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sayonara wo iuki wa nai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ヘタレ攻めな探偵と、誘い受けなヤクザの組み合わせ。
英田サキさんには人気シリーズがたくさんありますが、私はこの『さよならを言う気はない』『愛してると言う気はない』のシリーズと、『夜』シリーズ三部作が好きです。
ヘタレ攻めと誘い受けのコンビが大好物なんですよ。タマランです。しかもオヤジ。タマランの二乗です。
泣いて笑って切なくなって、ツボというツボを押されまくって、改めて英田サキさんのファンになりました。
「こら待て、おっさん。さんざん待たせておいて、今から風呂だと?」
「きれいにするのは部屋だけでいい。俺は健気にパンツまで脱いで、お前のベッドでスタンバってたんだぞ」
↑この手のセリフに萌えを感じる方、今すぐ本屋にGOです!
受けのビーチクをダブルクリックしてしまい、慌てるヘタレ攻めに萌えましょう。
探偵とヤクザの深い縁を描いた物語。一気読みです。とにかく、メイン二人のキャラとその関係性が魅力的なんですよ。コミックもそうですが、特に小説の場合はより時間が掛かる分、読む上で人物造形と彼らの振る舞い方にスゴク興味を持ってしまいます。人物がどういうふうに行動するかには必ず心理描写が伴いますから、そこが自分にとって面白ければ大方神評価かも(汗)。
探偵を生業としている陣内は元刑事。彼が周藤組幹部の天海と出会ったのは、まだ刑事見習いで天海が十七歳の時。それから四年後に一度目の再会、二度目はさらに五年後の現在に至り、警察を辞めて探偵となった陣内の下に、天海はなんやかや仕事を持って来るのだけれど…。
二人が一体どういう関係なのか知りたくなって、グイグイ引き込まれます。お互いが相手のことをどう思っているのかも…。個人的にはですね、天海が名うての彫師に請われて墨を入れているんですけど、それが後々あんなシーンやこんなシーンで物語の進行上大事なスパイスになったりしていて、ぬふふと楽しませてもらいました。ヤクザものと北畠あけ乃先生のイラストの組み合わせも初めてだったので新鮮で。
本作は一応、ハッピーに締め括られているのですが、ハマったら続編も読まなきゃ!ってなります。二人の関係がさらに掘り下げられていてこれまた良いんですよ。シリアスな部分もありますがエンタメとしてもサラッと読めますし、さすが英田先生ですね。
面白かった!
お話も楽しく読みましたが、
この主役の2人がすごく好き。
天海の平気で人を殴ったりの見た目も中身もヤクザでありながら、陣内にはちょっと弱い所を見せるというギャップ。
陣内の元はマル暴の刑事だけど今では金はないくたびれたおっさん…なんだけど、やっぱり中身は優しくて芯は強い大人の男っというギャップ。
最高ですね。
で、2人のやり取りなんですが、それがまた読んでて楽しい。
途中会わない期間があったものの12年の付き合いで、
まだ陣内が少年係の見習いの頃に検挙した中にいたのが17歳の天海。
家庭環境に恵まれず、周りに心を閉ざした少年が少しずつ心を開いていったのが陣内。
天海はその頃忌まわしいとしか言いようのない事件を起こすのですが、その時に最初に頼ったのも陣内。
ヤクザの道に入りかけた時に止める説得をしたのも陣内。
なので、ヤクザになった今、平気でボカスカ陣内を殴る蹴るする天海ですが、
陣内と天海の元々あった根底の関係は崩れてない。
陣内は常に天海の事が気に掛かるし、天海も陣内からは離れない。
そんな2人のやり取りが読んでて楽しい。
陣内は生傷絶えないと思いますが…でもそれでもなんだかんだ天海を受け入れてるのが陣内の懐の深さなんだよな。
