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reikan danshi ha kiss wo nedaru
ホラーもラブコメも、事件ものとしても、バランス良く楽しめる作品でした。満足度かなり高いです。
とにかく会話が楽しい。
幽霊が見える主人公と、意図せず幽霊を祓える同級生。この二人のすれ違いまくる会話が本当に面白かったです。
ホラーとしても色々と大変な目に会う主人公。
幽霊について調べていたはずが、実際の事件にも首を突っ込むことに。
展開としてはすれ違いも含めて予想が着くのですが、それでも泣けるところはしっかり泣けました。
面白かったです。
あらすじを読んで気になり購入したのですが面白かったです。表紙のイラストにも惹かれたので、挿絵が無かったのが残念でした。
霊が視えると色々大変なんですね。私も同じような体質だったら多分、視えた瞬間に悲鳴をあげるかもしれない。奇行少年ならぬ奇行女...視えなくて良かった。
感の良い方なら、あらすじからピンとくるかもしれないですが視えてしまうが故に区別が難しいようです。読み手は気付いてしまうんですけど。
序盤の二人の食い違う会話がなんとも面白く思わずクスッと笑ってしまいました。光宗くんの「長男も詳しくないぞ?」発言を皆さんにも読んでもらいたい(笑)
跡は継がないにしても法衣を着た光宗くんが堀之内くんを颯爽と助ける活躍が見たくなりました。ただいるだけで霊が逃げていくなんて、修行をつんだらもう向かう所敵無しですよね。
堀之内くんの気を引くために物語の最初から最後までちょいちょい絡んでくる幽がいるんですが、とてもいいキャラをしていました!
霊感青春学園ものでしょうか。
怖いのに爽やかさも感じます。
翔が気の毒で気の毒で。霊感男子で毎日霊にちょっかいを出され奇声や奇行を繰り返し、クラスで一人ぼっちで。
でも翔には高校に入ってから優一郎という唯一の友達が。彼も霊が見えるらしくいい話し相手です。
翔がずっと友達がいなくてぼっちだったので、人との距離感がわかってなくて直彬にぶつかっていくのも、話が噛み合わないのも面白かったです。
毎日キスしてくれないか?霊が逃げるんだよ!こんな嘘までついてこいつは俺に必死で…ってすっかり誤解されて。
学校一のリア充イケメン直彬がぼっちの奇行少年翔に付き合ってくれて、大事にしてくれて、信じてくれて。良かったなあ(泣)
そして美術教師の森やバスケ部の遠野の守護霊や怪奇現象の謎など。
やりきれませんね…。優一郎ーーーーーー!
学校に平和が戻り、二人の仲は進展しめでたしめでたしです。
全113ページの短い小説なのですが、読み始めたら文字通り止まらなくて一気読み!
あっという間に読み終えてしまいました。
以下、ネタバレ含むレビューとなります。ご注意ください。↓
今回は学園ホラー/ミステリー。
幼い頃から霊が普通に見えてしまう高三の主人公、翔。授業中にも悲鳴を上げたりしてしまうため、「奇行少年」として遠巻きに見られ、学生生活は常にぼっちで寂しいもの。
しかしある日、霊の憑いた女子が学校一のモテ男・直彬(なおあきら)から頬にキスしてもらった直後、霊が消えていることに気づきます。
自分もそのパワーを分けてもらおう!と、「俺にもキスしてくれ!」と迫るのですがー
と続くお話。
(※性的虐待行為が出てくるので、苦手な方お気をつけください。)
いや、”本当に怖いのは…”という作中のセリフがぐっと胸に迫る、悲しく恐ろしい事件の真相でした( ; ; )
この真相が、最近世間を騒がせたものと同様でリアルな感じがしてしまい、ズーンと気分が落ち込みました。被害を受けた生徒たちのことを考えると……そして優一郎…想像以上に重く、ずっしりきました、、
なのでそれ以降の主役カプ二人のイチャイチャもちょっと半分しか頭に入ってこなかったというか、どうしてもこの被害者の生徒たちのことを考えてしまって…という点はあるのですが。
とはいえ、主役2人の掛け合いなんかはコミカルで本当に面白い!
翔がちょっとボケているというか、無自覚天然なところがあるんですね。
そして翔にキスをせがまれた当初、その「除霊のため」という理由を「本当は俺のことが好きだから」と直彬が勘違いしており、そこから二人のズレたやり取りが生まれたりして、ここんとこ本当に面白くて声出して笑いました( ̄∀ ̄)
滝沢先生ならではの軽快なテンポに読みやすい文体で、本当にあっという間に最後まで読み終えてしまいました。
辛くなるので事件の部分は読み返せないけど、翔と直彬の掛け合いは何度でも読みたい!