条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
tenshi no gift to shippo no negai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は幽体の青年と天使の力で人間になった元猫のお話です。
受様視点で受様が自分の大切な人を思い出し幸せを掴むまでと
攻様視点での後日談を収録。
天使は平凡な茶トラの猫がをずっと見守っていました。猫にしては賢
く、一緒にいる人間を一途で純粋な思い、人間もその猫を心から愛し
ていてお互いを大切に思いあって仲良しの猫と人間をセットで見守っ
ていたのです。
だからネコが事故に遭った時、天使の胸は激しく痛み、悲しみでいっ
ぱいにしながら、まっすぐな猫の願いを受けとめます。
一緒にいたい。人間になって、一緒にいたい・・・
強い思いを残したら天国でも安らかには眠れず、猫を救うことは彼を
思う人間の切なる願いでもあったことから、天使はもう少し・・・もう
少しだけでいいから一緒にいさせてあげようと考えます。何があって
も切れたりしない本物の絆がある事を信じて見たくなったのです。
そして猫だった受様は猫の時の記憶が抜け落ちた状態で人間となった
のです。受様はおぼろげな記憶の中で誰かと「一緒にいたい」と強く
望んでいた事だけははっきりと覚えていますが、他の事は思い出せま
せん。
受様は人間にしてくれた天使に、失くした記憶を取り戻していく中で
嬉しいことばかりでなく、悲しい事も思い出し、胸を痛めてもその人
に会いたいかと訊ねられますが、受様は人間になれた事を感謝し、
その人に会うこと、思い出すことを選びます。
天使は受様を助けてくれるように頼んでいる人がいると言い、その人
に助けてもらったら受様もその人の力になってあげてくださいと言っ
てすうっと消えていきました。天使が受様の事を頼んだ人間こそが
今回の攻様になります♪
攻様は受様を助けるために天使に頼んだと言う繊細な顔立ちで柔らか
な雰囲気を持つ青年でした。攻様は本体は別にあって、受様の前にい
るのは魂だけ、幽体みたいなものだと言います。
そして受様を自宅だと言う一軒家に連れ帰り、人間として暮らしてい
けるようにいろいろと教えてくれるのです。攻様は思い残しかあって
それを何とかしたいと強く願ったら天使に願いが届いたといい、受様
は攻様を元の身体に戻すべく、攻様を手伝うことを約束します。
攻様の心残りを解消できて元の身体に戻れるのか!?
受様は一緒にいたいと願った人に再会できるのか!?
天使の力で元猫だった受様が人間となり、攻様に助けられながら一緒
に幸せになるまでのファンタジックなラブストーリーです♪
伊勢原さんの人間&人外のファンタジーの恋物語がすごくMYツボです。
『嫌われ魔物の大好きなひと』の時も泣かされたのですが、本作も下
を向いていて読むと(落涙)危険なお話でした。
元々、作家買いする時はあらすじはほぼ見ないのですが、本作もタイ
トルイメージから猫が御返しで人間になって相手と幸せになる話♡だ
よね(とかってに決めつけて)楽しみにしていました。
2人の関係性は予想とはちょっと違いましたが、ストーリー展開として
はやはり鉄板系で、探し求めた過去や攻様が幽体な訳などは大方の読者
の予想の範囲を逸脱しないと思います。
ただ2人の過去の見せ方が捻られていて、攻様の心残りを晴らしていく
中で、徐々に攻様との関りが明されていき、孤独だった1人と1匹が寄り
添って過ごしていた日々がどれほど互いにとって大切だったのか、彼ら
の孤独と真摯さと情の深さが見えてくるほど胸が痛くなって、涙が止ま
りませんでした。
きっと2人は幸せになるはず!! 最後のハピエンはお約束だよね!? と思わ
ない読み続けられないほど、最後までハラハラさせられましたけど、
すごくすごく良かったです ヾ(≧▽≦)ノ
誰かを信じるっていうほどには容易くないです。受様はまっすぐで揺ら
がない信頼で攻様を繋ぎとめ、2人の幸せな未来を掴み取ったのだと
思います。
2人の暮らしや日常生活にはいろいろとツッコミどころはあると思いま
すが、そもそもが幽体と元猫のカプなので、あまり現実的な視点で読む
のではなく、2人に関わった天使的な視点でふんわり優しく2人の動向を
見守るように読まれる事を推奨します。
八千代さんのイラストもお話の雰囲気にぴったりです♪受様のにゃんこ
姿がすこぶる可愛いです。
今回は伊勢原さんの既刊『嫌われ魔物の大好きなひと』をおススメと
します。ほのぼので優しくて切ないて泣ける恋物語です♡
泣き通しで目が痛いです。
こんなん号泣しますよ!
