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hatsukoi ouji no amakunai shinkonseikatsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作者様買いです。
絆され攻めと一途受け。
いつもは名倉先生の書かれる「受けのことが好きすぎて様子のおかしくなる攻め(笑)」が大好きなのですが、今作は受けであるフィンレイのキャラがすごく良かった…!
初っ端から、野鳥狩りをしている場面で驚きました。
狩りが好きで得意な受け様って、けっこう珍しい気がします(攻めにはいそうだけど)。
しかも狩りができるだけじゃなくて、解体・組み立てまでできちゃうんです。
ワイルド! (゚∇゚ノノ"
以下、内容を軽く。↓
母親と共に街暮らしをしていた、第12王子のフィンレイ。
彼は10歳の時、行事のために赴いた王宮で年上地方領主フレデリックに一目惚れします。フィンレイの初恋(*´艸`*)
そして18歳になったある日、突然兄である王太子から王宮に呼び出され、結婚を命じられます。結婚相手はなんと一目惚れしたあの人、フレデリック!
驚きながらも弾む心を抑えきれずに嫁いでゆくのですが。
フィンレイが王太子の差し金で間諜として来たと思い込んでいるフレデリックは、フィンレイに対し冷たく接します。
大好きな人に冷たくされる悲しみを抱えながらも、フィンレイは一生懸命に領主と領地のために尽くしていきー
と続くお話。
序盤は、大好きな人に、邪険に思われ悲しむフィンレイの姿が痛ましくて可哀想で( ; ; )
でも、ただ落ち込むだけではないのが、このフィンレイのすごいところ!
健気に一途にフレデリックのことを思い、本を借りて領地のことを勉強しようとしたり、フレデリックが引き取った甥っ子たちと遊んだり、懸命にコミュニケーションを取ろうとするんですね。
なかなか懐いてくれなかった9歳のライアンが、思いがけず銃の手入れに興味を持ってくれ、フィンレイとの関係が変わり始めるところでは思わず「よかったねえ」と声が。
お下がりの衣装も喜んで着て、懸命に領地のことを勉強し、子供たちとも仲良くなろうとコミュニケーションを取る。フレデリックの方が一回り以上も(13歳差!)年上なのに、涙ぐましい努力をするフィンレイの方が精神的に大人に見えたりしました。
そんなフィンレイの姿を目の当たりにして、徐々に認識を変え、フィンレイを信頼し愛するようになっていく攻め様に、ニヤニヤが止まりませんでしたよ〜( ̄∀ ̄)
「嫁いできてくれて、ありがとう」のシーンでの二人の口づけのイラストを見た時は、不覚にも涙が…
そしてそして…!終盤のフレデリックの危機に駆けつけた時のフィンレイの格好良さといったら!!もう映画を見ているようにドキドキしちゃいました。
このシーンがあったからこその「神」評価といっても過言ではないかも。
普通なら危機に陥るのは受けで、それを颯爽と助けにくる攻めーという構図だと思うんですよ。
それがね、馬に乗って猟銃構えて、攻め様の危機を間一髪、救う受け様。
格好良すぎるよ…!
ラブシーンでの恥じらう姿とのギャップにも、もうめっためたに激萌えしました。
かっこ良く活躍する受け様を見たい方、ここに!ここにフィンレイがいますよ〜!( ̄∀ ̄)と叫びたい✨
もちろん、絆され攻めが好きな方にもぜひぜひ読んでいただきたい一作でした◎
問題提起的な事案が少ない代わりに感情描写が豊かで、元々しっかりとした人物像の受けのフィンレイの心の揺れがとても分かりやすく、読み手の心を揺さぶる様に描かれているなと思いました。
勿論攻めのフレデリックの感情の変化も同様です。
フレデリックは民にも慕われている有能な領主だけど、兎に角フィンレイが出来過ぎなほど人間的に素晴らしく、受けにしておくのが勿体ない!
