「社長彼氏と狼の恋」コミコミ特典SS小冊子

離れていても

本品は『社長彼氏と狼の恋』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、ヨハンの部屋でのお話です。

ヨハンが日本へと向かう前、
エミルは時々部屋の様子を見に行って欲しいと
合鍵を渡されます。

人が住まなくなると傷んでしまうから
休日を過ごしたりして使ってくれたら嬉しい

エミルはヨハンのテリトリーに入れてもらえたことが
信頼の証の用に思えて胸が熱くなります。

そしてエミルは月の何度か恋人の部屋を訪れますが
主のいない部屋はどことなくもの悲しく
いたるところに残る彼の面影を追えば
更に寂しさが募ってしまいます。

今日も座り心地の良いソファに身を委ねながら
手にしていた小説をめくっていましたが
まったく内容が入ってきません。

顔を見て話したくなり
ビデオ通話のアプリを開いたり閉じたりしていると
突然けたたましい着信音がして!?

A5判カラー表紙(カバー同イラスト)2段組12頁の
大ボリュームにてエミルが合鍵で訪れたヨハンの部屋での
出来事になります。

それはヨハンからの電話で
今エミルがどこにいるかを問いかける電話でした。

少し急いでいるような電話に喜びよりも
質問に答えなくてはと「あなたの家です」と返事をすると
「わかった。そこにいて」と電話を切られてしまいます。

呆然とするエミルでしたが
10分くらいたったころガチャガチャと物音が聞こえ
まさかと思ったエミルが玄関へむかうと
ヨハンが目の前に立っていました。

ヨハンは思い立ったら即行動に移す人なので
先月も少しまとまった休みが取れたと
前触れもなく戻ってきていたので
忙しいのに無理をしているのでは思ってしまいます。

今日も嬉しさよりもそんな思いが顔に出たようで
ヨハンには嬉しくないのかと言われてしまい
ぎゅっと抱き着いて嬉しさを伝え
恋人との甘い時を過ごす

･･･というラブラブナお話でした。

遠距離恋愛になった2人ですが
ヨハンは時間を作って恋人に元に戻っているようで
世界中を飛び回る人にとっては
距離は関係ないのかなと思いました。