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bartender ha martini ga okirai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
お酒とお酒絡みの話が大好きなので、わくわくしながら読んだ。
キャラクターは嫌いじゃない。が、視点主の戸原の心理描写はずっと愚痴を聞かされているようで、陰鬱な気分になってくる。暗く軽い展開が続くのもしんどくて、読んでいて楽しいと思えたのは終盤一割くらいかも。
戸原は表面上はクールなバーテンダー。でも内側には不満を大量に抱えており、心理描写は口に出さない文句だけで構成されているような。断りたくても自分からは言わず、相手に断らせようとする責任放棄の姿勢は見ていてモヤモヤした。
序盤でこういうキャラだと、何らかの変化や成長があるんだろうと期待する。結果あるにはあったが、その原動力がネガティブすぎて、あまりすっきりしなかった。もしかしたら、それが戸原らしさではあるのかな。
杜野は魅力が伝わってくるまでが長かった気がする。戸原の過去回想にはよく登場しても、現在の杜野は存在感が薄い。特に最初の方は、戸原が見ようとしないせいか、杜野の実像は描写が少ない。
良いと思ったのは、初恋だったと告白できたところから。やっと戸原がまともに杜野の声に耳を傾けてくれたからかも。公園で高校の続きを始めたいと言うシーンはこの作品で一番萌えた。
前半と後半で戸原の悩み内容は変わっていても、受ける印象はどちらも同じで悩み方が面倒臭い。思考が極端で、少々引き気味で見てしまう。
杜野が惚れ込む戸原の魅力が私には分からないけど、杜野が報われて良かったとは思う。戸原と長く一緒にいられる人間性は本気ですごいと思う。
今後の二人が続いていくかは、杜野の忍耐力にかかっている気がしなくもない。なのに妙な安心感があるのは、それだけ杜野の期待値が高いというか、上手くやっていけそうな信頼があるからかな。
読み返すことはなさそう、ということで星3。
年下攻めが多い砂原先生作品の中で、年下攻めを避けながら読んだ話は、どれも「面白かったー」なモノばかり。
こちらも、同級生のお話だったのですが、やっぱり「面白かった!」でした。
文のリズム、言葉のセンス、がとても心地よいのです。
ストレスなく読めるって、ありがたい。
あと、自分的重要事項、受けがかわいい。
タイトルにありますが、受けの苑生の面倒くささ、私は可愛いと思いました。
ぐるぐる考えては落ち込んでいますが、行動力がある(方向性が違えど)分、イライラさせられなかった。
逃げるのも早い!笑
一途で素直で、杜野もたびたびやっていましたが、頭をぽんぽんしてあげたくなるタイプでしたね。
それにしても、バーテンダーの服装ってどうしてこんなにもストイックでエロいのでしょうか。
ミドリノエバ先生のイラスト、苑生のエロさ倍増なんですけどーーっ(嬉)
お酒は好きですが、あまりカクテルは詳しくありません。
カクテルが氷の削り具合や、混ぜるタイミング、シェイクの方法で味が変わるなんて知らなくて、新しい発見がありました。
偶然にもこの作品を読むまえに読んだコミックも自分がゲイだと受け入れられない主人公だったので驚きました。
こちらの作品の拗らせ受けくん戸原は長年のゲイへの拒否感からホモフォビアのノンケもどきになってしまった子。
だからといって異性と関係することも出来ず、ある意味とっても救い難く、哀れになってしまいました。
そんな子が杜野との再会によって、すったもんだはありましたが自分の欲求、快楽にグズグズになっていくのが堪りませんでした。
自分を偽って生きることの虚しさ、一方好きな事を好きって言えることがどれだけ素晴らしい事なのか改めて感じる事ができました。
2人ともが成就できなかった初恋を取り戻すように求め合う姿に胸熱でした。
初めて読む作家さんでした。表紙の絵と題名に惹かれて購入!
