都落ちオメガの戦国愛され婚絵巻

miyakoochi omega no sengoku aisarekon emaki

都落ちオメガの戦国愛され婚絵巻
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×27
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
135
評価数
30
平均
4.5 / 5
神率
66.7%
著者
雨月夜道 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
新婚オメガの戦国初恋絵巻
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344850767

あらすじ

オメガ=白銀、アルファ=山吹と呼ばれている日本の戦国時代。もとは普通の人間だったが、公家の久遠寺巡は髪が白と黒の斑になる“陰陽白銀”となってしまった。自分の力で宮中でのし上がろうとしていたのに、白銀になったら他家の嫁になって一生かごの鳥の生活だーーと絶望していた時、幼なじみで武家の伊吹清雅から結婚の申し込みがある。「夫婦になれば夫の自分と同じ立場で思う存分能力が発揮できる」と巡の能力に価値を見出してくれた清雅。愛情<仕事と割り切った結婚かと思ったら、いきなり初夜!? 仕事は出来るけど可愛い嫁になれない自分に、清雅は強引だけど優しく受け入れてくれてーー。

表題作都落ちオメガの戦国愛され婚絵巻

伊吹清雅、巡の幼馴染で武家・後天性山吹(α)
久遠寺巡、戦火で火傷を負った公家・陰陽白銀(Ω)

その他の収録作品

  • お面夫婦、もう辞めます
  • あとがき

レビュー投稿数4

やんごとなきラブストーリー

すーーーっごい良かった!面白かったし、感動したし、浸れました。

戦国オメガバース初めて読みました。作者さんの戦国シリーズ?作品のスピンオフだとか。他のも読んでみようかな、戦国時代の世界観が壮大で一気読みしてしまいました。


長年、巡(めぐる)を想い続けた武士の清雅と、向上心の高い公家出身・巡の恋物語。
国語の古典の授業に出てきても違和感ないくらいの世界観です。

山吹=アルファ
イロナシ=ベータ
白銀=オメガ

に分類される中世日本が舞台。

公家の名家出身の巡は、野心家で虎視眈々と帝の側近を狙っていましたが、顔半分が火傷で傷付きそれにより降格、そして冷遇。
巡が敬っていた帝とやらは、美人の巡をモノにしよっかなって思ってたのに、火傷跡の巡の顔を見て化け物扱い。人格疑うわ〜…。他の公家どもも、巡にひどい扱い。そんな巡ですが、まだ野心を捨てておらず奮闘しています。

白銀を発症した巡は、武家界のホープ・清雅から求婚されて嫁ぐことに。実は清雅と巡は実は少しの間京都で共に勉強したことがある幼馴染み。先に言っちゃいますが、清雅は巡のことが大好きで、ずっとこの時を待っていたとか。

清雅は執着攻めで、溺愛攻めです。スパダリに愛される巡が、どんどん清雅に惹かれていく様が可愛いです。巡はツンデレなので、素直に好きって言わないし、言えません。清雅は好きがダダ漏れで、愛情表現が分かりやすくて見ていて心地いいです。性格もあっけらかーんとしていてみんなからも好感度高いナイスガイ。巡の才覚に惚れているだけじゃなく、すぐに巡にキスをしたり抱き潰す元気な若殿です。
イケメンの溺愛スパダリ、大好きなのでありがたいです〜♡


清雅の家の家督騒動が絡むエピソードも同時に進んでいます。清雅と巡は、清雅の叔父親子を討ち取り、見事なハッピーエンドで読み応え抜群。勧善懲悪を果たすのでスッキリします!


巡は公家の品格も備えながら武家にも染まろうとしてて健気なんですよね。賢いし、見た目可愛いけど性格は女っぽくも全然なくて、参謀&妻といった感じ。清雅が惚れるのも納得の可愛いさ。
素直になれなくて、最後みんなの前での盛大な告白には、私まで嬉しくもジーンともなりました。普段はツンと澄ました感じなのに、がむしゃらで一生懸命な愛の告白ってとっても良いな^ ^


赤ちゃんも授かったエピソードも出てきて、嬉しくなりました。出来るなら子どもの顔も見たかったなー、絶対可愛いに違いない…。ワンコのトト丸も可愛かったです!肉球みせる図…キュンです。肉球プニりたい。

巡が清雅の従兄弟の雅信に、自分が清雅を抱いたよ。ふふふ。の発言がめちゃ笑いました!このシーン大好きです。


4

初志貫徹

今回は静谷国国主の甥である後天性山吹と
火事で顔に火傷を負う陰陽白銀のお話です。

父の敵討ちを誓う攻様が受様を得て祈願を達成するまでと
攻視点本にて遍裏事情を交えた後日編を収録。

この世界には男女と言う性別以外に3つの性が有ります。

1つ目は黒髪黒瞳のイロナシで
体型も腕力、知力ともに一般的な常人です。

2つ目の山吹色の瞳を持つ「山吹」は体が大きく頑丈で
何の分野においてもスバ抜けた才覚が有り
帝はじめ有力大名など大成者はほとんど山吹です。

3つ目は雪のような髪をもつ「白銀」ですが
常人に比べて小柄で華奢で麗しい容姿と芳しい匂いと
同性同士でも子を成せる繁殖能力に長けた性です。

その中でも更に強い繁殖能力を持つ「陰陽白銀」は
常人と同じ黒髪黒瞳で生まれますが
年頃になると黒髪に白銀が浮かび斑髪になる事で
その性を明らかにするのですが

公家に生れた受様は最近になって
「陰陽白銀」である事が判明します。

受様は美貌と才覚で帝の覚えも麗しかったのですが
戦火の書庫から帳簿を運びだそうとして火傷を負い
帝から仮面をつけることを強要されます。

それでも出仕を辞めなかった受様ですが
髪が斑に変わった事を知られてしまい
出仕すらかなわなくなります。

そんな受様にある武家からの婚姻がもたらされ
受様は公家たちから犬と呼ばれる武家に
嫁ぐ決意をします。

果たして受様が嫁入りを決意した理由とは!?
そして仮面を離せぬ受様を待ち受ける未来とは!?

