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hyakunen matetara kekkonshimasu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作家買い。
作家買いですが、絵師さんがサマミヤさんということで否が応でもテンションが上がる。タイトル、そしてサマミヤさんの描かれた表紙から宮緒さんお得意の執着攻めのお話かな?と思いつつ手に取りました。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は紀斗。
彼は天喰家の分家の出の男の子だが、男というだけで「役立たず」の烙印を押されている。本家に集まる時は女である母親や姉は侮蔑されないのに紀斗は本家の跡取り娘たちから陰湿ないじめを受けていた。
そして時は経ち、彼は分家筋の一家が営む大企業に就職。そしてその会社の社長令嬢で従兄妹にあたる真由と婚約することに。順風満帆な人生を送っている様に見える彼だがー。
今作品は妖鬼と呼ばれる妖がいる世界、が舞台のお話。
妖鬼は物理的な攻撃は一切効かず、人を喰らうバケモノ。
そしてその妖鬼を倒せる唯一の手段が、天喰家をはじめとする術者と呼ばれる一族の攻撃のみ。
というファンタジー要素モリモリのお話です。
紀斗は天喰家の一族ではありますが、一族から冷遇されている。それは彼が男だから。なぜなら、術者は女性にのみ発動される力で男には妖鬼を倒す力はないからなんですね。そもそも術者一族には男は生まれない。生まれても、その数は少ない。紀斗は、その数少ない男という性で生まれてきたがゆえに冷遇されているのです。
とはいえ術者である天喰一族の末端であり、社長令嬢の真由(彼女も妖鬼を倒す力を持っている)との結婚も決まっている。幸せ、なのだろうと客観的には紀斗も思ってはいるんです。
けれど彼には真由との結婚を心から喜べない理由があった。それはかつて彼が出会った一人の美少女の存在。土蔵に閉じ込められていた彼女。名も知らないまま、窓越しにしか話したことはなく、けれどそれは紀斗の初恋。彼女に心を残しているのだった。
淡い初恋を封印し、そして真由との結婚式の日。
紀斗は真由の支度を待っている時にとんでもない出来事に巻き込まれてしまう。
音もなく控室に忍び込んできた美少年に捕らえられ、緊縛され、そしてその美少年に襲われてしまう。彼との行為によって真由との結婚生活も破綻していき―。
この美少年、というのが今作品のキモでしてね。
ああ、この麗しい男の子が宮緒作品お得意の執着攻めなんですね?
そう思ったわけですよ。
ところがどっこい(あれ、死語ですかね?)。
すみません、以下壮大なネタバレを含みますので少し下げます。
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この時に挿入するのは美少年の方ではなく紀斗の方です。
えー。
ええー。
紀斗って攻めなん?
という驚きに包まれるわけですが。
ここまではあくまで序盤に過ぎません。これからが宮緒作品ならではの怒涛の展開を見せます。
この美少年は誰なのか。
妖鬼を倒すすべは他にはないのか。
術者の秘密とは―。
紀斗という青年は非常に清廉な男性でして、その彼が欲と権力の渦に巻き込まれていく様がなんとも面白い。彼自身は力も権力もお金も望んではいないのですが、その渦中に巻き込まれていく。
で。
宮緒作品なのでね。ええ、執着攻めはきちんと存在します。紀斗を襲った美少年・榊。術者しての能力にあふれ、そして見目麗しいビジュアル、天喰家の新しい当主という紛うことなきスパダリさんです。そのスパダリ・榊に愛され、尽くされ、身体を貪られる紀斗。ある意味宮緒作品ではテッパンな攻めさんですが、ストーリー自体面白いので引き込まれてしまう。
サマミヤさんてちょっと線が細いっていうのかな。
宮緒作品の挿絵を担当されるには儚げすぎるんじゃないかなー、なんて思っていたのですが。
めっちゃ良かった…!
