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神様からのたった一度の贈り物
omega no junjo
もっと早くに気づけよラシード! 弟の方が先に気づくってどうよ! オメガとして生まれ小さいころ母親に捨てられたレイは生きるのに精一杯。 危ないところをラシードに助けられ1度だけの関係を持ち後に彼の子を身ごもる。 その子を1人で大事に育てながら日々暮していく為に頑張るのですが、オメガというだけで蔑まされ危険な目にあうのです。そこを助けてくれたのがまたもラシード。 だけど彼はレイのことを覚えてなくて…レイのために仕事や居住いろいろと世話してくれるのですが、オメガの彼が周りから受け入れられるわけもなく、それに気づかないラシードにまたも腹が立つ。 ちゃんと気づいた後のラシードの行動が早かったのは救いです。 それと母親に捨てられたと思ってたレイですが、母親は彼のために自分の命を犠牲にしてまでわずかなお金とともにレイを知人に託したのですが、その知人が裏切ってレイを捨てたのです。 そのことをレイが知れたことは良かった。 ちゃんと愛されてたんだよ。
著者買い
小山田あみ さんの美麗な表紙に目が眩んで読みました。
読みやすかったけど、余り好きになれない内容だったので、読後書評を投稿していなかった本。
著者の初Ω本。
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2021/3/9のトップのポップが面白かったので、メモ。
【オメガの純情~砂漠の王子と奇跡の子~】
わんこ王子×幸薄オメガ、アラビアンオメガバースBL❤❤ スパダリに溺愛され愛でられる作品が好きな人におすすめ❤
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過激な売り込み文句に笑っちゃう。
こういうのを「わんこ王子」っていうのかー、と一つ学習しました。
直ぐ女姓に乗る将軍を「雄鶏」と揶揄していたけれど、今世は「わんこ」と言うのかな?
この作品の王子は、情けないタイプのボンボン。時代背景は今世。
グイグイ引っ張るリーダータイプではない、ハーレムの種雄的α。
王太子ではないので厭世観強く無責任。気まぐれな親切を施す人物。
街で助けたΩが、自分が孕ませて産んだ子をひっそり苦労しながら育てている、
行きずりの愛に近い出会いをしたΩのレイが居る事を失念して居た。
レイが子供と一緒にハーレムに呼ばれて住むようになっても、先住人たちに、苛められっぱなし。
味わう苦労の質が変わっただけ。ハーレムにいる方が以前より精神的に辛くなってしまう。
これでもか、と重なる辛苦を味わうΩの主人公が不憫です。
レイが拉致され、失いかけて存在価値に気付いた王子・・最後にちゃんとハッピーエンドに納まってヨカッタ。
事件後、王子はΩの社会的地位改善に力を注ぐようになる。
あんまり主人公が苛められてしまう筋書きなので、心が折れるお話でした。
神評価にして放置して、もう直せないのですが、萌2寄りの神です。
オメガ作品は沢山読んでいますが、最近ではオメガに優しい世界観が多かったのですが、こちらはオメガが根深い差別をされている世界でした。
表紙とあらすじからは分かりにくいですが、時代は現代でした。拐われたレイを捜す為にSNSを利用していたのと、王子のラシードが経営する会社は自社ビルの最上階にあります。
アラブ物なので貧富の差と差別が酷いのと、王族は正妃の他にオメガを囲ってアルファの子供だけを王族として迎えるという世界のようです。
受けのレイには親が無く小さい時から働いていて、働いていた家の主人に無体を働かれそうになって逃げてからホームレスになって暮らしていました。その時に助けられて一晩を過ごしたのがラシードでした。
その時に妊娠した子供を貧しいながら必死で育てていたのです。
知り合いの納屋を借りて住んでいて、その日の食べ物にも困る暮らしをしています。オメガである故にまともな仕事も無くて、街中で襲われていたのに売春だと間違えられて捕まりそうになったところを助けたのがまたラシードでした。
その後ふたたび街で会ったラシードに仕事と家を世話をすると提案されるのですが、レイの事を覚えていないラシードに反発してしまうのです。
居合わせた大家の息子を子供のバドゥルの父親だと嘘をついて、レイはその場を立ち去ります。
