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tsuki to matsurika
作家さんの新作発表
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シリーズ完結編です。
前回中だるみ感のあったシリーズですが、完結編ということで、中華風王朝物としては避けられない嫁取り問題勃発。
3つの短編から成ってますが、最初は月心が初出仕してケチないじめと向き合い成長する姿、2つめが甘々ちゅっちゅないつものバカップル、そして最後が嫁取り問題です。
普通王朝ファンタジーBLの定石といえば、受を王妃にしてしまう、という展開、もしくは王位を譲って駆け落ち、そして兄弟に跡継ぎ産ませる、の3通りなんですが、予想外の展開がきました。
まさか本当に嫁取りしちゃうなんて誰が思ったでしょう?
この世界観、この時代背景からすると、ある意味一番リアルで普通な判断だと思います。
月心があまりに自然と正妃の存在を受け入れるというのは、自身も元王族としてもっとも自然な思考回路だとも思うし。
その点について私は逆に好感が持てましたので、最終巻になってぐぐぐっと作品の評価が上がったのですが、惜しむらくはイラスト。
雪舟さんの事情により出版がのびのびになったのは、この時期いろんな作家さんにも波及していたと思うのですが、それにしてもこれはあまりに切ないです。
最後の史書において、月心はやっぱり長生きできなかったんだろうな、とか色々と想像してしまいましたが、それでも二人は幸せだったんだろうなー、と甘くて切ないお話を堪能。
ごちそうさまでした。
私的に…ちょっとないです…。
1巻目がもの凄く好きなので期待して読みはじめてしまったのも大きいと思いますが。
王族ですから普通なら子供作るのは義務だとは思うんです…。
でも…でも…何も今更妃探しはじめなくたっていいんではないでしょうか。
だって読みたかったんです!!!!
長く言えばいちゃいちゃらぶらぶデレデレしている2人を。
簡単にいえばBLを。
1つの物語の形としてはありなんだと思います。が、2人がくっつくみたいな空気のあとに、奥さん探しが普通に始まって、受けも結構普通に受け入れて…っていう展開は私には受け入れられなかったです。
…好みの問題だと思います。