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Raul no deshi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
下巻はいきなり長〜い戦闘シーンが延々と続いて。
そしてそれぞれのキャラ達のバックボーン?的な描写やエピソードが語られ…。まるで少年マンガのような。チームメイト全員のここにいたるまでの個別エピソードをもりこむみたいな?
またまた増える登場人物たち。これまではちゃんと書き分けできてて、覚えられるなんてすごいな!と思ってましたが、もうキャパオーバーです。
そしてなんといってもラルがラウルだと確信したシノが、ラウルを大事にはするけど素性をあかさないなら様子を見よう?みたいな。
十年待ち続けてきたんだよ?すぐ行動しないの?
壮大な物語の中でラウルとシノの関係は一部でしかないのかな?
長〜い長〜い作品でした。
それでも良く練られていてテンポ良く読めるので苦痛では無かったです。伏線も上手く回収されていて、あれだけ多い登場人物もそれぞれが重要で動いている印象でした。
では何故に神評価にならないのかといえば、ラウルの自己犠牲精神にあまり好感が持てないからだと思いました。シノがどんなに言ってもラウルには実感が無くて、レイに自分の立場になって考えてと言われて漸く気が付いてました。
愛する人が傷付くのも嫌ですが、急に目の前から消えてシノはどれだけの絶望の中にいたのか…。シノを助けたいという自己満足で、そういう想像力がラウルには欠如していました。
最後にはシノと一緒にいる事を諦めないで戻って来たのでホッとしました。
シノも頑張って諦めないで幸せになってくれて良かったです。元のラウルに戻ってからなかなかシノとエッチ出来なかった気持ちは分かるけど、もっとシノの愛情(執着)を信じて欲しかったです。
ところでラウルの事はハッピーエンドで終わりましたが、レイとラドゥルは解決して無いですよね?
それと元々は人間だったレイ、ミミ、ヒーア、フィルをラドゥルが竜にしたらしいですが、それでは竜はラドゥルしか居ないのでしょうか?
次は竜編をまとめて書籍化して欲しいです。
あとがきを読んで、この作品が初めての書籍化と知り、なるほどと思いました。
上巻では所々素人臭さがあるものの、一途にシノの幸せを願うラウルの気持ちにはぐっときたし、美少年ラルの姿にも関わらずちょっとずつボロが出てきてシノに気づかれていくあたりもわくわくしたし、さらには魔法についてや、まわりの人物なども丁寧に書き込まれていたので、下巻もとても楽しみにしていたのですが、う~ん。
伏線の回収があまりうまくないのかなぁ。上巻の丁寧さに比べると、アラが目立つというか整合性に欠けるし、ずいぶん乱暴にまとめちゃったなぁと感じました。
1番理解に苦しむのが黄金竜ラドゥルの行動でした。自己を犠牲にしても人間を救おうとさする立派な竜なのかと思いきや、ラウルと入れ替わった途端、関係ない人物にまで嫌な態度をとってみたり、ラウルを脅してみたり、拗ねてみたりとまるで子ども。そもそも関係のない人物を承諾もなく勝手に巻き込んでるあたりから、ちょっと理解に苦しむところはあるのですが、罪悪感を感じて謝っていたり、人間を守るという大義名分はあるにしてもあまりに自己中すぎて私には受け入れられませんでした。
それ以外にも、上巻でソウマ王子が竜には好かれるとか有望な竜使いだとなっていたので、少ないとはいえ竜もそれなりにいるのかと思いきや、融合中のラドゥルや人間の姿で執務中のレイを含めてもたった5頭しかいないというのにはびっくり。ヒーくんは三択で選ばれたのか…。
さらには宮廷魔術師は人命をかけて試験を行うのに、その上役の宰相は素人にあっさり引き継ぎされちゃうとか、その宮廷魔術師自体も敵国の魔術師に入り込まれちゃったりしてるし。
