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niizuma omega no sengoku dekiai kosodate emaki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『新婚オメガの戦国初恋絵巻』の続編。続きものなので、できれば前作を読まれてから今作品を読まれた方が良いかと思います。
山吹と呼ばれる金色の瞳を持つαと、銀髪で壮絶な色香を漂わせる白銀=Ωがいる戦国時代が舞台。傑(α)と葉月(Ω)は、お互い過酷な幼少期を過ごしていたが、人質として葉月の城に傑が赴いていた時に出会い、淡い初恋をし。
そして時を経て、彼らは夫婦として再会し―。
というのが前巻までのお話。
傑も葉月も、「過酷な幼少期」を過ごしていたのには理由があり、それ故に彼らはすれ違ったり勘違いしながらも想いを育てていった。そして、今巻は彼らの間に子が生まれるシーンからスタートします。
二人とも孤独な幼少期を過ごしたからこそ、子に深い愛情を注ぎたい。
そんな二人の優しく温かい想いが訥々と描かれていて、ほっこりしながら読み始めました。
んー。
前巻から引き続き凄くお上手だなと思ったのは、オメガバース×戦国時代、というバックボーンを存分に生かして進むストーリー展開。
そして、彼らの心の根っこに蔓延ったネガティブさがストーリーに奥行きを与えているところ、かと思われる。
彼らの行動や思考回路がそういったバクボーンを回収しているために、読んでいてストンとストーリーに入り込めるっていうのかな。
傑の、武将としての判断とか、家族に向ける愛情とか、他人を判断する根拠とか。
あるいは、葉月の息子や夫に向ける愛情や、嫁ぎ先の国の人に対する感謝の念とか、実家の家族に向ける思いとか。
それが、きちんと繋がっていて、だからこそ序盤描かれる傑の過去に思わず落涙しました。
前巻はどちらかというと葉月視点で、彼の幼少期や心情といったものがよくわかるように描かれていましたが、今作品は傑視点で彼の過去や感情が描かれることが多い。前巻の補足を兼ねるようになっていることもあって、より一層傑に対して感情移入してしまいました。
で、今作品はオメガバものというだけではなくって戦国時代というバックボーンも孕む作品ですが、そのバックボーンもきちんと生きていて面白い。
面白い、と言うと語弊があるかな?
けれど、相手を出し抜き、自国民を守るために策を練る傑がカッコいいのなんのって。そして、国を守るだけでなく、愛する葉月と、生まれてきた息子の千寿丸を守ろうとする、その男気も。何を切り捨てることなく大切なものすべてを守るために、傑が導き出した「答え」にしびれました。
そして葉月も。
彼の明るさや豪胆さ、ポジティブさは、葉月の鎧なんですよね。双子の弟と比較され続けた幼少期、父や兄に投げつけられた心無い言葉の数々、白銀として価値がないと自身の価値に見切りをつけた過去。そういったすべてのものから、自分を守るためのものだった。
けれど、その鎧が、葉月と、そして傑をも守った。
時に泣きそうになりながら、孤独に耐えながら、そうして葉月が身に着けてきた鎧が多くの人を救っていく。
オメガバものってとかくオメガが薄幸だったり痛い展開になるものも多くありますが、今作品がそれらを一線を画しているのは葉月の男気ゆえかもしれません。
人の裏切りとか、人間関係の難しさとか、ハラハラするところも多いですし、詳細な描写はありませんが血生臭い展開になることも多い。もしかしたら読み手を選ぶ作品かもしれません。
が、様々なカタチの壮大な愛とか、表面だけでは推し量れない深い感情とか、何より傑×葉月の男気とか、めっちゃカッコいいお話で萌え滾りました。前巻は傑の感情が今一つ分かりづらい展開だったのに対し(いや、それにもきちんと理由はありますが)、今巻は傑と葉月の2人の信頼関係がきっちりと築かれていたからか、前作よりも萌え度は上がった気がしました。
まだ続きがありそうな終わり方だったので、ぜひとも続きを出してほしいと切望しています。
あ、そうそう。
今巻は彼らのお子である千寿丸が大活躍です。
めっちゃ可愛いです。
癒されます。
これだけ不穏な空気感がありながら、読後はほっこり気持ちが温かくなりました。文句なく、神評価です。
今回は国衆人の弱小国主の山吹と
大名子息ながらも出来損ないと言われる白銀のお話です。
受様を娶った事から大国の手足となっていた攻様が
椿木国主として新たな道を選ぶまでの本編と
本編裏事情を含んだ後日談2話を収録。
数百人に1人生まれる山吹色の瞳の「山吹(アルファ)」は
優れた英傑になる事が多く、戦国の武将は皆山吹です。
武将にとって繁殖能力に長け、同性が相手で妊娠出来、
山吹相手なら高確率でを産む白銀の髪の「白銀(オメガ)」を
とても重要な存在です。
受様は百万石大名を父と侍女の間に
白銀の双子の兄として生まれます。
受様の弟は白銀らしくたおやかに成長しますが
受様は白銀らしくなく雄々しさが目立ち
出来損ないの「はずれ殿」と呼ばれていました。
「あたり様」と呼ばれた弟は
生国・安住と長年敵対していた隣国・牟田に嫁ぎ
牟田を安住の同盟国に変えます。
そして「はずれ殿」の受様は
同盟国の1つではあるものの国人衆の弱小国・椿木の
国主の弟である攻様に嫁ぎます。
しかし、攻様は一時期、
受様の生国に人質として送られた事があり
2人は幼いながらも心惹かれていたのです。
受様の父の思惑で攻様に嫁いだ受様は
攻様と心を通じ合わせ、
攻様は病弱だった兄に代わって国主となります。
攻様は受様の父が恐れるほど戦の才があり
安住の宿敵・池神との戦の際には最前線にと駆り出され
駒として褒賞もなく、使われ続けていました。
それでも受様が山吹の息子を出産した事で
やっとその関係性も変っていくかと思われたのですが
攻様に届いた出陣を促す手紙は
受様の父の名を使った兄からのもので!?
