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tsuihousha Persona Non Grata
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
guilt pleasure先生の作品ということで気になってました。電子で買おうと思っていたのですが、待ち切れずに紙版購入。
辛口レビューも見る中、あまり期待しすぎず読もう!と上巻読まず下巻から読みました。上巻はレビューやネタバレを読んであらすじが大体分かってたので…
しかし内容が分からないということもなく、この巻のみでも楽しんで読めました。
ラストが微妙と思う方もいらっしゃるみたいなんですが、私はそんなに気になりませんでした。ここから、カイとの新しい人生がまた再開されるのかというのを彷彿とさせるラストでした。カイとリンチの関係を見たい!と思われる方には、ここから!と思うところで終わるので微妙なのかも…?
ピートの救出とリンチとビアンキの対決というところに期待を寄せて読めば、そこはあまり気にならなかったです。もちろん続きを書いて頂けるのであれば読みたいですが。
二転三転するスリリングな展開にワクワクしながら読み進めました。でもFather Figureほどなぜずっしりとこなかったのか。リンチやピート、ビアンキの思いを読み取れる部分が少なかったなと思いました。ドキドキする攻防戦は事細かに書いてあるのですが、なぜリンチがビアンキとの対決をそこまで望むのか…ピートその前に助けに向かったれよ!っと思ってしまいました(;´д`)
なんというか、登場人物の行動の動機があまり書かれてないので、そこを例えば、こんな思いがあったからピートはリンチを助けたいと思って自ら危険を犯したんだとか、ピートとリンチの関係性などもう少し突っ込んで過去含め丁寧に描かれていたらもっとずっと物語に入り込めたような気がしました。
前巻にピートは出てくるんでしょうか?その辺の話が描かれていそうなら前巻も読みたいと思ってます。
でも神とまでは行かないものの買ってよかったなと思う作品でした。何をこの作品に求めるかで感想はかなり変わると思います。スリリングな展開を楽しみたいのか、リンチとカイの続きを読みたいのか、、
ちょっとネタバレ注意
私は後者だったのでピートやビアンキの件が一応片付き満足です。しかし、リンチがピート救出のためにあれだけ色んなことした割に、結局ピート自力で帰ってくるんかーい笑
ピートさん流石です笑
とりま助かってよかった。
美しい洋画のスターみたいな表紙に思わず購入。しかし「THEDOLL」の続編と知り、そちらも取り寄せ順番に読みました。美形ハリウッドスターを集めてきたような写実的なイラスト、スリリングなストーリー展開でページをめくる手はどんどん進む…しかしこの何ともスッキリしない読後感は何なのか。
それは前巻はともかく今作には、公式カップリングが登場しないから。性行為シーンはありますが両方全く受け側の意に沿わない陵辱シーンだけなので。作者の趣味みたいだけど日本のBLの様式美としては受けがそういう目に合った後は本当に好きな人との甘々ラブシーンが大体セットになっている。
前作とカップリングが変わるボンドガールズ方式でリンチボーイが今作初登場のピートになるなら、ピートにもっと報われて欲しかったし、カイも中途半端な状態で登場してるのでリンチがどっちの受けを選んだとしてもものすごく可哀想な状態に。読者への放置プレイみたいな感じで物語は終了しています。海外はBLがパターン化していなくて自由に書けるのは良い点かもしれないけど私は、は?ここで終わり?と思いました。イラストは素晴らしいです。イケメンだらけ。
海外作品でもジョシュラニヨンさんとかはリバがあってもカップリングははっきりしてるので抵抗なく楽しめます。好みは人それぞれですが。
…のタイトルの通り、先に「THE DOLL」を読む必要があると感じます。
というのは「THE DOLL」に収録された「After the Fall」にて出てきた狂犬ビアンキが重要な登場人物になるからです。
「In These Words」を読んで興味を持ち、という方へ。
BL要素は全然少ないです。「ITW」よりもっともっと甘さ無しの上、容赦ない暴力行為、結果として人が死にます。
「THE DOLL」を既読の方へ。
リンチとカイの甘々は期待しないように。
それどころか…
↓↓↓↓
ベルギーでカイと暮らしていたリンチだが、見つかってしまった…
隠れ家を襲撃されて、カイは拉致され、リンチはビアンキに殺される…?
だが、ビアンキはわざと急所を避け猶予を持たせたのか、リンチは結果的にギリギリ助かる。
もちろん昏睡状態やリハビリ期間が長く続き、行動を起こすまでに数カ月を要する。首には隠せない刃傷が刻まれ。
ビアンキ、というのは過去の部下。リンチに執着してるんですよね。それは憎しみでありその表裏一体の強烈な愛のようでもあり。
全編読んでみると、
リンチはまずカイを取り戻す行動に命を賭ける。
カイを盗んでいったジェン・テック社を壊滅させるため、仲間でハッカーのピートの助けでシステムをぶっ壊す。
だけどその作戦時にピートも捕えられて…
ジェン・テック社の壊滅は達成。
そしてビアンキとの対決。
↓↓↓↓
(ネタバレ)
ビアンキの殺傷。ビアンキは死にますよ。
私は「へぇ〜〜…」と思った。1冊の3分の2…位の所でビアンキ、死にます。
ならこの物語、どうなる?
今度は、敵の手に落ちたピートの復讐に移行していきます。
人身売買の幹部・デソトとの対決に話は移っていく。もちろんこちらも緊迫度は高く読み応えはあります。
しかし。
すでに「THE DOLL」の続編たるカイとのなんたるかは見えなくなってるんだよな。
一冊として、流れがあるから一気に読むんだけど。
私個人として、サスペンス・残虐・ノワール等々、そういうのは元々好きだから読み進められるんだけど。
カイ奪回の前半、ピートの復讐の終盤。そしてぶつっと終わってしまうように思えるエンディング。
はっきり言って結末はスッキリしないよ。
忖度なく書くよ。この終わりは変だね。ここで終わり?と宙ぶらりんだった。
マジにこれで完結?
