琥珀色の誘惑

kohakuiro no yuuwaku

琥珀色の誘惑
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×221
  • 萌26
  • 中立7
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
20
得点
209
評価数
65
平均
3.4 / 5
神率
12.3%
著者
義月粧子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
琥珀色の誘惑
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784812425091

あらすじ

過去23年間、地味でずっと冴えない人生を送ってきた主人公の圭司は、会社をリストラされ、そのうえアパートが火事になって住む所も失ってしまった。頼る友人も行く所もなく、途方に暮れて酔いつぶれた圭司は、あるバーで目覚める。そのバーの美形オーナーとクールなマスターに気に入られ、とりあえずバーでバイトをさせてもらえる事になったのだが、そこに来店する客は男性ばかり。そこは「男好きな男」が通うバーだったのだ!ノーマルで彼女のいない歴23年の圭司は、見た事もないアダルトな世界に戸惑うが、店に訪れる上品で金持ちの男達には、なぜだかモテモテで…!!

表題作琥珀色の誘惑

櫻崎,バーのオーナー
佐藤圭司,バイト

レビュー投稿数20

不幸すぎる

このお話の受け君、めちゃくちゃ不運な子なんです。
もう、生い立ちからその後櫻崎に拾われるまで。ま、拾われてからも不幸なことに見舞われてしまうんですが。

だって、リストラされた上に火事で焼け出されるという、、、
貯金も無けりゃ、寝るところもない。

そんな彼が櫻崎に拾われたのはシンデレラストーリーかも知れません。
しかも、初体験が櫻崎、それで良いのか圭司!(笑)

スパダリな櫻崎に開発されて、すっかりかわいい子になっちゃって。
途中で出てくる宮崎さんには優しくて良い人だと思っているのに、そういう関係にはなれないと認識しちゃう、やっぱり櫻崎以外にはそういう関係になれないってパターン。最後は櫻崎とハッピーエンド、という素直なお話でした。
安心して読める!初心者さん大歓迎!

0

不幸の灰かぶり姫

結果的に言えば、シンデレラストーリーのハッピーエンドだとは思うんです。
だけど、その「シンデレラ」の灰かぶり時代がキツいの。

主人公はリストラされて職探し中の圭司。
作品の冒頭住まいのアパートが火事になり、圭司は焼け出されます。
フラフラと入ったバーで酔い潰れ、流れでそのバーで雇ってもらうことに。
圭司は何に対しても一生懸命。
だけど自己評価が低く、卑屈でいじけてて、自信が無くオドオドしていて。
そんな圭司を見初めるのがバーのオーナー・櫻崎。
優しく、でも強引にノンケの圭司に迫り、モノにする。
すっかり櫻崎に溺れる圭司だが……

真面目だけれど自分の主張というものができない圭司は、常連客との仲を誤解され、急に冷たくなった櫻崎に何も言えず。
疎遠だった母の借金が降り掛かっても誰かに相談することもせず。
迷惑がかかるから、と何も言わずにバーを辞めて極悪金融業者の言うがままに風俗に売られ。
何も言えない圭司が悪い?
櫻崎は何も言わせない空気を出してたし、実際何一つ圭司の話を聞かなかった。
マスターの詮索しない性格は優しさではあったけれど、この場合は頼れない冷たさになってしまった。
もうこの辺は読むのがキツイなぁ、イヤな話だなぁ、という気持ちで読んでました。
しかし急転直下…
…という感じであれよあれよと圭司は助け出され、借金もクリア、櫻崎が誤解していた事を謝ってくれて、ハイ玉の輿決定!
みたいな終了で、まあ圭司には良かったねなんだけど、この物語はどうも釈然としない。
一応「萌」で。

0

分かっていても面白い!

とても面白かったです!
不憫な受けのシンデレラストーリーかな?と思ったのですが、そんな簡単な話ではなかった。
ありそうな話といえばその通りなのかもしれませんが、個人的には切なくて大好きな展開でした。

せっかく御曹司である櫻崎に見染められたのに、気持ちがすれ違ってうまくいかないもどかしさ。
受けの圭司は生育環境が良くなかったらしいのですが、それゆえの染み付いたネガティブさを感じました。

櫻崎と出会い、上手く回り始めた圭司の人生に影を落とす出来事……
居心地のいいバーの仕事をやめ、家を出て、全ての連絡を断つ圭司が切なくて切なくて。
櫻崎は子どもみたいに拗ねたままだし。

デリヘルに売られて絶体絶命の圭司ーー…!