今回のお話はそんな2人が恋人になるまでが書かれてます。
天海はずっと陣内の事が好きでいたけれど、
彼が生きぬく為に選んだ道は極道で、
逆に陣内はずっと天海の事を守りたい少年であったから、
自分の中で答えが見つけられない相手でもあった訳で、
恋人になるような環境ではなかった。
けれど12年の歳月を経て、やっと答えを得た陣内の覚悟の強さを感じるし、
やっと素直になれる場所を得た天海にこっちも嬉しくなるし、
(素を見せるのはほんの僅かの時間だけみたいですが)
読んでて楽しくなりました。
ちょっとコメディタッチも入ってるので、
楽しく読めます。
読み応えがあるものを…には合わないかもしれないけど、結構おすすめだと思います。
やっぱ英田サキさんのヤクザものは好きだな〜と思う一冊でした。
『エス』と同時期に書かれていたようですが、こちらはコメディ風味で、同じような裏社会を描いていても、また違う
趣きでした。
細々と探偵稼業を営んでいる元マル暴刑事の陣内☓俺様なに様ヤクザの天海
この二人の掛け合い漫才のようなやりとり、なかなか面白かったです。
それにしでも、これほど啖呵切ってカッコ良いヤクザはちょっといないかも。
多分見た目の美しさとのギャップがそう思わせるんだろうなあ。恫喝したあとにスッと通常の温度に戻すとこもいいですね~。
暴れ虎などと恐れられてるけど、どっちかというと美しい山猫です。でもガラ悪くて口悪くて下品でドSで態度もでかい。
陣内のことを殴ったり、面と向かってボロクソに言うくせに、二人だけの時間では、ええ~;と思うほどのデレ!
天海にとって陣内は、ウブで可愛かった頃の自分を知っている相手だからこそ、照れ隠しもあっての雑な扱いなのかとも思いましたが、違うなやっぱ。根っからのドSですな。
しがないオジサンの陣内と、切れ者のようにするどいが奥底に切ない執着を隠している美形の天海。
みえみえの無理からの焦れったい恋は普段苦手とするところです。これも、突き詰めてしまえば再会もの、素直になれない行き違い、ほだされ愛、と言えるのですが、さすが英田さんと言わねばなりますまい。天海の痛いまでに切ない想い、そして、その刀のような鋭さに、いつの間にかじわじわと懐に入り込まれてしまう、優しいけど頼りがいのある年上の男、陣内。その2人が愛を育てる過程が、過去をふまえながら、それぞれの人生の中で無理なく描かれていて、激しく萌えました。
特にラスト、2人が愛し合うシーン。切なく、そして美しくエロかった。記憶に残らない作品も多い中、これはストーリーとともにクライマックスの科白など忘れられない作品になりました。
続編が出ているようなので逝ってきます。
この小説を読むきっかけになったのがCDが気になって原作を先に読もうと思ったんですけど予想をはるかに超えてました…!!
まず、くたびれたおじさん×美人なヤクザのところがすごくツボです。攻めの陣内も芯が強くて優しく、受けの天海は切れ者でなかなかのやり手なところがありながらも攻めの事が大好きっていう本当にツボでしたあとたまに見せる素も好きです…ずっと昔馴染みで腐れ縁てところもすごくいいです。
個人的に最高…って思ったところが天海がヤクザのトップの愛人になってしまうけど最初に抱いてもらった(受けの一方的ですけど…)というところがすごく良かったですね。愛人になりながらもずっと受けのことを考えて乗り越えた。それが本当に好きです。最後の天海が今までの自分が抱えてきた思いを陣内に話して泣き出してしまうシーンが綺麗すぎて…sexのシーンの陣内のもうとっくに溺れているさ、…も泣いてしまいました…
CDも聴きます!続編も絶対読みます!楽
天海が少年の頃から知っている陣内。
天海に殺人という罪を犯させてしまった罪悪感を持ち続け、恋愛の好きという気持ちも蓋をしながら、寄り添ってしまう陣内。
会長の情人になる前に純情を陣内に捧げたい気持ちを抑えられず実行に移す天海。
