風の色を映す

風の色を映す
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
23
評価数
7
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
麻生玲子 

作家さんの新作発表
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イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
集英社
レーベル
コバルト文庫
発売日
価格
¥438(税抜)  
ISBN
9784086007146

あらすじ

高校受験をひかえ、部活も引退した大地。
頭と心をグルグルにしているのは、受験勉強でも、サッカーができない不満でもない。
空閑碧―兄の中学時代のクラスメイトで、今では大地の友人でもある大学生だ。
何度かキスをしたのに、あるひと言がきっかけで会えなくなっていた。
一方、自分の胸にひそむ感情に気づいた空閑は「泊まりにおいで」と大地を誘うが…。
せつなく焦れる青春BL。

表題作風の色を映す

受験を控える中学三年生・青砥大地
家庭教師を務める大学一年生・空閑碧

レビュー投稿数4

初々しくて読んでるほうが気恥ずかしい。

『いちばん外側の色』の続編。高校受験を目前に控えた大地と、彼を見守る大学生の空閑(くが)。空閑は大地からの明らかな好意に戸惑いつつも、キスが深くなっても拒否できなかった自分の気持ちを認めざるを得ない。前巻から引き続き登場しているんですけど、空閑を揺さぶる人物(八道。二足の草鞋でテレビドラマの脚本を書いている空閑がお世話になっているプロデューサー)がいて、彼の存在が皮肉にも空閑に大地への気持ちを自覚するきっかけを提供し続けてくれていたりするところが上手い読ませ方ですね。

受験勉強を頑張っている大地に息抜きとしてご褒美を用意する空閑。…実はその前に、大地にとってほぼ最後に近いクラブチームの練習試合後、二人は初めて抱き合います。大地はDTではないけれど、好きな人とはいえ、男性相手にどう欲望をぶつけていいのかわからずパニクってしまう。空閑も年上の矜持を掻き捨てて、余裕も無いまま二人で欲望を吐き出します。やり過ぎにならない麻生先生のえっちシーンは個人的に滾る。。

同じ男として大地の欲求が痛いほどわかってしまうのが空閑のツライところですよね。やっぱオレが突っ込まれる方かと。でも今や大地のことが恋愛対象として「好き」になっちゃったわけなので、クリスマスイヴをお泊りで一緒に過ごそうとイソイソと準備してあげるんです。おソロで色違いの部屋着とか…思わず女子かっ!とツッコミを入れたくなっちゃうんだけど、大地の方は素直に喜んでてメチャ可愛い。何このバカップル(笑)。。大地はと言えば、初恋の人と初めて共に過ごす夜。気持ちは純で、でも欲には勝てなくて…。前回の無念を晴らすため、兄のPCで男同士のヤリ方をしっかり学習し、準備万端で空閑の部屋へやって来た大地にオトコの本気を感じました…。

クリスマスのシーンで物語は幕を閉じ、なんともいえない余韻を残してくれています。しっとりとした雰囲気が素敵なエンディングでした。小山田先生の挿絵目当てで手に取りましたが、メインカプの醸し出す健康的な色気に当てられて、思わず他の作品も読みたくなったアタリの作家さまとなりました。

1

シリーズ第2弾

シリーズ物だと知らず、手に取ってしまいました。
私はそそっかしいので、よくこういう失敗をするのですが。
BLのシリーズ物の表記は分かり辛いです!

メインカップルの馴れ初めという、肝心なお話を知らずに、
2作目から入りましたが。1作目を知らなくても大丈夫でした。
中学生×大学生という年の差カップルが繰り広げる甘酸っぱい恋のお話し。

年上の人に夢中になる中学生はワンコ系のヘタレ攻。
子供だからということもありますが、妙な駆け引きは出来ずに、何でもストレート。
そのストレートさに、年上の人(ツンデレ美人系)はハマってしまいますが。
「相手は子供」ということで、大学生は自分の気持ちを自重するものの、
恋心は周囲にバレバレの様子。しかし肝心の中学生は、
大学生の気持ちが分からず、焦れ焦れのグルグル(笑)

とりたてて大きな事件は起こらず、大どんでん返し的な展開もありません。
毒のある人も登場しませんし、二人がじわじわと距離を詰めていく過程が
淡々と描かれているだけなのですが。これがもう、あまあまで。
甘酸っぱさににやけて、不思議と退屈しませんでした。

1

最大の濡れ場が“カキッコ”でした♪カキッコ・・・♪

【いちばん外側の色】の続巻の本作。
前作は、そう高くない山場のにおい系甘カワ話だから、本作も淡々としているのは承知置き。
・・・だから“カキッコ”に萌え~!1番の濡れ場がソコでした!

中3の大地は、大学生の空閑が大好き。
キスまで許してくれる空閑の色香に、アソコが固くなっちゃって、思わず「性欲でか分からないけど(抱きたい)」と素直に襲う大地。
「!(怒)」バッチーンと、スナップ効かせた空閑。
(何だよ!好きかも分らないのに抱かせろって言うのかよっ!)
それから空閑は逢ってくれない。

大地も空閑も、逢わない時間の不貞腐れようと言ったら、カワイイったらありゃしない。
大地は勉強に身が入らないし、空閑もいつもの柔和な仮面を付けていられない、周りにヤツ当り状態で^^;

でも、逢えない時間が相手をたっぷり思う時間となって、大地は「恋している」ってやっと確信したのです!
大地のランニング中に、偶然出会えた2人。
勢いで抱き合ったもんだから、男同士のハウツーが分からない!
そして、GO!GO!カキッコ!
で、お互いの想いを確認し合ったのでした♪

ちゃんと、2日後に空閑バージン喪失になるんですがね。
兄の栄のPCで男同士のハウツーを調べた大地に、履歴が残ったろ!と怒る空閑・・の件の方が長かったのは、この2人だから全然OK!
今まで読んだ中では1番初々しい話ではなかろうか?
体が大人でまだ心はお子様の大地と、少し捻た空閑の純粋さが、ほど良い話でした♪

1

空閑は天然なのかな?

『いちばん外側の色』に続くシリーズ2冊目です。
この作品だけでもストーリーは理解できると思いますが、1作目で出てきたエピソードへの言及もあるので、やはり前作は読んでおいた方が分かりやすいと思います。
5歳違いのカップルですが、中学生と大学生で、大学生の空閑は高校受験を控える大地の家庭教師もしています。
作品全体がとても甘酸っぱくて、初々しいです。
中学生の大地が初々しく感じるのは不思議はないとしても、年上で異性との付き合いも慣れていそうな空閑までが初心な感じが増してくるという、なんとも可愛い作品でした。
素直で真っ直ぐな大地とは対照的に本音を明かさずはぐらかすのが上手な空閑。ズルいな~と何度も思いました。
大地に思わせぶりな態度を取っているように見えるのですが、ラストの方では「もしかして自分の気持ちに気づいてない天然なのかしら?」と思われる節もあったり(笑)。
続編の予定があったのかと思われるようなラストのようにも感じましたが、恋愛モノとしては一区切りという所なのでしょうか(態度や言葉では空閑の気持ちは明らかなようではあるのですが、実は言葉では一度も伝えてないのが気になる所ではありますが…)。
しかし、大地の受験も終わってないし、数年後の彼らのお話も読んでみたい気がします。

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