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dakar suki to iwasete
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
先生買い。椎崎先生らしいお話で、おお爽快!と思うところがあったため萌2より萌にしました。長めぐるぐる話や、くずが出てきても大丈夫な方、大学生ものがお好きな方におススメです。レビュータイトルの「イノシシ」は、受けのことを第三者が現した表現。要は一途ってことを言いたいらしい。
周りには秘密で大宮と付き合っている雅巳。大学のサークルは一緒だし、バイト先は大宮に紹介されたところだし、雅巳に頼まれると割合なんでもやってしまっています。だけど雅巳は人から頼まれると断れないタイプで先輩(♀)からストーカーに関する相談を受ける等といって雅巳のことはあまり顧みず・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
大宮(受けの彼)、リコ先輩(大宮に絡んでくる♀)、同好会の先輩少々、バイト先関係者少々、江本、野崎(受け友人)ぐらいかな。ほんとクズとしか思えない奴がいます。
++良かったところ
受けがクズにいいように扱われているのですよ、そこがどうにもこうにも腹立たしく。♀も加わって好き放題しておられるので、同族嫌悪という気持ちも入り、まじで横にいたら蹴っ飛ばしているぐらいキライ。それをですね、ある時点で憑き物が落ちたようにきっちり落とし前を付けるのです、受けが!そこが良かった。爽快。
もちろんそこに至るまで、椎崎先生のいつものお話のようにぐるぐるぐるぐるするのですが、受けが言いたい放題言って突き放すので、読んでいるこちらもめちゃ気分爽快でした。(それでレビュータイトルをイノシシの逆襲としました)
攻めの眼鏡くんは≠一般人。周りに流されるとか空気読むという機能が多分全くない気がします。「理路整然と我が道を行く」とでも言えばよいのか。後輩だから受けにたいしても丁寧な言葉遣いでgoing my way、最後イタすところでも「諦めてください、僕には僕のやり方があるんで」と色々なさってます。シッポ振る忠犬年下ワンコというのではなく、独占欲丸出し頭脳派猟犬タイプな気がします。
私としてはイノシシの逆襲シーンが一番好きだったけど、年下猟犬が好きな方もいいのかもしれないですね。眼鏡かけてるし。大学生同士のぐるぐる話、よければ是非。
最後の最後に攻めの夏目とくっ付くので、甘さは殆どありません。むしろ雅巳のダメダメぶりにイラつきっぱなしでした。
恋は盲目と言いますけど、雅巳のはちょっと異常でした。
あんな扱いを受けていて、なおも大宮を庇って言いなりになる姿には嫌悪感も覚えてしまいました。後半に登場する他校の友人の野崎が言った「完璧DV男」がまさに的確な表現でした。精神的DVです。
バイト先の店長も胸糞悪いし、大宮に絡むリコ先輩もクソすぎるし、雅巳の彼氏の周りは糞だらけです。
学祭でやっと雅巳が大宮とリコ先輩に物申したのにはスカッとしました。
むしろそこがこのお話のヤマ場で一番の盛り上がりだったと思いました。
なのでその後に夏目との気持ちの確かめ合いや、初めての初々しいエッチの印象がかすれてしまってました。夏目の性格もあって萌もキュンも圧倒的に少ないんです。
こんなにも大宮と大宮の周りをクソだらけにする意味があったのかが疑問でした。
仮にも付き合ってる相手を馬鹿にしてる人物達と仲良くしてる彼氏なんて、既に恋人じゃありませんよね?
それに夏目とのエッチの時に、元カレ達とのセックスの内容が雅巳の回想で分かって更にムカつきました。
スカッとする場面が無ければ最低の評価にしていたと思います。
カバーイラストの色遣いがとても素敵です。さがのひを先生のカラー絵がすごく好きです。
本作は大学の映画サークル内で繰り広げられる恋愛を中心とした青春もの。主人公の成長物語ともいえます。これまでのしっとりした切ない雰囲気から逸れて、作者様の新境地っぽい印象が。モブ勢の強烈さはさておき、クセの強い夏目と主人公・雅巳の友情未満なやりとりが、青春小説のような雰囲気を醸し出していて新鮮でした。雅巳が神社巡りツアーで知り合った野崎との雰囲気もいいなぁ。
予備知識なく読み始めたので、後半からえっ、そっち行く?みたいな流れに少々慌てました。そういえば、カバーイラストのキャラに一人メガネがいたな〜と思い出す…。とりあえず、全体を通してめちゃくちゃ嫌なヤツらばかりが登場してくるので、序盤から苛々いらいらイッラー!!が続きます。それでもサークル内で孤立していた雅巳が少しずつ変化を見せてくれるので、期待感に引っ張られて挫折することなく読み終えられました。
しかしまぁ図々しくて嫌な女の描き方が天才的にえげつない。雅巳が表向き親友として付き合っている大宮も、モラハラ&DV度が酷すぎて引きます…。
個人的に今回は終盤の夏目に全てもっていかれました。属性的には変人キャラですが、最終形態はクーデレ?ハイスペだけどコミュニケーションにおいては難があるタイプ。でも本人は他人にどう思われようが全く気にせず、自分の好奇心・探究心を満たすことに専念しています。しかも、終始清々しいほどに可愛げがありませんが笑
そんな夏目の良さに気づけた奇特な雅巳の方は、真っ直ぐで優しくて、相手に気を使いすぎて時に自爆してしまう性格。前半では大宮との関係で散々悩み傷ついているのに、恋が執着に変わるとどこまでもまともな判断力が奪われていく怖さを見せてくれています。読んでいて辛い…。雅巳の姿は恋愛沼の当事者として大変説得力がありました。
大学生たちが主役なので、それなりの若さゆえみたいなところが歯痒かったり、我が身を振り返ってムズムズしたり…。自分のことだけで手一杯な若者だらけの中で、古書店の店主が和ませてくれました。年長者のさりげない声掛けやふるまいがジンと沁みてきます。これ、最後のエチを抜いたら、一般ライト小説としても読めそうなんですよね。それくらい男同士とか関係なく、人との付き合い方を含めた恋愛観がどど〜んと描かれているように感じました。
夏目の驚異的な学習能力に萌えます笑。彼のオタク的な部分がLoveに生かされる萌えというのか、好きな相手にしか興味がない、自分の能力は好きな人のためだけに磨く、、ついでに嫉妬深いタイプが性癖でしたら楽しめる可能性も。そこはちゃんとBLしてると思います!
電子限定SS「サプライズには向いていない」で、本編から三年後の二人が読めて嬉しかったです。夏目の静かなジェラシーに、おふッ…となりました笑。大人になった二人に妄想が膨らみます。