読んでるこちらがヤキモキしながら読む事になります。
陣内はなんとなしに父性本能で最初は見てたんじゃないのかな。それが愛に変わり、認めるまでが焦ったいー
天海はヤクザなのに陣内とベッドにいる時は甘々なネコちゃんに。可愛い。
この二人のやりとり、第三者視点でずっと見てたい〜。
夫婦漫才風なんですよね。
この後の愛してると言うつもりはないも読みましたが、さらに次も読みたいと思えるお話でした。
CDがコレまためちゃくちゃ良いので、原作を読まれたなら是非聴いていただきたいです。
元刑事で探偵をしている陣内と天海組組長の天海。
今回は893受でした。
性格はドSなのに受というギャップが面白かったです。
口悪い、手や足がすぐ出る、お金にケチという一見最悪な天海だけど、陣内のことが大好きなのが分かります。
陣内も初めはただの腐れ縁と言っているけど、気付けばどっぶりはまっています。
天海のドSもすごいけど、陣内のドMっぷりの方が上をいっているんじゃないかと思います。
そんな二人の掛け合いは時にコントのようで笑わせてくれます。
今回はそんなに緊迫感があるお話ではなかったけど、大人な恋愛?!でよかったと思います。
続編も購入してあるので、さっそく読みます!
面白かった!
すごく好きです。
あらすじに〝心温まる〟とあったのに、読み出すとなんて暴力的な受け!と、驚いた‼︎
優しくてお人好しな陣内を暴力で脅す天海……
この関係のどこに〝心温まる〟要素が?と、本気で思いながら読み進めました。
だけど、深掘りされていく天海の背景、恋心が浮き彫りになるにつれ、天海を見る目が変わりました。
傷付き傷付け、自分の力だけでのし上がってきた天海の唯一の良心……それが、陣内。
恋焦がれてどうしようもないほど好きで。
だから諦めて、でも諦めきれなくて。
天海の恋心が苦しくて、息が詰まるほど切なかった。
時々コミカルなところや、可愛くなるところも憎めなかった。
そんな天海の気持ちに気付かないようにしている陣内。
なのに、心の底でフツフツと湧き上がる天海に対する嫉妬心と独占欲……これ、萌えた♡
両想いHも本気で萌えたよ。
天海が淫乱♡
受けなのに、めっちゃ煽って責めてくる〜
いい年した陣内は、今後体キツイかもね;
ラブストーリーとしては最高!
ヤクザものとしても、まあ面白かった。
しかし、組長の息子・睦の存在は必要だったのかな?
この子を通して仲を深めていくのかと思ったら、ほぼ従姉妹に預けっぱなしって。
存在意義をあまり感じなかったです。
英田先生の文章って、なんだか身を委ねてしまえる安定感と心地よさと
テンポのよさとかっこよさと…、面白くてついつい読んでしまうのでした。
やはりヤクザ受けっていいな…と改めて思ってしまいました。ヤクザの幹部と元マル暴の探偵って、なんとなく往年の名作「聖なる○夜」を彷彿とさせるものがあったのですが、どこで読んでも唆られるカップリングなんですよ。そして、なんでこのイケイケヤクザが、この冴えない探偵に執着するのか、っていうところが本作最大のミステリーみたいなもので、それが徐々に二人の過去とともに明かされていくのが面白かったです。
んでもって、英田先生の描く男性はヤクザだろうが探偵だろうが、一つ筋の通ったところと、ベタベタさせない優しさがあって、受けも攻めもめちゃくちゃ男前なのがいいんですよね。それが、恋人同士だけになったときにだけ、寂しさや甘さや欲望を露わにするところのギャップがたまらんのです。
あとね、最後がかっこいくて余韻が残るんですよ。”ーその時がくるまで、お前のベッドで眠らせてくれ”ってしびれる。わかりやすい愛の言葉は交わさないけれど、罵る言葉からも愛しか感じない男同士の関わり方が描かれていました。
というわけで、この勢いで”続編”へGO!しました。そして、続編のほうが好きでした。