恋しらずなチェリー

koishirazu na cherry

恋しらずなチェリー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌9
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
35
評価数
14
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
早瀬亮 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
夏水りつ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784576101194

あらすじ

学生時代から男にもてまくり、近寄る奴はみんなゲイ、女たちには遠巻きにされ続け、二十代後半にしていまだ童貞の会社員・渋川。そんな渋川の前に、取引先の新担当として同じ大学出身の星野が現われる。渋川に告白してきた数多の男たちの中で唯一、真摯な態度をとって去っていった男――。目先の厄介払いに振り回される渋川は、頼もしさを増した星野には無防備で…。図らずも守り続けてきた「はじめて」は喪失するはずが捧げる羽目に!?

表題作恋しらずなチェリー

星野梓・学生時代から受様が好きな総合商社の営業マン
渋川尚文・男にのみモテる電子部品メーカー営業マン

レビュー投稿数6

第一印象って大事

今回は学生時代から受様が好きな総合商社の営業マンと
男にのみモテる電子部品メーカー営業マンのお話です。

仕事絡みで再会した攻様と関係した事で
受様が今までの自分を変える決意をするまで。

受様は老舗電子部品会社の営業マンですが
ある事情から笑顔や愛想を振りまかない
無表情な男として有名でした。

と言うのも受様は
高校時代からゲイでもバイでもないのに
男にばかりモテまくりだったのです。

どうも目じりの泣きボクロが
憂いを帯びた目に色っぽさを醸し出し
誘っていると感じるらしいのですが

あくまでノーマルだった受様は
男に告白されても男に恋をしてと
付合うなんて考えられませんでした。

大学時代も多くの男が迫られ
会社に入ってからも多くの男に誘われた受様に
過去言いよらなかった男は二人だけでした。

一人は大学時代に親友になった男で
もう一人は交際を断られてあっさりと引いた男。
その引いた男こそが今回の攻様になります♪

実は受様の親友も
攻様も受様に思いを寄せていたので
迫られていないだけだったのですが
ソレはのちのち明かされるまで
受様が知る事はありません。

はっきり言って激ニブな受様です(笑)

お相手になる攻様は
大手総合商社の子会社で営業マンをしています。

今回攻様は
好き勝手をしてクビを切られた男の引継ぎで、
全くの初めての仕事を任されます。

勝手も違う上に前任者の資料では
何がどの会社の取引なのかも判らない始末に
いい加減キレかけるの攻様でしたが

その仕事の中に
かつて自分が恋した受様の名前を発見、
それが二人の再会を果たすきっかけにになります。

攻様に会った受様は
すぐに彼が同じ大学の件の男だと判り
二人はすぐに打ち解けることになり
取引もトントン拍子に進みます。

そして二人は契約締結を気に
二人きりで飲みに行くことになりますが

酔いで綻んできた受様は
攻様の情欲を掻き立てる程の色香を放ち、
攻様は見事に酔っぱらった受様を
ご馳走よろしく美味しく食べてしまいます♪

男相手なんて考えられなかったのに
攻様に食べられちゃった受様は
すっかりペースを乱されてしまいます。

攻様の仕掛けた強引な一手は
受様をどう変えるのか?!

大学時代の同級生の再会モノです♪

早瀬さんのお話って
状況設定はわりとありそうな普通設定なのに
キャラ設定が結構変わってるので
展開が予想不可能なお話になってる気がする(笑)

攻様的には
どうしても忘れられなかった過去の恋の相手に
偶然に再会して恋が再燃、
受様の親友へのライバル心もあって勢い逃さず
受様に手を出すのですが、
出された受様はたまったものでは有りませんよね。

高校時代の怪我がきっかけで
サッカー選手の夢を諦めて以来
何事も白黒はっきりさせてきた男前な受様ですが
今まで言いよってきた男達は悉く振ってきたのに
攻様だけはどうしても割り切れない受様。

初めての恋愛事にアタフタな受様と
受様を捕まえる為にアタフタする攻様と
受様を狙いながらも良い人でからまわった親友の
それそれの関係もハラハラ度を盛り上げていて
最後までとっても楽しく読めました♪

今回は本作同様、
知らないうちに好かれていた受様のお話で
早瀬さんの前作『お墓日和、恋日和』は
いかがでしょう?

