優しい獣と運命の花嫁

yasashii kemono to unmei no hanayome

優しい獣と運命の花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
1
得点
13
評価数
7
平均
2.4 / 5
神率
0%
著者
森崎結月 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
篁ふみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
価格
¥870(税抜)  
ISBN
9784344845688

あらすじ

人から感じるオーラが色で見える『共感覚』という特異体質を持つ紫苑は、その能力故に、恋愛や人付き合いで失敗することも多く、自分の殻に閉じこもりがちな青年だった。そんな紫苑は、ある日突然、儀式の『生贄』として異世界に召喚されてしまう。言葉も通じず、禍々しい雰囲気が漂う異世界の儀式に恐怖を抱く紫苑だったが、そんな危機を、その世界の皇帝に助けられ、なんとか事なきをえる。元の世界に帰る術も、身寄りもなく、召喚した者たちからは変わらずその身を狙われ続けている紫苑に対し、皇帝が自分の『花嫁』になればおまえを守ってやると、取引を持ちかけてきて――?

表題作優しい獣と運命の花嫁

ジェラルド、異世界・リシュタルク帝国の若き帝王
真壁紫苑、特異体質の大学生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数1

ストーリーが破綻してる・・・(´・ω・`)

異世界トリップ+花嫁ものです。
自身の特異な能力故に孤独に生きてきた主人公が、全く違う世界に飛ばされる。
そこで運命の相手と出逢って、愛される事で、自分の能力をはじめて受け入れる。
そして、幸せを掴む。

えーと、こちら、大筋自体はとても好みなのです。
ただ、これ、厳しい事を言うようですが、商業作品として出していいレベルでは無いと思う。
説明不足感はすごいし、話は飛びまくりだし、謎は回収されてない。
挙げ句、かなりの力業で無理矢理まとめて終了。
ストーリーとして破綻してますよ。
それでも恋愛部分がよければ「中立」にしたい所ですが、いきなりくっついちゃったのでわけが分からん。
いや、何なんでしょうね?

一応、ザックリした内容です。
人のオーラが色として見える「共感覚」の持ち主で大学生の紫苑。
ある日突然、国を救う「女神」として異世界・リシュタルク帝国に召喚されてしまうんですね。
そこで、女神降臨の為の生け贄にされる所を助けてくれたのは、リシュタルク帝国の若き帝王・ジェラルド。
彼から、守るかわりに「花嫁」となる取引を持ちかけられますがー・・・と言うものです。

まずこちら、分類としては溺愛ものに入ると思うんですけど。
突然異世界に召喚され、しかも失敗しちゃったからと今度は生け贄にされそうになった主人公・紫苑。
王である攻めが、そんな彼を保護し、ベタベタに甘やかして口説く。

一応、特異な能力故に孤独だった主人公が、攻めによって愛を知ると言う展開は素敵なのです。
素敵なのですが、そもそもジェラルドはいつ、紫苑を好きになったのか?
ホント、突然「花嫁になってくれ」なんですよね。
その上、説明不足感がすごくて、この「取引」自体も、メリットは何なの?って感じで。
えーと、多分、ジェラルドは紫苑が好きで、守る代わりに花嫁(もしくは恋人)になってくれ的な事だと思うんですけど、そのへんがすっ飛んでるから推測するしか無い。

いや、今回、この「すっ飛んでる」が本当に多いんですよ。
花嫁になって欲しいと言われた紫苑がですね、「俺は男だから変に思われる」と言うと、「おまえの言うように宮廷内は女人の姿でいるべきだろう」と女装する事が決定する。
いやこれ、意味は分からないでもないけど、飛んでるよね?
ここにもう一段階、「それもそうか。では、女人の姿ならどうだろう?」的なクッションが欲しい。
なんか本当、こんなのが多くて、いちいち戸惑うんですよ。
てか、ジェラルドが紫苑を好きになった理由だけでも、飛ばさずにしっかり描写して欲しい。

あと、紫苑ですが、トリップする前に、主人公が異世界トリップして活躍する小説を読んでたんですよね。
で、こちらの世界にくると、その小説の主人公が自分の名前になっている上に、途中から白紙になっている。
果たして、紫苑は小説の中に入り込んでしまったのか?
これのオチは無し!
途中このくだりがちょろっと出てきて、最後にサラッと流されて終了。
この小説、特別な力を持つ魔導書だったとか、なんらかの落としどころが欲しいんだけど。

そもそも、紫苑は「女神」として召喚されたんですよね。
それが、女神では無くただの男が来たって事で、今度は生け贄にされそうになる。
結局、この「女神」も何だったん?
てっきり、実は失敗では無く、紫苑は真実「女神」だったんですよ的なオチがくると思ってたら、特にそんな事も無く終了。
(紫苑を召喚した)神官達が何かやらかす事も無く、これまた終了。
てか、召喚して早々に媚薬を飲ませたのは何故なの?
生け贄にするのに、媚薬を飲ませる必要でもあったの?
BL的展開に持ってきたかったんだと思うんですけど、めちゃくちゃ不自然ですよ。
違和感ありまくりですよ。

あと、あれもこれもと申し訳ないんですけど、ストーリーに一貫性が無くて混乱します。
えーと、途中からですね、やたらエロ三昧になるんですよ。
エロは好きだけど!
エロは好きだけど・・・っ!
なんか、セックスに溺れる主人公と、急に紫苑が「昼下がりの気だるい人妻」みたくなってる。

いや、何だろう・・・。
話が飛びまくるのもそうだし、ネタが回収されてないのもそうだし、そもそも伏線自体も張られてないので、突然異国の王とか出てきてびっくりしちゃうんですよ。
ついでに、主人公の「特異な能力」がキモとなるんですけど、これを「共感覚」にする事自体にも無理があると思うんですよ。
ここは普通に、主人公が不思議な力の持ち主の方が納得が行ったよ。
だって「共感覚」で事故を予見は出来ないじゃない・・・。

う~ん・・・。
作者さんの別作品は好きなんですけど。
なんか、ファンタジーだからここまでグダグダになっちゃったんですかね。

11

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う