サマミヤさんの挿絵によって、この作品のお耽美感がグレードアップしています。榊はとある理由によって髪を伸ばしていますが、長髪でありながら女性ぽさは皆無。男の色香しか漂ってこないところはさすが。
口絵のイラストが2枚分カラーで印刷されていますが、そのうちの1枚は彼らの幼少期のイラストなんですね。それがまあ可愛いのなんのって。この作品の世界観をまるっと描き切っています。
あ、あともう一点。
これ、書いていいのかわかりませんが地雷の方もいらっしゃるかなー、ということで。
今作品は、リバです。
同軸リバです。
苦手な方はご注意を。
個人的には理想のリバでした。攻めでも受けでも、それは些末なこと。
挿れる側でも、受ける側でも。相手を欲して一つになりたいから。
どちら側でも、お互いをまるっと包み込む優しさと愛情に満ち溢れた濡れ場で、めちゃめちゃ萌えました!
今回は妖鬼を退治する一族の当主と分家の青年のお話です。
受様のために新当主となった攻様に受様が墜ちるまで。
この世界には巨体な蟲や様々な獣の姿をとり
人間を喰らう化け物が存在します。
人間達は長く彼らに贖おうとしますが
対抗できるのは一握りの術者の一族の者だけで
受様はそんな妖鬼退治の一族でも筆頭と謳われる
天喰家の分家・八奈木家に生まれた男子でした。
しかしながら天喰家は
傷ついた神を癒した娘が神の力を授かって以降、
女にのみが神の力を継承する女系一族で
男である受様は冷遇され続けてきます。
そんな受様なので8才の年賀の宴では
母屋を抜け出し広大な庭で時間つぶしを図りますが
その時に今まで見たことの無い土蔵を見つけます。
そしてその土蔵の中には
受様が今まで出会った誰よりも綺麗な美少女が
囲われている事を知ってしまうのです。
受様は彼女を土蔵に隠された宝物だと思い、
以降正月になる度に隠れて土蔵に通うのですが
何度目かの正月に土蔵から彼女の痕跡は消え
受様の初恋ははかなく散ってしまうのです。
受様は彼女を忘れられないままに成長し
同じく分家である鳴海家の経営する会社に入社
社長の1人娘と結婚することとなります。
受様は男子校育ちで初恋の君を忘れられず
女性と付き合った事もなく正真正銘の童貞でした。
結婚式当日も控室で花嫁を待つ間に
初めてが初夜で大丈夫だろうかと考えていると
突然、見知らぬ少年が現れて動転してしまいます。
ここは3階でドアを開かずに侵入するなど不可能、
しかも目の前の少年は白い細身のスリーピーススーツで
「良かった。・・・間に合った」と言い、
受様に音もなく近づいてきたのです!!
しかも少年は細身のワイヤーで受様を椅子に縛り付け、
受様の口をポケットチーフで塞いで
「受様を僕にちょうだい」とのしかかってきたのです!!
甘い声で受様の名を囁きながら自分を貪る美少年に
受様はなす術もなく・・・
果たして受様を襲ったこの少年は誰なのか!?
そして花婿となるはずだった受様の未来とは!?
