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yoi ga sametemo aishitekureru
主人公が本当に鬱陶しいのですが、それが良かったです。
自分がゲイだと認められず(疑いすらしていない)、酒に酔った時だけ男と寝たくなる特殊性癖の持ち主だと思い込んでいる自称ノンケの主人公、諒。それを察した上で主人公を口説くゲイの上司、遊馬。と言った構図でした。
諒は遊馬に対してかなり曖昧で不誠実な態度を取り続け、諒の言動や思考回路にイライラするシーンも多かったのですが、それもこの作品の醍醐味なのかなと思いました。
というか諒の不安定な状態を理解した上で、本人が自分で答えを出すのを待っている(寝てはいるけど)な遊馬が良かったです。
どう読んでも諒の言動からは遊馬への好意しか感じ取れないので、ある程度の余裕はあったのだろうと思いますが、諒に肉体関係の責任を押し付けられても怒らない遊馬にシンプルに凄いなと思いました。
そして遊馬の元彼が自分と似ていると知った時の諒の理不尽なキレ方がリアルで良かったです。
自分が誰かの代替品にされていると思って不快に感じる気持ちは分かるのですが、諒目線だと怒る立場には居ないんですよね。
この時の諒、元彼のSNSを見つけて遡ったりと、これでもかとメンヘラの才能を発揮してくれて私はテンションが上がりました(笑)
そして諒は口論の末に遊馬を突き放してしまい、この時になってはじめて遊馬が諒を恋人と認識していたことが分かります。
まあそうだよね!? と思いました(ちょっと安心した)。
とにかく作中ほぼずっと諒の思考がウジウジグダグダと面倒臭くて、いい加減にしろ!! と思うのですが、色々なものを乗り越えようという意志は伝わってくるので応援出来ました。失敗を恐れて行動出来ないというのも理解出来る葛藤でした。
そして最後の最後に自分から行動したことで、これまでの煮え切らない態度が全て昇華されたと思います。
一歩踏み出す瞬間を見ることが出来て良かったです。
発売と同時に読み放題でいいのでしょうか?
ありがたく読ませて頂きましたが。
エリートリーマンに愛される地味メンのお話。
この地味メン・諒には、酔うと男とセックスしたくなる性癖があり……と、体から始まるラブストーリーです。
何故か諒に執着するエリート・遊馬。
自分はゲイではないから男とは付き合えないと言う諒。
相反する2人が絆し絆され、本音に目を瞑りながら近付いていく様子を丁寧に描いています。
とにかく、諒が意地っ張り!
自分はゲイではないと、頑なに遊馬との関係を認めない。
そのくせ、自ら酒を飲んで遊馬に抱かれます。
この子にイライラさせられっぱなしで、自称ノンケもいい加減にしろよ!と、いう感じ。
ウーロンハイ一杯でベタベタに甘える諒は、お酒のせいにしつつ自分を解放しているんだろうな。
そして、溺愛系スパダリにみえた遊馬が諒をロックオンしたのにも理由があり……と、展開していきます。
2人が本気で喧嘩をする場面があるのですが、ああ言えばこう言うの応酬がリアル!
売り言葉に買い言葉でエスカレートしていく喧嘩を、ドキドキしながら読みました。
でもまぁ、これも諒が悪いと思う。
あっという間にすれ違って、あっという間に月日が流れて、ギスギスの2人……
一体どうなるの?と思いましたが、なんとかハッピーエンドでホッとしました;
相手がスパダリだとしても、意地っ張りが過ぎると拗れますね。
とはいえ、失って初めて気付く相手の大切さ、もう取り戻せないかもしれない不安が伝わってきて切なくなりました。
Hは、求め求められて甘々です♡
諒も飲むと素直なんですよね;
ちょい強引で、エロオヤジな感じの遊馬が良きでした^^