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攻めの純愛で、とにかく受けに優しい大人の攻めが出てきます。
デザイン文具の輸入販売店社長・大月一馬 抱擁攻め×雑誌社の記者・市来礼 トラウマ受け
編集の市来は、特別が嫌いで、特別が怖い。
それは、特別に父親が有給休暇を取って、特別に学校が休みでない日に休んで、特別に遊園地に行って、そんな特別な日に両親と事故にあって全てを無くしたから。
だから、平凡がいい。平凡に生きていられれば、いい。
それだけなのに、特別にいい男の大月が隣に越してきて、優しくされて。
無条件で優しい上に、なにか願いを言えとランプの精のようなことを言い出す。
優しくしてくれる理由がわからなくて不安だけど、彼の特別になりたくて、心が揺れてしまう。
大月は市来の両親の事故の原因かもしれないと言われて、余計に悩みが増して。
どうしてこんなに優しいのかわからなくて、信じていいのかどうか。『特別』が怖くて臆病になってしまう受けの気持ちが伝わってきました。
命令をしてくれれば言う事を聞くからと、年下の市来が命令口調で大月に言って、それをニコニコと嬉しそうな笑顔で聞いちゃうのが、萌えました。大月は、始終優しいです。
両親の事故の原因が意外で、驚かされます。想像以上に悲劇的で、やりきれない思いでした。
ただ、大月が傍にいるなら市来の未来は幸せだろうと思えて、読後感がいいです。
エロ:★2 普通
総合:★4 長年のトラウマが攻めによって癒されて、穏やかになる話でした。