傲慢で一途な御曹司とけなげに彼を愛する純白けもみみのもふラブ♡

もふもふ遊郭の初夜花嫁

mofumofu yuukaku no shoya hanayome

もふもふ遊郭の初夜花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
28
評価数
9
平均
3.2 / 5
神率
0%
著者
真崎ひかる 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784041095485

あらすじ

まっしろな耳としっぽの銀花は、遊郭の御曹司・貴仁に拾われてから、彼だけを想っている。貴仁の留学の日キスと一緒に「待ってる」と約束するが、再会した貴仁はなぜか冷淡で!? 更に楼主に遊郭でのお勤めを迫られて!

表題作もふもふ遊郭の初夜花嫁

真行寺貴仁,銀花を拾った真行寺家の御曹司で純人
銀花,貴仁に名前をもらった和犬種のミックス

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

受様がワンコです♡

今回は純人で名家の御曹司と捨て子の和犬ミックスのお話です。

攻様に拾われた受様が大切に思い続けた攻様への恋を実らすまで。

この世界には純人と純獣、ミックスと呼ばれる人と獣の混合種が存在しま
す。純人と混合種には学習能力に差もなく、運動能力に関しては獣の特徴
を有する混合種のほうが優秀でさえあります。

しかし獣の特徴の現れた外見から「人ではない」として不当な扱いを受け、
階級制度が廃止された現代でも、富裕層に愛玩動物のように飼われる等、
冷遇される者も多くいました。

受様は白毛の和犬ミックスですが、冬の寒い日に母親に「不要物」として
置き去りにされます。名もなく、持たされた手紙も読めない受様は姿の
見えなくなった母を探してさ迷います。知らない人の視線から逃れるため、
路地に蹲っていたところを綺麗で優しい少年に声を掛けられます。この
少年が今回の攻様です♪

攻様は旧態依然とした富裕層である名門一族の後継者として生を受けます
が、傲然と自分達は上位者だと他人を見下す父に違和感を覚えても逆らえ
ず、理想の後継者として振舞っていました。

その日、攻様は細かな雪が舞い散る風景を車窓から眺めていて蹲る白い影
を目に留めます。車を止めさせて向かった先で見つけたのは白毛の受様だ
ったのです。

凍える受様に手を差し出した攻様はまっすぐに見る受様を胸を痛め、名前
を付けて傍に置く事にします。受様の冷たい手をギュッと握った瞬間、
攻様は「この子は僕のものだ」と心に決めるのです。

行き場のない受様は攻様の父に引き取られ、攻様の弟な存在として扱われ
ますが、攻様にとって受様はいつだって大切なただ1人の存在でした。15
才になっても何の力もない攻様は父とある約束をして、英国の寄宿制の高
等学校に行く事となります。

これからの時代の商売は外国との関係が重要になると言う父の言葉に攻様
も将来を見据え、人脈を築く事の重要性も判っていても、受様と7年も離れ
るのは辛い事でした。

攻様は抱き締めた受様にそっと唇を重ね、来週には英国に旅立つと告げる
と受様の目には見る間に涙が浮かびます。そんな受様に沢山手紙を書く、
「帰ってくるまで可愛い耳にも尻尾にも誰にも触らせないで」と言う事だ
けが攻様にできる精一杯でした。

それから8年、3年前に中学を出た受様は攻様の父を主人とする『桜楼閣』
で下働きをしていました。主人は受様に食い扶持分を稼げと言い、攻様を
待ち続けているらしい受様に辛く当たります。

しかも「妓楼規約」を盾に18才の誕生日が近づく受様のお披露を決行しよ
うとします。妖艶な猫種や可愛らしい兎種の芸子達に比較して、和犬種は
珍しくも地味すぎて受けが悪く、主人も旦那がつくとは思っていないよう
ですが、花見の席で受様の旦那を募ると言うのです。

攻様へは何度も手紙を書きますが返事はなく、主人は攻様は大学卒業まで
戻らない、立場を弁えろ、足かせになるなと言いますが、受様は約束を忘
れられません。

そんな時、受様は親しくしている芸子が、主人の息子が帰国するらしいと
言う噂話を聞きつけてきます。

攻様の突然の帰国の意味するものとは!?
攻様は主人の言うように受様との約束をもう覚えていないのか!?