先の展開は分かっていても、ドキドキさせられました。
面白かった!

櫻崎め〜
遅いわ‼︎

それから、バーのマスター・磯谷が素敵でした♡
クールだけど実は優しい……みたいな、めっちゃ好みのキャラだった。

Hを仕込まれていく圭司がエロくて可愛いし、嬉々とした様子の櫻崎もおっさんチックで悪くなかったと思います(笑)

1

攻め視点プリーズ!

あらすじ見ると、総受けモテモテハッピー系かと思うけど、かな〜り受けがツライ目あわされてます。

ほんと受けが不憫薄幸系で。
虐待されて育ってきて、社会に出てからも貧乏くじの連続みたいな人生。
だけど、けして腐らずに与えられた環境で精一杯努力するほんといい子なんですよ。

リストラ&アパートが火事というダブルパンチで途方に暮れていたところ、バーのオーナーである攻めに拾われて可愛がられるようになります。

個人的には今までが不幸の連続だったからこそ、包み込むように溺愛してほしいんだけど、そういう攻めじゃないんですね……。
自分の周囲にはいない受けの純粋無垢なところが面白いと思って、お気に入りなのは確かなんだけど、それ以上の存在ではない……みたいな感じで。

勝手に当て馬との仲を誤解するし……。
受けが誤解を解こうとしても、ハナから信じようとしないし……

そうこうしているうちに親の借金のせいで、風俗に沈められ、かなりヤバイところまで追い詰められる受け……。

「借金してたんなら、なんで俺に相談しなかった?」ってあんた、相談できる雰囲気じゃなかったでしょーよ……。
受けは、不幸続きの人生で人に助けられた記憶がないから、人に助けを求めるって事が出来ないんですよね。
だからこそ攻めには、受けがこんな状況に追い込まれることがないように良く見てて欲しかったのにさぁ!!とプンスカしながら読みました。

でも、受けが攻めの前から消えて、ようやく自分の気持ちに気づいたとのこと。
ちょい攻めザマァ展開だったので許します。

でも、受けと連絡が取れなくなってからの、攻め視点が欲しかったなぁ。
攻めざまぁ状況の攻め視点が超絶好きなので。

2

ストレート

特にひねりはないです。
職を失い、家も火事になって住むところもなくなった主人公。どこかで読んだような気がする設定。宮崎葵さんだったか?あれは読むのがしんどい作品でしたが。

こちらはいわゆるBLという感じで、拾ってくれたバーのオーナーに気に入られる、というそれだけといえばそれだけのお話でした。
冷たいけどしっかり者のバーのマスターが、もうちょっと活躍するとかしてくれると、展開があって面白かったかも。

主人公は健気、不幸というほどでもなく、若くて純粋で、普通にいい子なので、そこは良かったです。

0

健気で不憫で純粋で

健気受け視点のお話なんですが、健気受けというより不憫受けといった方がしっくりくるかな。
それほど、受けの圭司は踏んだり蹴ったりな人生でした。
とはいえ、ハッピーエンドである意味シンデレラストーリーです。

リストラされ家が火事になり、偶然入ったゲイバーで雇って貰い住む所も確保。
冴えない容貌だったがスッキリと変えられ、バーのオーナー・櫻崎や客に可愛がられるようになる。
…と、順調に進んでたらガツンと落とされます。
客との仲を邪推され櫻崎に冷たくされるわ、疎遠だった母の借金を押し付けられるわ、風俗に落とされるわ(/ _ ; )
圭司が良い子だから余計に、この持ち上げられて落とされる展開が辛かったです…。

いよいよ圭司の危機の時に櫻崎から助けられる展開は「あー、やっぱり」という感じかな。
櫻崎は王子様的立ち位置だけど、もっと圭司を見てやってよ…と詰りたくなりました。
滝田との関係も、今は何の感情もないとちゃんと弁明して欲しかったかな。