主人公ラウルさえも、治療術師だから大怪我をしてもすぐに回復できるってなってたのに、腰が痛くて昼まで動けないとか薬をもらったとか…もう挙げ始めたらキリがない。
姿が変わってしまって昔のように振る舞うことができないというジレンマを抱えながらも、可愛い弟子を見守ることに満足しているラウルが、少しずつ想いを恋愛に変化させていく過程はすごくドキドキしたし、シノのブレない執拗なまでの執着心にもキュンとさせられただけに、最後まで丁寧に書ききって欲しかった。
書籍化の際に出版社の方で訂正なり加筆なりを促すことができなかったものかと残念で仕方ありません。かなりのページ数を書ききるだけの力のある作家さんですので、次の作品に期待します。
今回は史上最年少で宮廷魔術師となったかつての弟子と
名を偽って第三王子の教育者となる治癒術師のお話です。
受様が王子の付き添いで入学した魔法学校で狙われ、
世界の変革が起こり、攻様が長年の恋を実らせるまで。
受様はたぐいまれな治癒能力を持ち、奇跡の治癒術師と言われていました。
大陸中を旅していましたが、ある街で下働きをしていた攻様の怪我を癒や
した事から、攻様を引取り、自分の弟子にします。
受様は治癒力は高いものの、1人旅の習い性か料理等の生活能力は低く、
攻様は師匠の世話を焼きつつ、たぐい稀な魔術の才能を伸ばしていきます。
しかし10年前、薬草を求めて入った森で受様は黄金竜に攫われてしまい、
10年後に目覚めた時には黄金の髪と瞳をもつ美少年になっていたのです。
しかも攻様は受様が失踪した原因も判らず、受様の夢だった宮廷魔道師に
なれば会いに来てくれるかもと最年少で宮廷魔道師になるのです。
美少年になった受様はとにもかくにも攻様を探しに王宮に向かい、攻様と
再会を果たすもの師匠とは名乗れません。それでも運よく第三王子に気に
入られ、王子の魔術研鑽の教育者となります。
そして王子が通う事になっている魔法学校に共に通う事となるのですが、
魔法学校に常駐している宮廷魔導士が受様の正体を知った事から、魔法学
校に侵入不可の結界を張り、受様を狙い始めるのです!!
どうやら彼は昔、攻様と同じように受様に助けられた事があり、再会した
受様を自分のモノにしたいと思っているようです。教師達は囚われ、魔力
の強い第一王子を中心に学生達もなんとか攻撃を交し続けますが、目当て
の受様が傷つく事すら厭わない相手では防御しかできません。
幸いにも魔法学校には攻様が描きかけていた宮廷と直結する魔法陣があり、
攻様はそれを完成させて突破口とする事を決意します。受様は魔法陣を
完成させるべく、攻様と力を合わせます。
果たして攻様は受様の窮地に間に合うのか!?
そして攻様と受様の恋の行方とは!?
4月刊行「ラウルの弟子上」の続刊で、受様が美少年になってしまった
事から始まる黄金竜に纏わる謎から攻様との恋の行方まで全てが解決
する結巻になります♪
物語りの骨幹は受様がなぜ美少年になったのか? 元の自分に戻れるのか?と
師弟関係だった攻様と恋人になるのか? なのですが、そこに受様を攫った
黄金竜の介入意図が絡んでくるので、一筋縄ではいきません。
というのも黄金竜は自分が守護するリオレアに魔導士が生まれなくなると
魔力のある自分の血を人に与えてまで魔導士を誕生させようとするのです。
龍の血は人によって猛毒な為、黄金竜は人々が口にする作物を育てる大地
に血を吸わせて魔力を蓄積させてまで人に力を与える道を選ぶのです。
しかし、龍の血は大地にとっても猛毒で、大地を支える根が腐り始めた上、
地上でも魔力のある子が生まれにくくなり、黄金竜は稀代の治癒能力をも
つ受様に目を付けたのです (^-^)
この黄金竜の血が受様を狙う宮廷魔道師の過去にも関わっていて、黄金竜
の力で人から竜となった火竜、水竜、風竜、地竜もそれぞれの立場で、
黄金竜と受様に関わり、受様の正体を知った攻様の未来にも大きく関わっ
ていく事になります。
上巻で登場人物はほぼほぼ出そろってはいますが、それぞれの過去が読者
