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kawaii otoko
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『男性専用出張ホスト』のホストと客として出会った二人。実は同じ会社の同じ会社のエリート先輩・菅野と、後輩の奈良でした。
奈良は百戦錬磨な菅野の手練手管に溶かされて、とろけるような初体験を迎えます。その後、「“大人のおつきあい”を続けよう」と、菅野に誘われ「セフレ」の関係がはじまります。奈良はSEXに溺れていき、そして菅野に恋心を持ってしまう、それを自覚しながらもセフレという立場を逸脱しないよう、必死に自分に言い聞かせる心情がせつないです。
攻めの菅野が『色悪』です。初体験でがちがちに緊張している奈良に、
「俺じゃ気に入らなかった?」「ちゃんと優しくしてあげるよ」と、指にキスをする。そこから、何から何まで初めての奈良に教え込んでいきます。乱暴な事はせず、丁寧に根気よく奈良の性感をじっくりと攻めあげていきます。奈良の恋心を知りながらも、知らない顔で優しく髪をなぜ、「おいで」甘くベットに誘います。週末は恋人同士のように過ごし、奈良の気分がのらない時は「無理しなくていい」と気遣います。
そのくせ奈良に、菅野にとって自分はどんな存在かと聞かれれば、抱きながら優しい表情で「セフレだろう」と言い切ります。極めつけは、奈良に他のセフレとシテいている現場をみられても、奈良と目が合うとニヤッと笑って見せつけて、行為を続行するという、悪党ぶり。その後も何ごともなかったように、奈良をセックスに誘い、キスして愛撫します。奈良が抵抗できずに、嫉妬を呑み込みながら喘ぎはじめると、「俺意外の男と、やってみたいと思わないか?」と囁きます。
上手いセリフですねー、自分の行為の言い訳などせず、その斜め上をいくセリフで、奈良の嫉妬を封じ官能を煽ります。そして、他の男とするのがいやなら「俺を楽しませろ」と傲慢に腰を突き上げ「嫉妬した?」、「俺をもっと欲しがれ。」さらに煽って嬲る。まさに「色の悪」です。こんな手連手管にひっかかったら、未経験な奈良は一たまりもないです。
内容に説明不足な箇所が多過ぎるし、ご都合主義の展開なのですが、菅野の色悪ぶりが、見事でした。
いろいろと都合の良い展開も目立つフィクションなのですが、自身の性的嗜好を自覚するも行動を起こせずに来た奈良が一大決心をして、風俗を利用しよう!と思ったのが25歳、というのは絶妙にリアルだなぁと思いました。
そこで会社の同僚・菅野に出会ってしまう…とかいうのは、さすがに出来過ぎだし、菅野のキャラ設定は「いやいや、ないでしょ」と言いたくなるような点も多々あるのですが。
奈良がはじめてのSEXにおぼれていく様子、そこからいつの間にか身体だけではない恋が芽生えていく様子などはグッとくるものがありました。そこそこ楽しく読める一冊でした。
おもしろかったです。
主人公の奈良がよかった。
ただ恋愛に慣れてないだけで、かわいいけど女々しいわけじゃないし理性的で大人。
落ち込んでもちゃんと社会人してます。
そしてこの作者さんは仕事の描写がうまいですね。
みんな変にかっこつけてなくて自然なサラリーマンです。
エロシーン、日常、エロシーン、日常って感じで徐々に関係や心情が変わっていくのでエロシーンの回数はそこそこ多かったですが、物語上自然でしつこくないし心理描写がうまかったです。
ただ最後まで菅野という人物がよくわからなかったですね……
遊び慣れ落ち着いた大人のサラリーマンなのですが、もうちょっと情熱を見せて欲しかったかも。
終始奈良サイドから物語が綴られていくので仕方ない部分もありますが、巻末の短編でもちょっとものたりなく感じました。
そしてなにより!菅野の出張ホストって設定に!最後の最後までもやっとしてました……!
趣味と実益を兼ねてって言いますが、絶対キモブサハゲデブ爺とか来るでしょ!?っていう想像が頭から離れず……!
これはストーリーが悪いとかではなく自分が悪いです。
売買春設定は攻受限らず自分にとって地雷ポイントなんだなとあらためて思いました……
でもそれを乗り越えておもしろかったと思うくらい奈良がよかったです。
男性が好き、ということに悩む主人公・奈良が一大決心で男性向け出張ホストを頼むと、そこにやって来たのは同じ会社の社員で…という、展開としては珍しくないかもしれません。
でも、何から何まで初めての奈良に性行為を教え込む描写がとても丁寧です。
お相手の同僚はエリートで女性にも人気の菅野で、情事になれているというか、緊張してガチガチの奈良を丁寧にエスコートします。
まさに手取り足取り。
中身はどちらかというとお仕事ものなのですが、ベッドシーンが多く、奈良が菅野との行為にはまっていく様子が楽しめます。
ストーリーは、そうして菅野のセフレになったものの奈良のほうは菅野の心まで欲しくなっていく…というわりとスタンダードなのでさらさら読めてしまう内容で、その辺りは少し物足りないかもしれません。
でもやっぱり見物なのは、菅野が子供に教えるように丁寧に奈良を開発していく様子で、なんともえろいです。
上手くできたら褒めて、という感じ。
セックスはただ抱き合う行為でなく、こっちがこう動くとか、相乗効果でいくらでも楽しめるものだ、というのも、なかなか深い気もします。
でも中立にしたのは、内容に説明不足な箇所が多過ぎると感じたからです。
奈良は菅野が、上司の関を抱いているところを目撃してしまうのですが、それについての説明が「ギブアンドテイクだから」とだけ^^;?
