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yasashii fukushu
表題作、後日談的SSが収録されています。
「優しい復讐」
夏彦は金はあるものの、カラッポに生きていました。ある日、薬物事件に巻き込まれそうになった時に、麻生に助けられます。彼に惹かれるがままに、連絡をして親しくなり、海へ行き、キスをして…。ところが突然連絡が取れなくなり困惑していたところ、祖父が倒れて混乱している御園生家へ、麻生が夏彦の異母兄だと名乗って姿を現して…。
ネタバレしますと、麻生は養子で夏彦と血のつながりはありません。夏彦を殺そうとしたり襲ったりする人物はいますが、極悪非道な悪人ではありませんので、安心して読めます。
「優しい沈黙」
27ページ。麻生の目線で進みます。
表題作を振り返った後、その後の暮らしを語ります。
御園生家の呪縛を払おうと、一人暮らしをし、バイトを始めた夏彦。
麻生はそんな夏彦を見ながら、夏彦は「恋」を錯覚している、保護者を求めていただけで、夏彦が自立したら話さなければと考えています。
そんな麻生の考えの後、夏彦の視点になり、麻生がずっと傍にいてくれることが願いだと語られます。
夏彦は金持ちのぼんぼん。スレてるかと思いきや、そうでもなく。麻生と知り合ってからは一途に信じるのが可愛らしいです。麻生が夏彦を遠ざけようと、真紀とキスをしたり邪険にふるまいつつも、夏彦を大切にしている様子が拭い去れず、良い感じでした!
「沈黙」を読んで、ハッピーエンドかと思いきや、擦れ違い?と微妙な気持ちになりました。でも結局は夏彦が麻生に食らいついていくんじゃないかなと思っています。
最後にイラストを描かれた亜樹良のりかず様のあとがき漫画が載っています。言われてみれば、麻生が煙草を吸うイラストが多いです。そしてカッコイイです!イメージで描かれた真紀のイラストも素敵でした。亜樹良先生のファンの方は必見じゃないかと思います。