条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
ao no ou to shinjuhime
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
あとがきで華藤えれな先生が触れていらっしゃいますが、まさにおとぎ話で童話でメンヘンでした。
だからとても甘くて優しいお話なんですが、童話らしい教訓だとか残酷さも合わせ持っていて、先の読めない展開に夢中になって読んでました。
幼い頃から愛を欲していたリアンと、唯一のものだけを愛していた蒼の王であるシグ、孤独だった二人がお互いに嫌われる事を恐れてすれ違う様子がとても切なかったです。
このシグがとても優しくて純粋で素敵なんです。彼に仕える者達が歴代の蒼の王の中でもっとも優しいと言うほどなんですよ。人間と婚姻を繰り返して来て、もっとも人間らしい蒼の王なんです。
そしてリアンが体調を崩した事をきっかけにして、二人はやっと心を通じ合わせる事が出来たんです。
それからの海の王国での宮殿での様子とか、聖なる場所ロタンダで二人がたゆたう様子とか、猫族やウサギ族の村とかの描写が本当にロマンチックで素敵で、リアンがこの上無いくらいの幸せを感じてるのが分かって胸熱でした。
このまま「めでたしめでたし」で終わるのかなと思ったんですが、でも蒼の王の誕生には秘密があってそれがリアンが想像してた真珠姫の未来そのものなんですよ。
このままリアンが誤解したままでシグと永遠の別れを迎えてしまうのかと、とってもハラハラしてしまいました。
そこへ新しくヴェネツィア共和国の元首になった、リアンの昔馴染みのオルフェオが蒼の王を利用しようと企むんです。
リアンの父親、義母、義弟、義妹も最悪でしたが、1番の悪者はこのオルフェオなんです。
ここからはもう怒涛の展開で、お互いに自らを犠牲にしてまで助けようとするシグとリアンにウルっと来ました。
シグが語った「それぞれの魂の美しさに見合った結果になった気がする」って台詞がとても深いと思いました。ここがとっても華藤先生らしいと感じました。
まさに純粋で穢れの無い二人だからこそ起こせた奇跡だと思いました。
華藤えれな先生の作品の中でも、美しくて心を洗われる作品でした。とても大好きな作品になりました。
でも
絵師買い。yoco先生の絵が素敵
二匹の猫と、海神とリアン。海の底が背景・・表紙は全体の内容をダイジェストしている。
綺麗な格調高い装丁風のデザインが、凄く素敵です。
海神「蒼の王」への生贄「真珠姫」に選ばれたリアン。
物語の舞台は、ベネチア。
伯爵家の長男リアン。
母は、オスマントルコの姫。異国風の美貌のリアンは、事故で右足が不具合。
母の死後、継母や異母弟に虐待され、召使扱いされる。
誰にも愛されず育ったリアンが、海神の花嫁=生贄に選ばれる。
生贄=60年に一度選ばれる海で死ぬ贄
リアンは、幼い頃に「真珠姫」の生涯を絵本で読んで、
真珠姫は、子供の命と引き換えに、泡となって消えることを知っていた。
リアンは、誰からも愛されたことがない。
だけど真珠姫のように、海神の子を産み命を落とすまでの10か月間、海神に愛されることに期待する。
たとえ10か月だけの間でも愛されたかったし、誰かを愛したかった。
誰かに愛されて、誰かに必要とされる存在になりたい、リアンの願いがなんとも切ない。
・・・健気な美貌のリアンが、真珠姫の伝説と異なり、色々な苦労を乗り越えて、海神と幸せに暮らすまでの物語。
「夫々の魂の美しさに相応しい結果を得た」BLメルヘンでした。
★海神への生贄伝説は、ギリシャ神話のポセイドンへの生贄、アンドロメダが有名。
それと、海の泡+ホタテ貝と言えば、アフロディーテ。
華藤さんにyocoさんの挿絵。
そしてこのあらすじ。
もう萌えツボ掴まれてしまって、発売日を心待ちにしていました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
海を守る「蒼の王」と呼ばれる海の神がいる。
蒼の王は恐怖の対象で、海を守り災害を起こさないようにしてもらう代わりに、人は生贄を差し出してきた。その生贄を、人々は「真珠姫」と呼ぶ―。
という世界が舞台。
この国の伯爵家の長男・リアンは、その高貴な身分でありながらまるで使用人のような、あるいはもっと劣悪な環境で生きてきた。彼を生んでくれた母親はすでに亡く、継母から疎まれ、実父ですら守ってくれず。
そしてある日、彼は父親から「真珠姫」となるよう告げられることに。誰からも愛されず必要とされることもなかったリアンは、国のためになるのなら―、と生贄になることを受け入れるが…。
んー。
何となく「人魚姫」を彷彿とさせるお話でした。真珠姫は蒼の王との間に子を成すと、子が生まれてくるときに泡になって消えてしまう、という言い伝えがあるんですね。だから、真珠姫になった時点で、自分の命がそう遠くない将来、尽きてしまうということを意味しているわけです。
リアンという少年がとにかく薄幸さんです。
薄幸受けに、スパダリ攻めが個人手にドツボなCPなので、序盤からテンションが高まりっぱなし。そこにyocoさんの美しすぎる挿絵がプラスされるのでめちゃめちゃ萌えながら読み進めたのですが。
え、そういう展開?