妖鬼を狩る事の出来る天喰家の当主と
力はないとされた分家の青年の
人外バトルアクションファンタジーにります♪
人間を害する妖鬼を倒す事の出来る天喰家は
異界から来た神と交わる事で神の力を得た女性が
一族を牛耳ってくるのですが
実は天喰家の神の力は女性にのみ
宿るモノではなかったのです Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
結婚式の日に謎の少年に襲われた受様ですが
その少年こそが受様の初恋の君であり
次に受様の目の前に現れた時には
天喰家の当主の座に納まっており
最初に受様の童貞を奪った少年こそ
以降は受様を組み敷く攻様になるのです。
攻様の正体はなんとなく想像できるし
そもそもお互いが初恋の相手なので
攻様が強引に手を出さなければ
それほど面倒ではなかったかと思うのですが
受様至上主義な攻様は純真無垢ではなく
攻様によって本家を追放された前当主の娘も
受様との結婚を望んだ分家の娘も
思っていた以上に悪で
巧みな伏線が回収されていくほど闇が深まり、
妖鬼との戦いもハードになっていき、
最後までハラハラ&ドキドキが止まらず
たいへん楽しく読ませて頂きました♪
読了してみるとタイトルと展開が
ちょっとチグハグなイメージを与える事すら
物語の闇を深めていて秀逸でした (^-^)v
攻様が100年待つ間のお話を
もう少し読ませて頂けたら嬉しいです。
あとがきを読んで、込み入った展開の訳が分かった
・・この作品は、二作のスピンオフのようなものだった。
「悪食」・・死者が見えて会話ができる主人公
「羽化」・・月の女神の謎解きはきっと続編に続くと思う。
古事記の「ヨミノヒラサカ」。 黄泉の食べ物「悪食」を食べたら、今世に戻れない。
その執筆中に沸いて出たテーマ、「黄泉の王」を取り出して別にまとめ作品なのだそうで、
ちょっと複雑な展開だった。
--私にしかわからない、あらましの要点メモ。
ずっと妖鬼が出没する世界。
紀斗は、鬼退治ができる異能の遺伝が女系に現れるアマゾネス一族に生まれた男子。
異能を持たない男子は、種男として虐げられて育てられていた。紀斗も同じ。
天喰の本家に行き、土蔵に幽閉されていた紀斗にしか見えないらしい、不思議な美少女を見かける。紀斗の初恋だった。
松の木に登り、土蔵の窓ごしに桜の押し花の栞を渡したり、年に一度の逢瀬が紀斗の楽しみだったが、ある年から会えなくなってしまった。
好きでもない一族の女性と結婚することになる。
結婚式で謎の美少年から凌辱を受け、「必ず迎えにいく」と告げて去る。
それ以後、紀斗はEDになり、結婚式を挙げただけの仮面夫婦となる。
妖鬼の襲撃に遭遇、そこへ謎の美少年が現れ、紀斗を安全な場所に連れ去る。
少年から、天喰一族の秘密を聞かされる。
一族の始祖は、鬼の王と契った後、異界へ戻さないように封印。
榊は、土蔵に封印した妖鬼の王を父に持つ子で、誕生後は王への生贄として育てられていた。
感情を持たない少年・榊は紀斗と出会い恋を知り、意思を持つ。
紀斗の結婚式の年、榊は土蔵に封印した鬼の王を食って取り込み、王の魂を異界に帰還させていたことに気付かない隙を狙って、一族の長の座を榊は奪還。
榊が「私のものになって」と請うが、紀斗は断る。
断る方便に出した「百年待てたら結婚する」の言葉は、鬼の王を継ぐ榊=神と交わした誓約・・という意味合いになることを紀斗は気づかない。
榊と抱き合う都度に、鬼の王と同化していくことにも気づいていない。
・・と、伏線のどんでん返しが複雑で、読み進むにつれ、あれ?あれ?な展開が面白かった。
執着攻めでは群を抜いていると思っている宮緒葵先生の作品をほぼ集めている私です。
今回は長髪美人×不憫。
しかし私が苦手な地雷が2つもあり、これはオススメする人を選ぶ作品だなぁというのが正直な感想です。
舞台は現代ですが、妖鬼がいたりそれを払う陰陽師的な存在がいる世界観です。
攻めもどこか女性的であったり、リバ要素と攻めが他の人間との絡む描写があるのが私的に読む手がちょっと止まりつつ…。
個人的に大大好きな「渇仰」「愛犬シリーズ」「泥舟」とは違い、「地獄の果てまで追いかける」「華は褥に咲き狂う」と似ているテイストです。
ですが執着がすごいことは保証します!!
やはり重た~~いくらいの執着攻めを読みたい時は、宮緒葵先生です!!