2

恋は理屈じゃないって事で

結局は思い切って行動したもん勝ち。

自分でもなぜなのかわからないまま、男にもて続けて、気付けば童貞、彼女いない歴=年齢の渋川。
仕事の取引相手で、電話のやりとりが感じよかった星野に会ってみると、それは、大学時代、唯一、付き合いを断った後も普通に接してくれて、印象に残っていた男。
でも、星野の方は、そのころからずっと渋川をあきらめていなくって、、、

恋愛は、思い切りとタイミングよね。
好きになるのは理屈じゃないし、
行動を起こす思い切りも大事、
でも、自分の思いこみを押しつけるのだけでもダメ

っていう、ラブコメらしいラブコメ。
楽しかったです。
最後にちょこっと付け足された、渋川と星野、米田と佐々木さんの飲み会シーンに、にまにま

0

ゲイばかりモテる男

帯『よく今まで 手つかずできたもんだ』

渋川〔受〕は特に美形でも中性的という訳でもないんですが、何故か男ばかりにやたらモテるという、何か妙なフェロモンでも出てるんじゃね?って感じの特殊な男。
といっても渋川はゲイではないので男にモテてもちっとも嬉しくない、しかもそのせいで女性と縁が無く20代になってもまだ童貞。

そんな彼が仕事関係の相手で再会するのが大学時代の知り合い、星野〔攻〕
彼もまた渋川に告白した事があるんですが、その引き際が良くその後も何事もなかった様に接してくれたので渋川内での彼の印象は悪くないのです。
取引完了の打ち上げで一緒に飲んだりとプライベート面でも接近していく2人。
けれど星野はやっぱり改めて渋川がいいなーと思っているのですね。

この話にはもう一人重要な人物が居て、それが渋川の大学時代からの親友であり、星野とも知り合いである米田。
彼は間延びした独特の喋り方で呑気に見えますが、実はかなりやり手の実業家。
会社の人間に迫られ嫌気がさして仕事を辞めた渋川を自分の経営する店の店長にしたりもします。
実は米田もずっと渋川を狙っていたというのが最後に判明するんですが、個人的には米田がもちょっと腹黒くてその黒い部分が見てみたかったって気もしました。
結局凄く気長に渋川を落とそうとしてたのに、鳶に油揚げキャラに終わっちゃったのはちょっと勿体無いキャラだったと思う。

0

分かりにくいけど三角関係モノ

何故か男にばかりモテる…というBL界隈ではテンプレな受と、彼を狙ってそれぞれアプローチする二人の男性のお話です。

攻はそのうちの一人で、大学時代に興味本位から渋川に告白したものの卒業後は縁がなく、運命的な再会を機に彼を手に入れようとする星野。もう一人は、大学時代から長い時間をかけて渋川の唯一の親友というポジションを確立し、仕上げとばかりに自分の手の届くところに置こうと画策する米田。

星野×渋川のお話としては面白かったのですが、米田の存在が中途半端というか…非常に勿体ないと感じました。米田は腹黒ですが悪い奴じゃなく、渋川に結局なにもしないまま、好意にも最後の数ページまで気づかれないままという可哀想なキャラクターでした。傲慢さで言ったら星野の方が数段上です。

それに、星野はそもそもゲイじゃないのに、偶然の再会なのに、あんなに熱心に渋川を口説く情熱はどこからくるのだろう?と少々不思議でした。長年の片想いが成就する展開が好きな方は米田のほうを応援したくなるんじゃないかなと思います。

全体的に、三角関係をもっと強調しても良かったんじゃないかなぁ。

0

虎視眈々と

1冊丸ごと表題作です。渋川(受け)が主人公ですが、星野(攻め)の視点でも語られるので、心情が分かりやすいです。

渋川はなぜか男に好かれてしまう質でうんざりしています。そんな中、仕事の取引先として、星野と再会します。大学時代、告白を断っても態度を変えなかった星野となら友人になれるかも、と渋川は期待をしますが、実は星野はずっと渋川のことが好きで…という話です。