というストーリー展開です。
スパダリ攻め×薄幸受けという、そういう簡単なお話じゃないんですね。「人魚姫」を彷彿とさせる、と先述しましたが、そのベースを残しつつ二転三転するストーリーなんです。
ドシリアス、なお話ですが、でもドシリアス過ぎない。
蒼の王・シグとリアンの二人が少しずつ心を通わせていく描写がきちんと描かれていて、甘さとか、優しさとか、そういうものが盛り込まれているので、切ないお話ではありますが、そこに振り切ってないので読みやすい1冊かと思います。さらに言うとシグの傍で彼の従者として働いている人物たちがいますが、彼らがまた良い。
ハラハラするストーリー展開に、魅力ある登場人物たち。そして美しい世界観。
切なさと、深い愛情と、優しさと。
そういったものに満ちた、素敵なお話でした。
yoco先生の絵とあらすじに惹かれて購入しました。
別の作品を何冊か読んで薄々感じていましたが、私は華藤えれな先生の文章とあまり相性が良くないようです…あらすじとか設定は好みのものが多いので残念です。
こうきたら普通こう展開するだろう、という予測をことごとく裏切られるというか…あれ?ここで言わなくていいの?とか、逆にその話ここでするんだ…みたいなことが多々あり、心の中でつっこみすぎてあまり作品に集中出来ませんでした。
作家買い&表紙に惹かれて購入。
わかりやすい伏線回収で予想通りの展開もありつつ、そうくるか!という驚きの展開もあり、その点は面白かったです。(ネタバレのため詳細は控えますが)
ですが、リアンがシグに惹かれていく心の変化や過程がもう少ししっかり描写されていたら、リアンの心情に共感できて良かったなぁと思いました。
私にはリアンの気持ちが追いきれず、童話の主人公が王子様と当然のように惹かれ合って結ばれる、みたいなそうなるのが当然だから、みたいな気がしてしまいました。
不憫な境遇で愛に飢えていたから、愛してくれる人ならシグじゃなくても良かったのでは?と思ってしまいました。
メルヘンな世界観に浸りきれなかったのは、私個人の荒んだ心のせいかもしれませんが笑
場合によりますが、ファンタジーなら歴史的な出来事が絡まない、現実味みたいなものは一切ない別世界設定の方が好みなのかもしれません。
この世界観が好きな方にはものすごくハマる作品かと思います!
タイトル買い。表紙も素敵だったので楽しみにしていたのですが、華藤先生の既刊と変わらない路線で、あんまり萌えなかったので中立です。すいません。華藤先生の既刊お好きな方でメルヘン大好きな方でしたら良いのかも。18世紀ヴェネツィアみたいなところが舞台です。
リアンはヴェネツィア共和国のマルコーニ伯爵家長男ですが、母親がオスマン・トルコ帝国出身の娘であること、事故により片足が上手く動かせないことなどにより、次兄や継母から冷たい仕打ちを受けています。ある日、伝統により、海の神である蒼の王に花嫁として差し出されることになり…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻めの使用人少々(人外)、受けのくそ家族、オルフェオ(共和国元首を務める家系の三男坊)ぐらいかな。
++攻め受けについて
受けがネガティブ健気さんなんですよね……(華藤先生のデフォルトかな?)
下働きとして働いているんですけど、家族から冷たくされ、自分を大切に考える事が全くできていません。健気ピュアピュアさんがお好きな方には良いのかな。
攻めさんはがちの人外、日に当たると乾いちゃってダメらしいです。ちゃんとした人型、キラキライケメンですが、人間じゃないので、受けが作ったお菓子などは食べられない方でした。地中海の海の神として生きていて、海関係は万能そうですが、陸の上の事は知らないことも多々あり、俺が神だ万能だ!という様子は感じなかったです。どっちかというと悩める海の王という印象。
攻め受けともキャラにあまり萌えず、お話はうわそうきたか的驚きの方が大きかった一冊でした。