その事で大家の怒りを買ってしまい、レイは熱を出しているバドゥルと家を追い出されてしまうのです。
バドゥルを助ける為に意地を張る場合では無いと悟ったレイはラシードに助けを求めるのですが、ラシードの過分な親切にベータだけの使用人達が反発してレイとバドゥルは辛い目に遭います。
それでもレイはバドゥルの為にと我慢をし、バドゥルもラシードといるレイが嬉しそうだと我慢するのでした。
もう2人ともいじらしくて、さっさとラシードに正体を明かしてしまえと何度も思いました。
ラシードは4年前にレイに「自分で稼いだお金じゃない」と言われてから、友人に任せていた会社を自分で経営するようになっていました。そしてレイのように生活困窮者を助けるように変化していたのです。ラシードの母親はオメガなので長子でありながら王太子は弟なので、それまでは気楽に暮らしていたのが一変していたのでした。
ラシードは父王が勧める女性と婚約を勧められていましたが、愛情の無い結婚に疑問を感じて王族のオメガに対する扱いにも反発を感じていました。
一緒に暮らすうちに懐いてくるバドゥルと、ひたむきなレイを特別に思うようになり、大家の息子に対して嫉妬を覚えるようになります。
そんな時に大家の息子がレイを拐う事件が起こってしまうのです。父王は使用人ごときと言いますが、ようやく4年前に一晩過ごして忘れられなかったオメガがレイだと気がつくのです。
とっくにバドゥルがラシードの子供だと気が付いていた弟の王太子の協力も得て、レイを捜索するのでした。
この時にSNSで大々的に王族のオメガという事が知られるのですが、ラシードはレイとの婚礼を父王に王族を抜けるとまで脅して認めさせてます。
そして事あるごとにレイとバドゥルと外出して、周知を徹底させていました。
一石一丁でオメガへの偏見はなくならないようですが、ラシードの努力と幸せそうな家族の様子を見て世間が変わるように願わずにはいれませんでした。
とにかくラシードがバドゥルとレイに優しいのと、親子だと分かってから3人で過ごす砂漠での様子が幸せそうです。そしてその夜のヒートに関係無くお互いを求めるセックスがとても良かったです。
ロマンチックなアラビアンオメガバースです。
素敵な表紙と裏腹に、作中のΩの扱いが酷くて憤ります。
βに蔑まれ見下されて、αを誘うだけの卑しい存在とされているところが切なかった……
どうしてオメガバースのΩってこんなに不憫なんだろうと悲しくなるのですが、本作も主人公のレイ(Ω)が貧しいシングルファザーで、その日食べるパンすら買えない。
住んでる場所は汚い小屋だし、そんな場所でさえ大家に嫌味を言われながら借りなければならない……
正直、とてもしんどかった。
そのレイが一人で育てる息子がバドゥル。
偶然出会った王子・ラシード(α)とのワンナイトで生まれた子どもです。
極貧生活の中、バドゥルのために一生懸命生きるレイが本当に尊いのです。
バドゥルが病気になり、さらに家を追い出され、自分のプライドを投げ打ってラシードを頼るレイ。
そこでもΩであるレイがラシードを誑かしたと言われ、
バドゥルと共に辛い目にあいます。ここでもかと。
ただ、ラシードは優しくて包容力のある素敵な男です。
そして、レイと関係を持った事実に気付かないまま、レイに惹かれていきます。
レイが不憫だけど健気で尊く、応援したくなるキャラです。
大家の息子に誘拐され危険な目にあいますが、ラシードが持てる力全てを使ってレイを取り戻すところにドキドキしました!
この事で、どんなにラシードがレイを大切に思っているか、国民や屋敷の人々にも知らしめます。
ーーこの展開が良かった^^
過去にレイと関係を持ったこと、バドゥルが自分の息子であることを気付き、二人は番になります。
バドゥルのバース検査をせず、どんな性であっても変わらず愛するというラシードの思いにも胸を打たれました。
辛い場面も多かったけど、だからこそ素敵なハッピーエンドが嬉しかった。
ラシードがSNSを駆使してレイを助ける展開に少し違和感を感じてしまったのですが、時代は現代なんですよね^^;
なんとなく、街や社会の雰囲気が古風なので、そこだけが少し引っかかっててしまいました。
ですか、救いある素敵なラブロマンスです♡
これから、少しずつΩの偏見がなくなっていって欲しいなぁ……
小山田先生のイラストも素晴らしかったです。
電子のSSも、家族三人幸せいっぱいで良かった!