には全く説明されないために、どれが伏線で何が鍵になるのかが全く判り
ません。
下巻でやっと受様の変貌の鍵を握る黄金竜が登場してからは徐々に各人の
過去が明かされていき、それぞれの立ち位置が明らかになる事で、それぞ
れの真摯が見えてきてからは次々と謎が明らかになっていき、最後まで
ドキドキ&ワクワク楽しく読ませて頂きました (^O^)/
受様は鈍感すぎて誤解されたり、すれ違ったり、選び間違えたりしますが、
黄金竜と出会わず、攻様と離れなかったら、攻様の恋は成就しなかったと
思いました。攻様にとって離れて辛い10年だったけど、それがあったから
受様を恋人にできたとしか思えません(笑)
受様と攻様の他にも、恋人関係とニア恋仲な関係な人たちもいて、彼らの
語られない関係と今後も妄想させられて萌えました。
ただ、下巻で各自の思惑が見えてきたために所々ちょっと急展開的という
か、ちょっと都合よくないかなってモヤった点があり「萌2」としましたが、
世界観や人物設定がやしっかりして面白かったので、また新作が読める日を
楽しみにしています♪
しっかり完結しました。
長いのもあって、突っ込みどころやイライラするところも沢山あります。
ただ、素敵な場面も沢山あり、多くの伏線もしっかり回収してくれました。
細かく分けられた段落は読みやすく、先が気になってどんどんページをめくりました。
時系列的に前後したり、視点が変わることが多いのですが、
謎を残しながらの展開に引き込まれました。
下巻の内容です。
ラウルがラルになった謎が明かされます。
結論から言うと、ラウルは黄金竜のラドゥルと融合していました。
レオリア国が魔法大国と言われている所以……
それは、ラドゥルが大地に分け与えた自身の血液によるもの。
対して、長年に渡り血を飲まされてきた大地の根は腐り、
レオリア国の危機につながろうとしていました。
その大地の根を癒してほしいーーというのが、ラドゥルがラウルを手に入れた理由です。
下巻は、この〝大地の根を癒す〟という大きなテーマを軸に進んでいくストーリーになります。
上巻とは違い、ラルの正体に気付いたシノがグイグイ迫ってきて、BLらしさを醸しています。
シノのライバルとして登場したのが、同じく宮廷魔術師のメディ。
このメディには相当イライラさせられました!
まぁー、意地悪。底意地悪い。
シノとはコインの裏表のような関係で、二人とも愛を知らずに育ちながらも、ラウルを信じたシノと、信じられなかったメディ。
その結果、人を傷付けないシノに対し、簡単に心も体も傷付けるメディという人物が出来上がってしまいました。
この二人の幼少期……めっちゃキツイ。憤った。
それから、4人の竜人が登場します。
火竜・ヒーくん、水竜・ミミ、地竜・レイ、黄金竜・ラドゥル。
この竜たちは、作品のキーパーソンであり、盛り上げ役と言っていいでしょう。
特に、レイとラドゥルの関係には萌えました♡
メインカプより好きかも。
大地の根をどうやって癒したのかは、ネタバレなしでお楽しみください。
少し切ない展開にウルッときました。
ラウルを諦めないシノの覚悟がすごいし、自分を軽んじるラウルにはイラつきました。
展開としては面白かったですし、納得のラストです。
楽しみにしていたシノとのHもたっぷり♡
シノ……思った通り変態だった(笑)
ラウルが素質ありすぎて、煽られるシノの気持ちもよく分かるんですけどね。
上巻に比べてしっかりラブ要素も発揮てくれて、大変満足しました。
シノの独占欲には萌えと笑いの両方を頂き、ラウルはシノセキュリティにしっかり守られています(笑)
全体的にはとても面白かったと思います。
気付いていないところも伏線になっていたり、しっかり作り込まれていた印象。
個人的には、シノノメとユマの関係がとっても気になります^^
ただ、いかんせん長過ぎました。
次はネット小説ではなく、初めから紙媒体を意識した作品を読んでみたいです!