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maigo no omega wa dokodesuka
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
Ciel 先生のイラストが綺麗でとても魅力的。
月雪の魅力について描写部分が少ないので、挿絵に救われた作品といってもいいかも。
傷つきやすいΩの主人公月雪は、出だしから泣いている。
泣き虫のΩの月雪は、5才の時に蕁麻疹の診察でΩと診断され、両親の仲が険悪になり、父親の判断で、Ω専門の施設に入所する。入所後の施設の待遇が実験体の観察のようで、愛がない。
施設の庭で泣いているところをみつけた大学生の天真が、月雪を引き取り手続きを取り施設を出る。
それから十数年後、初発情を迎える年ごろになった月雪。
勇気を出して、大好きな天真に「番にしてほしい」と願ったら、アッサリ断られて、おまけに天真の番相手が妊娠していることを知る。
そこに十数年ぶりに音沙汰なかった実父の訪問があり、中東の金持ちとの縁談を承諾しろと、持ちかけてくる。
3才の千真は養子縁組されたのに、なぜ月雪は里子のままのか、と被害妄想g炸裂した月雪は実家に戻る。
・・と、色々出来事が一気に押し寄せて、伏線改修。
月雪は独りで勘違いしていただけ、気が弱くて遠回りしていた「迷子」というより、迷走Ω。
ファンタジーとはいえ、あんまりアッサリとハピエンで括られると、少し物足りない。後半をもっと丁寧に構成してほしかった。特に、月雪の子供の話を読みたい。きっと、物凄く可愛いよねー。
Cielさんの描かれた表紙とあらすじを拝見して購入。
タイトルにつけられた「迷子」という文句。どういう意味かなー、と思いつつ読み始めました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公はオメガの月雪。
5歳の時にオメガであることが発覚。オメガの息子を持つ、というただそれだけで、彼らの両親は会社を追われ、近隣の住民たちから非難され、その過酷さに耐えきれなかった彼の両親は月雪を施設に預けてしまう。
オメガを保護する施設。
とは名ばかりのその施設の悪劣な環境に耐えかね、施設を逃げ出そうとする月雪だったが、5歳の子にはその壁は高かった。途方に暮れる月雪だったが、そんな彼に声をかけ連れ出し、引き取ってくれたのは大学生の天真。
優しく、いつも見守ってくれる天真に恋焦がれ、いつか天真の番にしてもらうことを夢見る月雪だったがー。
今作品のオメガちゃんは社会的弱者として描かれています。オメガである、=悪、みたいな感じ。昨今オメガバースものは数多くあれど、ここまでオメガが迫害されるというバックボーンの作品は久々に読んだ気がしました。
施設を出てからは、天真そして天真の祖父と母親に囲まれ幸せに生活する月雪ですが、彼を襲う哀しい出来事が次々に襲ってきます。
あらすじにも書いてあるので書いてしまいますが、壮大なネタバレ表現がありますのでちょっと下げます。ネタバレアウトな方はここで回れ右してください。
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月雪と同じように連れてこられたアルファの幼児・千麻は、祖父の養子になっていること(月雪は養子にはなっていない)。
幼い月雪を捨てた父親が、金銭目的で月雪に会いに来ること。
そして、天真には番がいたこと―。
月雪に感情移入しつつ読んでいるので、天真の番の存在に、月雪と共に読者も激しいショックを受けてしまうんですね。天真には幸せになってほしい、という思いと哀しい思いで揺れ動いてしまう。
ああ、なるほど。
だからタイトルの「迷子」なんですね。月雪は、自分の居場所が見つけられない。
いや、攻めに番がいるとか!
これ、どうなっちゃうの?とハラハラしつつ読み進めました。
収まるべきところに収まり、なんて言うのかな、ああなるほどそういうことか、と思わず納得してしまう結末には完敗しました。素晴らしい展開です。が、しいて言うとちょびっと世界が狭いっていうのかな。このストーリーは、ほぼ天真の家の中だけで完結してしまいます。
オメガの迫害とか、天真が月雪に恋してしまった過程とか、もう少し掘り下げれば掘り下げられたような気もしました。終始、月雪の天真への恋心で完結してしまっているのでちょっぴり薄いっていうのかな。ストーリーに奥行きがないっていうのか…。「迫害されるオメガ」というバックボーンが後半に行くにつれ薄くなってしまっていたのが残念と言えば残念でした。
が、それ故にシリアス過ぎずにバランスがいい作品だったように思います。二人の相手を思う愛情が軸になっているお話で、かつ天真の家族が可愛すぎる(良い人すぎる)ためにほっこりベースが主になっていて、痛すぎるお話は苦手とか、そういう方にも手に取りやすい1冊だと思います。
弓月先生のオメガバは他社のを入れると、こちらの本で4冊目らしいです。
私はそのうち3冊を読みました。そして2冊は中立にしています。
どうやら弓月先生のオメガバ作品とは、合わないようです。
初めは月雪を施設から颯爽と連れ出す天真が素敵だし、幼く健気な月雪は可愛いし、宮應家の人々は使用人に至るまで皆優しい人達でした。
成長した月雪の天真への恋心もとても切なくて、途中までは凄く読んでいて盛り上がりました。
けれど天真がどうして月雪の告白を断るのかとか、急に現れた美しいオメガとの本当の関係とかは察しが付いてしまうんです。
でもそれはそれで盛り上がれるし、なんなら両片思いのすれ違いは大好物です。
しかし、とても気になったのが天真の「私の小さなオメガ」発言でした。盛り上がる為のキーワードとして作中で使われるのですが、1人の人として月雪を尊重しているのにと思うと腑に落ちませんでした。
それから初めてヒートが訪れた月雪の言動なんですが、普段の月雪と違うのを強調したかった為だと思うのですが、余りに酷くて一気に冷めてしまいました。
そしていくらオメガの本能とはいえ、例え実際にその行動をしていておかしくはないかもしれませんが、匂わす程度で全て書かなくて良いと思いました。まるで経験豊富なオメガのようでした。
思い合う2人が初めて結ばれるのに、こんなに萌えないシーンは初めてでした。
それでも中盤までは萌えたので、限りなく中立に近い萌です。
もう弓月先生のオメガバは読まないかな…。