星野に強引に抱かれるということは、渋川にしてはある意味では裏切られたかたちになるのですが、渋川は意外とすんなり星野を許したので予想外でした。会話しているうちに自然に流れていくので違和感はなかったのですが、星野の強引ぶりに怒るというより、自分の気持ちに戸惑うことに重きを置いてました。
結構早い段階でエッチをしてしまったので、もっともめても良かったのでは、とも思いましたが、佐々木という同僚の先輩女性が素敵な方で、その人や米田とのやりとりが面白かったので、そう派手な展開があるというわけではなかったですが飽きるということはなかったです。

あわや三角関係のドロドロ?!と思いきや、米田が意外とすんなり引いて。拍子抜けもしましたが、そんなコミカルで軽い雰囲気に、夏水先生の可愛いイラストがぴったりでした。

裏切り・過去のトラウマという重い展開を期待している方には向かないと思います。仕事もしていますが、恋愛模様がメインに感じました。初めての恋に戸惑っている受け、そんな彼を虎視眈々と狙う攻め+友人という展開がお好きな方にお勧めです。

0

うっかりとちゃっかり♪

ここまで男にモテる男で、しかもそれのせいで童貞って、、ww
思わず期待してしまいました!
どうしてモテるのか、本人もわからないけれど、いかにモテるか最初にも、物語の端々にもでてくるけれど、何故だか不明~
目の下の二個並んだ泣きぼくろのせい?と思うのだがイラストにホクロが見えたのは1カットだけ・・・夏水さん、もっとそこを強調したイラストください。。。
モテる理由はいいのか?そんなにこだわらなくて、とりあえず設定というだけで?
主人公の渋川は結構男気あふれる、気持ちの切り替えの早い人のはず。
だけど、恋愛だけは全く経験がないから←これには親友の米田の策略のせいなのだが・・・初めて訪れた”一応恋愛”にはその決断力も発揮されず、一人でグルグル・・・
一方、攻めである星野は大学時代に渋川に惚れてからずっと思っていたのだが、仕事の引き継ぎで取引の担当と言うことを知り、まんまと接近してチェリーをちゃっかり頂いてしまうのです♪
余り男に言い寄られるから、ガードを固くしていたはずの渋川だったのに、大学時代の星野の印象が余りに良かったので、ついつい気を許して頂かれちゃうww

星野が一途に思いつづけて、渋川のトラウマも知っているはずなのに意外に強引な手段に出てしまうのが唐突なら、あれだけ嫌悪した渋川が意外にイケる人というのも唐突!
迷いながらという部分もあるかもしれないが、あれだけ男性に言い寄られる嫌悪がある設定であるだけに、この展開は流され型とはいえちょっと読者の自分は流されられなかったデス。
二人ともトラブルが発生したり、悩んだりとかしてこの物語の中で体を合わせてから収まるところに納まるまで顔を合わせているのはたったの2回!?
結局、男気溢れる渋川だけに、意外にも自分で決着をつけちゃったって感じがしないでもないです。
しかも、男絡みで退職までしちゃっていて、もう全部投げ出したいって思うのって、やっと今更!?
そう見ると、やはりこの男に好かれるという突飛もない設定というのが白々しく見えてしまうのは・・・

基本、コメディなんでこんな展開でいいのかもしれませんし、テンポよく読めはするので悪くはないのですがね。
渋川を本当は狙っていたという「十年計画」を練っていた、本当は腹黒な米田というキャラがとても魅力的で、ついそちらに目がいってしまったのですよね。
語尾を伸ばすというのが特徴的で、、想像してどんななんだろう?ってちょっとワクワクしてしまいましたよ。
もっと彼が腹黒に絡んでひっかきまわしてくれた方が面白かったかな?とも思いました。
楽しくて、面白くてサクサク読める本ではあったんですが、何でかいちいちひっかかってしまって、ラストがきにいらなかったんですよね~残念。

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う