宮緒先生のシリーズ以外の新作と知り、発売を楽しみにしていました。
「悪喰」や「華は褥に咲き狂う」などのシリーズが大好きなのですが、今回はどんな攻めが登場するのかとワクワクしていました。
執着攻めだったのは間違いないのですが、話が進むうちに「犬」要素も強くなって来て「犬」来たー‼︎って喜んだんですが、受けの紀斗がいまいちしっくり来なかったんです。
読者なら読んでて気が付いたであろう榊の正体に、紀斗が気が付かないのがどうしても不自然に思いました。
その辺りがわざとらし過ぎて、ちょっとくどいと思いました。その辺りが評価が萌の理由です。
セックスの最中は我を忘れるほど夢中なのに、我にかえった途端に距離を取ろうとする紀斗にイラつきました。
でも新参者に榊が力を与える場面を見て嫉妬する紀斗は良かったです。
こちらのお話に登場する女性が揃いも揃ってクズで、でもそれなりの目に遭わせられててその点はスッキリしました。
妖鬼が人間を襲うシーンでは残虐な場面も多いので苦手な方もいるかもしれません。
でも私は面白かったのでもっと術者と妖鬼の戦闘シーンが読みたかったです。
一番最後に榊視点の5ページほどのお話があるのですが、そこで明らかになった事も多くてむしろこの先のお話が知りたいと思ってしまいました。朧と虚の双子視点からでも良いのでスピンオフを宮緒先生にお願いしたいです。
宮緒さんの中で一、二を争うたちの悪い攻めだそうです。
いじらしさ健気さ美しさを持ちながらも、たった一人を手に入れる為に執着や策略や時間を惜しまず。
全てを排除し大切な人を完璧に手に入れる。
宮緒さんらしいお話ですね!
紀斗の苦境を3年も見守って時期を狙って、さすがですね!
紀斗と視線が合えば震えて喜び、紀斗に可愛くない瞬間が見つからない…って困って(笑)
そして紀斗が勃たなければ、パンがないならケーキを食べればいいじゃない、とばかりに!
勃たぬなら 挿れれば結構 ホトトギス?
最後の方までは、志村!うしろ!じゃないけど、なぜ紀斗は気が付かないのか?と不思議でした。
妖鬼の襲来にだったら返せばいいのに…と思っていたら。
なんと榊の正体がまさかで。
榊の異能はとんでもないですね!
最後は挿れっぱなしで。
僕の紀斗。宮緒さんらしいですね!
イラストも美しかったです。
先生おっかけで購入したものの、先生の放つ萌パンチに今一つシンクロしきれず、申し訳ありません、中立です。なかなかコワかったお話、本編270p弱+あとがき。「スプラッタ的要素はミリでもダメ」という方は、ご注意いただいた方がよいかもです。
妖鬼を撃退する能力のある術者一族の分家に生まれたけれども、能力は全く無い紀斗。一族と関与のある会社に就職、社長の娘と婚約し順調だったのですが、結婚式当日に突然新郎の控室に黒髪長髪の美少年が現れ・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
真由(紀斗の婚約者)、朧、虚(術者)、月重(天喰家当主)、鎖藤(術者)ぐらいかな。
++
攻め受けとも、今一つキャラをはっきり読み取れなかったでした。というのも設定が何かなら何まで迫力満点だったので、そっちが気になって、恋心だの心の動きだのがぶっ飛んでしまった印象です。スプラッタ要素が苦手だからかもしれません。登場してくる妖鬼というものが、人ならざる姿で強い力で襲いかかってくるシーンが結構あるんです。見た目的にグロイし、腕等の身体パーツ表現あるし、勿論意思疎通できないし、拳銃とかの武器通用しないし、かなりコワかった・・
そんなおっかないものを、ものともしないのが榊(ロン毛黒髪、ほぼ美神)。これがまた何考えてんだか全く理解できない宮緒犬風味。執着はしまくっているのですが、ちょっと人間離れしているので、その執着を「うふ♡」と萌えることもできず、ただただ「おっかない」と感じてしまったのです。
執着される側の紀斗もまたよく分からん。凛々しいんだか健気なんだか、混乱極まる状況が続くので、通常のお話でよくあるパターンではハマりきらないのだろうとは思うものの、シンクロできなかった・・
攻め受けにシンクロできず、お話自体がコワかった&想像超えていて、かなり戸惑ってしまった一冊でした。先生ごめんなさい!