バドゥルが可愛くて、子育てものに弱い私はメロメロでした♡
アラブ+オメガバース+シークレットベビーものになります。
こちら、ストーリーとしてはとても面白いんですよね。
主人公がどうなるか気になって気になって、グイグイ読ませてくれる。
ただこれ、あらすじから甘々作品を期待しちゃってまして。
でも大部分が、不憫受けが辛い目に遭い続けると言う苦しい展開。
もう、途中で泣きたくなったよ。
またこれ、攻めが情けない・・・!
えーと、お坊ちゃん故の人の良さやおっとりさが、悪い方に出てると言いますか。
受けが延々と辛い思いをしてるのに、呑気にしててイライラしちゃうんですよ。
お前がしっかりしてないから!
お前がしっかりしてないから!!
受けが辛い目に遭い続けてる・・・!!!
いや、そんな彼も、最後にはスパダリへと成長を遂げるんですけど。
で、ザックリした内容です。
オメガで孤児の青年・レイ。
危ない所を助けてくれた自国の王子・ラシードと、一夜だけの甘い時間を過ごします。
そして数年後ー。
あの夜に授かった息子・バドゥルを、貧しさの中で懸命に育てるレイ。
再び危ない所をラシードに救われますがー・・・と言うものです。
こちら、読んでの一番の感想ですが、とにかく受けが不憫だったりします。
今作でのオメガバ設定ですが、オメガがめちゃくちゃ差別されてるんですよ。
こう、蔑視の対象で、まともな職にもありつけない。
特に孤児でもあるレイは、なんとか貸して貰えた納屋で息子とその日暮らし。
まともに食事もとれない極貧生活です。
襲われてレイプされそうになっても、悪いのはオメガである彼です。
これ、レイですが、めちゃくちゃ健気で一生懸命ないい子なんですよ。
そんな中でも、しっかり愛情を注いでバドゥルを懸命に育てる。
なんかもう、自分の分の食事をバドゥルに食べさせみたいなエピソードを読んでると、辛すぎて泣きたくなってくる。
で、そんな彼を救ってくれるのが、攻めで王子であるラシード。
住む所を追い出され、更にバドゥルが熱を出して進退窮まった所を、颯爽と救ってくれます。
そう、大筋としては、不憫受けが攻めによって救われる、王道シンデレラストーリーなのです。
素敵な作品なのです。
ただこちら、繰り返しになりますが、攻めが情けない・・・。
そもそもレイとの再会時ですが、ラシードはレイだと全然気付かないんですよね。
それどころか、忘れちゃってる?
ええ・・・。
レイをずっと探し続けてたとか、無いの?と。
またこれ、自分の屋敷に使用人として雇い、レイを困窮から救ってくれます。
バドゥルと共に、大切にも扱ってくれる。
でもね、ここでもレイは、周囲の使用人達から冷遇されと、なんかめちゃくちゃ読んでて辛いんですよ。
バドゥルも冷たく扱われと、二人でどんどん追い詰められて行くんですよ。
なのにラシードはその状況に気づかず、呑気にしてるんですよ。
いや、自分の使用人達がそんな事をしてるなんて、想像も出来ないんですよね。
人の良いお坊ちゃんだから。
イライラするわー。
めちゃくちゃイライラするわー。
溺愛攻めの風上にも置けないわ!
もうこれは、私が勝手に期待してただけなのです。
だけなのですが、レイの事を忘れちゃってたのが許せないなら、辛い目に遭わせ続けるのにも我慢ならない。
また、めちゃくちゃ鈍い。
もう鈍すぎ。
バドゥルの本当の父親の件しかり、レイの件しかり。
いや、途中で「アタか・・・!(レイが偽名を使ってた)」とか気付きはするのです。
そこから、怒涛の勢いでスパダリになるのです。
でも、遅すぎー!
そしてしつこいけど、忘れてたのが個人的に許せない。
ちょっ!