フレデリックに嫁がずあのまま母親の実家で過ごして大人になって、気立てのいいどこぞの娘さんと結婚したとしても幸せな家庭を築いていたんだろうなと思うのに、そんなフィンレイにずっと恋心を抱かれて、嫁いできてからも一生懸命夫のために動いて、笑って泣いてしてくれるとか堪りませんね。
猟銃は最後にああ使う為にあったんだなと納得しましたが、個人的な感想で申し訳ないですが狩った後の動物の描写で苦手な部分がありました。そこだけが唯一マイナスな気分になりましたが、続編も出ているようなので読んでみたい位には楽しかったです。
こちらの作品の続編も読みましたが、やっぱり甘くない〜の方に戻ってしまいます。だって、続編の穏やかでない〜があまりにもフィンレイが可哀想で可哀想で…。
甘くない新婚生活は、フレデリックとフィンレイの結婚から物語が始まります。この結婚生活はタイトル通り甘くない。夫のフレデリックがフィンレイの兄と確執があってフィンレイを冷遇するんです。フィンレイにとってフレデリックは初恋の相手でウキウキしていたのに、それを知ったフィンレイの落ち込みようはこっちまで泣けてきました。
しかしフィンレイは王子とは言え市井育ちで、庶民に近い生活をしてきています。生活も明るくハツラツとしていて前向きで、それでいて健気。ハッキリ言って好感度高い嫁なのです^ ^
そんな性格のフィンレイなので、使用人たちやフレデリックの子どもたち(義理です)と仲良くなって、ついにはフレデリックとも心を通わせていきます。
フィンレイを毛嫌いしていたフレデリックも、フィンレイの人柄を知るうちにどんどん好きになっていくんですよーーー!この過程がニヤニヤ。フレデリックがフィンレイにハマっていく様がとても楽しいです。
フィンレイの兄がフレデリックに嫁がせたのは、フレデリックを陥れるためで、その片棒をフィンレイに担がそうとするんですが、フィンレイは兄と夫との間に挟まれて心身共に衰弱していきます。マジでクソな兄です。王都にいるときはフィンレイと全く関わりも無かったのに!(怒)
でも、フレデリックがフィンレイを兄の陰謀から守ってくれて嬉しいハッピーエンドです♪
フレデリックはフィンレイにメロメロ溺愛です。子どもたちもフィンレイにすごく懐いていて、完全に幸せ家族。この展開を待っていたので嬉しいです^ ^
フィンレイの頑張りを応援したくなる、そんな作品でした。フィンレイは見た目も性格もかわいいんです。最初こそ読むのが辛かったですが、フレデリックがフィンレイに惹かれていくにつれて、読むのが楽しくなっていきました。もっとラブラブとイチャイチャを見たかったです。物足りなかった!
元気なれる作品です。めっちゃおススメです^ ^
BLにここまで感情移入して泣くことがあるか…? っていうくらい泣きました。
もちろん悲しいお話ではないのでご安心を。とっても甘々で、温かいお話です。
受けのフィンレイがとにかく健気で逞しい。
中扉のカラーイラストがドレスを着た受けっぽかったため、このご時世にBL作品で受けがドレスを着るのか〜とも思いました。
しかし、ここで引き返すなかれ。これはフレデリックの亡き母が残したドレスを、時間と予算が無いために仕立て直した急拵えのものなんです。それを不満ひとつ漏らさず、幸せそうに着るフィンレイ。
そういう経緯があるイラストで、彼の良いところが一枚に詰められた素晴らしい挿絵です。
私がぼろぼろ泣けたのは、フィンレイがとある事情で愛する人と家族の間で板挟みになってしまったところです。悩み苦しむ姿はとてもリアルで、痩せて指輪が緩くなってしまうシーンには胸が痛みました。
それでも立ち向かうフィンレイの強さ、そして彼の苦悩ごと包み込んでくれたフレデリックの優しさを感じて、たまらなくなりました。溢れたのは辛い涙ではなく、温かい涙です。
繰り返しますが、基本は甘々なので安心して読んでもらって大丈夫です。
何度も改稿を重ねたというのも納得の名作です。
“廊下を歩いて行く後ろ姿をなんとなく眺めていたら、フィンレイはしだいに踊るような足取りになり、階段にさしかかると手すりにひょいと跨がった。スーッと滑って姿が見えなくなる。”
名倉さんのお話は甘く読みやすく、大好きになり最近何作か読んでいるのですが、このお話もご多分に漏れず。健気受けの切なさだったりツン攻めが徐々に絆されていく様子が凄く丁寧で、絵の浮かぶ美しいシーンも多く萌えました。
でも私がBLで受け付けられないのが、男なのに結婚して片方を「妻」「奥方」「嫁」と言うことです。現代ベースでふざけて言うのはまだしも、同性婚が一応認められている世界観ではもっと違う名称設定があってほしいと思うのは、それこそ固定観念なのでしょうか。このお話では領主とそれを支える役という立ち位置もありますが、同性同士だからこそ出来ることや補えることがあるのだからフェンレイが妻妻言ったり(フレデリックがだーい好きなのは分かりますが)、式でのドレスやマグロだったりが辟易しました。普段は女の子っぽい受けも大丈夫なのですが、今回「王/様と私」みたいで、個人的に男らしさがもっと欲しかったです。
ただこの名称問題と嫁嫁しいフェンレイが苦手なだけで、二人が心を寄せて行く描写は今まで読んだ名倉さんの作品の中で一番素晴らしかったです。スパイだと疑いフェンレイに冷たい処置を取るフレデリックが、徐々に彼を見直して好ましく感じていくのが、些細な言葉選びや「驚かせよう」という行動から見えてくる書き方がすごく好きでした。そしてフェンレイの気持ちを理解し労り包み込もうとするのに癒されるし、フェンレイの辛さが解放されてホッとします。
大好きな人と結婚出来てワクワクしていたフェンレイが、実は疎まれていると知って悲しくなるのは辛く切ないのですが、元々の快活さで子供や従者と楽しげに接し、土地と役目の為に書物を取る様は、心強く健気で絆されない人はいません。
挿絵はフェンレイが現代の平凡男子みたいで残念でした。
なんだこれなんだこれなんだこれええぇぇ!!!