しかもイラストが八千代ハルさん。読んでる間ずっと優しいイメージが浮かんでました。
信じること、それに尽きますね(泣)
誰でも何でも自分が信じないと。
最初から悲しい予感を漂わせつつ進むお話。きっとそうなんだろうなあとの予感は確信になり。
とにかくお互いずっと相手の幸せのことしか考えてなくて。風太視点で思い出すところでも号泣ですよ。
どうなるの?まさか?いやいやでも?とすごくドキドキしました。
心残りをなくし幸せな思い出を作り、恋人だったと一生思い出して幸せになれるよう…。ここも号泣です。というか号泣ポイントが多すぎて。
聡史を幸せなまま行かせてあげるのが風太の役目なんだけど、けど!
風太のメモも愛しさといじらしさに胸がこっちまで苦しくなります。
「嫌われ魔物の大好きなひと」が大好きで号泣だったのですが、今作はさらに聡史のあたたかさ、幸せ感、風太への感謝に大号泣でした。
あ〜泣きすぎて目と鼻が痛いです。
風太の口調も良いですね。〜だぞって。
こちら、人間になった茶トラの地域猫と、「心残り」を抱えた青年による、ちょっと不思議でとても心あたたまる物語になります。
実のところ、オチなんかは容易に想像つくんですよね。
攻めの正体と言いますか、彼に起こっている「出来事」がキモになってくるワケですが、これは完全に予想の範囲内で。
その点で言えば、面白みと言うのは無いのです。
ただ、人間くさくて涙もろい天使といい、まっすぐで頑張りやの主人公といい、どこか透明感のある攻めといい。
なんだかすごく優しいお話で、読み終えたあとはあたたかい気持ちになれると言うか。
作者さんも書かれてますが、ちょっと切なくもあり、それ以上に幸せな、どこかおとぎ話を思わせるお話なんですね。
疲れた心を優しく包み込んで、癒してくれると思います。
内容です。
交通事故に遭い死んでしまった茶トラの猫・風太。
気が付くと、何故か人間の姿になっていて、「心残り」を抱えた青年・聡史と出会うんですね。
実は記憶があいまいで、ずっと一緒に居たいと願った「大切な誰か」が思い出せない風太。
聡史の「心残り」が無くなるように、一つ一つ手助けして解決して行きますが、比例するように記憶の断片が甦りー・・・と言うものです。
まずこちら、猫である風太が交通事故に遭い、「彼」ともう少しだけ一緒に居たかったと、強く願う所からお話はスタート。
で、そんな風太をずっと見守ってきた天使のギン。
とても心を痛め、「人間になって『彼』と一緒にいたい」と言う、風太の願い叶えてあげようと決める。
もう少しだけでいいから、一緒に居させてあげたいとー。
ここから場面は切り替わり、気が付くと人間になっている風太。
そこに現れる、他の人間からは見えない不思議な青年・聡史。
天使に遣わされ、人間の事を何も知らない風太を助けに現れたと言う彼ですが、自身も心残りを抱えているせいで、魂だけの状態なんですね。
そこで、共に暮らしながら、聡史の心残りを一つ一つ解消して行き・・・と言う流れ。
魂だけだと言う、聡史の謎とは?
そして、風太の記憶から消えてしまった、大切な彼とは誰なのか。
と、ここの読み解きが、物語のキモではないでしょうか。
繰り返しになりますが、このキモの部分は早々に想像がつきます。
あと、全体的にふんわりしてて、真面目に読もうと思うとツッコミどころも多い。
いや、これ、本当に現代版おとぎ話なのです。
おとぎ話だから、逆にこのふんわりが魅力みたいな。
で、萌え処が、二人の甘く優しい日常。
風太ですが、聡史の家で共に暮らし始めます。
この家ですが、古びた一軒家で、ストーブや段ボール以外の生活用品が何も無いんですよね。
そんな中、ストーブの前で、聡史の膝に寝かせてもらう風太。
こう、地域猫である彼は、外から覗くしかないあたたかいお家の中で、飼い主の膝に乗せて貰い、甘える飼い猫が羨ましかったんですね。
聡史との生活で、そんなささやかな夢を叶え、幸せを感じる風太。
いや、なんかもう、ひたすら優しくてあたたかい気持ちになるエピソードの数々なんですよ。
これ、聡史の心残りですが、周囲と馴染めず心を閉ざしている少年の事だったり、行き違いになっている友達同士の橋渡しだったり。
心残り自体が、とても優しいと言いますか。
で、人から見えない聡史の為に、風太が手助けし、そんな「心残り」を共に解決して行く。
ここから、一つ一つ解決する毎に、風太の甦る記憶。
孤独な少年との出会いに、彼の成長。
辛い時も悲しい時も、寄り添い続けた日々。
そして、思い出した全てー。
実はこの「心残り」ですが、全て叶えた時が、二人の別れです。
ここがね、かなり切ないんですよね。
聡史の一番の心残りですが、それは風太の事になるんですね。
事実を知った時、傷つくであろう彼の心。
一人残して逝く事の悲しみ。
そして、怖い思いをしないよう、ずっと抱きしめていたあの時ー。
泣ける。
なんて哀しい・・・(TдT)
