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軌条敬春(ヤクザ 軌条会会頭)×柚木操(敬春の秘書)
※この作品は『虜囚-とりこ-』『情人-こいびと-』シリーズの続編になります。
『虜囚』では操の敬春に対しての気持ちは“愛してしまうかもしれない”という微妙なものでしたが、次巻の『情人』ですったもんだあった末ようやく敬春を“愛している”と気付き身も心も100%結ばれた二人。操の両親の敵(軌条会との抗争を繰り広げた組織)の脅威も去り、どういう話の展開になるのかと興味津々で読み始めたのですが……う~ん正直『情人』がクライマックスだったのかなぁという印象です。
守られているだけではなく、自分も敬春や軌条会の役に立ちたいと自立心が芽生える操とそれを素直に喜べない敬春が微妙にギクシャクする中、警察庁公安部の人間が敬春に接触してきた事からトラブルに発展していくのですが、その後の展開がちょっと『情人』のデジャヴ!?という感じだったのが残念でした。
敬春と操はもう気持ちが通じ合ってしまいましたし、何かトラブルが起きるにしても同じような展開になるのなら、やはりここで最終巻になってしまうのは妥当かなと思います。ただ二人のラブラブなHも堪能できましたし、良かったなぁとしみじみ感じられる最終巻だったと思います(後日譚も良かったですし)。
ちなみに脇キャラの公安部の2人ですが、何か気になるキャラだなぁと思っていたらスピンオフ作品が出ている様です(『契愛-ちぎり-』)。やっぱりなぁ何か微妙な空気だと思ったんだよなぁ。