確かに付き合っているわけでなくセフレの関係なのだから、菅野が誰と寝ようが自由かもしれませんが、やはり菅野が他の人とも寝ていると知るともやっとしたものが…
どうやら奈良と知り合う前からセフレの関係らしいのですが、菅野はちゃんと奈良が好きなのですね。だから余計に何でなのかもやもやしました。
ネタバレになりますが、菅野は奈良に「自分達の関係は?」と聞かれてはっきり「セフレだ」と言ってるのに、最後は「奈良が入社したときから気になっていた」と…。ちょっと都合のいい展開に感じたのと、なのに自分は他の人とも寝ているところにはちょっとすっきりしないものがありました。
最初がよかっただけにちょっとというか、かなり残念でした。
脇キャラがけっこう多いのですが、特に女性が魅力的だと感じた作品でした。
私もシチュエーションに大変萌えました。
受けの奈良はゲイで25才まで童貞。
その初めてのセックス、その後徐々に色々な行為をしていく過程・心情がていねいに書かれていて、読んでるこちらもドキドキしました。
後半は体の関係から恋をしてしまった奈良の切なさがたまらないです。
お相手の菅野は、大変な色悪。ズルいよなぁ。
でもたぶんすごく臆病なんだと思いました。結局奈良の方が強かった。
この話で出来上がった後は、強い奈良が甘々ヘタレの菅野を尻に敷くんだと思います。
不感症かしらと思うほど、小説のエロシーンを流し読みしかできなくなっている今日このごろなんですが、この小説にはヤラレちゃいました。
リーマンとリーマンの、悲しいセックス。
出張ホストと客という関係で出会ったふたりは、同じ会社のリーマン同士だった。
主人公の受けは25歳まで未経験で。攻めは趣味として休日たまに出張ホストのバイトをやってる経験豊富な男で。
ふたりはセフレになり、ただ互いの身体を求めあうだけの関係になる。
ギリギリの心理状態でのセックスって、なんでこんなに萌えるんでしょうか。イチャイチャラブラブなセックスなんてくそくらえ!悲壮感漂うセックスこそが最高のセックスなのだ!(読むぶんには)
はじめてのセックスが、はじめての恋へと変わってゆく。
タイトルの通り、悩みながらもセフレという立場を逸脱しないようにと努力する主人公は、やたらと『可愛い男』でした。
結末がやや弱いし、攻めの側の焦燥みたいなものがもっと伝わってくると良かったなァとは思ったんですが、とても面白い、アダルティーなお話でした。
まぁ、エロシチュエーションが私の趣味ドストライクだったからいいのさ。そういう本も必要だ。
「同性しか愛せない」という性癖に戸惑い、ずっと童貞のままで過ごしてきた奈良。
そんな彼が思い切って、男性専用の出張ホストを利用。
呼び出した男は……なんと同じ会社の人間・菅野だった!
百戦錬磨な菅野の手練手管に、めくるめく初体験を迎えた奈良。
そのまま彼らは店を通さずにセックスをする関係に(セフレ?)。
身体から始まった恋がいつしか……という、王道展開であります。
菅野は金に困っている様子はなく、
趣味と実益を兼ねて出張ホストの仕事をしているという、
一筋縄ではいかない男です。
このお話はそんな百選練磨な男に心を乱される奈良の視点で話が進みますので。
菅野の真意や言動が訳が判らず、得体が知れず、モヤモヤします。
萌えよりもそのモヤモヤ感の方が強くて、
終盤の菅野の告白も唐突に思えてしっくりきませんでした。
正直、微妙な読後感で。評価は「中立」かなと思っていたのですが。
巻末に菅野視点の短いお話が収録されていて、それがちょっと私には胸キュン!で。
本当に短いお話だったのですが、菅野の株が少し上がったというか。
なるほど、奈良に対してこういう気持ちだったのかと判ると、菅野も可愛い男に思えて
萌えることが出来ました。また初めから、本編を読み直してみたいと思いました。
あと当て馬になるのかな?関さんの心情が、もっと知りたいと思いました。
彼は多分、奈良が本命だったのではないかと。
だからこそ途中で引いたのだと、私は思ったのですが。
結構、好きなキャラだったので。彼のお話を読んでみたいです。
スピンオフで書いて頂けないかなぁ……