とは言え、ここからおとぎ話ならでは、とても優しいハッピーエンドです。
いや、ちょっぴり都合良すぎ感はあったりするんですけど、おとぎ話だからこれでいいのです。
恋人達は、幸せにならなきゃね!と。
と、そんな感じの、優しくてあたたかい現代版おとぎ話。
心が癒される、とても素敵なお話でした。
猫の風太が人間になる。それも子猫の頃から可愛がってくれ、自分が愛する人と家族を作る時にはその家猫にすると約束してくれた聡史という青年の願いを叶えるために。
おとぎ話系お話の王道まっしぐらでございます。
風太は記憶を失っており、聡史の『心残り』を叶えるたびにそれを取り戻す様になっています。
でも、秘められた真相はすぐに見当がつきます。
また、聡史が児童養護施設になかなかなじめなかったことや、ゲイであることで高校時代に遠巻きにされていたことだとか、就職してから出来た恋人と人生観(オープンかクローズか)の違いで別れてしまったこととか、どれも目新しいエピソードではありません。
でも、この本の魅力は『お話のすじ』ではないので吃驚するような展開がなくても、心ゆくまで物語に浸り感動することが出来るんです。
愛おしさや悲しみなど、心の動きが言葉ではなくものや景色の描写に乗せられて表現されるんですよ。私はそこにきゅーんと来ちゃいました。
例えば、家族の幸せの象徴として何度も出て来るストーブ。
もう、後半になると『ストーブ』という単語が出てくる度にうるっと来ちゃいましたもの。
例えば、聡史が猫の風太の為に買っておいた茶色の首輪。
人間の風太の手首に巻かれたその描写が出てくる度に、それがまるで『優しい所有』を表す様にちょいとばかりエロい気持ちになっちゃったりもしました。
高校生の聡史がやはりゲイの友人とよく話をした廃墟同然の倉庫や、初めてできた恋人と猫の風太を挟んで座って話をした公園のベンチ等々、ドラマが起きている背景がとても色鮮やかに書かれているのです。
そう!リリカルなのよ、このお話。
物言わぬはずの情景が、その時の聡史や風太の心情を雄弁に語ってくれます。
これがす・ば・ら・し・い!
伊勢原ささらさんはとても視覚的な作家さんだと思います。
コミック好きの姐さま方にもとっつきやすいのではないでしょうか。
小説初挑戦の方は是非この本から。
猛者や無双の方には叙情上手を楽しんでいただける、優しく美しいお話です。
先生買い。健気一辺倒かなと恐る恐る読み始めましたが、猫っぽさが入ってきたので素直に「良かった!」と思えました。「撫でてほしい」なんて願われたら、ダメですね、陥落。萌2よりですが萌にしました。本編280Pほど+攻め視点の後日談30P+あとがき。
猫だったはずの風太。気がついたら人間になっていてびっくり。目の前の銀髪の綺麗な人が「ギン」と名乗り、「風太の願いをかなえて人間にしました」と告げます。お礼に少しだけギンのお手伝いをしているとギンが言っていた「風太を助けてくれる人」がやってきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ギン(天使ちゃん)、児童養護施設の関係者、そこで暮らす子供たち(攻めが昔世話になっていたところ)、高橋、沖田(攻めの友人)、薫(攻めの元恋人)ぐらいかな。ちょこちょこエピソードを重ねてお話が進むので、そこそこ登場人物がいます。
++良かったところ
最初からなんとなくなぜこうなったのか(猫が人間になったこと、攻めが普通の人間じゃないこと)が見えていて、伊勢原先生、どう決着付ける気ですか!?とめっちゃハラハラしてました。(ひょっとして昇天???と思ってしまって)
そうしたら王道な決着になったので、ああ良かった安心のルチルさんよねと思って力抜いていたら、後日談で泣かされちゃったんです。
受けちゃんがね。お願いごとを紙に書きだしているんですよ。それを読んだらもう泣いちゃって泣いちゃって。そこまでだったらただの健気ちゃんかな。ぐらいで済んだかもしれないですが、ここ読んだからしばらくは忘れそうにないお話になりました。
最初時系列がちょこちょこっと入れ替わるところがあり、ちょっと読みにくいなと感じた部分もあったし、ファンタジーとして?と思う箇所もあったのですが、とにかくこの一途な猫さんの想いが好きだったお話でした。
「嫌われ魔物〜」が好きなのでこっちも読んでみましたが、微妙〜にあわなかったです。
作家さんの優しい心根がそのまま現れているようなすっごーーくいいお話だと思うんだけど、私のテンポとお話のテンポがどうにもあわないというんでしょうか。
猫だった風太の大切な「彼」は、割と最初から登場してる聡史であることは読んでて明白なんだけど、そこまでなかなか辿り着けない感じとかがどうにもこうにも焦れったくて……。
こればっかりは相性なんだと思います。
想い合う気持ちが起こした奇跡。
そこはとても良かったし、ピュアでやさしいやさしいお話だと思います。
素直に泣けなかった自分に自己嫌悪しちゃうほどです。