あ、あと物語の終わり方が個人的に「えっ…」となっちゃいました。
H最中で終わる物語は他にもあるんですが、このお話ではフィニッシュまで見たかったかな…と。
まあ、これは個人的な好みの話ですね(^^;;

2

圭司君が愛おし過ぎて辛い

こんなにも何なのこの可愛らしい生き物はっ‼︎‼︎と、悶えさせてもらった受けは初めてかもしれません...読み終わるのが勿体無く寂しく思えました。゚(゚^∀^゚)゚。
本当にいじらしくて初々しくて、何事にも一生懸命で...これまで不幸を背負った様な生き方をしてきた圭司君が、無自覚超イケメンな櫻崎と出会い生まれ変わった人生大逆転なheartful BL...御馳走様でした♡♡♡
私はこの様な格差カプや、どちらかがノンケと言ったお話が大好きなので、まさに壺なお話でした♡
最後の方はややバタバタし過ぎて流れる様に終わってしまったのが残念ですが、奈良先生のイラストも圭司君が凄く可愛らしくて、櫻崎は憎たらしいくらいにイケメン!はぁぁぁぁ...眼福です♡♡♡
義月先生、本当にありがとうございました(๑>◡<๑)
最後に...こら櫻崎!圭司君幸せにしなくちゃ私が許さんぜよ‼︎‼︎
失礼致しましたm(__)m

3

受けの真面目さに心打たれる

ラバーズ文庫さん発行だし
あらすじ見る限りが可愛い受けハーレムなのかなぁ?と思いきや。。。
いい意味でガッツリ裏切られ、受けの不憫さに中盤から泣かされっぱなしでした(;∀;)

少なくとハーレム受けストーリーではありません。
受けは無垢で何も知らないのが金持ちにとっては新鮮なだけ。
チヤホヤ溺愛の愛され系とは少し違うモテモテです。

不運に見舞われたけど好転した良い環境は一瞬の夢のようで…。
ちょっとしたズレが転落に拍車をかけ悲しくなります。

不器用で次々と重なる不幸な運命を持つ受けは
金持ちに愛されようが不幸な連鎖に躓いて…。
しかし運命に諦めはしても自暴自棄にならず
自分の出来る限りの事をその場その場で精一杯頑張る姿に胸を打たれました。

んで。受けの不憫さに涙しつつ思うのは…

攻めも当て馬もふっざけんな!( `д´)⊂彡☆))Д´) パーン
貧乏人振り回して何が楽しいんだ!( `д´)⊂彡☆)))Д´) パーン
そっちが勝手に誤解したんだろうが!( `д´)⊂彡☆))))Д´) パーン
ごめんね、で済んだら警察いらねーんだよ!( `д´)⊂彡☆)))))Д´) パーン

幸せ与えるのが攻めならば、どん底に落とすのも攻め。
最後の美味しいトコは持ってくのも攻め。
ムカつくんですよ。攻めも当て馬も。

だけど。
萌えるじゃないかぁぁぁぁ←
・攻めに傷つけられて落ち込む受け
・落ち込んだ受けを見て自分を責める攻め
の構図が好きなのでグッときました。
(攻めがムカつくけど)

口絵カラーのエロさは必見。
奈良さんの進化した最近の絵も好きだけれど
こうして時々古い作品触れると
「ああ、いいなぁ」と改めて思うのです…。

5

健気・不幸受け

主人公が不遇な目にあいながらも頑張る、というお話が結構好きなのですが、このお話は主人公をどんどん不幸が襲い、それでも頑張りちょっと持ち直してもまた落ちる…というかなり不憫な展開が続いて、読んでいて幸せになるまで途中でやめられない、という気分になりました。

家も財産も仕事もなくして、それでもなんとか小さなバーで拾ってもらった圭司。いつも仕事と住む場所の事を考えていた、できればお腹が空いていない方がいい、というのは涙を誘います。