レビューしていきます^o^
私には、少し難しかったと感じました。うまく言えないのですが言葉の言い回しとか表現の仕方とかが難しくて、読んでいて、、、?となることが多かったです。でも多分これがこの先生の良さなのかなと!ハマる人にはすごくハマるだろうしハマらない人には私みたいにモヤモヤハテナが浮かぶだろうなと。
私にはうーんという感じでした!読む人を選ぶ作品という感じでしょうか。
受けの男の子がめんどくさい子だったのですが、きっとそれがこのお話の見どころですね。
手島さんは散々周りを引っ掻き回したあげく、勘違いでした。となって、すっごく気分が悪かったです。笑 なんかそういう病気なのかなと。
とにもかくにも、お洒落な言い回しや難しい表現が好きな方にはハマるお話だとおもいます。私には少しハードルが高めでした笑
エッチシーンも言い回しが綺麗だったので露骨な表現や喘ぎが苦手という方にはいいかもしれません。(あくまで私の感想です。)
ラブラブエッチが好きな人には物足りなく感じるかもです。
面白かったです。戸原は面倒だな〜とは思いましたが(笑)結局は誠実なのかな〜と。普通で居ようとして、でも不器用でなりきれず…ちょっと切ないけど、もだもだしてるのも含めて可愛かったです。
杜野もそんなギャップが可愛いかったのかなぁと。互いに辛かったであろう過去が、報われて良かったです。
書き下ろしは更に戸原の面倒な所がパワーアップしてましたが、少し素直になれてたし、何より杜野が大好きなのが伝わって微笑ましかったです。
ミドリノエバ先生のイラストも線が綺麗で素敵でした。可愛いお話でした、飲めないけどバーに行ってカクテルが飲みたくなりました✧*。
電子書籍版を購入。
「萌」評価です。
あらすじを読んで、これは、好みど真ん中と確信して購入。
受けが面倒でグルグルするのは大好物なのです。しかも、ちゃんと面倒な自分を自覚してるのかさらに良し。
そして、マイノリティへの葛藤。
それを包む包容力あるスパダリ攻め。
文句なしの萌要素満載なはずが、ごめんなさい。
微妙に好みとは外れてて、消化不良でした。
なんでかな。
うーん。
そうだ、攻め視点がなかったからかな。
これで、攻め視点のSSがひとつでもあれば萌えられたのに違いない。
攻めの嫉妬や受けが自分で思っているほどダメダメじゃないことはちゃんと描かれているのだけど、ちょっと足りない。
攻め視点で受けのツンツンでグルグルと面倒なところが、逆に愛おしい的な描写が読みたかったなぁ。
って、単なる個人の好みの話ですけどね。
お話としては、とても楽しめました。
ありがとうございます。
以前はもっと頻繁に読んでいた様な気がするのですけれども、砂原さんのお話は「とても久しぶりですね」という感じで。
その所為かもしれないのですが「あれ?こういうわかりづらい言い回しをする方でしたっけ?」と引っかかる部分が数か所ございまして、何となく狐につままれたような気分です……うーん、何でだろう。
バーテンダーの主人公は店の客から『道路を挟んだ向かい側のゲイバーのオーナーを誑かし謝罪させること』を強要されます。その相手はなんと高校時代の同級生。それも、一時期非常に親しくしていたのに、巡りあわせが悪いというか、色々なことが重なった所為で、ゲイを隠していなかった彼の前でホモフォビィア発言をしてしまい、疎遠になった過去がある相手でした。
読み進めていくと、主人公が放ったホモフォビィア発言は相手だけではなく自分のことも深く傷つけてしまったことに気がつくんですよ。
この主人公、飄々としている様でなかなか繊細なんだってことや、大人の対応をしていることが『仮面』だっていうのが解って来る。
そうなると一気に、彼が可愛く感じちゃうんです。
バーとゲイバーが舞台、おまけに主人公はバーテンダーですもの。
もう、おしゃれ!
