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204goushitsu no koi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
砂原さんの作品はけっこう読んでいるんですが、今回は微妙な作品でした。
受けは、地方のスーパーへテコ入れのために店長代理として赴任してきた柚上。
融通のきかないタイプで、几帳面です。ツンツンさんですよ。
攻めは芸大へ通う大学生の片野坂。
柚上よりも9歳も年下だが、気にした様子を感じない自由な男。
何も考えていないようで精神的にはずっと大人な人。
赴任先でアパートの二重契約にあった柚上と、大学生の片野坂。
大家さんに軽くいなされ同居するはめになったふたりですが(2LDだしね)、なにごとにも大らかで若者的自由をもつ片野坂に対して筋道を通さずには落ち着けない柚上はつねにイライラ。
正しいことをしているはずなのに職場では疎まれてしまう柚上。
今まではそれでも仕事ということで納得できていたはずが、もとがパーソナルスペースの狭い人間なので家での片野坂の奔放さに我慢の限界を。
そこにプライベートの躓きが重なりに重なってガーッと切れて暴言を吐いたおかげで、まあその後ギクシャクはしますがお互いの距離がぐっと縮まりますから、なんか青春漫画のケンカの後の仲直りみたいな雰囲気?(笑
基本、柚上のようなキリキリツンツンな受けさんは苦手なので、読み進めるのに時間がかかってしまい評価が低くなってしまいました。
ただ、こういう感じのキャラが好きな方には良いのかもしれません。
スーパーのテコ入れの為に店長代理としてやってきた柚上〔受〕ですが、何故か大家の手違いで204号室に2組がダブルグッキングしてしまいます。
しかしその他に住む適当な場所もなく、仕方なしに柚上は、大学生・片野坂〔攻〕と同居する事になってしまう。
売り上げを上げる為にやってきた店長代理の仕事はパートのおばちゃん達は従業員から反感を買いますが、柚上は慣れているから平気という訳ではないのだけれど自分が信じる様に仕事を突き進めます。
そして同居の方はというと、9歳の年齢差と、柚上が綺麗好きな事もあって最初の内は上手く行きません。
うんざりながらも柚上は彼との同居を続け、仕事へ行き、そしてそんな折、長年付き合ってきた彼女からふられます。
結婚を考えていた彼女にふられた柚上を慰めてくれたのは、片野坂でした。
その他にも柚上が酔っ払って寝込んでしまったところを解放してくれたりと些細なところで片野坂は優しいのです。
不運だと思っていた部屋のダブルブッキング。
しかしいつの間にか彼らはその同居を楽しむ間柄へと変わっていました。
9歳差はあるものの片野坂の包容力に、たまには柚上は甘えちゃえばいいと思います。
片野坂が持ち込んだ狸の信楽焼きが妙にいい小道具として活躍してました……しかし何故、よりによって狸の信楽焼きなのかー!いや、可愛いけどね。
悪くはなかったけれど、すごくよくもなかったというか、イラストの印象も強くないので、よくも悪くも砂原さんにしては普通すぎ。ほとんど内容を思い出せないあたり、そういう話だったのかな、と。
タイトルバックの信楽焼きのたぬきに???と思いつつ読み始めました。
彼は重要なキャラの一人でありました。
期せずして2LDKの204号室に同居するハメに陥った二人のお話。
全ての考え方が型にはまっていて、きちんとしていなくては納得できない性格の柚上(スーパーの店長代理)は、人当たりはいいけれど大雑把なタイプの芸大生・片野坂との生活に大きなストレスを感じます。
ただし、小説の出だしからわかるように、柚上はアルコールが入ると素が出るものだからなかなかおかしな展開になっていくのです。
私としては涙もろい週間に入っているのか、一々ウルウルしちゃうようなお話でした。
慣れない土地に転勤するのはいつものこと、
何事もやるべきことを“ちゃんと”やればそれでいいと思っていた柚上ですが、
苦情を言ったり受け流されたり、職場の人間関係がギクシャクしちゃったり、
心無い言葉で片野坂と友人たちを傷つけたり、
遠距離恋愛の恋人に会いに行けば振られ、9才も年下の男に慰められ、
と今まで正しいと思ってきた自分の生き方が揺らぎだします。
片野坂の学友、ゲイのユキヤや妊婦の佳映。柚上のスーパーのおばちゃんや本社の面々。
柚上のほうが大人だからしっかりしないとと思うばかりに、却って彼らに振り回されてややこしくなる二人の関係。
もう、じれったいやらせつないやら。
あれこれあって片野坂の背景が鮮明になることにより、柚上のわだかまりも解けアルコールの力を借りなくても素直になり、めでたしめでたしなのでした。
どう考えても頭が硬い嫌な奴にしか見えなかった柚上を、かわいい人にしてしまえる片野坂に脱帽。
アパートの二重契約で、九つも年下の学生・片野坂了と
同居するはめになった柚上。
几帳面・真面目で堅物な柚上は、
ちゃらちゃらした学生(特に大学生)が大嫌い。
なので片野坂の第一印象も、すこぶる悪い。
そんな片野坂の大らかで人懐っこい性格に、
イライラしていた柚上ですが。
彼がただの明るいだけな学生ではなく、
実はとても気が利く優しい男だという事を知り、
だんだんと片野坂と過ごす時間を心地よく感じて行きます。
柚上は堅物ですが、酔うと本音が出るタイプ。
酒を飲んでくだを巻く姿は、日頃のきっちり・ストイックな姿とは
かなりギャップがあり、可愛い。
酔った勢いで突入した濡れ場での、柚上の乱れっぷりが萌えます。
年の差を気にする柚上。そんな柚上がもどかしい片野坂。
信楽焼のたぬきに見守られ、204号室で二人が恋を育てていくお話です。
キューンとしました。
偶然のダブルブッキングで同居することになった、29歳の柚上(受)と20歳の片野坂(攻)の恋です。
柚上は萌える年上受けの見本みたいな感じの性格です。ノンケで、ツンデレで、プライドが高くて、さみしがり屋で、心配性で。
片野坂もガンガン攻めるタイプじゃない。
お互いに気を使い、相手を伺ってしまうから、ジワリジワリしか進みません。そこが焦れったくてキューン。
部屋にある信楽焼のタヌキが最高です。切ないストーリーなのに、タヌキが出てくると笑えるw