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nessa no kurotaka to yakusoku no tsugai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
中原先生と奈良先生のタッグとあれば、こりゃ買うでしょ!
しかもアラブの鷹匠とか、萌えしかない♡
というわけで、大変素晴らしかったです。
『空の魔王』との異名を持ち、鷹匠食いとして幽閉されていた鷹族・ヴィルベルト×フェロモン多めのチビっこ鷹匠・ナダによる人外バトルファンタジー。
鳥人の鷹族がめちゃカッコいいです!
自国のオアシスを守るために命を賭けて戦う鷹族。
その鷹族と番関係を結び、自身の体液を捧げながらバディを組む鷹匠。
この関係性にクッソ萌えました。
7日絶食して14日戦い、巣篭もりしてH三昧。
……この極限の状態での命懸けの駆け引きに痺れるし、巣篭もりHがめっちゃエロい〜。体格差もエグい!
体液で癒すとはいえ、エロより想いの強さが勝るところが素敵なんですよねえ。
望まない鷹匠として生きる宿命に翻弄されるナダ。
覚悟してヴィルと番うものの、実際の戦いの壮絶さに覚悟の甘さを思い知らされます。
鷹匠の仕事を全う出来ないナダにヤキモキしますが、鷹匠の重圧や理不尽さを思うと堪らない気持ちにさせられました。
そんなナダが命を賭けて戦うヴィルの気高さを目の当たりにし、思いの変化と共に自分の出来ることを模索し始める気持の変遷にグッときました。
ナダを思い、なかなか手を出さないヴィルの命懸けの愛には身悶えた。
優しく思慮深いヴィルに着せられた「鷹匠殺し」の汚名──
本当にヴィルは前の番を食べたのか?
そして、再び獣による人食い事件が起こり、容疑者のヴィルが捕らえられ……と、展開していきます。
事件の真相は、
毒蛇と鷹匠の関係は、
2人のラブストーリーは、
……と、後半はサスペンス要素もあって目が離せません!
ただのファンタジーかと思ったら、そうじゃないんですよね。
10年前の鷹匠殺しやナダの初恋エピソードが絡んできて、それらが2人の今に影響している。
そんなミステリアスな部分にも引き込まれました。
チビで迷ってばかりだったナダが、鷹族と鷹匠のために国王に意見するところは熱い。
宿命に流されるんじゃなく、自分で選んだ運命を受け入れていくナダが眩しかったです。ナダの成長に感動。
そして奈良先生のイラストが素敵で、ヴィルの見た目がカッコいい!精悍で腹筋バキバキな褐色イケメンに、完全ノックアウトでした。
非常にワクワクさせられるストーリーで、他の鷹族達も素敵なんですよ〜♡
エロだけじゃなく、一途な俺様攻めに胸キュンとしまくりで、二人の想いの強さを感じた作品でした。
砂漠やオアシス、蛇使いというアラブ感も良かったです。
こちら、鳥人BLであり、主人公成長ものであり、アラブを舞台とした壮大なドラマになります。
これね、国の為に戦う戦士である鷹族と、そんな彼等と契約し自分の血肉でもって癒す鷹匠と、めちゃくちゃ腐心を刺激してくれる設定なんですよね。
発売を大変楽しみにしてまして、いそいそと読ませていただいたのですが、死ぬほど面白かったんですよね!
いや、鷹匠として懸命に前に進む主人公の姿に共感しちゃうなら、ギリギリの状態でも理性を保ち続ける、誇り高い攻めの姿に悶絶。
ついでに、捕食者と捕食される者と言う、危うい均衡の上に成り立つ彼等の関係にも萌えまくり。
もうね、国の抱える矛盾や課せられた過酷な運命に苦しみつつも、祖国を護る為に戦う男達のなんと尊い事か・・・!
ああああ、マジで面白すぎる!
中原先生の書く男って、本当に格好良すぎなのよー!