頑張って少しずつ浮上するのかと思ったら最後の方には頑張っても頑張ってもゼロになるどころかマイナスになっていきます。可愛そうなのは見てられないって方には厳しい展開が続くと思います。
勿論最後はハッピーエンドなんですが、本当に最後の最後の数ページで、今までの分が全て帳消しになるほどの幸せラッシュが来るので、展開としてはちょっと都合がよい感じも。
幸せになってくれたら嬉しいですが、最後が詰めすぎな気もします。

攻めの櫻崎が途中何を考えているのか全くわからないので、最後で急に手の平を返したように圭司を大事にしてくるのにも戸惑いました。
圭司を雇い、マンションに住まわせてあげる代わりに抱きたい時に彼を抱く、というスタンスを櫻崎はとります。
決して無理矢理ではないですが、櫻崎の口調も行為も結構軽いので、これは圭司でなくても遊ばれてると思い込んでも仕方ないと思います。
しかもまだ気があるような元カレのいる場所で圭司を抱いたり、お客さんと食事に行ったら「上手くとりいったな」と嫌みを言ったり、急にマンションを追い出したり、と何がしたいのか…

個人的には櫻崎が途中、あんまり圭司を大事にしてくれてないなーと感じることが多く、残念ながらあまりいい攻めだと思えなかったです。
うーん、やっぱり少しでも櫻側の気持ちを入れてくれていたらもう少し楽しめたと思うんですが、櫻崎というキャラの存在がパトロンのようなお金持ちという存在で結構薄く感じてし まいました。

バイト先のマスターの磯崎方が登場回数が多くて、櫻崎はたまに店に顔を出すくらいだったからかも。

カップルとしての萌えは3。
ストーリーそのものの好みは4という感じでした。
健気で不幸で不憫なタイプの受けがお好きなら楽しめると思います。

5

ご・・・御開帳ーー ヾ(≧∇≦*)〃キャーv

扉を捲るとそこは淫靡な口絵でした・・・。笑

思わず、ぱたんって閉じちゃったYO!!!

櫻崎(攻)の股間の間に座らされ、片足を膝の上に乗り上げさせられて
そのまま大開脚。
皆様が想像に難くないエロポーズでア●ルが櫻崎の指を飲み込んでおります。
実にエロエロしい光景。 (//∇//) ハァハァ…


こちらの作品は他の姐様方が詳しくご説明されているとおり
テンプレの王道シンデレラストーリー@調教オプション付でございます。
200ページちょっとで、小説初心者且つ、活字苦手な私にもサラリと読めてしまう作品でしたー。

リストラされた翌週火事で家を失い、頼るべき家族からは幼少の頃に暴力を受け音信不通。
そこに現れた白馬の王子様(笑)櫻崎により一時は平穏(…快楽か?)な生活を取り戻すものの、突如親が行方をくらまし、借金を押し付けられた挙句
風俗に拉致られる、と。
圭司(受)が名作「おしん」さながらの不幸体質なのであります。(゚ー゚;A

健気でしかも天然なうえエロいので、皆から愛されまくりなのですが、
本人がどーにもこーにも考え方が後ろ向きで、櫻崎とも体だけの関係と信じ切ってやまず、それでもそばにいたい、なんていじらしく思っている
ところがまたせつない。
最終的には櫻崎に風俗から助いだされハッピーエンドを迎えるわけですが、
このくだりは怒涛で詰め込んだって感じかな。
できればもう少し焦らしつつ盛り上げていってほしかったなぁ。

あと、最後の最後で櫻崎がド天然ってことに気が付いた。笑
だって、圭司のこと好きって自覚したのが、手放したときとなっ!?
私はてっきり、圭司に対して遊びのつもりで抱いて、だんだん本気になっていき、嫉妬にまかせて圭司を手放してしまって後悔したんだろうなぁ、と思ってたのに。笑
どーりで本気になったタイミングがわかんないはずだ。orz


義月先生曰く、著者比エロ度高めの作品ですので、もれなく挿絵の半数がエロエロです。( ̄▽ ̄*)ニヤッ
個人的にはお話し自体は割とあっさり目かなぁとは思いますが、カジュアルにエロを楽しみつつ、せつな甘も堪能できる作品かと。
エロスキーさんぜひ奈良先生の挿絵を楽しんでください。

4

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