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攫われた妃を捜す竜王×正体を知らず虐げられる妃。感涙必至の名作BL!
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
初めてお見掛けする作家さまだなと思ったのですが、今作品がデビュー作なんですかね?佐々木さんの美麗表紙に釣られて購入しましたが、めちゃめちゃ面白かった…!あとがきで桐乃さんが書かれていますが、もともとweb小説だったそうで、思わず納得。web小説らしい(褒めてます)作品でした。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
「オイ」と呼ばれる男の子が主人公。
オイは暗い地下で独りぼっちで暮らしている。時々、仮面をつけた謎の男(オイは彼をご主人さまと呼んでいる)がやってくるだけ。そこで彼はご主人様に言われたとおり、棘のついた枝から実を取り出し、それを献上している。身体を傷つけながら、食事も満足に与えられず。
そんな薄幸の生活の中で、オイが唯一心の拠り所にしているのは彼が時々見る夢。温かな、そして優しい声で「アーシェナ」と、「愛しいイルカヤンヤ」と呼ぶ声。それが何を意味するのかも分からず、けれどその夢を糧に今日もオイは生きている。
オイが住まう国は竜の王国・バーナドンヤ。
竜王は、伴侶となる王妃を自分で「創る」。
現竜王であるシシカラジビカは、丹精込めて、愛情をかけて、そして生まれてくるその日に、嵐がやってきて王妃・イルカヤンヤを連れ去ってしまった。竜王は血眼でイルカヤンヤを探すが見つからない。イルカヤンヤを喪って20年。竜王のもとに、一人の蜥蜴の姫が輿入れをするためにやってくるが―。
ファンタジーものですが、めちゃめちゃストーリーが壮大です。
バックボーンがてんこ盛り。オイ、の正体は読者には早々に見えてきますが、竜王がちっとも気づかない。はよ気づいて!と読者はハラハラするわけですが、なぜ気づかないかというと…、というその理由もきちんと存在するために話が上滑りしていない。
連れ去られてしまった王妃と、王妃を取り戻した竜王、のお話かと思いきや、なかなか奥が深くってですね、ストーリーが二転三転します。めちゃめちゃ読みごたえがあります。
面白いのは第三者視点の章があること。
一般的に攻めさんか受けさん視点で描かれていくものが多い気がしますが、今作品は従者だったり騎士だったり、そういう主要CPを取り巻く人物の視点からの描写があることでストーリーに奥行きが出ている気がしました。
今作品の萌えどころはずばりオイの存在。
読み始めたとき、「オイ」という名は呼ばれる時の呼称なんだと思ったんですよ。彼は名前さえ付けてもらえないのだと。けれど「オイ」という名はとんでもなく侮蔑を込めた名で、もう腹が立って仕方なかった。オイの健気さとか薄幸さがこれでもかと描かれていて、薄幸・健気受けちゃんがお好きな方にはドツボに突き刺さる受けちゃんかと思われます。
なぜイルカヤンヤは連れ去られてしまったのか。
イルカヤンヤはどこにいるのか。
そして、黒幕は誰なのか、その真相は?
という謎解きも加わり、1540円という若干お高めなお値段設定に加えやや厚さのある1冊なのですが、その分量に見合った濃いストーリーです。読みごたえがあります。
こういうストーリーの場合、攻めさんといえばスパダリが王道ですが、今作品の竜王はちょびっと迷走しているところもナイス。可愛いし、健気なんですよ。でも序盤若干ずれた感があるのが完璧すぎになっておらず、しかもそこには理由があるので、そこがまたツボでした。
イルカヤンヤを喪った竜王が蜥蜴の姫(彼女がクソ過ぎて胸糞です)とほんのちょっぴりですが身体の接触があります。受けさん以外の人物、しかも女性と、というシーンが苦手な方は少しだけ気を付けた方が良いかもです。
で、肝心の竜王とオイの濡れ場ですが。
ほぼありません。