まぁそんな感じでわりとシリアス寄りだしテーマが重い部分もあるんですけど、とにかく萌えまくりの素晴らしい作品でした。
で、まずこちら、しつこいですが設定がとても面白くてですね。
えーと、砂漠の中のアオシスの国・アーヤが舞台になりますが、この国にはオアシスを狙う他者から国を護る者ー鷹匠なる存在がいるんですね。
この鷹匠ですが、強い戦闘力を持つ鷹族と番契約をする事によって、鷹狩り・・つまり戦いに出向く。
また、鷹匠ですが、鷹族だけが感じるフェロモンを持つとされる一族から誕生し、戦いで疲弊した鷹族をその身でもって癒すと言った感じでして。
これがね、要はエッチしなきゃいけないんですけど、同時に鷹族の飢えや本能を上手くコントロール出来ないと、実際に食べられてしまう事すらある。
そう、鷹族と鷹匠の関係って、想像以上に危うくてハードなんですよ。
と、そんな中で、通常より強いフェロモンを持って生まれた鷹匠の主人公・ナダ。
何故か20歳過ぎまで鷹族から一向に選ばれなかった彼ですが、最強にして最も危険と言われる鷹族・ヴィルベルトの番として今回選ばれてしまう。
鷹匠の在り方に疑問を持つナダは自分の運命をなかなか受け入れらず、そのせいでヴィルベルトと寝る覚悟が決まらないんですね。
ところが、戦いで酷く疲弊しても、ヴィルベルトは何故かナダを抱こうとはせず・・・と言った流れ。
こちら、見処の一つが、主人公の成長部分だと思うんですよね。
この鷹匠ですが、鷹族から指名されれば拒否権が無いんですよ。
また、実際に自分の身を削って国の為に尽くすワケですが、その実態から、一般の国民には不浄の者だと蔑まれてさえいる。
序盤のナダはグズグズと自分の運命を嘆いてばかりですが、まぁ、これじゃあホイホイと受け入れるのは難しいよなぁと、イラつくどころか同情しきりで。
ただそんな彼が、実際に鷹匠としてヴィルベルトと共に過ごすようになると、どんどん意識が変化して行くんですよね。
いやね、攻めとなるヴィルベルトですが、ナダの前の自分の番(鷹匠)を食べたとされ、危険視される鷹族なんですよ。
また、戦いの前には絶食させる事によって、極限まで彼等の戦闘力を高めるのも鷹匠の仕事でして。
こう、極限状態に置かれる事によって、補食したいと言う本能と人間としての理性との間でギリギリで戦うヴィルベルト。
何だろう。
飢えと戦いながらも理性を保ち続ける彼の姿って、壮絶なんですよね。
また、戦いに出れば、ボロボロになりながらも国を護る為に前に進み続ける姿が、痛々しくもとても誇り高い。
や、実際の戦闘シーンなんかも語られますが、とにかく凄まじいんですよ。
で、そんな彼の姿を見て、鷹匠として生きる覚悟が出来、また本心からヴィルベルトの傷を癒したいと願うようになるナダの変化が、とても自然だし胸アツなのです。
や、ナダもいい子だけど、ヴィルベルトもいい男すぎるわと。
ちなみにですね、他にも色々仕掛けがございまして、何故か巣籠もり(戦いのあと鷹族を回復させる為に閉じ籠ってエッチする事)をしようとしないヴィルベルトと、彼に惹かれるが故に、拒絶される事にショックを受けるナダ・・・と言うスレ違い部分。
他、これまでに無い強敵が現れと、国の存続に関わる危うい事態の発生。
えーと、こちらですね、裏切りあり、思いもよらぬ真相ありって感じでめちゃくちゃ面白いです。
そして何より、不器用なヴィルベルトにも萌えまくりなんですよね。
もう、もう、何て生きるのが下手なの!?
もっと要領良く生きればいいじゃない!と。
ただ、あの出逢いがあって、今の彼があるんだと思うと、なんかもう感無量。
こういうの、めちゃくちゃ弱いんだけど!