どこのページ開いてもキュンキュンが止まらないし、萌の供給が過多!!少女漫画でもこんなキュンキュンさせられる話、なかなか無いと思う。
溺愛攻・フレデリックと健気受・フィンレイの恋の行方を応援しまくりたい一冊!
以下、ネタバレ含。
最初はフレデリックと仲の悪い第一王子からの差金で、フィンレイ(第十二王子)が嫁いできたと疑ってかかるフレデリック。
でも、フィンレイのほうは10歳の時から、国の行事で見かけたフレデリックに憧れを抱いている。だから、嫁ぐことができて嬉しいの極み!
でも、フレデリックはフィンレイが間者だと疑っているし、この二人いったいどうなっちゃうのかってページを捲る手が止まりませんでした!
半分くらいのところで、誤解が解けて、ラブラブになっていくのがほんともうキュンキュンする!
誤解が解けてからは、フレデリックにめちゃくちゃ溺愛属性がつきます。必見です。
お互いを大事に慈しみあって、敬愛していく関係にお顔がニッコリしちゃって、最後まで一気に読み進めました。
内容は他の方が書かれているので感想を。
主人公の王子がめっちゃいい!
前向きな健気いいですね~。しかも聡くて自分の立場を理解し頑張る可愛い子。
そりゃ最初はつれない攻め様も絆されるよなと。わりとすぐに溺愛になるのもよし。わかるよ、ニコニコ笑顔可愛いもんね。
攻め様がはじめ冷たい態度なのは理由があるのですが、認識を改めきちんと主人公に謝罪するんですね。それがまた良かった。そのときのやり取りがキュンとしました。
お子さまとの関わりもあざとすぎず良かったです。健気な年下受けに年上攻めが陥落してメロメロになるお話が好きな方は是非。
名倉先生の作品は温かくて好きで、この作品も何度も読み返してる。拒否からの溺愛って話の流れにキュンキュンする。フレデリックに相手にされなくても自分らしく頑張るフィンレイが可愛いし、いざって時には猟銃を持ってフレデリックを守るのがかっこよすぎる。フレデリックを守るために身を引こうとする所も健気過ぎる。そりゃフレデリックも好きになるよ!
フィンレイはフレデリックが初恋で何もかも初体験。その初々しさも萌える。読んでて幸せになる作品
( 〃˘╰╯˘p♡q
いやーホロリとしちまいました。
フィンレイが望まれて嫁いできた訳ではない事を知っても健気に前向きに頑張る姿になんとも苦しくなってしまいまして。
周りの人達がフィンレイを認める様になってきて、少しずつフレデリックも歩み寄り二人の距離が近くなっていきます。
そしてフレデリックが自分の間違いに気づいた辺りからもうウルウルしてきて、そこからの2人の会話でフィンレイが悲しみを吐露したところでホロリと落ちました。
にしてもあの刺客はなんでそこまで王太子に入れ込んでるの?謎だった。
『天然』ではなくて『無邪気』。
最強だと思うのですね。
このお話のフィンレイがまさしくそれで、本当に良い子なんですよ。
おまけに、普通に賢いのです。王族と言っても母は平民で第12王子の所為か人権意識も健全ですしね。
もう、何をやってもフィンレイは可愛い。
密かに憧れていたフレデリックの所に思いもよらぬお輿入れすることになったのを聞いて唖然としているのが可愛い。
望まれて呼ばれたわけではないことを知り、がっかりしつつも出来ることを探して努力するのも可愛い。
周りの人たちの心をあっという間に掴んじゃうのも良く解るの。
だって何一つ邪気がないのですよ!
お話の後半はうって変わって、フレデリックと王太子(フィンレイの長兄)の対立をめぐる陰謀が書かれます。
前半に主人公の魅力が最大限ふりまかれていますから、このパートの印象が『少年少女世界の文学』チックに感じちゃったんですよね。これがまた良い!いや、BLなんだけど。確かにちゃんと恋愛しているんだけれど。でも、牧歌的なんですよ。
名倉さんのお話ですから『溺愛暴走故の抱き潰し』的なお楽しみも用意していただいておりましたが、それを読んだ後もちっともアダルト気分にならなかったんですよね、良い意味で。
これって『神々しいまでの無邪気』がもたらした読後感だと思うのです。