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jinrou kareshi to ai no mitsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
2020年刊。
『束縛彼氏と愛の罠』の関連作となる。
この一冊だけでも充分楽しめるが、前作も読めばちょっとした繋がりが分かってニヤリとできるよー。
郷の実家・犬飼家は人狼一族・狛江家の分家筋となるが、もうひとつ、郷の兄・匠は実は前作での攻めキャラ・駿の姉と結婚したマネージャだという繋がりもある。
今回は嗅覚が鋭すぎるせいで体調を崩しやすい弟を心配しているお兄さんとしての役割で登場している。
個人的には前作よりこちらのほうに好感触を得たかな。
北欧出身の人狼・ルーカスは世界有数の家具メーカー・モーアンのオーナーという肩書きよりも人懐っこい職人さんとして親しみが持てるし、郷も体質の問題はあるものの、さほど弱々しくなく好青年らしさが漂っている。
相手に告白させるばかりではなく、自らも告白する郷自身の気概が一番良かった。
郷のほうは変身できないとはいえ同じ人狼同士、でも種族違いという二人なので”番”にこだわる気持ちにも理解しやすい。
ひょんな事から番を結んでしまった経緯もあってか、今作でも発情絡みのエッチシーンに目がいってしまう(^_^;)
何だかんだと結局ラブラブじゃん(笑)
でも一番共感するのは居住空間の家具も好きになる相手も相性の良さ、居心地の良さが大事だよねっていうシンプルさだろうと思う。
ちなみに前作の駿×日向もチラッと登場する。
劣等感が強いのに人狼一族の掟に縛られ気味な郷に対して、直系とか力の強さに拘っていても次第に血が薄れていくのはしょうがないと言う駿の姿勢には感心できる。
それにしても前作の駿と今回のルーカス、どちらの当主も一族にはあまり関わりたがらない割りには責任感が強いね。
番を得た事によって愛するものを守る為にもつながるから、なのかも知れない。
今回は北欧家具メーカーのデザイナー兼オーナーと
フリーでWEBサイトやグッズ制作をするデザイナーのお話です。
一族に縛られてきた受様が攻様との出会いで新たな未来を選択するまで。
受様は過敏なほど嗅覚が鋭い為に人混みや人付き合いが苦手です。フリー
ランスのデザイナーとしてWEBサイトや広告、グッズなどのデザインを
メインに仕事をしています。
今日の仕事は芸能事務所に勤める兄の伝手で回ってきた依頼でしたが、待
ち合わせに指定された都内のカフェの椅子はとても座り心地が良く、繁華
街から外れている為かあまり混雑はしていませんが、出来れば体調が悪く
なる前に帰りたいと思っていました。
打合せそのものは早めに切り上げられたものの、偶然居合わせた兄の事務
所の外国人の女性モデルに挨拶されて、受様は具合が悪くなってしまいま
す。彼女は強い香水を纏っていた為、彼女には挨拶程度の頬キスでも受様
は胃の奥がムカムカしてきてしまいます。
冷や汗までも書いている自分にまずいとは思いつつも、駅までの道を歩い
ている間も徐々に体が震え始め、体感温度が低くなって貧血状態になって
しまいました。
たまらず塀に寄りかかってしまった受様でしたが、親切な男性に声を掛け
られます。ペットボトルの水を渡されても蓋さえ開けられないでいました
が、助けられて水を一口を飲むと、今まで嗅いだことのないような爽やか
な匂いを感じます。
しかもその匂いはサ規模との女性モデルの匂いまでかき消し、受様の身体
までふっと軽くしてくれました。受様のぼやけた視界に入ってきたのは肩
まであるブロンズの神の大柄な男性でした。この人が今回の攻様です♪
攻様は受様のためにタクシーを拾ってくれ、受様はなんとかなんとかお礼
を言って乗り込みますが、ドアが閉まる直前「またね」と言われてしまい
ます。
その翌日、受様は外国の家具メーカーから仕事の依頼メールが届きます。
担当当者の名前は外国人のようですが、流暢な日本語ができるなら日本
人スタッフもいるのかもしれません。悩みつつ再読した受様でしたが、
家具メーカー名で検索を掛けると、昨日のカフェにあった家具のメーカ
ーだと判明し、俄然やる気になります。
その後、話はトントン拍子に進み、数日後には受様は先方の指定した場
所に向かいます。オフィスは開放的な窓がショーウィンドウ代わりにな
っていて家具が並べられていて、いいものを作りたいと思わせてくれる
者との出会いを喜びます。
受様がショーウィンドウを食い入るように覗き込んでいると、クスクス
笑う声が聞こえてきて受様の後ろに大柄の外国人が映りこみます。ニコ
ニコ顔の男性に既視感を覚えた受様でしたが、打合せの帰り道で受様を
助けてくれた攻様だったのです。
しかも彼はこの会社のオーナーでデザイナーでもあったのです。攻様は
日本に留学していた事があり、日本進出のために昨年から来日して、
来年の本格始動に合わせて受様に仕事を依頼したと言います。
攻様の話は楽しくてイメージも色々湧いてくる受様でしたが、攻様の端
整な顔立ちと甘い雰囲気は日本人には無いもので受様は目が離せなくな
ります。しかも攻様はとてもいい匂いがして思わず抱きつきたい衝動に
駆られて、目が合うて体が熱くなつてしまい!?
