。諸般の事情によりややこしい。ずっと強情張ってます。だから強がり言い続けるタイプ、かわいくなくても大丈夫な方でしたら好きなのではないでしょうか。お仕事が税理士さんなのですごくきちんとしてそうだし倹約家って感じがすごーくしました。
お話自体は「ああそうきたか!」というところがあって、ちょっと胸が痛くなったんですけど、二人の頑張りで何とかするというもの。いたいけなリーリャだけ可哀想なのですが、今度はきっと幸せいっぱいになるはずなので、めでたしめでたしと考えたいです。転生話が好きな方だったらきっともっと評価高いんじゃないかなあ。最初のドン引き展開と表紙のポップな感じからは少し印象が違ったお話でした。
2人だけの兄妹になってしまい、がむしゃらに妹のためだけに生きてきた松岡(受け)。
妹が看護師になり病院長の息子を射止め、やっと肩の荷が降りた二次会で高校の時こっぴどく振った男・久遠寺(攻め)と再開します。
アメリカで医師として大成した久遠寺は日本に凱旋していたのでした。
二度と会いたくなかった相手でしたが、おかしなことを言い出し放っておけなくなります。
曰く、自分は前世王子で、松岡とは恋仲だったと。
最近転生ものや異世界ものを多く読んでいることもあって、全然知識がない人から見たらこういう反応になるのも仕方ないのかなと思いながら、これが本当なら信じてもらえない久遠寺は気の毒だと思いながら読んでいました。
が、終盤の大どんでん返しにはびっくり。
読み返してみたら、どちらとも取れるところが多々あり、二度びっくり。
素晴らしい演技でした。
叙述トリックにやられたミステリ小説読者のような気持ちになりました。
よくもここまで騙したもんだ。
前世の辛い思い出ばかりの王子が気の毒で仕方なかったのですが、2人共が苦しんでいたんですね
お互いの相手への重い愛には脱帽です。
やっと今世で名実共に恋人になれたし、幸せになってもらいたいです。