お酒を飲む飲まないに関わらず、バーの『大人の雰囲気』も楽しいです。
その『大人の雰囲気』を醸し出す仕事をそつなくこなしている主人公が、心の底に『傷ついた少年』を隠していた、っていうのがグッとくる部分じゃないかと。
繰り返しちゃいますが、戸原、可愛いんですよ。
前半部分は雑誌で既読。
あぁ〜やっぱ再会愛って最高だな!!とツボを刺激されたので、本になったら絶対に買おうと決めていました。
私は砂原さんの「ファンタスマゴリアの夜」「優しいプライド」「夜明けには好きと言って」が好きなんだけど、(一番好きなのは「心を半分〜」ですが)それらの作品に通じるものがあると思う。
共通するところとしては「再会」「受けがめんどい」「攻めが辛抱強い」ってあたりかな。
基本、めんどくさい受けって、途中で投げ出したくなるような気持ちになることが多いんだけど、砂原さんのめんどい拗らせ受けに限っては、「なんだこいつ、めんどくさっ!!」とは思わず、受けの心に寄り添って読み進めることができる。
それはやはり砂原さんが、受けの心の紆余曲折を丁寧に描き出しているおかげだと思います。
この作品の受け・戸原はバーテンダーなんだけど、道路で隔てた向かいにあるゲイバーを敵視しています。
スルーできずに、何かとチェックしては忌々しく思っている戸原。
この「道路」が、戸原の心の中にあるこっち側とあっち側を隔てる大きい川のような存在。
ずっと立ち止まったまま普通にもなりきれず、マイノリティであることも拒否して「どこにも属せない戸原」というこっち側と、世間からはマイノリティ扱いはされているけどそれでもマイノリティ同士で集っている輩どもがいるあっち側。
こういうところが、すっごくお上手だなぁって思う。
そして、ひょんなことからそのゲイバーで短期バイトする羽目になった戸原は、そこでゲイバーオーナーとなった高校時代の親友・杜野と再会するんだけど……。
今も昔も自分の性的指向から目を背け続けて心に枷をはめ、かき乱されまいと必死に「普通」であることを保ち続けようとする戸原がなんともかわいそう。
そして楽しみにしていた後半の描き下ろし部分。
相変わらず戸原は面倒な思考回路なんだけど、それもわかるんですよね。
というのも戸原は自称ノンケから元ノンケへ変化はしたと自負してるものの、恋愛は高校時代のまま止まってる超初心者。
(そもそも、杜野と付き合うようになった自分のことを「元ノンケ」と称してこだわってるところも、戸原らしい。)
それに比べると杜野は10年間何らか進化しちゃってるはずで、自分とは相変わらず大きな溝がある。(と、戸原は思い詰める。)
そもそも読み手としても杜野の過去もやっぱり気になるし。
いくら「戸原は初恋」と言えども、杜野はモテただろうし恋人だっていっぱいいたでしょーよと。
それに応えるかのように杜野の元彼が登場します。
でも、読んでて嫌な気持ちになることもなく、初恋の呪縛ってやっぱり凄いなぁ…と思えて、この二人が再会できて本当に良かったなぁと思える読後感。
そこが良かったです。
何より杜野が落ち着いたいい男で、攻めはやっぱこうでなくちゃ!と。
でも、落ち着いてるかのように見えて、結構必死なんです。
オーナー権限発動して、常連客へ「戸原の半径3m近寄ってはいけない」令を出すとか。
連絡がとれない戸原の所在を教えてもらうために、二週間毎日バーへ通って常連客認定してもらうとか。
自分は魅力もないしモテないと思ってる戸原の無防備さに気が気ではない様子が見られたりとか。
もうニヤニヤしちゃいます。
そして距離にこだわる戸原に対して、公園で「ここから始めたっていいだろ?」と言った杜野の回答が100点満点!!