涙が出ちゃうんだけど!!
まぁそんな感じで、とにかく萌えるし感動だし胸アツだしで素晴らしい作品でした。
主人公達の活躍によって、国すら変革して行くのも素敵でしたよ。
犠牲によって成り立つ社会って、やっぱり哀しいと思うから。
理想論でも、皆が幸せじゃないとね。
作家買い。
中原先生って、個人的にハズレがない作家さまでいつも発売を楽しみに待っていますが、今作品は、これぞ中原作品!という感じの世界観。
褐色の肌を持ち、口が悪く、ちょいワルオヤジっぽい攻めさん。
おぼこい感じの受けちゃん。
そして、設定に「鳥」が起用されていること。
これだけ「似通った」な設定でありながら(褒めてます)、作品ごとにカラーが異なり、独特の世界観と放つ作品が紡げるってすごいなあ…。
今作品は、砂漠の国が舞台。
他国から攻め入られたときに、その能力を生かして国を守る「鷹族」・ヴィルベルトと、その鷹族と番になって彼らを動かし闘わせる「鷹匠」・ナダのお話です。
人と異なり、翼を持ち、高い戦闘能力を持つ鷹族。
そして鷹族をコントロールし、敵を討つための指示をする鷹匠。
国を、人を守る存在でありながら、彼らは自国民から煙たがられる存在で―。
よくこういうストーリーが思いつくなあと感心しきりなのですが、これが国を守るだけ、ヴィルベルト×ナダの恋のお話だけ、に終始していないところがまた素晴らしい。
彼らの過去、ヴィルベルトが投獄されていた理由、ナダの鷹匠としての葛藤と彼の初恋、など、バックボーンは多岐にわたります。ヴィルベルトが、序盤投獄されているシーンから物語はスタートしますが、なぜ彼は投獄されていたのか、という部分が今作品のキモになっていて、ある意味ミステリの要素も兼ね備えています。
けれど、そのどれもがきちんとつながっていて、読み進めるごとに点が線に繋がっていくストーリー展開。どのエピソードも、どのバックボーンも、無駄になっていない。もう、さすがとしか言いようがない。
鷹族と、鷹族と番になる鷹匠。
彼らは、「戦闘時において」番。
という設定も非常に良き。ずぶずぶと単なる恋愛ものに移行せず、彼らの葛藤や苦しみが描かれていてなんとも切ない。
「戦闘」が今作品の基盤にあるからでしょうか、中原先生らしいコミカルさは今巻は鳴りを潜めていて、甘々~で、キラキラ~な、そういうBLが読みたいときには正直に言ってしまうと不向きかもしれません。
が、二転三転するストーリー、登場人物たちの孤独や葛藤など、一つの読み物として非常に面白かった。このまま映画化できるんじゃない?という壮大な作品でした。
で。
これ、何がヤバいって、奈良さんの挿絵。
まあね、奈良さんが描かれているのでヴィルベルトがイケメンというのは想定内なんですよ。なんですが、ヴィルベルトのスパダリ感が挿絵一つで表現できるってすごいよね。
序盤の投獄されていてやさぐれた感じから、終盤に行くにしたがってスパダリ感が増していく様が素晴らしかった。奈良さんの画集、どなたか作ってはくれまいか。
今作品は、糖度やコミカルさが低めなので「萌え」という点に関していうとやや抑えめ。けれど、最高に面白い1冊でした。文句なく、神評価です。
今回は「空の魔王」と称される鷹匠喰いの鷹族と
誰からも選ばれない鷹匠のお話です。
鷹匠喰いの攻様の番となった受様が戦いを通じて
鷹族の鷹匠の未来を変える一歩を踏み出すまで。
受様の国は涸れないオアシスを持つ城塞都市で
普通の人間と猛禽類の血が流れる
鷹族と呼ばれる2種類の人間が暮らしています。
鷹族は鳥の足と翼を持ち民を守る高貴な存在と
人に崇められていますが
鷹族と番う鷹匠に彼らを使って鷹狩りと称する
戦いに出向かせてこの国の安全を
手にしてきたのです。
