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きみと結婚するためだけに生きている すべてに恵まれた帝王の溺愛ラブストーリー&シークレットベビー
caste omrga teiou no koi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
日本人は、黄色い猿なのか・・・厳しい設定。
二時間ほどで読了する、読みやすい純愛恋愛小説。
神評価が多いのと、二人の間に幼児が眠る表紙絵が魅力的なので、読みました。〈何故 尚央だけ着衣無しの図なんだろう?)
この結末はハッピーエンドしかない!・・と筋読みできる、BLのハーレクイン小説。こういうのを王道、というのでしょうか。
ストレス無しの長さで読めるようにする為なのか?・・イーサンが怒ったり、大人しくなったり、イーサンの筋が通ってない言動で場面の切り替えをしているところが、後半何か所があります。
自由度が高いオメガバース、都合よくΩになったりαになったり楽しい。
バイオリンコンテスト1位、学業学園主席のαの尚央。イーサンの傍に居たくて頑張る尚央が、何故かΩになって、適切な医療措置が施されなかったので、ずっとΩになっちゃった。だから、イーサンの子供も生めたし、結婚も出来た・・二人の間に生まれた坊やが賢くてかわいい。容姿はイーサン、性格は尚央に似ているみたい
表紙のイラストと、挿絵のイラストの顔が違う(美の劣化を感じる雑)点が気になりましたが、そんなもんだ、と思えば気になりません。
萌え2と神の中間、です。
---作中に出た楽曲:一部作者名だけで曲名無し。
▼「ラフマニノフの典礼曲」
ラフマニノフ:徹夜祷/聖ヨハネス・クリソストムスの典礼
RACHMANINOV, S.: All-night Vigil / Liturgy of St. John Chrysostom (Chakov)
▼国際音楽コンクール課題曲
クライスラー
サラサーテ、カルメン幻想曲
チャイコフスキー
▼結婚式
(作中の記載)ショスタコヴィチ セカンドワルツ
⇒ D. ショスタコーヴィチ(1906-1975)「舞台オーケストラ(管弦楽)のための組曲」(「ジャズ組曲」第2番)のワルツ第2番(セカンド・ワルツ)
一般的には「ジャズ組曲第2番」
▼卒業式
アディオス・ノニーノ - ピアソラ(バンドネオン)Adiós Nonino - Astor Piazzolla(Bandoneón)
ピアソラ/タンゴの革命児・ヴァイオリン・チェロ・コントラバス・ピアノによる四重奏団が有名
▼教会
バッハ パルティータ
パガニーニ カプリチオーソ
サンサーンス 白鳥
私は華藤先生のオメガバが大好きで毎回楽しみにして購入しています。
今回もパブリックスクールが舞台という事で、とても楽しみにしていました。
双方の部屋から入れる練習室、イーサンの尚央に対する溺愛ぶりや有無を言わせぬ俺様ぶりにワクワクしながら読みました。
アルファでも急にオメガ化するとか、もう少し説明や設定が欲しかったのは確かでした。他にはモリスだけが具体例だったのでちょっと弱すぎました。
そしてイーサンが行方不明になって、再会して2人が再び結ばれるまでが駆け足であっけない印象でした。
それでも尚央が大好き過ぎてちょっと思考が危ない攻めも新鮮で良かったので、萌2にしました。あれだけ受けを好きだって隠さない攻めも珍しいと思いました。好きです。
前半は丁寧で話のスピード感もちょうどよく面白かったのですが、それに比べて後半の駆け足感がすごくて、バランスが悪く感じました。前半の感じで後半も続いててくれれば「神」だったかも…あと50〜100ページぐらい後半加筆してほしいです。ほんとにもったいない。
設定といい、2人が恋に落ちる前半部分といい、雰囲気があって素敵なので、あっさり終わられるとその世界観もぶち壊しな感じがします。
ここから少しネタバレあり
_____
イーサンの心情が理解しづらかったです。尚央が裏切った、からの、そんなわけない!と思う流れの説明がなさすぎて、納得できなかった。
あと、オメガ化に関してもちゃんとした説明が欲しかったな…
こちら、英国を舞台とした、甘く切ないオメガバース+シークレットベビーものになります。
個人的に華藤先生のオメガバースものは大好きなんですよ。
胸が捩れそうなほど切なかったりするんですけど、とてもドラマチックで、熱い感動と萌えを与えて貰える。
その、ストーリー性の高さも魅力です。
ただ今回、攻めの行動がどうにも許せなくて、素直に感動する事が出来なかったんですよね。
完全に、好みの問題なんですけど。
あと、丁寧に書かれた前半に比べて、後半が急ぎ足に感じちゃって。