夜月先生の既刊「新婚オメガの戦国初恋絵巻」の続編で、
男ながらも躍進目覚ましい新興国の武将に嫁いだ受様の
和風オメガバースになります♪
本作の巻頭部分で攻様の過去回想により
次男として生まれた攻様の過去から受様とのなれそめまで
触れられていますので単巻でも読めると思いますが
前巻既読だとより楽しいと思います。
本作では夫婦となった2人に子供が生まれ
やっと受様父が攻様を取り立てられると思った矢先に
戦上手だった受様父が亡くなった事で
攻様の立ち位置が更に微妙なものとなります。
攻様と受様をよく思わない受様の兄、
兄である受様を心配する双子の弟、
受様の兄に散々煮え湯を飲まされた攻様の兄、
攻様に従いながらも歪んだ性格の受様の弟
等々様々な人物がそれぞれの思惑と立場で動き出します。
そして安住にも椿木にも最大の脅威である池神は
攻様を取り込もうと手を伸ばしてくるのです。
果たして攻様が取る策とは!?
攻様は受様を、息子を、領民達を守る事ができるのか!?
読者はほぼ受様と同じ目線で
攻様の動向を追っていくこととなるのですが
攻様の洞察が深すぎて見ている未来が全く見えません。
群雄割拠する戦国時代の小国の主としては
相手の何手も先を読み、手を打っていくのでしようが
攻様の才は戦上手と言われた受様父をも恐れた程
天災的なので、読者が先読みするなんて無理 (>_<)
攻様が戦に勝利し、椿木の未来を決めるまで
ハラハラ&ワクワクで
たいへん楽しく読ませて頂きました。
虐げられた幼少期を過ごした攻様は
自身の言動が与える影響を最大限に活かす方法を
無意識に演じてもいてそんな自分を卑下しています。
でも受様は攻様が根底にもつ優しさや強さこそが
人々の心を打つのだとわかっています。
そんな攻様だから受様もまた攻様の妻として
相応しい己であろうとより努力を重ねていくのあり
それがま人々の心を掴んでいくのです。
戦国としいう一寸先は闇かもしれない時代を
懸命に生きる彼らの今後をもっと知りたいです。
今回は子供が産まれて微笑ましい描写が多かったけれど、なんせ戦国時代なので過酷な描写&ハラハラする部分も多かった〜!
というのも、葉月の実家である安住家の跡継ぎとして葉月兄がトップに立つんだけど、こいつが超〜無能なくせにプライドだけは無限大で、傑に理不尽な要求ばかりを押し付けてくるんですよ。
過労死の一歩手前まで、いいようにこき使われます。
おまけに敵国も不穏な動きを見せてきて……。
生き延びたほうが不思議というような過酷な生い立ちゆえに、異常なまでに用心深く策略尽くしの男なんですよね、傑は。
本来は人一倍情に厚く心優しい男であるからこそ、裏の裏の裏まで読み尽くす自分を嫌悪し気鬱に陥る。
そんな傑の心の負担を少しでも軽くしてやろうと、明るく豪快に笑い飛ばし支える受けの葉月が本当にあっぱれで大好き。
比翼連理・一蓮托生という言葉がまさにピッタリの二人なんですよね。
オメガバースものだけど、アルファとオメガだから、運命のつがいだから、という次元を超えて、そんじょそこらにはない絆というのかな。
こういう唯一無二の関係というのが好きなので、前巻に続いて続巻のこちらも神です。
シリーズ三作目。1作目の続きになる作品だけど、本文に説明入りなので単品読みOKでした。
①新婚オメガの戦国初恋絵巻 2018/12/19
椿木傑・人質 山吹に変転 x 安住葉月、安住家の双子の白銀父似の「はずれ殿」
②囚われオメガの戦国嫁入り絵巻 2019/12/18 ①のスピンオフ
時藤朱虎・操の命の恩人 x 操、“陰陽白銀”
③新妻オメガの戦国溺愛子育て絵巻 2021/02/18 ①の続き。
椿木傑 x 安住葉月・千寿丸の母
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そんなに多くない頁数で、テンポよい展開と山場が折々に盛り込まれていて、まさに戦国時代でちっとも安定しない変転は、ドラマチックだった。
心理描写が細かい詰め将棋的な作品なので、アニメにしたらきっと面白いと思う。
葉月の父が亡くなり、益々「強すぎる傑」は葉月の兄にとって脅威になる。
双子の弟、充からの文で、夫の窮地を知る葉月。
敵と葉月の兄との間に挟まれる傑。要請しても、葉月の兄は援軍を出さない。
離縁するか、敵の要望を呑み葉月を人質に出すか、悩む傑は四面楚歌。
領民ごと籠城する作戦する苦肉の策
・・と、色々盛り込まれていて面白い。
面白かったので、前作も読みたいとついつい思ってしまう・・
千寿丸が、不幸などろろや百鬼丸のようにならなくてよかったよ。
千寿丸が生まれてほのぼのかと思いきや最大の危機が…
戦国時代で家を守る為、大事な人を守る為の駆け引きはあるけど、相手が大好きって気持ちは今回も痛いほど伝わってきて萌えました。命をかけた恋ですね〜敵に引き渡すくらいなら殺すって‥そこまで想われるって究極だなぁと。どうなるかハラハラしたけど傑ができる男で良かったです。この夫婦の下克上が見てみたい。
あと千寿丸が癒やしで藤九郎と共に可愛かった(。•ㅅ•。)♡