既刊『新婚オメガの戦国初恋絵巻』のスピンオフで、
既刊『囚われオメガの戦国嫁入り絵巻』同様、
日本の戦国時代を舞台とした和風オメガバースです♪

1作目は後天性山吹と出来損ないと言われた白銀、
2作目はイロナシ(ベータ)と後天性白銀
そして今回はどちらも後天性の山吹と白銀と
皆それぞれの事情も背景も違うお話ですが

武力こそが正義とする戦国時代を生きている夫夫達が
より上を目指して敵対する相手を
少ない武力を補うほどの知力を持って
撃沈していく様がとても楽しいシリーズです。

毎回ドキドキ、ワクワクさせられるので
今回も読む前から期待大でしたが
とってもとっても良かったです。

公家として最上位である左大臣を目指していたのに
火事で火傷を負った上に陰陽白銀となった事で
帝から遠ざけられた受様が

将軍を目指すと帰郷していった攻様の嫁となり
攻様の宿敵を倒した上に大国まで打ち負かすまで
受様を待ち受けていた運命は波乱万丈です。

敵の手にしまったと思ったらそれが攻様の手だったり、
受様達が詰めたと思ったら悪手だったりと
受様とともに攻様の言動に一喜一憂しながら
今回も怒涛の展開を楽しませて頂きました♪

今回の攻様の懐も深くて
受様にも読者にも彼が目指す未来は
なかなか見えません。

受様の思考の上を行きながらも
受様を想うあまりにちょっと感覚がズレているのも
完全無欠な攻様に人間らしさを与えていて
微妙な匙加減がお見事でした。

まだまだ輝く戦国武将のお話をお願いしたいです!!

3

溺愛攻めが読みたいときに

初めての作家様でした。

こちらのページを見て知ったのですが、
戦国オメガモノをいくつも書いてらっしゃる方なのですね!
全く知らずに読みましたが問題なく読み終えました。

この世界は男女の性別以外に3つの性があり、
「イロナシ」「山吹」「白銀」に分かれています。
現代モノのオメガバースでいうと
イロナシ=ベータ
山吹=アルファ
白銀=オメガ

白銀は希少種で、数千人に一人の割合で生まれてき、
髪は雪のような白銀色をしています。
白銀の中に「陰陽白銀」と呼ばれる亜種がいて
通常の白銀よりさらに強い繁殖能力を持っています。
陰陽白銀は生まれた頃は黒目黒髪なのですが、
年頃になると黒髪に白銀が浮かび上がり斑髪になります。

巡(受け)はその陰陽白銀だったようです。
白銀は山吹を生むことを何よりも義務付けられているらしく
出世に燃えてきた巡には到底受け入れられるものではなく絶望します。
しかも巡には発情期がなくー…。


不憫で可哀想な気持ちになりながら読んでいましたが
嫁いた先が清雅のもとで良かったと心から思いました。

巡は普段は強気でツンツン受けなのですが、
行為のときはグズグズになっちゃうところが可愛かったです。
清雅は真っ直ぐで読んでて清々しい気持ちになるいい男でした。

そして、犬のトト丸がすっっっっっごくかわいいんです!(*´ω`*)
賢いし可愛いし癒されます(*´ω`*)

難しいお話だと読めないなぁと思っていましたが
ちゃんと楽しく最後まで読むことができました。
溺愛執着攻めが読みたいときに良い作品だと思います。

1

強気

雨月先生、時々ハマる作品あるので購入してみましたが、今回はキャラがそんなに好きではなかったので中立寄りの萌にしました。つんつん受けがお好きな方でしたら良いのかも。ツンは好きなはずなんだけど、よく喋るように感じたから今一つハマらなかったのかな・・本編310P超+攻め視点後日談30P弱。

12歳の時に御姿を拝見して以来、敬愛する帝のためにと一心不乱に精進してきた公家の巡。書庫の火事のせいで顔半分に火傷を負った上に、突然髪が白くなって「白銀」(=Ω)となってしまい、家の座敷牢に閉じ込められます。そんな中、武士の喜勢が訪ねてきて甥に嫁入りしてくれないかと告げてきて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は(ああ二文字漢字名前の多いこと・・)
喜勢貞保(攻め叔父、他作品に出てるのか?)、高雅(攻め父)、作左(攻め傅役)、雅次(攻め叔父)、雅信(雅次の息子)、トト丸(受けの愛犬)と、あと少々。貞保気になるー

++攻め受けについて

受けがなあ・・・超強気公家。どツンツン。会話とか心情のモノローグみたいな部分を多く感じたからか、ちょっと苦手だったでした。幼いころ「お前みたいな山猿が天下人になれるなら、俺は左大臣になれるな!」などと言い切るのは、まだしもそのまんま大人になっちゃう勢いの熱さなのです。まあ戦国時代、それぐらいのエネルギーないと生き抜けないとは思うのですが。

攻めはど天然わんこを装った?策士?色々考え頑張っていると思われるのですが、天然陽キャわんこにしか見えない。そして幼いころから受け一筋。

理由は今一つはっきりしないのですが、どうも攻め受けとも暑苦しい・・と感じてしまった一冊でした。戦国絵巻が好きな方には嬉しいんだろうと思います。うーん。

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