西門先生の既刊『束縛彼氏と愛の罠』のスピンオフで、既刊の攻様と同
じ人狼族の血ゆえに自身の生き方に悩む受様が、攻様との交流で新たな
生き方を手にするまでを描いた恋物語になります♪
既刊の受様も攻様に惚れられた事でいろいろモニョモニョ(笑)でしたが、
本作の攻様もけっこうな策士さんです。彼らにすれば「こんな可愛い人
はいない。コレ俺の♡ 今のうちにツバつけとこう」的な感じなのでしょ
うが、そんな事と走らない受様達は色々と悩むことになるのです。
まぁ、両片思いな2人なので読者的にはそんな状況からどうやって互い
の恋に気付くのかをドキドキでルンルン読み進めまていきましたが、
進むうちに攻様側の事情が絡みだして状況が急転して、ハラハラな事態
に追い込まれていしまいます。
受様が攻様を唯一無二の相手としてその手を取り、恋を実らせるまで
とっても楽しく読ませて頂きました (^-^)
極限状態は人の本音を強く引き出しますが受様がすっごく良い男でした!!
そして単なる甘々シーンの演出かと思われていた出来事が実は伏線だっ
たのも ほぉ♪って感じで面白かったです。西門先生は細かい伏線と状況
設定がすごくお上手だと思います。
まだ受様にアプローチをしている段階でも溺愛甚だしい攻様と甘やかさ
れる受様がけっこう萌えツボでしたが、今後はより激アマになりそうな
カプなのも良かったです♪
このスピン元作品は多分読んでないと思いますが、私の購入基準で、金ひかるイラスト作品は問答無用で内容ノーチェック購入。
もう、このカバーイラストの、精悍でガタイのいい攻めに、攻めよりはちょっと華奢だけど別に女っぽくはない受けってところからツボです。
と、ここまでがほぼ定型文。
個人的には、オメガバースより人狼での番の方が馴染みがあるというか、受け入れやすい。
もう、最初からお互いに惹かれ合っていながら、それぞれが自分の事を隠しているためにすれ違う。
普通人間のすれ違いラブとどこが違うのかと言えば、ちょっと絶倫な事かしら。
「束縛彼氏と愛の罠」のスピンオフとは知らずに購入しました。
読んでいて覚えがある名前が出て来てスピンオフだと知りました。
同じレーベルから出てるんだからせめて同じ方にイラストをお願いして欲しかった。ファンの方には申し訳ないですが、金ひかる先生は今回のような作品には合わなかったです。すいません。
内容はと言うと「束縛彼氏と愛の罠」の時も読んでいて、この一族に腹が立ったんですよ。
郷なのか兄の匡に腹が立ったのかは既に記憶がありませんが、今回は匡に腹が立ちました。
弟思い?とてもそうは思えませんでした。郷の匡への信頼も気持ち悪かった。いい年した大人がいいなりになるかと。
前回もですが解決の仕方がとても中途半端にしか思えないし、番の関係にしても既に途中で気が付いてしまって、郷が監禁されても緊迫感がなかったです。監禁された経緯も安易過ぎて有り得ませんでした。
番になってた郷が発情の度に女性のように後ろがって言う表現はやめた方がいいと思いました。前作でもあったような気がします。オメガバじゃ無いし、番になったら男性でも妊娠する設定にこれからするんですか?
中立にしたいところでしたが、攻めのルーカスと友人のヨハンが魅力的だったので萌にしました。