スーツの似合う男・杜野の中に残っている少年ぽさみたいなところが垣間見えて、めっっっちゃ萌えた。
間違っても「……ふ、俺が色々教えてやるから、安心しろ」みたいなことをほざかない杜野に、ベスト回答賞を贈ります。
ーーー
自分用覚え書き
お弁当屋さんに来る女装のオネエと受けとの交流&ド直球すぎる質問で怒らせてしまう描写があるのは、「セブンティーン・ドロップス」のほう。
ゲイバーの常連客・アカネさんが登場するのは、「バーデンダーはマティーニがお嫌い?」。周囲を凍らせるようなド直球質問をしているところは同じ。
表題作である「バーテンダーはマティーニがお嫌い?」は、雑誌掲載時にとても面白くて夢中になって読んだ記憶がありました。
戸原の苛烈な程のホモフォビアとも取れる言動や態度には、裏腹な気持ちが隠れているのだろうと想像は出来るけれど、コレってどうやってLOVEにまで発展させるのだろうと最初は不安になるんです。
それなのに杜野がオーナーの店でアルバイトをする事になった辺りからは、素直に慣れない戸原と読者から見れば甘々な杜野のやり取りに凄く萌えて来てしまう事間違い無しです。
杜野の店に通うアカネさんという人物も魅力的だし、戸原に絡んでた客の誤解が解かれる辺りは最高潮に盛り上がりました。
戸原がバーテンダーなので彼がカクテルを作る描写は、下戸の私でさえとても魅力的でした。
そして書き下ろしの「バーテンダーの恋人はチェリーがお好き」は、付き合ってひと月半後のお話でした。
杜野の部屋で目覚めた戸原の心の声が初々しくて、彼がとても幸せなのが伝わって来ました。
甘々な二人の様子に砂を吐きそうになりました。だって戸原は恋愛もセックスも初心者ですからね。
でも初心者故に相手との経験値の違いが気になってしまうのも当たり前なのです。
そんな二人が新たなバーを見つけて入ったところから、ちょっとしたすれ違いが起こってしまいます。ただ戸原を大事にしたいだけの杜野と、ゲイである自分をやっと認められた戸原の思い…。ここに杜野の元彼の存在まで絡まってとても読み応えのある書き下ろしとなっていました。
ここでもアカネさんの存在感が光ってました。
期待した通りの作品で砂原先生は流石だと思いました。
大好きな作家様なので、ゆっくり集中して楽しもうと楽しみにとっておいた新刊。読んでいる間中、ず〜っとキュンキュンしてました!!イラストもお話の雰囲気にピッタリだし、すっごくよかったなぁ〜♡
雑誌掲載作品に同量ほどの書き下ろしを合わせた本作は、大大大好物の再会もの。しかも出会いは高校生っていう、これまたDK好きにはたまらない永遠のテッパンでした(男子校ってのも◎)。嬉しすぎる…
本作の主人公はなんとホモフォビア。その原因がメインカプの一人っていうスタートなので、主人公・戸原の心理描写を追っていくのがお話の醍醐味です。この意外な切り口にして後半に甘〜い関係性に転換していく筆致は、作者様ならではですね。安心感しかない。もう、ずーっとキュンキュンしてしまうんです、戸原の本心がなんとなくこちらにはわかっちゃってるから。
お相手である杜野の方はといえば、これまたツボを押さえてくれているキャラクターで、根というか芯は「純」なのです。うー、フィクションでこそ無心に浸れる属性ですかねぇ笑。もちろん、実社会にもちゃんといらっしゃいますけどね。
バーテンダーが主人公とあって、素敵な隠れ家的バーやアットホームなゲイバーが舞台となっており、BLっぽくて和みます。カクテルの豆知識と店主のこだわりが感じられるお店の雰囲気、スタイリッシュでありながら実は地道な職人技であるバーテンダーの世界が自然に楽しめるのも嬉しい。後半に出てくる綿井さんもミステリアスで色気漂う人物でしたし、ゲイバーの常連、アカネさんも気になりますね。
例のごとく冒頭の一文から速攻で掴まれました。本当に上手いです。小説としても言わずもがな、BL構文の上手さに気づかないくらい上手い。さらにキャラ着用制服とスーツのストイックさを引き立てるシンプルな普段着とのギャップ、十年の時間経過を象徴するコーラ、そして戸原が「あやまれ」と請う相手に対して抱いていた罪悪感の、本当の意味…。細かい演出全てがぎゅんぎゅんにツボを押しまくってくる要素に満ち溢れすぎていて、砂原ファンにはたまらない作品でした。