日本独特な花街文化が解体され、外国との交流を始めた時代ぽいので、
明治や大正時代のなんちゃって日本を舞台にしたふもふファンタジーで、
母に捨てられた受様に初めて手を差し伸べてくれた受様と受様との出会い
で旧態依然とした事業を改革しようと望む攻様の初恋物語になります♪

御曹司な攻様と捨て子の受様という身分差&初恋ものとしては王道で鉄板
な展開で進みますので、攻様父の邪魔も受様のぐるぐるも攻様のグズグズ
も、先の展開も結末も予想通りではあります。

安定の両思いなのでハピエンはお約束だし、遊郭で初夜権を掛けたお披露
目っていうのも萌えワードですよね♡

その予想通りな中で攻様の知らないうちに受様が芸子見習いをしていたり、
攻様が友人に受様の悪口を言うのを受様が聞いちゃったり、受様に旦那が
攻様がついて攻様がイライラしたりするのを、安心してハラハラ、萌え萌
えさせて頂き、楽しく読ませて頂きました (^-^)

明神先生のイラストも超キュートです。特にちっこい受様が良かったです。

1

和犬のもふもふが可愛い

もふもふが白い和犬というところに惹かれました。
表紙の印象からしてスパダリ攻めかと思ったら、なんとヘタレ坊ちゃんでした^^;
攻めがね、ほんと受け身で意地っ張りで腹が立った。
何が男の矜恃だ!そんなのクソくらえですよ!!


ある日、獣と人の混合種であるミックスの子どもを拾った遊郭の御曹司・貴仁は、その子に〝銀花〟と名付け可愛がります。
貴仁が勉強のために留学してからは、銀花は遊郭の下働きをしながら貴仁を待つ日々を送ります。
送った手紙の返事が一度も来ないまま8年が過ぎた頃、ついに帰国した貴仁と再会しーー…!

別れ際に貴仁からキスされ、「誰にも触らせないこと」を約束する銀花。
しかし貴仁が不在のうちに、貴仁の父から遊郭デビューさせられそうになります。
銀花は、好きで客を取ろうとしているわけじゃないんですよ。
なのに、帰国した貴仁は勝手に銀花は変わってしまったのだと思い込み、キツく当たります。
陰で銀花のことを悪く言っているところに居合わせてしまった銀花は傷付き、それはもう可哀想で切ない。

銀花を奪って逃げる勇気もない貴仁の背中を押すのが、友人・ルーク。
ルークありきのストーリーなんですよね。
銀花を助けるのも貴仁の背中を押すのも、父に印籠を出すのも全部ルーク。
貴仁がちょっと情けないよ。
私は、貴仁よりルーク推しだよ!!

銀花は世間一般では人気のない和犬ミックス(紀州犬かな?)ですが、私は和犬大好きなので無条件に応援したくなりました。
それに健気で可愛げもありますし、遊郭の仲間たちも泣けるほど良い子たちで、ここが一番グッときました!

ストーリーとしては、ありきたりです。
ラストも捻りは感じず、ちょっと物足りなかったかな。
サラッと読めて悲壮感がないところは良かったと思います。

4

攻めが好きになれるかで印象の変わる作品

とても楽しみにしていた作品でしたが、どうしても攻めの貴仁が好きになれませんでした。

貴仁と銀花のすれ違いの切なさを書きたかったのだと思いますが、父親の楼主に踊らされ過ぎてて銀花への態度が余りにも酷すぎました。銀花を疑う前に何故あんなに怪しい父親を疑わないのかと疑問に思いました。

また楼主の言いつけを守って遠慮して貴仁に何も言えない銀花にもイライラしてしまいました。

貴仁の学友として現れたルークに全部美味しいところを持っていかれてしまった感がありました。

銀花を島から連れ出してお屋敷に行ってからも父親に銀花との仲を黙らせる為の印籠が、ルークが持って来た父親の会社への資金援助の話だったのもルークの株を上げてしまったと思いました。例え貴仁の策略だとしてもです。

あれだけ足固めしてて銀花を待たせたのだから、貴仁が父親を追い出して経営権を奪うくらいの冷徹さを見せて欲しかったです。

全てにおいて甘ちゃんでヘタレな攻めで残念でした。

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