それにはきちんと理由がありますが、身体の接触という描写はほぼないので、セックスシーンがなければBLではないと思われる方には若干不向きな作品かもしれません。が、それ以前に、この二人に濃厚な濡れ場は不要な気がしました。お互いを深く想う愛情が、きちんと描かれていますから。
あ、そして佐々木さんの挿絵は今回も素晴らしかった…。
この作品の持つ世界観にぴったり。こういう、ファンタジー要素や闘いを描いたBL作品の挿絵を描かせたら佐々木さんの右に出る方はいない気がします。
佐々木さんホイホイされましたが、非常に面白かった。独特な世界観に、ドツボに突き刺さる健気受けちゃん、二転三転するストーリー。
評価で悩みましたがちょっぴりおまけして神評価で。次回作も期待して待っていようと思います。
今回は攫われた妃を探し続ける竜王と
蜥蜴族の地で奴隷扱いされている少年のお話です。
仮面の男に囚われていた受様があるべき自分を取り戻すまで
本編後の王宮内の小話を集めた後日談を収録。
人と亜人が暮らすこの世界において
300年の寿命をもつ竜人は全てのものの上に立つ存在です。
当代のバーナドンナ王国の竜王は金の竜王と呼ばれ
30年前に102才で即位したまだ若い王です。
この竜王が今回の攻様となります♪
竜王となった者は己の作った妃を娶りますが
攻様には妃がいません。
攻様も10年をかけて
竜核に竜気を注いで妃を作りましたが
妃を孕んだまま竜核を春の嵐に攫われたのです。
竜王である攻様は自国を離れる事ができず
宮の守りである三竜が国の内外を探し周りますが
20年たった今でも攻様の妃は見つかっていません。
そして今も妃が見つからない事で後宮には
多くの美姫が集められるまでになっていたのです。
そんなある日、
三竜の一角である白の宮に
東にある地蜥蜴の国の領主が育てた娘を
攻様に差し出したいと使者を立ててきます。
その娘は20年前に拾われたとの話ですが
蜥蜴族は狡賢い悪心のままに見た目も醜いものが多く
好き好んで交流する者のない種族だったのです。
領主の娘は自分こそが攻様の正妃たらんと
ある人物が育てる黒い実を食べる事で
美しさを保っていました。
その実を育てている者は仮面の男を主人とし
狭く暗い場所で己の地を糧に黒い実を育て続け
胸に下げた小瓶に溜まる黄金の液体を渡し続ける事で
何とか生を繋いでいました。
そんな暮らしをする彼はいつまでも成長せず
誰もが彼をバケモノトカゲと呼んで虐げ続けます。
しかしながら彼にしか黒い実は育てられず
それで美を保つ領主の娘は王宮へと上がる際に
彼を物入棚にいれて運び込むのです。
果たして領主の娘は攻様の探す妃なのか!?
攻様は愛しい妃を取り戻す事ができるか!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」連載の
Web小説を加筆修正しての書籍化で、
唯一の伴侶となるべき人を攫われた攻様と
奴隷のような暮らしを強要されている受様の
ドラマチックファンタジーとなります♪
今回はどこでも特典が付かなかったので
正直、単価の高さと厚さにひるみかけましたが
ファンタジーが大好きなのと
あらすじと帯のキャッチから再会愛な雰囲気と
佐々木先生のカバーイラストにやられて
手にした1冊になります (^-^)
物語は多数の登場人物の視点で語られるので
読者には誰が攻様の相手である受様なのかは
早い段階でわかります。
受様がなぜそんな状況に追い込まれているか
受様を恐れさせる仮面の男とは何者なのか
最強とされる攻様と攻様と妃の守護を司る三竜が
なぜ攻様の伴侶たる受様を探し出せないのか
等々、
良い意味でWEB小説らしい伏線が
そこここに散りばめられていて
徐々に意味深な展開になっていくので
ぐんぐん惹きこまれて一気読み出来ました♪
ただ、
健気な受様が生まれいでた瞬間から
常に自分にできる精一杯で生きてきたのに
彼の対であり最強の竜王であるはずの攻様の
振舞というか言動がかなり残念でした。
枷があるにしろ自分で受様を探す方法ってないの?
大切な存在だと言いながら見た目に惑わされるの?
