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ojisan to issho
両親を亡くし、育ててくれた祖母を亡くした光輝は、たった一人の肉親である叔父・和成を訪ねた。
叔父といっても、官能小説家をしている和成は、祖母とは絶縁状態で、光輝と再会するのは十数年ぶり。
幼かった光輝が和成の顔を覚えているはずもなく、和成もまた、成長した光輝を見ても誰かわからないような状況だった。
それでも他に頼るあてもない光輝は和成を頼るしかなかったのだ。
どんな人なのか、好奇心半分、不安半分、和成の元を訪ねた光輝は、名乗るタイミングを見失ってしまう。
すると、和成はあろうことか光輝を馴染みのデートクラブの新しい男娼と勘違いして、光輝のことを抱いてしまう。
後日、光輝が実の甥であるという事実を知り、愕然とする和成に光輝は「事故だからしょうがない」と告げる。
そのまま二人は叔父と甥として同居生活を始めるけれど、なんとなく二人の関係はギクシャクしていて……
という感じの話でした。
とにかく、光輝がかわいい。
まるで生まれたばかりの雛のように、和成のことを思ってばっかりで、下心も何もなく、単純に和成のことを思って、三食の食事を作り、他の男に会いに出かける和成を健気にも見送る。
かわいい。
いや、普通ならちょっと頭おかしいんじゃない? 大丈夫? って思う状況なのは私でもわかるんですが、これが光輝だからかわいい。
それにくらべて、和成は、完璧に自分の好みストライクな子がどうして、自分の甥なんだ……と悶々とするだけで、ちーっとも潔くもないし、男らしくもなくて、完全にただのヘタレ。
その癖、嫉妬ばかりは一人前ではっきり言って鬱陶しい!
でも、多分、そういう嫉妬さえも光輝は「必要とされてる! 嬉しい!」ってレベルのピュアピュアさんなので、ある意味お似合いのカップルなんでしょうね。
ダメ中年×健気な高校生な話がお好きな方にはオススメです。
攻・矢萩和成(30代半) ポルノ小説家
受・矢萩光輝(17) 和成の甥。高校生。
和成はポルノ作家。
作品を書き上げると、デートクラブから男娼を呼んでリフレッシュしています。
光輝は子供の頃に両親を事故で亡くし、つい最近祖母も病気で亡くしたばかり。
祖母が頼んであるからと言い残したので、15年ぶりに叔父を訪ねてやってきました。
タイミングは、ある意味最高、でした。
呼び鈴に応えて現れたのは、無精ひげの生えた疲れ気味の、けれどひと目で「かっこいい」と光輝が見とれてしまった叔父。
和成もまた光輝を見て、ひと目で気に入りました。
小動物のような不安げな瞳も、消えてしまいそうな儚げな雰囲気も、全て好みでした。
デートクラブの極上新入りがやってきたと思ってるので、か弱い抵抗も軽~く押さえつけて満足ゆくまで堪能します。
コトが終わって名前を尋ねた和成は…驚きつぶやく。
「なんてこった」って、そりゃ光輝の台詞ですよ(笑)。
誤解を解いて話し合い、叔父と甥としての生活が始まります。
光輝は少しずつ和成の荒れ放題の家を整えてゆくんです。
そこが「家庭」らしく姿を変えてゆきます。
同じスピードで2人の間の感情も揺れ動いて変化します。
和成は最初から光輝は「好みのタイプ」でしたし。
抱いた直後は「デートクラブなんか辞めてここに住まないか」なんて言ってたくらいですから。
光輝は強引なセックスに驚き怯えたけれど、ひと目見た瞬間に「かっこいい」と思ってしまったくらいですから、叔父のことは嫌いじゃない。
むしろ締切りが終わるたびに外泊をする和成を、切ない思いで待ってるんです。
締切り後のリフレッシュをまさか光輝のいる自宅ではできないし。
仕方なく外で…なわけですが、それもノリノリってわけじゃなくて。
本音は光輝を可愛がりたいけど、まさか甥っ子に手を出すわけには(今更ですか?(笑))。
互いに様子を伺ったり、友人に相談したり、駆け引きめいたことをしてみたり。
光輝が和成をスキスキなのは態度に出てるんですよ。
要するに、和成が覚悟を決めるのに時間がかかっただけ。
ヘタレだね~。
光輝の親友の早瀬正美もいいキャラです。
正美が2人の間を引っ掻き回すのですが、イヤミじゃなくて可愛いんですよ。
小気味イイから楽しい。
「逆襲はプチ家出」では正美が主役なんじゃ?と思うくらい活躍してます。