鷹族だけが感じるフェロモンを持つ鷹匠は
ほとんどが男性で鷹族は彼らの体液で力を得ます。
しかし、それは
鷹族に組み敷かれる事を意味し、
鷹狩りで激しく消耗する鷹族を癒すには
激しい情交が必須なため、
鷹匠は不浄の者と蔑まれていたのです。
受様は子供の頃からフェロモンが多く、
鷹匠として生きる運命だと決まっていましたが
それが不満で家出をした事があります。
しかし
城壁の先の砂原は子供か生きられる世界ではなく
意識の朦朧とした受様は伝説のルフ鳥に助けられ、
受様はその出来事をきっかけに
鷹匠として生きる決意をします。
鷹匠は通常
18くらいで鷹族と番契約してデビューしますが
受様は21を過ぎても番として選ばれませんでした。
そんな受様に番契約の話が上がるのは
自分の国を持たず毒蛇を使って資源を食い尽くす
蛇使い達の攻撃が激化してきたからでした。
半年前には大型の毒蛇が確認されており、
それは鷹匠を連れ去り、彼は2度と戻らなかったばかりか
新しく番を得た鷹族もなぜか1部の毒蛇を攻撃できなくなり
毒牙にかかって命を落とす事態となったのです。
これまでにない強敵により
受様は自分の鷹匠を喰った罪で10年もの間
幽閉されていた鷹族に鷹狩りをさせるために
番として選ばれたのです。
この鷹族こそ今回の攻様です♪
攻様は「空の魔王」と呼ばれる鷹族最強の男で
受様は攻様を目にした瞬間心を奪われます。
人肉を喰らった鷹族は
もう存在しない喰らった相手を欲して飢え続け
狂暴化すると言われています。
誰にも選ばれなかった自分に彼を御せるのか
受には不安しかありません。
果たして受様は攻様を御することができるのか!?
そして蛇使いとの戦いを制することができるのか!?
国を守るために戦う鷹族の中でも最強と言われる攻様と
フェロモンは多いのに誰にも選ばれない受様の
鳥人ファンタジーになります♪
新刊の予告でタイトルを見た時から
アラブの鳥人もふもふってどんななの!?と
ワクワクで読み始めました。
鷹族と鷹匠は14日間の鷹狩り前に
7日間の僅かな食事と水だけで飢餓状態を作り上げ
狩猟本能を最大に高めます。
受様は攻様の番として鷹狩りにできますが
受様には何もかも初めて上手く攻様を使う事も
激しく戦う攻様を存分に癒す事も出来ません。
攻様と共に戦い、共に過ごす中で
受様は徐々に攻様に惹かれていくのですが
自分の気持ちを上手く伝える事ができません。
攻様に求められないのは信頼されていないから?
喰ってしまった前の鷹匠を忘れられないから?
しかし、受様は思い悩むだけでなく
1歩を踏み出す強さも持っていて
はたから見れば十分に受様を気に入っている攻様が
攻様がなぜ受様に手を出さないのかが
気になって頁を繰る手は止まりません!!
巨大毒蛇を操る蛇使い達の巧妙な罠、
思いもかけない人物の憎悪、
受様の過去と交錯する攻様の過去、
秘されていた真相と
隠されていた想いに辿り着くまで
ドキドキとハラハラが止まらず、
奈良先生のイラストでさらに萌え増し♡
伏線も丁寧に張られていて
登場人物も皆、一癖二癖ある魅力的な人ばかりで
たいへん楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
他の鷹族達の物語もぜひ読んでみたいです。
圧倒的な色鮮やかさで立ち現れる物語に引き込まれました
伝説の鳥の翼、柘榴の果汁、滴る血の官能的な深紅の残像が目に灼きつく
砂漠の熱風と異形の者との交わりに肌や心がヒリヒリと痛む
激しい戦闘の羽ばたき、誓いの血の匂いと味
主であり贄という「飢え」を介した交わりの緊迫感と切実さで最後までストーリーを引っ張り、さりげない台詞や仕草の優しさを際立たせる手腕はお見事!