最後の戦いではかなりの"最強"感を出されてましたが
そこでもまた受様が頑張ってのハピエンだったので
「萌2」としました。
失われた竜王妃とその伴侶である竜王との深い愛を軸に展開する、一大スペクタクルロマンと言った感じのお話になります。
もうこれ、めちゃくちゃ面白いんですよ。
なんか面白そうと軽い気持ちで購入したんですけど、あっと言う間に引き込まれて最後まで一気読みしちゃいましたもん。
前半は、不憫な受けの健気な言動だったり、二人のスレ違いの焦れったさで読ませてくれて、後半は、ハラハラドキドキと怒涛の展開で読ませてくれて。
まるで映画を見たかのような満足感ですよ。
すごい作品だと思います。
ただこちら、ふと冷静になると「果たしてこれはBLなのか?」と疑問を覚えちゃうと言うか。
や、読み進める中で驚きの真相とか明かされるワケですが、受けは精神的に男性なの?それとも女性なの?的な。
女性としてわりと生々しいシーンなんかもあるので、より混乱すると言うか。
また、前半の攻めが結構ダメダメでして。
えーと、普通にファンタジーとして読めば★5つ、でもBLとして、そして「攻め」として見ちゃうと、なんか微妙なのです。
本当に面白いし素晴らしい作品だとは思うけど、私個人としてはBLの萌えを求めて購入したので。
率直な気持ちを言っちゃうと、前半の攻め、攻めとしては失格なんですよ。
ただのアホなんですよ。
目が曇りまくりなんですよ。
だって、受けがこれほど辛い思いをして悲惨な目にあってる時に、こいつがやらかした事ときたら!
裏切りもはなはだしいわ!
これは許せない。
これは、絶対許せない。
私は攻めに対して極端に厳しいんですよね。
そんな私の片寄った評価なので、ズレてるんだろうとは思うんですけど。
で、内容です。
竜王妃として誕生する直前、行方不明になってしまった銀の妃(イルカヤンヤ)。
20年もの間、竜王は彼女を狂おしく求め続けてるんですね。
一方その頃、蜥蜴の国の暗い地下で、奴隷のような辛い毎日を送る小さなオイ。
誰かが愛しさを込めて名前を呼ぶと言う優しい夢が、心の支えです。
そんな中、蜥蜴の姫が竜の国・バーヤドンナに輿入れする事となり、オイも同行しますがー・・・と言うものです。
まずこちら、なんと言っても主人公が不憫すぎでして。
何も分からないまま、長きに渡って暗い地下に閉じ込められてるんですね。
また、輿入れで国を出ると、これより更に状況は悪化。
狭い物入れ棚に閉じ込められ、蜥蜴の姫から感情のままに理不尽な暴力を受ける。
これね、ここからまさに運命と言うべきものの導きにより、彼に救いの手が差しのべられるのですが、それが嬉しくて仕方ないんですよ。
本人がすごく純粋で健気なだけに。
また、そんな調子で不憫な受けの救済が萌えるだけじゃなく、ストーリーとしても本当に面白いのです。
20年もの間成長せず、小さいままのオイの謎。
イルカヤンヤが拐われた、あの日の真相。
そして、気付かぬうちに竜の国を蝕ぶ穢れの、驚きの正体。
えーと、前半が受け救済と、彼の正体に気づかない攻めと言う切ないスレ違いなら、後半はハラハラドキドキと怒涛の展開なのです。
これがまさに手に汗握るって感じで、彼等の死闘にページをめくる手が止められない。
で、最終的には、めちゃくちゃ感動だし泣ける。
最初に一大スペクタクルロマンと書いたのですが、決しておおげさじゃなのです。
本当、素晴らしい作品なのです。
ただ若干、個人的に引っ掛かる部分もありまして。
繰り返しになるんですが、果たしてこれはBLなんかなぁと。
や、イルカヤンヤですが、竜王妃の言葉通り女性なんですよね。(最初は無性)
で、キモとなるあの日の出来事ですが、危機にさらされつつ、それでも彼女は攻めへの愛を貫いた。
ここに、小さいオイの真相があるのです。
本当、涙無しに読めない切なすぎる真相なんですよ。
でもふと冷静になると、この場合、主人公は男性なのか女性なのか・・・的に。
私はですね、例え出産しようと女体化しようと、中身が男ならBLとして楽しく読めるんですよ。
でもこの場合、完全に逆だよなぁと。
がわたは男だけど、中身は女じゃないんかなぁと。
オイに男性的な部分が欠片も無い為、余計にそう見えてきちゃう。
その上、主役二人って、実は交流自体がとても少ないんですよね。
深い絆はあるものの、それは互いが運命付けられた特別な存在だからこそで、その人本人のここに惹かれたとかは見えてこない。
だから余計、BLとしての萌えに乏しく感じてしまう。
申し訳ないんですけど。
あと、あれもこれもと本当に申し訳ないんですけど、前半の攻めにイラつきます。
や、真相に気付くまでの彼ですが、結構酷いし攻めとしてどうなのよレベルでして。
特に初対面時の態度。
オイはすぐ分かったのに、お前は分からんかったんかい、と。
例えどんな姿(状態)でも、お前なら分かる!とか無いんかい!と。
またさぁ、受けがとても辛い想いをしてる時、彼は何をしてたと思います?
