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私の生涯を懸けてあなたを愛します
omega no boku ga omiaishimasu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
毒気0の甘さ100%のオメガバースが読みたい。
そんな時にぴったりな1冊かもしれません。
読んでいるこちらが恥ずかしくなってしまうほど、バニラビーンズがふわりと香る焼き菓子のようなぬくい甘さが全編にわたって広がっていく。
非常に穏やかで幸せとラブに満ちた作品でした。
肩の力を抜いてドカっと糖分補給をしたい方はぜひ。
お見合いから始まる恋のお話。
オメガバース作品にありがちな悲壮感だとか、無理矢理番にさせられる…なんてことは一切ありませんし、とにかく平和。
本当になんの心配もしなくて良いほど安心して読めるんです。ストレス数値0。
なので、オメガバースならではの切なさや葛藤、ハラハラする展開をお求めの方は少し違うかなと思うかもしれません。
ですが、初めましての自己紹介から始まり、相思相愛の2人がもっとお互いを知ろうと手探りでデートを重ねては少しずつ距離と関係を深めていく。
そんな、いたってシンプルでありながらときめきにあふれた恋の様子が描かれています。
攻めでありアルファの久遠は、穏やかで絵に描いたような紳士的で誠実な人。
受けである真雪をひたすら大切に大切に愛でていく、しっかりと理性がある大人の男性です。
こちらの作品。攻めからの一方的な溺愛ものではなくて、お互いに好きでたまらないなんとも可愛らしい様子ととろける甘さが、お菓子のトッポかというくらい最初から最後までたっぷり楽しめるんです。
個人的に萌えたのは、ヒート時の2人の甘くて優しいやり取り。読んでいてすごく可愛くて。
それから、穏やかな敬語攻めの本編と本編終了後の口調の変化。この口調の攻めはスパダリだよなあなんて思ったり。
そして、普段は大人の余裕がありそうな久遠が、年下の真雪からのアレひとつでうろたえる姿になんともいえない萌えがありました…もっと読みたかった。
なんだか、受けも攻めも受けの父兄も可愛い人だったな。
ちょっと少女漫画的なところもありますが、たまにはこんなオメガバースも良いかもと思える、ただただ微笑ましいカップルのお話でした。
何作か秀香穂里先生のオメガバ作品を読んでいます。今作も先生らしいお話でした。
特に今回は受けの真雪が母親は亡くなっているものの、恵まれた家庭で育っていて仕事に生き甲斐を持っています。
なのでオメガに対する酷い描写は一切無いです。
真雪が孤独を感じていたくらいでしょうか?
そして攻めの久遠も優しくて両親は亡くなっているものの、養父母に恵まれて会社を起こす才もあります。
攻め受けとも裕福で見目麗しく、見合いをするにはとても釣り合った者同士なんです。
更にお互いに初めて会った時から好意を感じていました。
2人の仲はトントン拍子に深まって、特に事件や当て馬も現れません。真雪の兄が少し反対したくらいです。
なのでとても安心して読めるのですが、それ故に物足りなさも感じてしまうんです。
それが秀先生らしくもあり、勿体ない面でもあると思います。
2人を引き合わせた真雪の父親の人を見る目が確かだった事は間違いないです。久遠みたいな旦那が欲しくなること間違い無しです。w
今回は貿易会社社長とアパレルメーカー社長の次男のお話です。
受様がお見合いで出会った攻様と恋をして番なるまでと
愛息が生まれてからの後日談短編を収録。
この世界にはいつの間にか男女という性別の他に、
アルファ、ベータ、オメガという第二性があります。
かつては第二性によってくっきりした線がありましたが
受様の父の売れた時代あたりから法が施行され
オメガへの理解、保護が進みます。
オメガと判明した者達は
一時的に入る保護施設で自分の身体の仕組みを知り、
悲惨な事件に巻き込まれないための方法を学びます。
受様は大手アパレルメーカーを経営する父と
オメガの母の間に次男として生まれます。
身体の強くなかった母が出産と同時に亡くなり
受様が母から影のある美しさを継いだことから
受様は父と兄に溺愛されて育ちます。
辻本家は「働かざる者食うべからず」が家訓で
兄弟は幼い頃から家業を手伝うのがならわしであり
受様も高校入学と同時に系列のショップでバイトを始め
今は正社員として働いていました。
そんなある日、
父から取引先相手で仕事もできて気配りも上手だと言う
1人の男性との見合いを切り出されます。
オメガだった母の結婚でそれなりに揉めた父は
気遣いやな次男の為に2人きりでの席を設けてくれ
受様に「しっかりと見定めて欲しい」と言います。
そして7月初めの週末、
受様は青山のフレンチレストランにて男らしい容貌で
優しい目をした穏やかな声の男性と対面する事となります。
この男性こそが今回の攻様です♪
攻様は一回り年上のアルファで
海外製のベビー用品や子供向け衣服、玩具、教材などを
扱う貿易会社の経営者だと自己紹介します。
そして攻様は
受様のように麗しく優しそうな方には
もう2度と会えない気がすると結婚を前提とする
お付き合いを申しこんできます。
攻様の言葉にびっくりしつつも
受様も攻様ともっと知りたいとも思います。
お見合いで出会った2人の恋の行方とは!?
男性オメガとして生まれた受様が適齢期を迎え、
お見合いした事から始まるオメガバースになります♪
受様は家柄にも家族にも恵まれていますが
避けられない発情期や男なのに妊娠できる躰である事は
受様に強烈な孤独感を抱えていました。
攻様は幼くして両親を事故で亡くし
ベータである叔父夫婦に育てられ、
独力で今の地位を築いた立身出世の人です。
攻様は年が離れている事もあり
受様の良き相談相手として寄り添い
受様は徐々に攻様への想いを固めていくのですが
次期社長であり、受様を溺愛している兄は
攻様が受様の父の会社の乗っ取りを狙っているのでは!?
と不信感を持っていたのです。
受様は兄の話によってユレユレしますが
そもそもお見合いをセッティングしたのは受様父なので(笑)
2人がお互いの手を取るまで安心して
受様のユレユレを楽しませて頂きました。
秀先生らしく
お見合いから始まる恋愛に主軸を置きつつも
自社ブランドの未来を視野に入れたステップアップを
目指す成長ものになっているのは面白かったのです。
ただ、オメガバースって
オメガの受様に精神的でも肉体的でも何かしらの
危機があるのがほぼお約束なのではないでしょうか?
オメガバースものでも衝動で結ばれるのではなく
穏やかに恋を育むのもいいと思いましたが
ドキドキやハラハラがもう少し欲しかったです。
攻めはいい人ですね。受けのことが初めから大好きだし紳士だし、優しいし。でもそれだけなんですよね…キャラ立ちがイマイチというか…。いい人キャラが上滑りしていて中身がないように感じてしまいました。
また受けもいい子ちゃんキャラすぎますね…
衝撃だったのが「親バカさん」って言葉…。これはないよ〜。あざと過ぎだし狙い過ぎ…ここで一気に冷めちゃいました…。
カップルどちらも好きになれませんでした。申し訳ありませんが中立〜趣味じゃない評価です。