そして最後に明かされる秘密
文章、構成、吸引力とストーリーテリング!
デビュー20周年のベテラン先生の巧さを堪能してください
めちゃ面白かった!極限まで己を追い込み、研ぎ澄まされた感覚を最大限に使い戦う、鷹と鷹匠。気の抜けない生死を掛けた狩りにハラハラドキドキ。そんなスピード感ある鷹狩りとは逆に、ヴィルベルトとナダの恋愛は、切なくほんのり温かくジリジリと距離を詰めて行く。空の魔王などと呼ばれるヴィルベルトだけど、本当はめちゃ優しくて一途な愛を貫く男だった。「ちびころ」と呼ぶ度に愛を感じた。未熟なナダも、鷹匠に誇りを感じるまでに成長できた。頑張ったね!奈良千春先生の画が緊迫感、切なさ、愛を焼き付けていった。先生方の合作ブラボー!
この作品の世界観大好きです。国を護る為、極限まで神経を研ぎ澄ませて戦う鷹族ヴィルベルトと彼の番で鷹匠のナダ。出会いから緊張感漂いながらも背徳感というか色っぽくてドキドキした。ヴィルベルトには前の番を殺した前科があるけど、彼の戦う姿を見て心を決めて支えようとするナダの心情に心動かされた。お話は想像を遥かに超えた方向に進んで手に汗握りながら夢中で読みました。すごく面白かったし、2人の馴れ初めが素敵でした。奈良千春先生のイラストがまた素晴らしい!お話の世界が膨らみました。
こういう、唯一無二感のある関係がたまらなく好き。
宝石のように美しく大きな翼と、膝から下は鋭い鉤爪がついた三前趾足を持ち、その圧倒的な力で国のために戦う鷹族。いわゆる鳥人というやつです。
そして、鷹族と血の契約を交わし、猛禽類のような彼らを鳥笛を用いて使役し、時には抑え、時には身体と体液で癒す鷹匠なる人々がいる。
人と鷹族が共存する世界で、鷹と鷹匠の関係性を"つがい"としてBLに落とし込んだ非常に面白い設定だなと、読み進めてすぐに世界観に夢中になってしまいました。
もう、すごく面白かった!奈良千春先生のイラストもとっても美麗。ヴィルベルトがかっこよすぎる。
物語の舞台は、どこまでも続く白い砂に覆われた砂漠の中にある、緑と豊かな水源を持つ国・アーヤ。
アーヤの水源や資源を狙いに巨大な毒蛇を操って襲い来る蛇使いと呼ばれる者達から、鷹族と鷹匠が命懸けで野営をしながら国を守っている…
と、明るい雰囲気のファンタジーではなく、厳しい戦いや鷹族と鷹匠の立場もあって、どちらかといえばシリアス寄りでヒリヒリ感もある。
その中で描かれていく、遅咲きの鷹匠・ナダと、"番殺し・鷹匠殺し"として長期間投獄されていた鷹族・ヴィルベルトの関係性がもうね…最高なんですよ。
なんというか、主人公であるナダという青年は未熟なんです。鷹匠としての実力も、覚悟も意識も、周囲の鷹匠と比べてしまうとあまりにも足りない。
そんな彼が番うこととなったヴィルベルトは、最強でもあり最恐とも言われる鷹族で。
これ、赤ちゃんが突然恐竜を従えることになったようなものだと思うんですよね。そりゃあ無理ってもんです。
ただですね、鷹匠として生きることに対して戸惑いが大きかったナダの内面が少しずつ成長していく様子だったり、強さと獰猛さを恐れていたヴィルベルトへの気持ちの変化がとても丁寧に描かれているのが良くて。
ネタバレになってしまうのでどこがどうだと詳しく書けないのが悔やまれるのですけれど…ヴィルベルトの圧倒的な雄々しい強さと、人々が噂する通りではない部分や、読んでいてグっと来る部分なんかもたっぷりあるのです。