性欲解消ですよ。
しかも、オイを苛める悪役相手にですよ。
いや、イルカヤンヤの面影を求めてですし、本当の性欲解消のみで口でさせただけなのです。
それでも、お前は一体何をやってんだー!と、腹が立って仕方ない。
挙げ句「空しいだけだ・・・」って、しっかり気持ち良くなっといて、何格好つけてんだ。
この裏切り者めーーー!みたいな。
後半の彼はですね、本当にいい男なんだけど。
でも前半のこれで、私の中では巻き返し不可能なんですよね。
ただ、こんな所で引っ掛かってグダグダ言ってるのって私ぐらいだと思いますし、ファンタジーとして読むなら本当に面白い作品じゃないんでしょうか。
初読み作家さまでしたが、あらすじと佐々木久美子先生のイラストに惹かれて購入しました。
第三者視点がストーリーの側面をも語ってて、お話に深みを与えていてとても面白かったです。
オイの正体は読者は誰もが気が付きますが、登場人物の誰もが気が付きません。
それが焦ったいし、オイが不憫でページを捲る手が止まらなくなります。
みんなオイの存在に引っかかりは覚えるものの、それが何だと突き詰めるまではしないのです。終盤にその理由が明らかになるのですが、なるほどと納得しました。
途中までは神評価でした。
でもですね、終盤に元凶であるアレが登場してから読んでて頭がこんがらがって来たというか、コレって辻褄はあってるの?って疑問に思ってしまったんです。単に私の読解力の無さなのか読み落としが有ったのだと思います。
アレが誕生してしまった後にどうやって現在の竜王まで繋がったのか、三竜の一人であるトラセラの記憶が戻ってからもっと丁寧に書いて貰ってたらと思いました。
オイが男体に変化した理由も納得したし、そのままの姿でも構わないと言った竜王にも萌えられたんです。
別に朝チュンだって良いんです。
でもやっぱりその他の細かい点も気になってしまって、評価を落としてしまいました。
これからに期待したいと思います。
初単行本は是非読みたいと思っているのに加えて「タイトルがそそるじゃないか!」ということで読み始めたのですが……もうぐいぐい引き込まれましたよ。ちゃんとした世界観があって、でも物語の説明は小出しなのね。だから主人公の置かれている状況が良く解らない。で、解らないからイライラしちゃうんじゃなくて、読ませるの。
ネット小説で読んでいた方は続きが気になって仕方なかったでしょうね。
物語の腕力が凄く強いのがとても素敵です。
ただですね、後半になってちょっとばかりトーンダウンしちゃったのは、折角綺麗に配置した三竜があまり活躍せずにどんどん倒されて行ったり、前半部分ではおどろおどろしかった悪役が、なんか尻切れトンボみたいに次々と敗れて行ったりしたせいなんじゃなかろうかと思うのです。
あと、全能の竜王のはずなのになんかちょっと小さい。
前半部分を力技で引っ張って来たためかもしれませんが、肩透かしを喰らって「あれ?」ってみたいな感じ。
あともうひとつ。
このお話には『主人公が男の子になってしまう理由』があるのですが、それがね、婆さまである私には非常になじみがあるというか、私が若かりし頃『男性同士の性愛を含む恋物語』を女子が読む理由のひとつに挙げられていたこと(同性の物語ではないので『性愛に対する怖れを自分から切り離して物語を楽しめる』とでも言ったら良いのかな?当時こんな分析をいろんな所で読みましたよ)と関係してるんですね。
うーん……わたくし的には「あら懐かしい」なんですけれども、お若いみなさんには『一周廻って新しい』のでしょうか?
なんかね、そんな事を考えさせられちゃって、ごめんなさい、またしても私の中の『理屈っぽいババぁ』が萌えを抑え込んじゃいました。
誤解を与えるといけないので再度書きますが、この方の筆の腕力はものすごく面白いです。このぐいぐい感は読んでて非常に楽しい。
結構お値段がお高い本なのですが、その分は楽しまさせていただきました。
朝チュンオッケーなファンタジー読みの姐さまはお好きなんじゃないかと。
佐々木先生の表紙に惹かれて購入しました。
最後まで読みましたが、これをBLと認めることができませんでしたので、この評価になります。メインに女性が絡んでくるのが地雷だったのが一番の原因かもしれません(主人公の中身が女という段階で無理です)申し訳ないです。
BLだと思って買わず、壮大なファンタジーだと思えばよい作品かもしれません。