という感想です。
『In These Words (4) 初回限定版』と同時発売されたノベルズですが、『In These Words』とは関係ないお話で、2017年に刊行された『THE DOLL』の続編であり完結編です。
続編なので『THE DOLL』未読だと理解できません。前作未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。
『THE DOLL』のネタバレも含んだレビューになります。ご注意ください。
ギャラさえもらえればどんな仕事も請け負う、傭兵上がりの請負人・リンチ。
彼はある日、不可思議な仕事を依頼される。その仕事とは、とある人物を探し出し、彼が研究室から盗み出したあるものを奪い返してほしい、というものだった。
その「あるもの」とはアンドロイド・カイ。
セクサロイドにもなるカイというアンドロイドの状況を詳細に仕事主に聞いたリンチはその彼の扱いに辟易するが、それでも仕事と割り切ってカイを連れ戻す仕事を請け負うが―。
というのが、前作『THE DOLL』の内容。
不憫な環境にいたカイを、そこから救い出し、ともに逃げ、カイを探し出されないよう自分とカイを過去のそれらと結び付けるすべてのものを捨てて平穏に暮らしていたリンチとカイ、という描写から、今作品はスタートします。
彼らの平穏な生活は1年と経たずに破綻する。
カイを奪い返そうとする人物の襲撃を受けたのだ。
彼らを襲い、カイを奪い返しに来た人物。
それはかつてリンチが有能な傭兵として育て上げたビアンキで―。
このビアンキという人物は、前作『THE DOLL』の終盤に収録されていた「After the Fall」で登場する人物です。
粗暴で、高圧的で、手が付けられなかったビアンキ。
そんな彼を、自分の部下として育てたのがリンチ。ビアンキが唯一自分の「上」として認めたリンチで、ビアンキはそんなリンチに異常な執着心を見せています。
かつて自分を屈服させた男・リンチ。
そんな男が、依頼主を裏切り、男とぬくぬくと日常を過ごし、あれだけ有能だっだはずの男が堕落しきってしまった(ように、ビアンキには見える)。
そんなリンチを自分よりも「下」と格下扱いするために、ビアンキはリンチを凌辱し、そして首を切り殺めようとするが―。
序盤から凄惨なシーンてんこ盛りで、さらに前作で攻めだったリンチが受けになる、という様相を描いているのでそういった描写が苦手な方には注意が必要な作品かと思われます。
カイを連れ去られてしまったリンチは、カイを奪還すべく行動を開始する。
無事、カイを連れ戻すことができるのか。
と、そこを軸に進むストーリーですが、「カイの奪還」というよりも、リンチvsビアンキ、の様相がメインかなと思います。
リンチはかつて有能な傭兵だったわけですが、今回の彼の敵は大企業。力だけでは勝てる相手ではなく、そんなリンチのサポートに入ってくれる人物が何人か登場します。
リンチの良き隣人で、彼が信頼する数少ない人物の一人である医師のレイ。
カイを開発した研究者の一人・ムアー。
そして幼いころにリンチに救われ、以来リンチを父とも慕う天才ハッカーのピーター。
彼らのサポートを受け、リンチはカイ救出をもくろむが。
レイプ。
凌辱。
殺人。
裏社会がこれでもかと描かれ、Guilt|Pleasureさんらしい、そんなダークでドシリアスな内容がずっと続きます。ビアンキだけではなく、彼の仲間たちの行動もかなり胸糞で、しかも彼らの毒牙にかかるのがリンチの大切な仲間の一人なので正直斜め読みしてしまったほど。
詳細な描写は書かれていませんが、カイもまた、リンチのもとから引き離された後、かなりひどい扱いを受けたことが読み取れます。孤独と痛みの中、カイがリンチだけを求めていた様に、思わず落涙しました。
けれど、カイのアンドロイドの謎ときや、二転三転するストーリーはさすがGuilt|Pleasureさん。めちゃめちゃ面白い。ビアンキの対決も、傭兵らしいっていうのかな。男のプライドをかけ、ある意味相手への敬意も感じられ、そんなところも素敵でした。そんなガチンコ勝負を、咎井さんの描くイラストがサポートしているのも良き。痛く、凄惨な内容でありながら、どこか清廉で美しく感じるのは咎井さんのイラストが大きく貢献しているように思えて仕方ありません。
で、ですね。
肝心のカイ奪還は成功したのか、という結末ですが。
うーん。
こう来たか、という感じ。
最後、これはハピエンと言っていいのだろうか…。
アメリカの小説とかドラマとかは、確かに「大団円!」という終わりを迎えないものも多く、国民性の違いもあると思うのですが、完全なるハピエンをご所望の腐姐さまには消化不良に感じる完結ではなかろうか。
おお、そこで終わりかーい!と、思わず突っ込んでしまった…。
けれど、新たな章を迎える予感もする。
うん、これは賛否両論ある結末だろうな、と思ってしまった。
あとがきでGuilt|Pleasureさん自身「これで完結」と書かれていますが、ぜひとも続編を描いてほしいなと切望しています。
カイとピーターを幸せにしてあげてほしい!
『THE DOLL』、そして『追放者 -Persona Non Grata-』の2冊読んで、初めて完結するストーリーだと思うので、前作を読まれた方にはぜひとも今作品を読んでほしいと思います。
萌えるか、と言われると正直萌えはさほど感じないのですが、1つの作品として読んだときの満足度とか、面白さは素晴らしい。
ということで、萌え×2で。