この攻めはずるいですよ。ヴィルベルトに萌えた。
2人の関係が本当に萌えの塊で、中原先生上手いなあとため息が出ちゃう。
お話も面白く、設定も胸躍る設定で伏線回収も見事。
神評価と迷ったものの、必要なエピソードだとは思いつつも、過去のあれこれで突然ぬるっと出て来た人物にウーン?となってしまい、こちらの評価に。
とはいえ、山あり谷あり萌えありで終始楽しく読めました。独自の世界観が素敵な作品です。
あまり見かけない設定のファンタジー作品をお求めの方はぜひ。
そして、こちらの作品、ナダとヴィルベルト以外にも鷹族と対になる鷹匠が登場しておりまして。
これはスピンオフ作があったら嬉しいなあと思ったり。どのキャラクターも魅力的なんですよ。
各ペアによってまた違うドラマが見られそうですよね。
そうなんです。
受け様視点なんですが一人称が『僕』。
これが萌えた~っ!
私って変なとこがツボなんだな、と気づきました。
20歳は超えているけれども小さく細く、攻め様のヴィルベルトには「ちびっこ」なんて呼ばれてしまうナダ。
この『国のために戦う鷹族の気力体力回復の為に体を差し出して癒す』鷹匠という自分の役割が嫌で嫌でたまらない彼が、僕語りで物語を進めていくんです。
いわゆる『神の視点』で進まないので、ヴィルベルトがどういう人なのかがすぐにはわからないし、隠し事をしている彼の心の奥も覗けません。
で、未熟で、尻込みしているナダがヴィルベルトの為に全てを投げ出してもかまわないと思うまでを『僕』で話してくれるんですよ。
だからねー、ナダの心の変化がよーく解るの。
これがめちゃめちゃ面白いんですわ。
受け様にこんなに感情移入しながら読んだのは久しぶりなんじゃなかろうか。
やっぱり中原さん、お上手ですね。
読者を裏切らないもん。
お話もキャラも王道寄りだと思います。
中原さんのお話、ここのところ素直にカッコいい攻め様が多い様な気がするんですが、私としてはもう少し、だらしなくて、負け犬経験があり、さむいギャグを連発し続ける減らず口のおっさんに会いたい気がします。
そこが私のど真ん中なんですよ。
でも、最近登場しないのは、彼らに需要がないからなのでしょうかねぇ……
奈良先生が描くヴィルベルトがとてもセクシーで、迷わず表紙買いしてしまいました。
もちろんお話も文句なしに面白かったです。
鷹族という存在がどんなに恐ろしいかがこれでもかと書いてあって、ヴィルベルトに接するナダの緊張感がこちらにも伝わって来るんです。
鷹族は恐ろしいのに神々しくもあって、圧倒的な強さを誇るヴィルベルトの戦闘能力にワクワクして読みました。
冷たいようでいて優しいヴィルベルトがとても魅力的で、彼の過去が本当なのかとても気になって最後まで読みました。
ナダとヴィルベルトが上手くいった途端に、過去に起きた事件と同じような事件が起こるのです。でもその二つが全く違ってたのが、とても読み応えありました。さすが中原先生でした。
そしてナダが気にしていたヴィルベルトが手を出して来なかった理由が最後に分かるのですが、それがとても萌えました。
またヴィルベルトとナダ以外の鷹族と鷹匠の番も個性的な面々でした。
でもその中でもヴィルベルトが1番素敵なんです。
奈良先生の描くイラストのナダとの体格差が最高でした。
コミコミさんの小冊子になった2人がとても気になって、スピンオフが読んでみたいと思いました。