展開の速さについていけなかったと言うか、攻めが手のひらを返したようにしか見えなかったと言うか。
これ、二段組みにするとか、2冊に分けるとかした方が良かったんじゃないのかなぁ。
ただ、すごくドラマチックで情熱的なお話なので、感動される方も多いと思います。
内容です。
アルファの英国貴族である父と、日本人ベータの母親の間に生まれた尚央。
アルファである彼は、名門貴族のアルファしか入学出来ないパブリックスクールに編入したんですね。
カースト最上位、帝王と呼ばれる従兄・イーサンを追って。
そこには、二人の幼い頃からの約束があってー・・・と言うものです。
こちら、ストーリーとしてはとてもドラマチックなんですよ。
主人公である尚央ですが、本来生まれるはずが無い、アルファとベータの間の子供になります。
そのせいで親からは愛情を与えられずに育ち、どこか感情が麻痺した少年に育った。
で、そんな彼と幼い頃に屋敷で出会い、現状に甘んじず這い上がる道を示唆したイーサン。
尚央ですが、初めて自分を真っ直ぐ見つめ、一人の人間として対等に扱ってくれたイーサンの存在により、麻痺していた感情を甦らせたんですよね。
そして、彼と同じパブリックスクールに入学する事、上に這い上がる事を目標に、人生を歩み始めた。
前半で二人の出会いから、幼い頃の特別な時間、そして血のにじむような努力の果て、パブリックスクールへと入学した尚央と言うのが語られます。
こう、尚央と言うのは、すごく一途で健気であると同時に、とても激しい気性の持ち主なんですよね。
また、イーサンもですが、熱く真っ直ぐな男で。
それこそ、互いに熱く激しく求め合う二人の情熱的な恋が描かれ、ドラマチックでうっとりしちゃうんですよ。
とても丁寧に綴られた、この前半部分は最高だと思います。
が、ここから急転直下。
尚央ですが、なんとアルファからオメガへと変わってしまうんですね。
えーと、思春期特有で、アルファに強く惹かれると起こり得る現象・・・と言う設定があって。
ヒートを起こした尚央と激しく愛し合うイーサン。
将来を誓いあいます。
しかし、彼はその直後、海外で事故に遭って行方不明に。
そして、お腹にイーサンの子を宿したと気づく尚央。
お腹の子供を守る為、従兄と契約上だけの結婚をして・・・と続きます。
いや、う~ん・・・。
ここから、尚央が怒涛の不憫さなんですよね。
契約結婚の相手からは使用人として扱われ、目を悪くするも、子供を守る為に隠し通すしか無い。
その為、失明の恐怖と戦いつつ、必死で毎日を生きる。
辛い。
読んでてめちゃくちゃ辛い。
これな!
これまでのイーサンですが、愛情を疑いようが無かったんですよ。
その為、安心して甘く切ない二人の恋に酔えた。
それが、この後登場すると、すっかり変わっちゃってまして。
えーと、命を狙われて大事故に遭いつつも、何とか助かったイーサン。
しかし、尚央が結婚した事を知り、裏切られたと強い憎しみを抱くんですね。
で、事故当時助けてくれた女性と結婚し、再び英国へと戻ってくる。
これが、残り1/3程度でギュギュッと詰め込まれる。
いや、深く愛するが故に、憎しみが暴走しちゃうのは分かる。
分かるけど、目も見えない、それでも必死に子供を育てる尚央に、辛く当たるのに死ぬほど腹が立つ。
またこちら、しつこいけど、残り1/3程度でギュギュッと詰め込まれてます。
このスレ違いから、あっという間に誤解が解けて二人は結ばれる。
いや、真実に気づいて尚央を抱き締めるイーサンと、普段ならめちゃくちゃ感動する場面なんですよ。
なんだけど、展開が早すぎて、どうにも唐突感が否めない。
そもそも、イーサンって、すごく頭がキレる有能な男のハズじゃん。
何故、尚央が裏切るなんて思うのか。
これまでの彼を思えば、自ずと答えなんて出るはずじゃないか!
実際、終盤ではアッサリその答えにたどり着いてるじゃないのよ!
と、イラついてイラついて仕方ないんですよね。
もうちょっとページ数があって、この時のスレ違い、イーサンの心情が丁寧に綴られれば、素直に納得が行くと思うんですよ。
でも、どうにも、イーサンの態度が手のひら返しにしか見えなくて、彼がしょうもない器の小さい男に思えてしまう。
いや、完全に好みの問題なんですけど、受けを傷つける攻めって、許せないのです。
ついでに、オメガ化した尚央。
オメガであれば共に居られると言う事は分かるんですけど、イーサンが「俺限定のオメガ」とか言うのにも違和感を覚えるよ!と。
性別って、そういうものじゃない気がする。
まぁそんな感じで、どうにも後半の攻めにイラついて萌えきれませんでした。
ただ、とてもドラマチックで感動的なお話なのは確かなので、愛ゆえに憎しみが暴走しちゃう攻めがお好きな姐さんなら、萌えまくると思います。