あの時のアタ(レイ)を思い続けて、ずっと探してたりしていて欲しいんだけど。
いや、完全に個人的な好みだけど。
まぁそんな感じで、攻めがどうにも合わなかったんですよね。
でも、ストーリーとしては素敵だし、レイやバドゥルがいい子なので「萌」で。
作家買い。
今作品はタイトルからも推測できるように、高岡先生お初となるオメガバースものです。そこに加えて小山田さんの挿絵ときたら、こりゃもうあらすじも確認せずに買っちゃうよね、ということで発売を心待ちにしていました。
オメガバースものは作家さまによって設定が若干異なりますが、今作品はオメガが侮蔑され、搾取される対象として描かれています。そのためシリアス度も高めで、これぞオメガバース、といった作品かと思われます。
ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公はオメガのレイ。
彼は子どものころに母親に捨てられ、以来たった一人で生きてきた。「オメガである」という、たったそれだけの理由で人から蔑まれ見下され、ある日泥棒だと勘違いされたレイは衆目の中衣類を脱がされそうになってしまう。誰も助けてくれない中、一人の男性がレイをその中から救い出してくれる。
その男性は、レイの住まう国・シナン国の王子のラシード。
ラシードの母親は側室だったため王位継承権は1位ではないものの(正室の生んだ弟が次期国王になる予定)アルファで、美しく、そして自由奔放な行動から多くの国民から愛されている。そんな彼に助けられ、そしてたった一度だけレイはラシードに抱かれた。
その一回の行為でレイは身ごもり、そして子を産んだ。
愛息子の名前はバドゥル。
オメガゆえに仕事がなく、貧困に喘ぎながらも、レイはバドゥルを愛情深く育てている。
けれど生きるためには金銭が必要。
家賃も払えず、家を追い出されたレイを救ってくれたのは、またもラシード。が、ラシードはレイのことを覚えていなかった。彼がレイを救ったのは王族の一人として、貧しく劣悪な環境にいるオメガを救出するための行動にすぎなかった。
バドゥルの父親であり、過酷な生活の中でレイにとって唯一の光だったラシードと再会。それはレイの生活に変化をもたらし―。
というお話。
もうね、レイという青年が薄幸すぎて泣ける。
オメガである、というただそれだけで、彼はまともに生きていくことができない。食べるものもなく、住む家も失い、子を抱えた彼の絶望はいかほどだったのか。高岡先生の文章力が半端なため、彼の心中が圧倒的な質量を持って読者に迫ってきます。
一方のラシード。
彼がねえ、なんていうのかな。
王道のスパダリ、というのとはちょっと違うんですよ。
彼は彼の出自のためか、すごく傲慢なんですね。
王子だから、というのとはちょっと違う。
裕福ゆえに、満ち足りた生活を送っているがゆえに、他者の痛みに鈍感なんです。
が、そんな彼がレイと出会ったことで少しずつ王子として成長していく。この過程の描写が若干甘かったのがちょっと残念。いやいや、読み取れはするんですよ。ラシードの成長っぷりは。けれど、レイのおかげ、と彼自身が認識するのがすごく後なのでレイに対する周囲からの侮蔑の目からなかなか逃れられず、読んでいてハラハラしました。
が、ラシードが自覚してからはさすが王子様というスパダリ感が半端なかった。終盤レイが非道な目に遭いますが、その救出方法があっぱれです。さすが王子です。
そして、息子のバドゥルがめっちゃ可愛い…!
若干3歳という子どもですが、レイを思い、愛し、助けようとするさまに胸がギュギュっと締め付けられました。
レイは序盤から終盤まで、さまざまな悪意や侮蔑の目を向けられますが、最後ラシードに救われるシーンに、お約束と分かっていても萌えが滾りました。
で。
ラシードの弟・ファイサルが最高でした。
「王子」という枷を嫌がり、様々なことから逃げてきたラシードとは異なり、彼は生粋のスパダリです。人を見る目も、判断能力も、そして人を思い遣る愛情深さも兼ね備えていて、正直ラシードよりも個人的には軍配が上がりました。ぜひとも彼メインのスピンオフを描いてほしいです。
が、ラシードがありきたりのスパダリではなかったからこそ、この作品の深みは増したと思います。
レイは紛うことなき薄幸青年ですが、ラシードもまた、何かが欠けていた。
そんなラシードが、レイという存在を得て成長していく。
レイという薄幸受けさんが、スパダリに愛され、愛でられ、そして幸せになる。
という王道のストーリーだけにとどまらず、ラシードもレイと出会い、愛情を知った。スパダリ×薄幸受け、という王道のストーリーに、さらにもうひとさじスパイスのきいた作品でした。
オメガバースものらしい痛く、シリアスな展開は多い作品で、受けさんが可哀そうな作品はちょっと苦手、という方にはお勧めしづらいのですが、最後、レイの母親のエピソードがあったりして痛いだけの作品には仕上がっていません。愛情も、きちんと描かれた素晴らしきストーリー展開でした。
薄幸受け大好物!スパダリに愛でられる薄幸受けさん最高!という腐姐さまには激しくお勧めしたい、そんな1冊です。